CLAUDE 活用推進シリーズ Claude活用推進 — チャット止まりから抜け出す10日間 — チームメンバー向け・活用推進スライド
1. 目指す姿 今、これから チャットで都度質問するだけ → 目的に応じて入口を選び、複数ステップの作業も任せられる 個人が個別に使う → チームで型・ルールを共有し、再利用できる 使う側だけ → 自分でも簡単な型(Skillsなど)を作れる側になる いきなり高度な使い方を目指す必要はない。まずは「どんな場面で何を任せられるか」を体感することが最初の一歩。 Claude活用推進 — 10日間 02 / 22
2. 期待できる効果(目安) AIを使うと何がどれくらい楽になるのか、QAの日常業務に置き換えたイメージ。数値は目安・体感値の一例で、チームで使いながら更新していく。 バグ報告の下書き作成 AIなし: 15〜20分 → AI活用後: 5分程度 テスト観点の洗い出し AIなし: 30分〜1時間 → AI活用後: 10〜15分 会議議事録からの要点整理 AIなし: 20分 → AI活用後: 5分 長い仕様書の理解・要約 AIなし: 30分 → AI活用後: 10分 ※ 数値は目安・体感値の一例です。削減できるのは「ゼロから書き出す時間」。空いた時間は判断・調査・実機確認などに使う。 Claude活用推進 — 10日間 03 / 22
3. よくある不安・疑問 10日間を始める前に、多くの人が感じる不安を先に解消しておく。 ? 間違った使い方をして怒られない? Claudeが作るのは下書き止まり。最終判断は必ず人が行うので、試行錯誤して問題ない。 ? 自分の仕事がAIに奪われるのでは? 奪われるのは「ゼロから書き出す」作業。判断・調査・実機確認などQA本来の仕事はむしろ増える。 ? 情報漏洩が心配 会社・チームで許可されている範囲とルールに沿って使う。判断に迷う情報は上長に確認する。 ? 使いこなせる自信がない 10日間は1日5〜10分の小さいステップの積み重ね。最初から使いこなす必要はない。 ? 業務時間中にやる時間がない 1日5〜10分でよい。朝のメール確認の前後や打ち合わせの合間など、すき間時間に組み込める。 Claude活用推進 — 10日間 04 / 22
4. 用語集(初出前に確認) 1/2 Claude 読む、整理する、書く、考える、作るAI Chat 短い相談、要約、比較、文章の言い換えに使う入口 Cowork Claude Desktopアプリで複数資料・複数ステップの作業を依頼する入口 Claude Code Claude Desktopアプリ(Codeタブ)またはターミナルから、コード・差分・テスト・リポジトリを扱う入口 CLAUDE.md プロジェクトの前提や作業ルールを毎回伝えなくてよくするメモ Claude活用推進 — 10日間 05 / 22
4. 用語集(初出前に確認) 2/2 Skills よく使う作業の型を再利用できるようにしたもの Agents 調査・レビュー・文書化などの役割を分担させる仕組み(まずは存在を知る程度でよい) エージェント型 一問一答で終わらず、複数ステップの作業を自律的に進めるという、Claude本来の使い方 モデル Claudeの「頭脳」の種類。Haiku(速い)/ Sonnet(標準)/ Opus(高性能)/ Fable(最高性能・長時間の難タスク向け)。迷ったらSonnet Claude活用推進 — 10日間 06 / 22
5. モデルの解説と使い分け — まずはSonnetから 入口=どこで頼むか、モデル=どのくらいの頭脳で考えてもらうか、と分けて理解する。 モデル 特徴 向いている用途 Haiku 最速・軽量 短い要約、言い換え、分類など即答がほしい単純作業 Sonnet — まずはここ 速度と賢さのバランスが良い標準モデル 資料整理、テスト観点出し、バグ報告作成、コード調査など日常業務のほぼすべて Opus 最高クラスの性能。じっくり考える 複雑な設計判断、大規模な調査・分析、難易度の高い問題解決 Fable Opusを超える最上位モデル 極めて難易度が高く長時間かかる調査・設計(QAの日常業務では基本的に不要) 迷ったらSonnet。この10日間のロードマップはすべてSonnetで実施できる。物足りない複雑なタスクに限ってOpusを試す。「入口 → モデル(まずSonnet)」の順で決めればよい。 Claude活用推進 — 10日間 07 / 22
6. 10日間で基礎を身につけるロードマップ 1 全体像 見分ける 2 Chat 相談・要約 3 依頼の型 型を知る 4 読ませて整理 要点整理 5 成果物作成 初稿作成 6 観点を広げる 漏れ減らす 7 Cowork 複数資料 8 Claude Code コード調査 9 CLAUDE.md/Skills 仕組み化 10 使い分け 入口選択 レベル1(Day1〜6):チャットで聞く使い方 レベル2(Day7〜10):Cowork・Claude Codeで複数ステップを任せる使い方 Claude活用推進 — 10日間 08 / 22
Day 1: Claudeの全体像 レベル1 まず5分で試す 直近の短いバグ報告や仕様メモを貼り、「これを3行で要約してください」 使う場面 ✓ 長い仕様書やバグ報告を、まず要点だけ把握したい。 ✓ 観点を考える前に、何から確認すればよいか整理したい。 ✓ 打ち合わせメモを「決まったこと」「次に確認すること」に分けたい。 使わない場面 X 根拠なしに不具合の原因を決めつけたい時。 X 最新の仕様を確認せずに断定したい時。 X 数字、日付、仕様名を確認せずに使いたい時。 このバグ報告を読み、再現手順、影響範囲、まだ分からないことに分けてください。 理解ポイント: Claudeは下書きを作る係。最終確認は人が行う。 Claude活用推進 — 10日間 09 / 22
Day 2: Chat レベル1 Chatは「ちょっと聞きたい」「すぐ整理したい」時の入口。 使う場面 ✓ 不具合の報告内容について短く相談したい。 ✓ 仕様書やテストケースを要約したい。 ✓ 手動テストと自動テストなど2つのやり方を比較したい。 使わない場面 X 複数ファイルをまたいで作業したい時(Coworkの領域)。 X コードを実行したい時(Claude Codeの領域)。 X 長い段階作業を任せたい時。 次のバグ報告を、開発者に伝わるように言い換えてください。最後に、再現条件として不足していそうな情報を3つ挙げてください。 相談 このバグ報告で伝わりにくい点を教えて 要約 この仕様書を3行でまとめて 比較 手動テストと自動テストの違いを表にして Claude活用推進 — 10日間 10 / 22
Day 3: 良い依頼の型 レベル1 「何のために」「何を見て」「どんな形で」を入れると、返ってくる答えの質が変わる。 目的 背景 材料 条件 出力形式 避けていたい依頼 この仕様を見てテストを考えて。 良い依頼 目的: 新機能の初回レビュー前に確認観点を広げたい 背景: まだ詳細なテストケースは作らない 材料: 仕様メモを貼ります 条件: 正常系・異常系・境界値・権限に分ける 出力: 観点・理由・確認方法の表 理解ポイント: この型はDay4以降すべての依頼に共通する。 Claude活用推進 — 10日間 11 / 22
Day 4: 読ませて整理する レベル1 使う場面 ✓ 長い仕様書やテスト計画書をまず理解したい。 ✓ 議事録から決定事項と宿題を分けたい。 使わない場面 X ログだけで原因を断定したい時。 X 出典不明の情報を根拠にしたい時。 読ませる流れ 1 資料を渡す → 2 目的を伝える → 3 分け方を指定 → 4 元資料で確認 このテストレビュー会議の議事録を読み、決定事項、未決事項、QAとして確認した方がよい点に分けてください。 理解ポイント: Claudeが分けた結果は、必ず元資料と照らし合わせて確認する。 Claude活用推進 — 10日間 12 / 22
Day 5: 成果物を作る レベル1 Claudeには、説明文やチェックリストの初稿を作ってもらえる。 説明文 テスト報告、開発者向け不具合説明 表 比較表、確認観点、リスク一覧 チェックリスト 実施前の確認項目、優先度 バグ報告 再現手順、影響範囲、注意点 使わない場面 X レビューなしで外部公開したい時。 X 事実確認なしで正式なテスト報告にしたい時。 次のテスト結果をもとに、開発者向けのバグ報告を作ってください。再現手順を明確にし、最後に影響範囲の見立てを書いてください。 理解ポイント: Claudeが作るのは初稿。公開前に必ず人がレビューする。 Claude活用推進 — 10日間 13 / 22
Day 6: 確認観点を広げる レベル1 Claudeは「他に何を見ればよいか」を広げる相手に向いている。 機能 観点例 ログイン 正しいID、間違ったPW、ロック、権限 検索 0件、1件、大量件数、記号、空文字 アップロード サイズ、拡張子、途中失敗、権限 検索機能の確認観点を、初心者にも分かる言葉で出してください。正常系、異常系、境界値、ユーザーが困りそうな点に分けてください。 理解ポイント: 仕様を読む→不明点を出す→観点を出す→表にする→人が仕様と実機で確認する。 Claude活用推進 — 10日間 14 / 22
Day 7: Cowork レベル2 ここからレベル2。「エージェント型」の使い方を実際に体験する日。Day1〜6の依頼の型をそのまま複数資料に広げるだけでよい。 始め方(Claude Desktopアプリ) 1 入力欄左の切り替えから「Cowork」を選ぶ。 2 依頼内容を入力し、作業対象のフォルダーを共有する。 3 Claudeが提示する進め方(計画)を確認してから実行する。 4 進捗(参照資料、できあがるファイル)をサイドバーで随時確認する。 Chat 短い相談、要約、文章作成 Cowork 複数資料、資料整理、段階作業 Claude Code 差分、テスト、リポジトリ調査 このテストケースフォルダー内の資料を確認し、重複や抜けを整理してください。まず一覧表を出し、確認後に修正版のMarkdownを作成してください。 理解ポイント: Day3の依頼の型は、Coworkでも同じように使う。 Claude活用推進 — 10日間 15 / 22
Day 8: Claude Code レベル2 コードが関係する作業を一緒に進める入口。こちらもすでに使える環境がある。 始め方(Claude Desktopアプリ) 1 入力欄の切り替えから「Code」タブを選ぶ。 2 調査したいリポジトリのフォルダーを選択する(Code / Remote)。 3 依頼内容を入力する。「Ask」または「Plan」モードを選ぶと安心。 4 変更内容は画面上の差分(diff)で確認できる。 目的 例 変更点 このPRでどの画面や機能が変わったか説明する 影響範囲 一緒に確認した方がよい既存機能を探す テスト 関連テストの場所と実行結果をまとめる この変更で確認すべきことを、コードに詳しくない人にも分かる言葉でまとめてください。 理解ポイント: 変更点・影響範囲・関連テストは日本語で確認できる。 Claude活用推進 — 10日間 16 / 22
Day 9: CLAUDE.md / Skills レベル2 繰り返し説明したくないことは、仕組みに覚えさせる。 CLAUDE.mdを使う場面 ✓ プロジェクトの前提を毎回伝えたくない。 ✓ テスト手順を毎回説明したくない。 ✓ 編集してはいけない場所を伝えたい。 テストはnpm testで実行する docs/generatedは編集しない Skillsを使う場面 ✓ 同じ形式のテスト報告書やテストケースを何度も作る。 ✓ 確認観点表やバグ報告テンプレートの型を再利用したい。 使わない場面 X 一度きりの作業にしか使わないルールや型。 X ルールが頻繁に変わり、固定化するとかえって混乱する場合。 理解ポイント: CLAUDE.mdは「ルールを覚えさせる」、Skillsは「作業の型を覚えさせる」。 Claude活用推進 — 10日間 17 / 22
Day 10: 使い分け レベル2 迷ったら、困りごとから選ぶ。 短い相談、要約、文章作成 Chat 複数資料や段階作業 Cowork コード、差分、テスト影響 Claude Code 毎回同じ作業ルール CLAUDE.md モデルに迷う まずSonnet 1 Chatで3行要約 → 2 Coworkで報告原稿 → 3 Codeで変更点調査 → 4 CLAUDE.mdで省力化 理解ポイント: 10日間で身につけたのは「困りごとに対してどの入口を選ぶか」という判断軸。 Claude活用推進 — 10日間 18 / 22
7. チャットからエージェント活用へ — 次のレベル 10日間で基礎ができたら、次の焦点は「チャットで聞くだけ」から「複数ステップの作業を任せる」への移行。CoworkとClaude Codeはすでにチームで使える状態にあるため、あとは使い方を広げるだけでよい。 ・CoworkとClaude Codeを使い、1回の依頼で複数ファイル・複数ステップの作業を進めてもらう。 ・よく使う作業の型はSkillsとして残し、チームで再利用できるようにする。 ・CLAUDE.mdにプロジェクトの前提やルールを書いておき、毎回説明しなくてよい状態にする。 Claude活用推進 — 10日間 19 / 22
8. チームとしての進め方 勉強会・共有会 個人の取り組みで終わらせず、メンバーがお互いの活用例に触れる場を作る。 作る側の当事者意識 メンバー自身にも簡単なSkillやドキュメントを作ってもらう。 ロードマップ実施 まずは10日間ロードマップを一人ずつ試してもらい、共有会につなげる。 Claude活用推進 — 10日間 20 / 22
10日間の後: 定着期間(2〜4週間) 10日間はあくまで「触れてみる」ための導入期間。10日間の学習内容を増やすのではなく、終了後に軽い振り返りの期間を設けて定着させる。 Day 1〜10 定着期間(2〜4週間) ・週1回15分程度、各自が1週間で使った例を1つ持ち寄る共有タイムを設ける。 ・新しいテーマを追加するのではなく、10日間で学んだ入口を実務で使い続けられているかだけを確認する。 ・2〜4週間後を目安に、Day10の使い分け表を見返す振り返り会を行う。 Claude活用推進 — 10日間 21 / 22
9. まとめ 完璧な使い方を最初から目指す必要はない。 10日間で「任せられる場面」を一つずつ増やしていく。 次の目標は、活用率を上げることと、チャット中心の使い方からエージェント活用への移行。 Claude活用推進 — 10日間 22 / 22