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May 16, 25
スライド概要
シナジーマーケティング 取締役 CTO
「両立」はいらない!育児とキャリアのN=1 の話 2025.05.16 DevLOVE関西 シナジーマーケティング株式会社 馬場彩子
自己紹介 馬場 彩子 シナジーマーケティング株式会社 取締役CTO 特徴:最古のエンジニア (2001年 - )、2020年よりCTO でかいこども(180cm、172cm) 役割:クラウドまわり・話し相手 ハブというかケーブル(点と点をつなぐ) 得意:俯瞰・忌憚のない意見 苦手:印刷・絵心・プリントの提出・体力勝負 好き:ビール🍻 嫌い:チーズ🧀 カニ🦀 2
目次 1. 課題 2. 仕事 ↔ 育児 エピソード 3. 気づいたこと 4. 結論 / Takeaways 3
彼らが幼児〜 小学生くらいまで、 私が30代〜40代前半の頃の話をします 4
課題 育児がはじまったときのもやもや ⏰ 時間プレッシャー 新しい技術の学習や勉強会への参加時間が確保できない 朝晩の決まった時間が育児でロックされる ❤ 感情のゆれ 「もっと成長したい」意欲 と 「子どもとの時間を大切にしたい」想いのせめぎ合い 5
課題 育児がはじまったときのもやもや 「育児」と「キャリア」を対立させて考えていたため、余計に不安や 焦りを感じていた。 ↓ 「育児」と「キャリア」の対立ではなく、相互作用と捉えたとき、制 約は負担ではなく新たな機会となる 6
仕事→育児エピソード 夏休み宿題にタスクボード導入 ⛰背景 小1の息子は長期課題のペース配分がつかめず、最終日に泣 きながら 仕上げることに 🛣アプローチ 全宿題を細かく タスク分解&ホワイトボードで見える化 📚成果 息子が自ら マイルストーンを意識して進め、7月中に完了 7
仕事→育児エピソード 夏休み宿題にタスクボード導入 💡学び 見通しや自信がないことは「やらない理由」になる 可視化をして全体を見通せるようにすることは、チームで協力できる以上の効果がある キャリアで身につけた「可視化」と「マネジメント能力」が、子どもの自己管理力や主体 性を育てることに役立った。 育児における悩みや負担が、仕事スキルで解決可能であることに気づいた。 8
育児→仕事エピソード PTAでの小さなマネジメント体験 ⛰背景 くじ引きでPTA役員に就任。タスクをコントロールできる役職につき全てを背負う 🛣アプローチ メンバー一人ひとりとの会話を通して「得意」「関わりたいスタイル」を知る 📚成果 多様な視点の存在を実感。 9
育児→仕事エピソード PTAでの小さなマネジメント体験 💡学び 自分のバイアスに気づいた・仕事の楽しさの幅が広がった マネージメントに立候補する理由のひとつになった 育児(PTA)での経験が「多様性の理解」と「人を巻き込むスキル」を身につけさせ、仕事にお けるマネジメント力向上に直結した。 育児による制約や負担が、キャリアの幅を広げるきっかけになった。 1 0
メタな視点 相互作用(Interaction)をデザインする 👶 育児 避けられない経験と責任 🔁 💻 キャリア 職場での成長と貢献 予期せぬ経験がケイパビリティになる 育児中に避けられない"振られる仕事"も、後々の武器になる "人の変化"を楽しむ目線 自分自身だけでなく 、周囲の成長や変化を見ることが新たな学びになる 「育児の制約=キャリアの損失」ではなく、「育児の制約=予期せぬ能力獲得の機会」と再定義することで、 心理的負担を軽減できた。 11
残るもやもや そんなにきれいに割り切れないこともある 人間だもの(みつを) ⛰背景 シナジーマーケティングのSynergy! は 今年で 20周年。息子1 と同い年。 起きたこと スタートアップのエキサイティングな混乱期をハーフコミットな時短スタンスで過ごす ☁感じたこと ハードシングスやミドルマネジメントの経験がほとんどないことが少しだけコンプレックス 1 2
結論 & Takeaways 「両立」ではなく 「相互作用」を楽しむ 「もやもや」は、「育児とキャリアを対立的に見ていた」ことが原因。 それを「相互作用」として捉え直すことで、時間的制約や感情的な揺れを新しい能力獲得 のチャンスとして楽しめるようになった。 💎育児もキャリアも、互いを豊かにする 自分の体験から 得た学びは、あらゆる場面で活きる 🍖ケイパビリティは血肉 日々の経験から 自然に身につく 能力と視点 😆肩肘張らず「面白がる」マインドセット 好奇心が新たな学びを呼び込む 1 3