2024/06/18 博物館概論

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December 15, 24

スライド概要

和歌山大学の「博物館概論」にて使用したスライドです。
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発表内容は報告者個人の見解に基づくものであり、発表者が所属する組織の公式見解ではございません。
また、内容に誤りがある可能性があります。ご了承の上閲覧ください。

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関連スライド

各ページのテキスト
1.

博物館概論 第9回 t2440008 米澤 樹 1

2.

自己紹介 2

3.

米澤 樹(よねざわ たつき) • みさと天文台 研究員 • 紀美野町教育委員会 主事 • 学芸員資格取得済み(学部の時) • 和歌山大学観光学部9期生※2019年卒業 • 和歌山大学観光学研究科(専門職)観光地域 マネジメント専攻 専門職学位課程 • クリエ 星空継続観測プロジェクト • 日本公開天文台協会 理事 • 調査研究委員会 • サーバー維持管理委員会 • 公開公開天文台100周年記念事業委員会 • 公開公開天文台100周年史編纂WG • 米沢市観光大使(おしょうしな観光大使) 3

4.

取得時と現在の違い 1. まじめな学生が増えた? 2. MoodleやTeamsなどオンラインを活用している 1. レポートの提出(昔は紙で提出があった) 2. 活動のMTG 3. 授業スライドをPDFで公開している(TeamsかMoodleどっちやねん) 3. クリエのプロジェクトが大幅に増えた 4. 先生たちは大きくは変わっていない 4

5.

博物館実習 5

6.

学芸員資格について、きっかけ • 最初は取れる資格がこれしかないし、取っとくかくらい • やりたいことがなかった。選択肢を増やすために取ることに • 途中でめんどくさくなり、挫折(就活時期) • 尾久土さん(指導教官)に人生なにがあるかわからんし、取れるな ら取っときと言われ取得 →これがなかったら天文台職員にはなっていない 6

7.

卒業後 • 地図会社へ就職 • 1年目は札幌営業所へ配属 • 営業、中小企業に電話かけまくり • 時には外周りも • 2年目は東京本社IoT事業へ配属 • 契約を結ぶ、交渉、不具合対応等 7

8.

民間企業での博物館との関わり 地図の博物館をリニューアルに 伴い、学芸員の社内公募があっ た。 出典:自らを語らないゼンリンミュージアムの企業広報(電通報) 8

9.

転職 • 3年目に縁があり、「みさと天文台」へ転職 • 転職するかどうかは非常に迷った • 転職時に「学芸員」資格が有利になったかも。 • 肩書としては、「紀美野町教育委員会 主事」及び、「みさと 天文台 研究員」 • 現在に続く ※民間企業が嫌だったわけではない。むしろ楽しかった。 9

10.

採用試験(みさと天文台の場合) • 公開天文台の専門職員として必要な知識を有し、子どもたちや一般住民への天文教育普及 活動に熱意があり、星空や望遠鏡等設備を利用した町の観光事業にも真摯に取り組める方 • 視野を広く持ち、天文台や星空が、町の発展にどのように寄与できるかを常に考え積極的 に行動できる方 • 天文台や科学館等において星空観望会やプラネタリウム解説などの実務経験(アルバイト 等を含む)を有する方が望ましい • 大学等において天文学その他関連科目を履修している方が望ましい (1)第1次試験 • 論文試験:文書による表現力、課題に対する理解力及び伝達能力等についての記述試験論文のテーマは試験 会場で発表。(60分800字) • 口述試験:集団討論テーマは試験会場で発表。 (2)第2次試験(第1次試験に合格した方) • 口述試験:プレゼンテーション及び面接試験 別の施設の例 10

11.

みさと天文台について 11

12.

みさと天文台 紀美野町立の天文台 1995年開館 初代台長は尾久土正己 和歌山県最大の望遠鏡を有する ※全国の公開天文台では8位 12

13.

天の川 13

14.

大型望遠鏡 14

15.

プラネタリウム 15

16.

タイムスケジュール 予約 開始時間 プラネタリウム・ライブ解説 要 3Dによる宇宙の旅 月 火 水 木 金 土 日・祝 14:30 〇 〇 ※1 15:30 〇 〇 全天周映画 要 16:30 〇 〇 星空ツアーNeXT 1回目 要 19:30 〇 〇 〇 星空ツアーNeXT 2回目 要 20:30 〇 〇 休館日 〇 ※1「プラネタリウム・ライブ解説」か「全天周映画」のどちらかへ参加のお客様のみ、「3Dシアター宇宙の旅」 (無料)にご参加頂けます。 ※6・7月は全ての時間が上記より30分遅くなります。 16

17.

料金について いくらだと思いますか。 メモしておいてください。答えはないので 17

18.

料金について プラネタリウム 全天周映画 星空ツアーNeXT 一般 500円 500円 1,500円 小学生・中学生・高校生 100円 100円 200円 未就学児(乳幼児) 無料 無料 無料 ※12-2月は星空ツアーNeXTの一般価格は1000円 2021年のリニューアルにより価格を変更。リニューアル前は「大人200円」だった。 18

19.

2023年の博物館概論受講生の予想(n=48) 4500 4000 平均 ¥1,292(昨年比+¥54) 中央値 ¥1,000(昨年比±¥0) 3500 3000 2500 最大値 ¥4,000 最小値 ¥0 2000 1500 1000 500 0 19

20.

公開天文台の観望会の料金 ⼊館料に含まれない 21% 公開天文台(望遠鏡のある施設のため科学 博物館や公民館なども含む)の夜の観望会 の料金は右図の通り。 無料 56% 50%以上が無料 ⼊館料に含まれる 23% <参考> 博物館 無料:35.3% 日本公開天文台協会(2023)「公開天文台白書2018」 公益財団法人日本博物館協会(2020)「日本の博物館総合調査報告書」

21.

星空ツアー観望会の料金 n=39 公開天文台の観望会の料金 1600 公開天文台(望遠鏡のある施設のため科 学博物館や公民館なども含む)の夜の観 望会の料金は右図の通り。 1400 1200 1000 平均367円 800 600 <参考> 博物館 400 平均367円 200 入館料 平均 ¥434 中央値 ¥310 0 日本公開天文台協会(2023)「公開天文台白書2018」 公益財団法人日本博物館協会(2020)「日本の博物館総合調査報告書」 21

22.

観望会の料金について 長野県阿智村 長野県阿智村 石垣島 与論島 浪合パーク 1,800円 スタービレッジアチ 2,600円-3,400円 体験工房コーラルブルー 2,200円 アークトゥルス 3,300円 ※各HPより、2023/05調査 ※内容、所要時間が異なるため単純な比較はできないことに留意 ※スマスイ 3,100円 22

23.

みさと天文台の料金 • 一般的に観覧料、入館料が安すぎて、維持管理ができないところもある →持続可能でない。幅広い業界に一石を投じる 山内台長 • 町の歳入(=収入)を一定程度確保 • 街の人に星でお金が取れることを示す。 • 決して安くない1,500円はスタッフにとってプレッシャー • 面白いもの、楽しいものにしないといけない →結果的に天文台の品質向上に役立っているのでは。 • なお、今のところ料金が「高い」と言う声はない。 • ちなみに、この料金でも黒字にはならない。 • 一方で業界内、組織内で、教育でお金を取ってよいのか、観光に力を入れ ないといけないのかとの声もある。 そもそも観光と教育は本当に違うのか。教育でお金を取るのは良くないのか、、 23 天文教育とアストロツーリズムの垣根を越えて ~鹿児島県与論島における星文化普及の取り組み~ (澤田ほか、2021)

24.

国の動向 中尾 智行 (2021),「共生する文化と観光―「文化観光推進法」の成立と取り巻く議論 ―」 24

25.

来館者数の推移 2014年を境に増えている。 理由:ターゲット「女性」にした。 キーワードを変更! 「望遠鏡」から「天の川」へ ブランドイメージが変わり、天の川スポットへ 5.00 4.50 4.00 3.50 3.00 2.50 2.00 1.50 1.00 0.50 ・撮 影 い 真 あ 写 れ グ ロ ふ ・S 遠 N S 鏡 然 望 ブ な 麗 自 空 星 化 文 綺 知 識 文 天 ィ ッ ク し 癒 ン テ ロ マ 楽 し み 0.00 図2 みさと天文台の来館者数の推移 図1 みさと天文台に何を期待していたか 吉田芽生(2023)「星空観光に求められるもの」令和2年度和歌 山大学観光学部卒業論文 山内千里(2022)「みさと天文台の “令和の大 改修” に至るまで」 25

27.

博物館法(令和4年4月15日施行令) (⼊館料等) 第⼆⼗六条 公⽴博物館は、⼊館料その他博物館資料 の利⽤に対する対価を徴収してはならない。 ただし、博物館の維持運営のためにやむを得ない事情 のある場合は、必要な対価を徴収することができる。 27

28.

原則、無料である。 近藤春文(文部省調査局宗務課長・元社会教育施設課長) “原則”というのは非常に苦労した。金が入るわけでははなく、金をと れば博物館法が示す広く一般に提供することに反し、また研究調査を 考える場合、図書館法のように無料でやることはあり得ない。(中略) それで“無料”という線を出すことは好ましいが機能が止まってしまう のではないかということで不可能であり、そこで“原則として”とした のです。 社団法人日本博物館協会(1961)「博物館法制定10 周年記念座談会」『博物館研究』,34(12),p6-12,閲覧(国立 国会図書館デジタルコレクション 参照2024-05-25) 28

29.

料金について 現在の日本にとっては有料入場はいろいろな意 味での災害を防ぐためのよい意味の一種の入場 制限になっている。また日本の大衆の心理とし て、無料ということは商業広告でなければや すっぽい見せ物というように感じてしまう妙な 傾向があり、現在の有料制度は結構利点もある のである。 鶴田総一郎(1960),「日本の博物館の状況について 」, 『博 物館研究』33(12),日本博物館協会,1960-12. 国立国会 図書館デジタルコレクション (参照 2024-05-24) 渡邉ポポ「埼玉の女子高生ってどう思いますか?」,新潮社より 29

30.

料金について 価格設定とはある種のアートであり、 ゲームでもある。価格は、ダイレクトに消 費者に訴えることができるメッセ-ジ手 段であり、同時に、それは競合企業に対 するメッセージにもなる。 グロービス経営大学院. [改訂4版]グロービスMBAマーケティ ング (pp.142-143). ダイヤモンド社. Kindle 版. 30

31.

学芸員の仕事について 31

32.

紀美野町星の動物園条例 星の動物園は、次に掲げる事業を⾏う。 1. 住⺠が宇宙を中⼼とした豊かな⾃然環境の中で正しい⾃然観を吸収し、情 緒豊かな⼈間形成を⽬指す事業 2. 天⽂及び宇宙に関する調査、研究及び資料等の刊⾏並びに公開事業 3. 住⺠を対象に天体観望会を開催し、天⽂学の普及及び指導を⾏う事業 4. 住⺠講座、研究会、学会等を開催する事業 5. 全国の公開天⽂台や関連の学会等の関係機関と連絡し、協⼒する事業 6. 前各号の事業を含め、星の魅⼒を発信するため、宿泊の場を提供する事業 32

33.

紀美野町星の動物園条例施⾏規則 2 研究員は、次に掲げる職務を⾏う。 1. 天⽂及び宇宙に関する調査、研究及び資料等の刊⾏並びに公開に関する こと。 2. 住⺠を対象に天体観望会を開催し、天⽂学の普及及び指導に関すること。 3. 住⺠講座、研究会、学会等の開催に関すること。 4. 全国の公開天⽂台や関連の学会等の関係機関との連絡及び調整に関する こと。 5. 友の会の運営に関すること。 33

34.

私の大事にしていること お客様に星空を通して「学びの楽しさ」を伝えること。 ※このことは教育・観光で共通している。 34

35.

事務仕事 (稟議や会計処理) 35

36.

• 請求書の処理 • ものを買ったり、使ったりしたら請求書がくる。 • 支払いができるように処理 • 各種調査への回答 • 社会教育調査や議会、町、県の実施している調査へ回答 • 凛議 • 何かを実行する前に、それをしていいか上司にやっていいか聞く • 予算、決算 • 来年度どんなことをして、どれにいくら使うのか計画する • 各種契約の締結 • 保守点検や工事、購入契約を締結する 36

37.

星空ツアー解説 &練習&知識習得 37

38.

• 星空ツアーの実施 • 天文ニュースの収集 • 天文について勉強 • 各種催し実施にあたり、予約ページの作成 • ツアーで使う機器のメンテナンス • 無くしたネジやハズレそうな部品がないか確認 • レンズのクリーニング • ツアーで使う、器具や写真、スライドを作成 • 科学が面白く感じられるように! 38

39.

プラネタリウム解説 &操作練習 39

40.

プラネタリウムに関わる仕事例 • プラネタリウム用のプログラムを作成 • 使用する画像資料を作成 • 操作練習 • ネタ集め • 保守点検対応 40

41.

各種機器の設定 不具合対応 41

42.

不具合対応 • 突如発生する不具合に対応 • 不具合の原因を追究するため、切り分け • メーカーへ問い合わせ • 内容によっては自分たちで修理 42

43.

プログラミング (PHP、JavaScript) 43

44.

• 主にHPを表示する目的 • お客さんにわかりやすくなるように日々改良 • 可能な限り省人化できるように使用 • 例えば、営業カレンダーを自動で作るプログラム • 給与計算を自動化 • 展示物が自動で起動するようにプログラム作成 • プラネタリウムなどの展示物を作成する時にも役に立つ • 観測機器の運用にも使用 44

45.

写真撮影 現像・編集 45

46.

デザイン 広報関係 46

47.

• 掲示物、展示物は基本、自分たちで作成 • 広報・教育利用のために写真撮影 • 天体・星景写真は現像・編集が必要 • 集客のために広報が必要 • 自分たちで広報(町広報誌、Mpc、SNS) • メディアの取材(テレビ、新聞、WEBメディア等) • 取材対応 47

48.

SNSアカウントの運営 48

49.

掃除・グッズ関係 49

50.

日々の掃除 • お客さんの来館があれば、次の日は必ず清掃 • 施設の点検にもなる • お客さんが快適に過ごせるように日々きれいにする グッズ関係 • グッズの販売、在庫管理、仕入れを友の会と共同で行う • 特に「双眼鏡」 (2-3万円)はよく売れている • 自動販売機の管理もしている • グッズの陳列方法も大事 50

51.

研究・発表 51

52.

• 研究員と言う肩書きのため、やっておきたいと思っている • 現実は、優先順位が低く時間が取れない • 特に評価されることはない • 光害の計測(博物館資料保存、観光利用) • 公開天文台についての研究 • 日本公開天文台協会理事(2023/08より) • 調査研究委員会へ参加(公開天文台白書2018を作成) • 公開天文台100周年史編纂中 52

53.

地域との協業 • 和歌山大学生の受入 • インターンシップ(和歌山未来学) • 博物館実習 • 和歌山大学にて講義 • 博物館概論 • 博物館資料論 • 地域の幼稚園、小中高生の来館 • 観光協会(産業課、宿泊施設、飲食業)とイベント実施 • 地域の飲食業とコラボし、カフェ付き観望会の実施 • みさと天文台友の会(主に地元の人)とグッズ開発 53

54.

研究員の一日(土日祝の例) 出 勤 ( 海 南 始 業 12 時 13 時 プ ラ ネ タ リ ウ ム 14 時 3 シ ア タ ー 15 時 全 天 周 映 画 16 時 休 憩 ( 晩 ご は ん ) 18 時 星 空 ツ ア ー 星 空 ツ ア ー 1 回 目 2 回 目 19 時 20 時 片 付 け 終 業 帰 宅 ( 天 文 台 就 寝 → 天 文 台 ) 打 合 せ ・ 準 備 D 8 時 空き時間 事務作業・催し準備・展示整備 → 起 床 朝 ご は ん 、 昼 ご は ん 、 晩 ご は ん の 用 意 海 南 ) 22 時 23 時 25 時 54

55.

やりがい、うれしいこと • 「楽しかったです」「また来ます」など声をかけてくれること • 非常に満足した様子で帰ってくれること、また来てくれること • すごくきれいな星空、天体、天文現象が見られること。 しんどいこと ・繁忙期(GW、お盆、流星群) ・公務員として公平な対応をしないといけないこと 例)特定の旅行会社とコラボツアーを作りにくい ・天候によって、見せられる天体が変わるので、事前にスケジュールを立てられ ない。臨機応変に対応しないといけないこと。 ・ツアーの参加者に1,500円の価値を出すこと 55

56.

星座案内 属性・要望 天気 星団・星雲 望遠鏡 何をどれだけみて、 何を話すのか、組み合わせ、順番を 編集する(=キュレーション) 双眼鏡 教育・知識 月•惑星 お客様に星空を通して「学びの楽しさ」を伝える 56

57.

伝えたいこと 57

58.

•天文台に勤務されている中で、大学の学芸員資格に関わる授業で学んだ内 容が生かされた場面はありましたか。 •他の仕事から転職する際に学芸員の資格を活かせると思いますか? • 社会に出て、何が必要になるのかわからない。環境、時代で変わる。 • 本当に必要な知識、スキルは仕事中に学べる(学ばないといけない) • じゃあ大学では何をするべきか。 • 損得ぬきで、今しかできないこと/今やりたいことをしてほしい。 • 研究する力(仮説を立てて検証する、論理的思考)は社会ですごくや くに立つ。 58

59.

大学時代にやってよかったこと • いろんなことに挑戦した • 本をたくさん読んだ • ブラインドタッチを練習した。 • ExcelやGISなどのソフトウェアを勉強 した • 海外旅行に行った • 趣味を見つけた(スキー、天文) • 無駄に時間を過ごす(ぐうたらする) 大学4年生の読書量 • YouTubeやアニメ、映画をたくさん見た 59

60.

大学時代にやっておけばよかったこと • もっと授業を真面目に受ける • もっと本を読めばよかった • もっといろんな所へ行けばよかった • もっといろんなことを挑戦しておけばよかった。特に大学生の方 がしやすいことも多い • 資格は取るに越したことはない 社会人も意外と時間はある。※サラリーマンなら土日祝+有給5日/年 しかも、お金もある。※平均給与17万円/月 本当に大学生にしかできないのは何でしょうか。 60

61.

まとめ • 先のことはわからないので、いろんなことに挑戦してほしい • 学芸員資格の取得もその一つ • 実習として博物館に行ける • これは学芸員資格を取得しないとできないこと 61

62.

最後に アルバイト、インターンシップ、博物館実習大募集 同じ大学の学生(月火水のみ)なので、お気軽に相談、雑談、質問大歓迎です。62

63.

質問返信 64

64.

収集癖はありますか? • コレクションする趣味はないが、少 し好きかも • 過去の資料を収集し公開している • 「全国の天体観測施設の会」の集録を スキャンし、会員限定で公開 • ジオキャッシング

65.

今、大学生をやり直せるとしたらどのように授業に挑みますか。どのよ うなところに注目すべきだ、どんなことをメモするべきだ等ありました ら教えてください。 • 世の中何が役に立つかわからない。=>面白いと思ったことをメモ • 大学生がやりやすいことをする! • いろんなことに首を突っ込む(クリエ、部活、サークル、その他活動) • 大学の研究と言えば、結構許される • 様々な調査(自治体や企業にメール等で聞く) • Notionと言うツールを使いこなす

66.

学芸員は将来AIに職を奪われる可能性もあるのでは • AIに「価値判断」はできるのか。ものの価値はわかるの?? • AIは過去の資料に基づき回答している=>新しい価値観はわからない • 上手く付き合えるのでは • プラネタリウム等の音楽を生成系AIで作る • 事務仕事を手伝ってもらう(書類作成など) • デザインを手伝ってもらう • 資料保存、整理等は人手が必要 • 解説/講演(サービス業)はAIに置き換えるメリットは少ないのでは • 本物の人が解説していることが価値

67.

他の仕事と比べて、学芸員の仕事の魅力は何でしょうか。 • 普通の仕事では体験できないことが出来る • この講義や小中高生への授業など • 珍しい現象・資料・人物に出会える • いろんなことが出来るので飽きない • 命令される仕事よりも、自発的な仕事が多い • ノルマ等がない

68.

雨天時などの観測が困難な場合に、 満足してもらうためにしている工夫はありますか。 • 望遠鏡の説明 • 望遠鏡の仕組みを説明。屈折望遠鏡と反射望遠鏡の違いなどを虫 眼鏡や凹面鏡を用いて説明する。 • 遠くにノートPCを置いて、それを望遠鏡で観察してもらう。 • 大型望遠鏡の見学 • 動く姿を見てもらう。迫力があるので、意外と好評。 • 鏡を見てもらう。どちらかと言うとあまり受けが良くない。個人的 にはもう少し伝え方を考えたい。 • 望遠鏡の仕組みを知った後だとより満足してもらえる。 • プラネタリウム • その日に見るはずだった星座について解説。可能ならば次に来る ときにいつが良いか伝える(季節による違いや月齢、惑星の見える 時期について案内) 米澤樹(2024)「星が見えない時の星空案内 -公開天文台を例に-」,『星のソムリエ何でも情報交換会(06月)』

69.

天文学における最新の研究や発見について、特に注目しているものは ありますか? 紫金山-ATLAS彗星 (C/2023A3) 肉眼で見れるようになる かも! ニュースを要チェック 飯山青海(2023)「ツチンシャン・アトラス彗星に期待」,大阪市立科学館

70.

実際に天文台に勤務していて、「このお金の使い方はおかしいんじゃな いか」とか「ここにもっとお金を回せたらいいのに」と感じたことはあり ますか? 天文台と言うよりも、お役所について • 予算 • 前の年に何にどのくらい使用するかを決める(大事) • 残してはいけない。=>無駄なこともあると思われる • 決算資料は公開されていない。

71.

天文台から見る星の景色とプラネタリウムでみる星空はかなり近いも のだとおもいますか。 • 天文台にあるプラネタリウムはデジタル式のため、異なる • 光学式プラネタリウムは機種による • ドームがある程度大きくないとリアル感は低い