令和8年度診療報酬改定|E3区分の新規検査「準用点数」から専用検査料へ

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May 30, 26

スライド概要

令和8年度診療報酬改定で見直される「質の高い臨床検査の適切な評価」を図解で解説。準用点数の課題、E3区分の新規体外診断用医薬品等への専用検査料の新設、アスペルギルスIgG抗体390点の具体例までをわかりやすく整理します。

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令和8年度診療報酬改定|質の高い臨床検査の評価と検査料新設をわかりやすく解説
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病院事務長。急性期から回復期まで多岐にわたる医療機関で勤務。 医事、介護事務、経理、財務、税務、監査、総務、設備、情報システム、地域連携、法人業務まで、幅広い部門で自ら実務を経験し全体を統括。福祉業界の知見やイベント開催経験に加え、課題解決のためにAIエージェントを作成し、法人を支援した実績も多数有する。 【公開資料】主に以下の2テーマでスライド・動画を提供。 1. 令和8年度診療報酬改定(算定要件・疑義解釈など)や施設基準、医療DXの解説 2. AIエージェント(miiboなど)の構築・活用

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各ページのテキスト
1.

精度と評価の適正化: 令和8年度診療報酬改定 E3区分・新規臨床検査における 「準用点数」から「専用評価」への移行

2.

令和8年度改定の核心:価値に見合った検査料の新設 暫定的な評価制度を脱却し、質の高い臨床検査を正確に評価する新体制へ。 「準用点数」による暫定算定 新規検査の迅速な保険適用を優 先する一方、実際のコストとの乖 乖離(価値のズレ)が発生。 E3区分の課題 測定項目が全く新しい新規体外 診断用医薬品等において、適切 な準用元が存在しない問題。 専用検査料の新設 検査の手間やコストを正確に反 映した専用点数を設定(例:アス ペルギルスIgG抗体に390点)。

3.

「準用点数」の必要性:患者への迅速な提供を優先した暫定措置 準用点数の適用 性質の近い既存検査の点数を 「借りて」算定開始 新規検査の 開発・保険適用 専用点数の設定には、 手間やコストの繊細な評価に 膨大な「時間」を要する x=y+z 最大のメリット それ点数い検査 患者が新しい検査を「早期」 に保険診療で受けられる

4.

メカニズムの可視化:点数を「借りる」ことの構造的限界 既存検査 設定済みの 点数 新規検査 設定済みの 点数 準用とは 新しい検査に専用の点数がない際、既存の似た検査の点数を借りて算定する仕組み。

5.

「価値のズレ (Value Gap)」の発生:暫定評価の長期化がもたらす課題 既存検査 検査の 手間とコスト 算定点数 適切に評価されている 新規検査 新規検査の 実際の負担 借りてきた 準用点数 Value Gap (価値のズレ) 準用元の検査と新規検査では、手間やコストが 必ずしも一致せず、点数に実際の価値が反映 されないまま固定化してしまうリスクがある。

6.

なぜ「E3区分」なのか?:完全新規項目の孤立と評価の難しさ 既存の検査群-類似項目のネットワーク E3区分(新規体外診断用医薬品等) ・既存の検査と「測定する項目が異なる」 全く新しい検査。 ・測定項目そのものが新しいため、準用するのに 適した「性質の近い既存検査」が見つかりにくい。

7.

制度移行のマトリクス:準用点数システムから専用検査料への進化 旧制度(準用点数) 新制度(令和8年度新設) 評価の性質 暫定的・流用的 恒久的・専用的 保険適用の スピード 非常に速い(早期導入に寄与) 一定の時間を経て最適化 実コストとの 連動性 乖離(ズレ)が発生しやすい 手間やコストに完全に見合った水準 主な対象 保険適用直後の 全般的な新規検査 E3区分の新規体外診断用医薬品等

8.

令和8年度改定の決断:「適正評価」へのキャリブレーション 令和8年度 診療報酬改定 暫定(準用) 適正評価 (専用検査料) E3区分の新規検査を、長引く 準用状態から解放する。 検査の実際の「価値・手間・コスト」 に応じた専用の検査料を新設し、 質の高い臨床検査が正当に 評価される環境を構築。

9.

具体例:アスぺルギルスIgG抗体検査の適正化 対象検査 感染症免疫学的検査 「アスぺルギルスIgG抗体」 区分 E3区分(完全に新しい測定項目) 臨床的意義 真菌の一種であるアスぺルギルスへの 体の反応を調べる検査。慢性の肺アス ペルギルス症などの診断に不可欠。 これまでの 課題 測定項目が新しいため専用点数がなく、 長らく「準用点数」で算定されていた。

10.

新設検査料の財務解剖:390点の専用評価 390 × 10円 = 検査料総額: 3,900円 30% 70% 窓口での 自己負担 診額は 総額のうち 1~3割分 新設される検査料:390点 診療報酬の計算則 アスぺルギルスIgG抗体に対する、 診療報酬の計算規則 実際の価値に基づいた専用評価。 (1点=10円)

11.

総括:正確な評価が支える、質の高い医療の好循環 適正な専用点数の設定 手間とコストに見合った価値の反映 患者の診断・治療 精度の向上 アスぺルギルス症などの 早期かつ正確な診断 質の高い臨床検査の普及 E3区分などの革新的な 体外診断用医薬品の活用促進 令和8年度改定の 真の目的は、 単なる点数調整ではなく、 「価値に応じた評価」を通じて 日本の臨床検査の質を 未来へつなぐことに あります。 適正な専用点数の設定 手間とコストに見合った価値の反映 医療現場の経営安定 新規検査導入のハードル低下と 持続可能な提供体制 質の高い臨床検査の普及 E3区分などの革新的な 体外診断用医薬品の活用促進