1 秩父例大祭を振り返る 一地方開催だからこそ見えた、 東方同人イベントの魅力と課題一 参加者・クリエイター・地域が一緒になって作るイベントとは? 伊東 優
2 秩父例大祭とは? 東方Projectオンリーの同人誌即売会 「博麗神社例大祭出張版 in 秩父」 ◆2026年8月30日に秩父市で開催 ◆会場:秩父市地場産業センター 秩父神社 参集殿 ◆「あつまれ東方ステーション in 秩父」と連携 ◆同人誌・音楽・グッズ・コスプレなど、 東方二次創作を楽しめるイベント ◆本家・東京での例大祭に参加しづらい地域 へその魅力を届けることを目的としている
3 良かったところ① 地方で東方イベントを開催したこと ◆東京の大規模会場ではなく、 秩父という地方都市を舞台に開催 ◆「旅をしながら東方を楽しむ」という特別な体験が生まれた ◆秩父の街そのものを歩きながら イベントを楽しめるのは、都市型の即売会とは違う大きな魅力 スタンプラリーや コスプレ街歩きなど、 街全体でイベントを展開!
4 良かったところ② 参加者同士の距離が近い 博麗神社例大祭よりも「人の顔」が見えやすい サークル・一般参加者・スタッフの距離が近い 初参加者でもイベントへ入りやすい 参加者同士でイベントを盛り上げる空気がある 参加者一人一人がイベントを作っている という感覚を持ちやすい 一般参加者、サークル、スタッフ、地域の人々が それぞれの立場からイベントを支え、 一つのお祭りを作り上げていた。
5 良かったところ③ 東方×地域振興 東方Project 目的で訪れた 参加者側が、イベントだけでなく ファン・クリエイター 秩父の街・飲食店・観光地などにも イベント 足を運んでいた。 秩父の街 同人イベントが単独で完結するのでは なく、地域そのものを知ってもらう入口に 観光・地域との交流 なる可能性を感じた。
6 良かったところ④ クリエイターの存在を身近に感じた 同人誌・音楽・イラスト・グッズなど、 様々なジャンルのクリエイターが 直接作品を届けていた 作り手と直接話せることは、 同人イベントならではの魅力 「作品を買う場所」であると同時に、 「作り手と出会う場所」に なっている
7 悪かったところ① 混雑・キャパシティの問題 ▲人気の高まりにより、会場のキャパシティ とのバランスが課題に ▲通路の混雑や移動のしづらさが、 参加者の満足度低下につながる 改善案 ☑ 会場の拡張 ☑ サークル配置の改善 ☑ 入場時間の分散 ☑ 会場間の導線改善 ☑ 待機列の整理 ☑ 混雑状況のリアルタイム配信
8 悪かったところ② 会場が分散していることによる移動 ○複数会場を利用することで、イベントの 規模感を出す一方、 初参加者にとっては 「どこへいけばいいのか分かり辛い」という 問題が起きる可能性がある。 改善案 「イベントマップを見なくても、 自然に楽しめる導線」が今後の課題
9 悪かったところ③ 地方開催ならではのアクセス問題 移動時間 交通費 宿泊の必要性 電車・バスの本数 など 秩父という場所そのものが魅力である一方、 遠方から参加する人にとっては負担が大きい。 アクセスのしやすさとの両立が重要な課題。
10 悪かったところ④ お祭り感と即売会としての機能の両立 ◆「東方×地域」の魅力が大きくなる一方で、 「同人誌を買いたい」「サークルと交流したい」 という即売会本来の目的との バランスが重要 ◆観光イベントとしての楽しさと、 同人即売会としての楽しさを、 どちらも犠牲にしない設計が求められる
11 良い点と悪い点まとめ ☑地方で東方イベントを楽しめる ☑アクセスの負担 ☑秩父観光と組み合わせられる ☑会場間の移動 ☑参加者同士の距離が近い ☑混雑 ☑クリエイターと交流ができる ☑会場キャパシティ ☑地域振興に繋がる ☑案内・導線の改善 ☑普段とは違う「旅する即売会」 ☑即売会と観光イベントのバランス ☑手作り感・お祭り感がある ☑規模拡大時の運営負担
12 秩父例大祭から見た、東方同人イベントの可能性 秩父例大祭は、 「作品を楽しむ」「クリエイターを応援する」「人と交流する」「地域を知る」 という複数の体験を一つにつなげたイベントだった。 新しい課題も見えたが、それは人気が出たからこその前向きな課題。 今後、地方開催のイベントがさらに発展すれば、 東方同人文化をより地域へ届け、 地域とファンが一緒になって新しい文化を形成していく可能性がある。 一つのモデルケースとして参考になった同人即売会イベントであった。 伊東 優