関連記事レコメンドエンジン@Yahoo! JAPAN

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September 19, 18

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WebDB Forum 2018 テクノロジーショーケースの発表資料です。
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WebDB Forum 2018 テクノロジーショーケース 関連記事 レコメンドエンジン @Yahoo! JAPAN 2018年 9月 14日 柴垣 篤志 Copyright (C) 2018 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

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内容 Yahoo! で開発中の関連記事レコメンドエンジンについて • ライブテストやっています • 機械学習モデルについて • システム構成について Copyright (C) 2018 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved. 2

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関連記事モジュールとは • ニュース記事の下にある回遊性を向上させるためのモジュール Copyright (C) 2018 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved. 3

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どのようなレコメンドがしたいか •その記事を見た後によく見られている記事 •よくリクックされる記事 ( Click / xxx の高い記事 ) • Click / PV • Click / Unique Browser • … Copyright (C) 2018 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved. 4

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モデルの方針 元の記事を見た次に よく見られている記事 を •レコメンドしたらよいでは? 🤔 Copyright (C) 2018 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved. 5

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実績がたまるまで、待てない • だいたいこんな感じ 実績だけでは カバレッジ出せない😱 新しい記事のPVが高い 入稿されてから3時間後に まともにレコメンドしても インパクトが薄い 新しい記事によいレコメン ドをすることが重要 Copyright (C) 2018 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved. 6

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ではどうしているか •記事の情報も使う ! •AutoEncoder + α で記事の分散表現を学習 •モデルの特徴量に分散表現を使う Copyright (C) 2018 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved. 7

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記事の分散表現の作り方 Copyright (C) 2018 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved. [Okura+, KDD’17] 8

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どう学習するか? →ランキング学習 Copyright (C) 2018 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved. 9

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教師スコアの付け方 • モジュール内でレコメンドしてCTRが集計できたペア • • • • スコア スコア スコア スコア = = = = 5 4 3 2 : : : : CTR CTR CTR CTR の の の の 上位 上位 上位 下位 25% の ペア 25 – 50 % の ペア 50 – 75 % の ペア 25% の ペア 元記事 → 遷移先 CTR スコア X→A 0.04 5 X→B 0.03 4 X→C 0.025 3 X→D 0.015 2 Copyright (C) 2018 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved. 10

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教師スコアの付け方 • モジュール内でレコメンドしたものだけでは • ペアのバリエーションが少ない。 • しかし、それ以外のペアはCTRが得られていない • 元記事の次にみられた回数 (グローバルな遷移回数) と • CTRのあるペアのスコアを基準に教師スコアをつける • グローバルな遷移の例   (記事X → トップページ → 記事 E) ⇛ X → E の遷移 (記事X → 検索 → 記事F) ⇛ X → F の遷移 Copyright (C) 2018 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved. 11

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CTRの集計できないペアのスコア • • • • : : : : 遷移元の記事 , : 遷移先の記事 グローバル遷移回数を返す関数 CTRの集計できた記事の集合を返す関数 CTRの集計できた記事の教師スコアを返す関数 • CTRの集計できないペアのスコアを返す関数 • CTRがあるペアの中で よりも高いグローバル遷移回数を持つスコアの最小値 CTRがあるペアの中で よりも低いグローバル遷移回数を持つスコアの最大値 • Copyright (C) 2018 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved. 12

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スコアの付け方 具体例 遷移回数 CTR スコア X→E 14 N.A. ? X→F 3 N.A. ? X→A 10 0.04 5 X→B 15 0.03 4 X→C 12 0.025 3 X→D 5 0.015 2 Dummy 1 0 1 Copyright (C) 2018 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved. 負例として 適当にランダムサンプリングしたもの をスコア0として使う 13

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学習アルゴリズム LambdaRank[Burges+, NIPS’07] • 基本的にはペアワイズ学習 • pairwise error最小化の問題点を改善した手法 • を改善した手法 • 青色の線 : 関連度が高い 灰色の線 : 関連度が低い • NDCG@5は A のほうが高いが、 • Errorはランキング Bの方が低い • 上位があたっていることが大切 Copyright (C) 2018 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved. 14

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学習アルゴリズム LambdaRank[Burges+, NIPS’07] • 勾配にペアを入れ替えたときの NDCG の 変化量をかける • 灰色の矢印 : pairwise error最小化の勾配 • 下にある記事を上げる力に比べて 上にある記事を上げる力が弱い • 青色の矢印 : LambdaRankの勾配 • 上にある記事を上げる力も強い Copyright (C) 2018 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved. 15

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システムはこんな感じでOKか Copyright (C) 2018 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved. 16

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システムはこんな感じでOKか 候補記事は数十万件 😰 全件分の分散表現自体の計算と 距離計算は重い 厳しい • レイテンシー • 1appのリソース Copyright (C) 2018 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved. 17

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候補記事は数十万件あって、つらい • 😰 全件に対して、前もって計算しておくのも つらい • O((候補記事数)^2) の空間 • 新規入稿は絶え間なく来るので、更新もつらい • 分散表現モデルを更新したときの再計算もつらい • 😰 実績特徴量を使うのも大変 • 実績も絶え間なく溜まっていく 😇 軽いモデルで候補を数百件まで絞ってから、重いモデルを使う Copyright (C) 2018 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved. 18

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計算の軽いモデル 😇 線形モデル + 単純な特徴量なので、予測は検索エンジンでできる ! Copyright (C) 2018 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved. 19

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検索エンジンを使って嬉しいところ •スケールする + 速い •インデックスの更新や削除などの機能がある •サービスのロジックを検索エンジンに丸投げできる • あるカテゴリの記事だけをレコメンドしたい • サービス A と B の記事のみレコメンドしたい • アダルトな記事等はNG Copyright (C) 2018 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved. 20

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つまりこんな感じ LambdaMart = LambdaRank + Regression Tree Copyright (C) 2018 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved. 21

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実際のシステムは どうなっているか Copyright (C) 2018 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved. 22

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実際のシステムはどうなっているか Copyright (C) 2018 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved. 23

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レコメンド記事が作成できているとき Copyright (C) 2018 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved. 24

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レコメンド記事がまだ作成できないとき Copyright (C) 2018 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved. 25

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モデル学習周りも加えてみると Copyright (C) 2018 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved. 26

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今後やりたいこと • バンディット • 探索と活用のバランスを調整してくれる → 教師データのバリエーションも増えてうれしい • 試行回数(PV) が多くないと 意味がないのでは ? → 一部の記事のPVが全体のPVの大半を占めている • ランキング学習と分散表現の学習を同時に行う • 現状分散表現はfine-tuneしていない • LSTMを使って分散表現+ListNet をやってみたしたが精度が低い Copyright (C) 2018 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved. 27