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August 08, 25
スライド概要
2025年8月8日のRESEARCH Conference 2025 プレイベントのスライドです。
https://research-conf.connpass.com/event/360909/
Insurtechラボで作成しているスライドです
“壁の向こうに顧客がいる” と気づいたとき RESEARCH Conference 2025 プレイベント ニッセイ情報テクノロジー 株式会社 田中 貴之 NIT2025-067(プ007)08
ニッセイ情報テクノロジー株式会社 プロダクト・サービス事業推進室 田中 貴之 Takayuki Tanaka 現在のお仕事 ● ● 新規プロダクトの企画・開発 顧客・社内組織に対するアジャイル導入の支援 過去のお仕事 ● ● 生命保険会社向け基幹システムの企画・開発・プリセールス システム戦略・導入に関するコンサルティング © 2025 Nissay Information Technology Co., Ltd.
リサーチをすること・顧客を理解しようとすることは SIerの私にとって「越境」でした。 本日は、プロダクト開発組織の立ち上げ期に 経験したことついてお話します。 B(弊社)toB(保険事業者)toC(エンドユーザー) のプロダクトの企画を開始したとき、 私は 事業者やエンドユーザーについて無知である と気づいたことから始まります。 ● なぜ、顧客理解が「壁」になっていたのか ● どうやって、越えようとしたのか ● 越えた兆しと、見えたものは何か ※本日の発表における「リサーチ」とは、実務上のユーザー・サービス調査とプロダクト開発のための仮説検証を指します © 2025 Nissay Information Technology Co., Ltd.
顧客理解の障壁 = 関心や期待の無さ 社内の関心 受委託の商慣習 顧客の期待 必要があまりない & 理解の深め方が わからない 顧客を知らなくても 分業すれば 仕事が成り立つ 技術力の 安定的な デリバリーが 私たちへの期待 © 2025 Nissay Information Technology Co., Ltd.
壁の越え方:一歩目 勝手に調べる、エンドユーザーに会う ユーザーについて具体的に語れるようになった&リサーチの訓練に繋がった 複数社のサービスを調査 N1インタビューによる仮説検証を反復実施 ユーザーペインの仮説を設定 ( 社内60人 + 一般リクルーティング10人 ) © 2025 Nissay Information Technology Co., Ltd.
壁の越え方:二歩目 事業者に勝手に調べた結果を持っていく 事業者と共創してリサーチし、プロダクト改善案を考える仕事が始まった ユーザーの 生の声 インサイト マーケットの 対応状況・課題 リサーチの 進め方・実績 © 2025 Nissay Information Technology Co., Ltd. ユーザーの困る点を 知らなかった! 自社サービスの 改善のために協業したい
でも、共創は続かなかった 事業者の期待と、私の興味(ユーザー理解)に関するバランスが欠けていた ● ● ● 事業者からの期待は、サービスを改善する改善策の実現だった 私の興味は「ユーザー理解から踏み込んだ価値提供をしたい」に偏り、 開発メンバーを巻き込めていなかった 壁を越えようとする一方で、事業者の期待に応えられていなかった © 2025 Nissay Information Technology Co., Ltd.
壁の越え方:三歩目 勝手に調べて・勝手に作る・フィードバックをもらう リサーチ と ものづくり が繋がるようになり、フィードバックが回り始めた 調べる 作る 保険を検討する エンドユーザー 向けに AIを活用した 保険検討の 支援プロダクト を作った いい かも 課題設定が 浅い © 2025 Nissay Information Technology Co., Ltd. 賛否両論の 反応が寄せられた アイデアを 尖らせよう!
越境の兆し:その1 声をかけてくれる事業者が現れる ものづくりの成果を見た事業者と、協業を開始することができた ● ● ● 越境に前向きな保険事業者(スタートアップ企業)が、 「協業してプロダクトを作る取り組みをしたい」と声をかけてくれた 取り組み内容(リサーチ内容やプロダクト)について興味を持ってくれた 事業者の興味に沿って、BtoB(保険販売を行う営業職員)に関する リサーチ・プロダクト検討がスタートした © 2025 Nissay Information Technology Co., Ltd.
越境の兆し:その2 開発チーム全体の機動力が上がり始める チームから「もっとユーザーを理解したい」という意見が生まれる ● ユーザーに近いところで、反応を確かめながら仕事ができる (リサーチが身近なものになった) ● リアクションを確かめられることで、モチベーションにつながる ● チームメンバー自身が、ユーザー理解の必要に気づき始める © 2025 Nissay Information Technology Co., Ltd.
障壁は超えられたか? 社内の関心 受委託の商慣習 顧客の期待 必要があまりない & 理解の深め方が わからない 顧客を知らなくても 分業すれば 仕事は成り立つ 技術力の 安定的なデリバリーが 私たちへの期待 チームメンバーに 顧客との共創で 関心が生まれる 距離や関係に変化が起こる © 2025 Nissay Information Technology Co., Ltd.
今後も越境していく リサーチにより得られる価値と、従来の強みを組み合わせて ● 社内のミドルトップの興味 ● 事業者との協業 ● リサーチ と ものづくり にさらに強いチーム作り © 2025 Nissay Information Technology Co., Ltd.
あなたにとっての 顧客はどこにいますか? ご清聴ありがとうございました。 © 2025 Nissay Information Technology Co., Ltd.