1.7K Views
November 01, 25
スライド概要
Microsoft 365 SharePoint 勉強会の第一回開催の資料です。冒頭では弊社の研修のご案内もしています。
今回は初回の勉強会ということで、生成AIを用いた SharePoint 内のコンテンツ管理を支援する新機能であるSharePoint ナレッジエージェントを取り上げました。組織内で生成されるファイルなどの様々なコンテンツはファイルサーバーに格納してきました。ファイルサーバーはデータ量が少なかった時代であれば、手軽に放り込んで共有できる手軽さが利点です。ですが、大量に蓄積されていくデータをただ保管するだけで、参照されることもないまま埋もれてしまっている情報も非常に多く存在します。大量のコンテンツをいかに効率よく再利用できるのか? これが長年 SharePoint が取り組んできた方向性の一つであり、生成AIとの相性は非常に良いものです。今回の勉強会では、ファイルサーバーとの違いだけでなく、蓄積されるコンテンツを組織ナレッジとしてとらえ、生成AIがこの仕組みをどう支えていけるのかについて、デモも交えながらお話しました。
録画に関しては現時点では未公開です。
勉強会に参加できなかった方や、体系立ててじっくり学習したい方はぜひ研修のご利用もご検討ください。
(研修) https://www.office-i-corp.jp/courses_O365.htm
オフィスアイ株式会社 | 代表取締役 (https://www.office-i-corp.jp/) IT Trainer, Consultant, Author Microsoft MVP for M365 Apps & Services (July 2022 - ) Microsoft MVP for Office Apps & Services (July 2018 - June 2022) Microsoft MVP for Office Servers and Services (Oct 2015 – June 2018) Microsoft MVP for SharePoint Server (Oct 2011 – Sep 2015) Microsoft MVP for SharePoint Services (Oct 2004 – Sep 2010)
#1 : SharePoint ナレッジエージェントについて学ぼう
自己紹介 平野 愛 (旧姓: 山崎) 前々職のグローバルナレッジ ネットワーク(現トレノケート)株式会社にて マイクロソフト認定トレーナーとしてコンテンツ開発や研修実施を主に行う • • • • Windows NTおよびActive Directory ドメインなどのシステム管理 .NET Framework を中心としたアプリケーション開発 Skype for Business Server の前身製品のシステム管理 SharePoint, Outlook, OneNote, InfoPath などの情報共有基 盤など その後、株式会社イルミネート・ジャパン社にて SharePoint の教育ビジネスの立ち上げに携わる。2008 年4月に独立。 2004年に日本で初めてのSharePoint分野での Microsoft MVP を受賞し、以降現在まで21年連続受賞 • • • • • SharePoint Technical Notes @ai_yamasaki https://shanqiai.lekumo.biz オフィスアイ株式会社 2008年4月設立。Microsoft SharePoint および Office 365 に対応できる SE や開発者などの 人材育成と、設計、構築、運用、利活用に関しての関するコ ンサルティング サービスを提供。 特に教育に関しては、日本の現場に即したオリジナル コンテンツを独自開発し、 少人数制のオープンコース(複数組織から参加できる集合研修)の実施を定 期的に実施しているほか、1社向けのカスタマイズ研修なども提供。 各組織の特性に即した運用管理のアドバイスや、システムの利活用を促進す るためのコンサルティング サービスにも力を入れている。 過去の登壇 書籍執筆 (共著を含む) Microsoft MSTEP 講師 Microsoft TechEd 講師 Microsoft 主催の SharePoint の無償セミナー Japan SharePoint User Conference 講師 Microsoft Tech Summit Japan 2017 基調講演 講師 • • • • • • • • • • その他の執筆活動 • マイクロソフト社の SharePoint 関連のホワイト ペーパー・ 評価ガイド ©オフィスアイ株式会社 ひと目でわかる Microsoft 365 SharePoint 運用管理編 ひと目でわかる Office 365 導入・運用管理編 ひと目でわかる SharePoint Server 2016 ひと目でわかる SharePoint Server 2013 ひと目でわかる SharePoint Server 2010 VSTO と SharePoint Server 2007 による開発技術 ひと目でわかる SharePoint Server 2007 ひと目でわかる Microsoft Windows Server 2003 ネットワーク設定・管理術 実践 Active Directory 逆引きリファレンス Windows Server 2003 完全技術解説 2
研修やサービスのご案内 効率的なファイル管理を目指すためのコースフロー [OH-O365-201] Microsoft 365 – SharePoint サイト管理基礎 Microsoft 365 関連の研修一覧 [OH-M365-208] [OH-O365-301] Microsoft 365 のドキュメント管理と検索 Microsoft Purview コンプライアンス入門 ~Microsoft 365 ファイルおよびメールチャットに対する機密情報保護と情報ガバナンス~ https://www.office-i-corp.jp/courses_O365.htm [OH-M365-302] Microsoft 365 SharePoint の構成と管理 ~Microsoft 365 Copilot 対応~ ©オフィスアイ株式会社 3
研修やサービスのご案内 ポータルサイト構築のための推奨コースフロー [OH-O365-201] [OH-O365-204] [OH-M365-208] Microsoft 365 – SharePoint サイト管理基礎 SharePoint モダン ポータルサイトの設計・デザイン・展開 ワークショップ Microsoft 365 関連の研修一覧 オプション Microsoft 365 のドキュメント管理と検索 https://www.office-i-corp.jp/courses_O365.htm ©オフィスアイ株式会社 4
研修やサービスのご案内 Power Platform 関連のコースフロー [OH-O365-201] 推奨 Microsoft 365 – SharePoint サイト管理基礎 Power Automate メイン Power Apps メイン [OH-M365-210] [OH-M365-211] Microsoft 365 Power Automate 入門 Microsoft 365 Power Apps 入門 [OH-O365-205] [OH-M365-212] Microsoft 365 Power Automate 実践演習 Microsoft 365 Power Apps 実践演習 [OH-M365-220] Microsoft 365 関連の研修一覧 https://www.office-i-corp.jp/courses_O365.htm Microsoft Dataverse 入門 [OH-M365-221] ©オフィスアイ株式会社 Microsoft 365 Copilot ユーザーのための Copilot Studioで始めるAIエージェント開発入門 New! 5
SharePoint ナレッジエージェントとは? ◼ SharePoint に新たに加わったエージェントであり、コンテンツの整理・生成・ 活用をAIで支援し、SharePoint を動的でインテリジェントなナレッジハブ(中 心)へと進化させることを目的としている ◼ 現在、パブリック プレビューであり、Microsoft 365 Copilot の有償ライセン スを持っている必要がある ◼ テナント単位でのオプトインによる提供 ◦ 組織のIT管理者は SharePoint 管理シェルを使ってオプトインする ◦ 2025年11月1日以降はサイト単位でのオプトインも可能になる予定 ◼ 料金体系などは未発表 SharePoint Technical Notes : SharePoint の新機能 "Knowledge agents (ナレッジ エージェント)" の登場! ©オフィスアイ株式会社 6
SharePoint Premium とナレッジエージェントの関係 SharePointはファイルサーバー以降の先を見据えて、今後大量に蓄積されていく 組織内のコンテンツをうまく有効活用・再利用していこうというところに 長年フォーカスを当ている SharePoint Premium (旧 SharePoint Syntex) SharePoint 内のコンテンツ管理を AI を使って高度に管理していこう! (シートライセンス→従量課金) SharePoint の高度な管理機能 SharePoint Advanced Management バックアップ/アーカイブ 当初は Premium の一環としてアナウンスされていたが、 今は別扱い ©オフィスアイ株式会社 7
SharePoint Premium とナレッジエージェントの関係 SharePoint ナレッジ エージェント SharePoint Premium が 提供する高度なコンテンツ管理機能 エージェント in SharePoint (Microsoft 365 Copilot 有償) SharePoint の標準機能 ©オフィスアイ株式会社 8
SharePoint ナレッジエージェントの機能 ◼ ドキュメント ライブラリ ◦ メタデータの自動設定 ◦ プロンプトによるビュー作成 ◦ プロンプトによるルール作成 ◦ ライブラリ内のファイルへの質問 ◦ 分類 ◦ 列の書式 (?) ◼ サイト ◦ サイト内のコンテンツへの質問 ◦ コンテンツの鮮度を保つための支援 ユーザーの検索行動を分析してコンテンツの不足やニーズを洗い出して新しいコンテンツページ を作成する 古くなったページの廃止 リンク切れの検知 ©オフィスアイ株式会社 9
組織のナレッジ管理の今後について ◼ SharePoint ナレッジ エージェントの登場でメタデータ管理やコンテンツ管理が進めや すくなる ◼ 新機能として “ライブラリのフォーム” 登場により、メタデータを設定しつつファイルのアッ プロードも可能になっている ◼ SharePoint のコンテンツ管理について組織が考えるべきこと ◦ サイト設計の見直し ◦ ライブラリ設計の見直し (フォルダーの使い方を考える) ◦ ファイルのライフサイクル管理(ファイルが生成されて、削除されるまで面倒をみるということ) ◦ サイトのライフサイクル管理 (Microsoft 365 Copilot 有償ライセンスがあればライフサイクル管理は 標準で組み込める) ◦ 機密情報管理について改めて考える ©オフィスアイ株式会社 10
組織のナレッジ管理の今後について ◼ 今後予想されること ◦ とはいえ、サイトの再設計やライブラリ/フォルダー設計を見直さず、部分最適化を主にエー ジェントをたくさん作って対処療法的に管理していくことになる組織は増えていきそう ◦ 理想 メタデータ管理/ライフサイクル管理を考えた、サイトとライブラリの再設計 ◦ 折衷案 新規サイトは新しい発想で再設計しつつ、既存サイトは Copilot Studio Lite/Full などを使っ たカスタムエージェントも視野に入れた部分最適化を考える ただし、ライフサイクル管理や機密情報保護を管理する際に課題が大きい ©オフィスアイ株式会社 11
©オフィスアイ株式会社 12
ご参加をありがとうございました!