422 Views
January 27, 26
スライド概要
SAS言語を中心として,解析業務担当者・プログラマなのコミュニティを活性化したいです
SAS Command Barおよび Toolbarの機能整理と応用事例 2026-01-28 大阪sas勉強会 Meiji Seikaファルマ株式会社 飯泉 寛
免責事項 本発表は個人の見解に基づくものであり所属組織を代表するものではございません。
はじめに 本発表ではコマンドバー及びツールバーの概要と応用事例を紹介します。 ▪ コマンドバー及びツールバーは長年提供されている基本的なインターフェース コマンドバー ツールバー ▪ これらを活用することで以下のような操作が1クリックで実現でき、分析作業を効率化できる。 ✓ workライブラリのデータセットを全削除 ✓ Logの中から特定の文字列(ERROR, WARNING等)を検索する ✓ workライブラリの多数のデータセットの中から、最後に作成したデータセットを開く ▪ 日本語の解説資料が少ないことから、本発表で概要と応用事例を紹介する。
コマンドバー
コマンドバー コマンドバーの使用方法:基本操作 ▪ コマンドを入力してEnterで実行 (Tips)F11キーでコマンドバーにカーソル移動 ▪ プルダウンメニューから、過去に入力したコマンドを選択可能 ▪ 以下のようなコマンドを使用できる(下表はごく一部) コマンド viewtable end keep where find gsubmit post これをクリックするとプルダウンメ ニューが表示される 機能 データセットを開く。「vt」と略してもOK。 開いているデータセットを閉じる。 データセットの特定の変数のみを表示する。「show」でも同様の操作が可能。 データセットの、条件に合う特定の行を抽出する。 特定の文字列を検索する。 sasコードを実行する。 メッセージを表示する。
コマンドバー コマンドバーの使用例:viewtable(データセットを開く)
コマンドバー コマンドバーの使用例:where(条件に合う特定の行を抽出する) ※ 「where clear」で元に戻せます
コマンドバー コマンドバーの使用例:keep(特定の変数のみを表示する) ※ 「keep _all_」で全変数表示に戻せます
コマンドバー コマンドバーの使用例:複数のコマンドを同時に実行する セミコロンで区切る 慣れるとGUI操作(「右クリック」→「where」 →…)より短時間でデータ選択できる場合も多い
ツールバー
ツールバー ツールアイコンの追加方法 ▪ 頻用するコマンドを毎度コマンドバーに打ち込むのは面倒… → ツールバーにアイコンを追加できます ▪ 以下の手順でツールアイコンを追加できる ①「Tools」 → 「customize」 ②「Add tool」をクリック ③Command等を入力 ④「Change icon」でアイコンを選択 ⑤「OK」 ④ ② ③ ① ⑤
ツールバー ツールアイコンの実装例の紹介 コマンド部分だけを紹介します ※アイコンの選択等は各人のセンスにお任せします ここだけ
ツールバー ツールアイコンの実装例:ログから「ERROR」を探索する log;1;home;find "ERROR" ログウィンドウに移動する エディタウィンドウにアイコンを 設定する場合は必要。ログウィン ドウにアイコンを設定する場合は 不要。 ページ最上部にスクロールし、カー ソルを左上に置く 「1」:ページ最上部にスクロール 「home」:カーソルを左上に移動 「ERROR」を探索する Ctrl + Fで文字列を検索することに 相当。ERRORを「WARNING」に 置き換えたコマンドを使用したアイ コンも設置しておくと便利。 上記のコマンドを持つアイコンをツールバーに追加すると、1ク リックでERRORを検索できるようになる。
ツールバー ツールアイコンの実装例:最後に作成したデータセットを開く viewtable _last_ データセットを開くコマンド 最後に作成されたデータセットを指す予約名 (Dataステップでも使用できる) ▪ 上記のコマンドを持つアイコンをクリックすると、一番最後に作成したデータセッ トが開かれる。 ▪ Workライブラリに多数のデータセットが存在する状況で、最後に実行したデータ セットを速やかに開きたい場合に有用。
ツールバー ツールアイコンの実装例:データセットを閉じる next viewtable; end; next viewtable; end; next viewtable; end 次の VIEWTABLE(開いている データセット) に移動する 開いているデータセットを閉じる ▪ 上記のコマンドを持つアイコンをクリックすると開いているデータセットを3つ連続で閉じること ができる。 ▪ 開いている複数のデータセットを1つ1つクリックで閉じるよりも時間の短縮になる。
ツールバー ツールアイコンの実装例:workライブラリのデータセットを全て削除する gsubmit "proc delete data=work._ALL_ ;run ;" sasコードを実行する ご存じ deleteプロシジャ gsubmit “xxxx”で、コードxxxを 実行する。 上記のコマンドを持つアイコンをツールバーに追加すると、1ク リックでworkライブラリのデータセットを全削除できる。
ツールバー ツールアイコンの実装例:ログをクリアする clear ‘log’
ツールバー ツールアイコンの実装例:結果ウィンドウをクリアする odsresults; clear
その他
その他 SASメニューの追加:右クリックで表示されるメニューをカスタマイズできる 追加したメニュー データセットを右クリックしたときに表示されるメニュー
その他 SASメニューの追加:方法 以下のブログで解説されています。 データステップ100万回 SAS新手一生 gsubmitでSASメニューをカスタマイズしたおす話
その他 SASメニューの追加:(例1)contentsプロシジャを1クリックで実行 gsubmit "proc contents data=%8b.'%32b'N;run;" 選択したデータセットが格納され ているライブラリ名 選択したデータセット名
その他
SASメニューの追加:(例2)変数名を列名としたフィルター付きExcelファイ
ルを1クリックで作成する
gsubmit “
ods excel options( flow='table' autofilter='all’);
options nolabel;
proc report data=%8b.'%32b’N;
define _character_ / style(column)={tagattr='type:String format:@’};
run;
options label;
ods excel close;"
実際には改行せずに1行で入力する
まとめ
まとめ ▪ コマンドバー データセットの行・列の抽出等に利用できる。 ▪ ツールバー 以下のような機能を持つアイコンを追加することができる。 o ログから「ERROR」「WARNING」を検索する o 最後に作成したデータセットを開く o workライブラリの全データセットを削除する o ログをクリアする o 結果ウィンドウをクリアする ▪ その他 右クリックで表示されるsasメニューをカスタマイズできる o 「gsubmit」+「%8b.‘%32b’N」の組み合わせで、1クリックで任意のデータに対する分析作業が実 行可能になる これらの機能は分析作業の効率化に有用であると考えます。
Reference 1) Simon Purkess (2020), Your Wish is My COMMAND: Customising your session with SAS® Commands, Phuse 2020, Paper SM04 https://www.lexjansen.com/phuse/2020/sm/PAP_SM04.pdf 2) Lynn Mullins (2016), Enhancing the SAS® Enhanced Editor with Toolbar Customizations, PharmaSUG 2016, QT21 https://pharmasug.org/proceedings/2016/QT/PharmaSUG-2016-QT21.pdf 3) Rob Howard (2004), GSUBMIT: Simple Customization of your SAS® Application Toolbar in SAS for Windows®, PharmaSUG 2004, CC19 https://www.lexjansen.com/pharmasug/2004/CodersCorner/CC19.pdf 4) Ravi Venkata and Mahesh Minnakanti (2018), SAS Windowing environment – Tips and Tricks, SAS GLOBAL FORUM 2018, Paper 2564-2018 https://support.sas.com/resources/papers/proceedings18/2564-2018.pdf 5) SAS Support - Working with the Results window https://sas.service-now.com/csm/en/working-with-the-resultswindow?id=kb_article_view&sysparm_article=KB0039568, Accessed Jan 20, 2026 6) L. Carpenter (2012), Doing More with the SAS® Display Manager:From Editor to ViewTable - Options and Tools You Should Know, SAS GLOBAL FORUM 2012, Paper 151-2012 https://support.sas.com/resources/papers/proceedings12/151-2012.pdf 7) データステップ100万回 SAS新手一生_ gsubmitでSASメニューをカスタマイズしたおす話 https://sas-tumesas.blogspot.com/2015/12/gsubmitsas.html, Accessed Jan 20, 2026