知財専門家は「価値を料理するシェフ」である~価値から知財業務を逆算~

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August 29, 26

スライド概要

以下のnoteのスライド資料です。
https://note.com/tsunobuchi/n/n4147f1c6b13b

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弁理士・博士(理学)/弁理士法人レクシード・テックパートナー

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各ページのテキスト
1.

知財専門家は「価値を料理するシェフ」である 価値のある場所から、知財業務を逆算する このスライドシリーズで 伝えたいこと 価値は、専門家だけで 完結しない 各部署と対話し、 価値の源泉を見極める 知財は、その価値を守り、 事業に活かす仕組み 「知財はコスト」から 「知財は価値創造」へ 技術 データ ブランド ノウハウ 契約 IP 事業価値 全体の流れ 1 価値を共創する場をつくる 2 「価値」を一緒に考える 3 事業の言葉に翻訳する 4 権利・契約・秘密で守る 5 事業価値への貢献を 見える化する 知財専門家は、企業の価値の源泉を見極め、守り、事業で活きる形に仕上げる“シェフ”である。

2.

「価値」は、専門家だけでは決められない 2/8 さまざまな部署の視点を持ち寄ることで、価値の輪郭が見える 研究開発 営業・マーケ 製造・品質 知財・法務 経営企画 技術の強みを知る 顧客の反応を知る 現場の競争力を知る 守り方と活かし方を考える 事業全体とのつながりを見る 技術的価値 顧客価値 経済的価値 独自性・強み 価値 1 部署ごとに 見ている価値は異なる 2 対話により、 一人では見えない価値に気づける 3 価値は共創されて、 組織の共通言語になる 価値は、専門家の中にあるのではなく、対話の中で立ち上がる。

3.

専門家の仕事を、事業の言葉に翻訳する 3/8 専門業務の説明ではなく、事業価値から逆算して伝える 1 事業上の価値 2 価値の源泉 3 守るべき対象 4 必要な知財活動 5 権利・対策 売上・利益・顧客信頼 技術・ブランド・ノウハウ 発明・デザイン・名称・秘密 調査・出願・契約・管理 特許・意匠・商標・営業秘密 ポイント まず事業にとっての 価値を明確にする 次に、その価値を 生む源泉を特定する その後で、 守る手段を選ぶ なぜ重要か 知財業務の意味が、 他部署にも伝わる 「何を守るか」ではなく 「なぜ守るか」が明確になる 事業と知財の つながりを説明しやすい 知財の意味は、事業の言葉に翻訳したときに伝わる。

4.

知財専門家は「シェフ」である 4/8 価値の源泉を見極め、最適な方法で守り、事業価値へ仕上げる 価値の源泉(食材) 技術 データ ブランド ノウハウ 契約 IP 事業価値 料理と知財のアナロジー 1 料理の注文 = 事業目的 2 食材 = 技術・データ・ ブランド・ノウハウ 3 レシピ = 知財戦略 4 調理法 = 特許・意匠・商標・ 営業秘密・契約 5 完成した料理 = 事業価値 1 良い食材があっても、 調理しなければ価値に ならない 2 すべてを同じ方法で 守る必要はない 3 価値の性質に応じて、 最適な守り方を選ぶ 知財専門家は、企業の価値を料理し、競争力のある一皿に仕上げるシェフである。

5.

料理を決めるのは「食材」ではなく「目的」 5/8 「何を守れるか」ではなく、「何を実現したいか」から始める まず決めること 1 独占的な地位を築く 2 模倣を防ぐ 3 交渉力を高める 4 ブランドを守る 5 事業の自由度を 確保する 6 技術優位を示す 目的 守る対象 手段 目的から手段への考え方(例) 目的:模倣防止 対象:技術 手段:特許・秘密管理 目的:ブランド保護 対象:名称・表示 手段:商標 目的:交渉力向上 対象:技術・デザイン 手段:特許・意匠・契約 1 目的が違えば、 選ぶ権利や契約も変わる 2 「特許になるか」より、 「事業にどう効くか」を考える 3 知財戦略は、 事業目的に合わせて設計する 知財活動は、「守れるもの探し」ではなく、「目的実現の設計」である。

6.

価値のある場所を狙い定める 6/8 皆が価値を認める領域に、知財活動を集中させる 1 顧客が選ぶ 理由となる技術 2 利益率を支える 工程・ノウハウ 3 信頼を蓄積する ブランド 4 差別化を生む デザイン・体験 5 将来の事業を 支えるデータ 知財の効果は 見えにくい だからこそ、 価値の高い場所を 狙い定める 集中することで、 高大の効果を生む 件数だけでは見えない 出願件数が多い = 事業貢献が大きい、とは限らない 調査件数が多い = 価値のある場所を守れている、 とは限らない 大切なのは、限られたリソースを 高価値領域に集中すること 知財の真価は、『どれだけやったか』ではなく、『どこに効かせたか』で決まる。

7.

『知財はコスト』から『知財は価値創造』へ 7/8 見方が変わると、知財部門の役割も変わる 従来の見る方 知財はコスト 件数中心の管理 守りが中心 活動の意味が伝わりにくい コストとして評価されやすい これからの見方 知財は価値創造 価値の源泉に集中する 攻めと守りを両立する 事業貢献を見える化する 経営資源として評価される 変わる役割 出願する人 → 価値を設計する人 守る人 → 活かして伸ばす人 見えにくい専門家 → 事業に効く専門家 知財は『必要経費』ではなく、競争力を形にする経営資源である。

8.

まとめ | 価値のある場所で業務を行い、価値を守り、事業に貢献する 8/8 知財専門家は、価値を料理するシェフとして組織の成長を支える 1 各部署を 巻き込む 2 価値を 共創する 3 価値の源泉を 特定する 4 権利・契約・ 秘密で守る 5 事業貢献を 見える化する 社内の力をつなぎ、 価値創造の土台をつくる 知財やアイデアを 掛け合わせ、価値を生む 価値の源泉を見極め、 事業の核を明らかにする 知的財産を最適な形で 守り、競争優位を築く 成果を可視化し、 事業への貢献を示す 最終メッセージ 知財専門家は、企業の 価値の源泉を見極める その価値を最適な方法で 守り、活かす 見えにくい業務を、 見える価値へ変えていく 知財は、組織の成長を 支える重要な経営資源である 大切にしたいキーワード 共創 つながりから価値を生む 逆算 事業から逆算し、価値を見極める 事業貢献 見えない業務を、見える成果へ 価値のある場所で業務を行い、それを守り、事業に貢献する。そこに知財の意味がある。