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April 11, 25
スライド概要
下記イベントでの発表資料です。
【ORION × MixLeap共催】生成AIを語らNight!
https://orion.connpass.com/event/348778/
MCP入門と便利なクライアント活用術 〜CursorやDifyを例に〜 @aorblue 1
自己紹介 青山 広大(Aoyama Kodai) #テックリード #Certified ScrumMaster® 所属:株式会社ACES アルゴリズムを用いて事業開発を行うAI事業会社です。 エンジニアリング領域 WEBフロントエンド/バックエンド(React.js, Next.js, Node.js, Python) モダンデータスタック(特にSnowflake) AI(特にOpenAI, Azure) 2
MCP (Model Context Protocol) 活用できてますか? 3
ゴール MCPとは何かざっくり掴む FunctionCallingなどの従来のツール呼出との違い MCP対応アプリ & ツールをサクッと知る DifyでMCPツールをまとめて使うエージェントの発想を得る 4
1. MCPってなに? Model Context Protocolの略称 Anthropic社が提唱したLLM用の通信プロトコル ツールとLLMを共通仕様で接続できる OpenAIのSDKも対応したため、もう業界標準である 5
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2. なにが新しいの? Function Callingでは… アプリ×ツールの組み合わせごとに実装が必要 MCPなら… 1回MCPサーバーを作れば、複数アプリでツールとして再利用 ツールが独立して、定義可能 ⇒ MCPサーバー単体での価値提供というモチベーションが生まれた ⇒ 多くのMCPサーバーが作られてきている ️今ここ 7
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3. ツール呼び出し例(Cursor) 9
※ 上記は npx(Node.js)だが、PythonやDockerコマンドを利用するツールも有。 10
1. LLMが登録されたツールの中から利用で きそうな『ツール内の機能』があるか確認 2. 今回は『filesystem』の 『list_allowed_directories』という機能が利 用でき、引数は不要と判定 3. ユーザーに上記の特定した機能を実行し てよいか確認 4. 実行して良い場合は、その機能を実行 し、結果(アクセス可能なディレクトリ名) をLLMに渡して返答 11
4-1. MCP対応アプリ(ホスト) アプリ 特徴 Cursor IDE(コーディング以外の活用例も), AI技術の取り込みが早い Claude Desktop チャットアプリ, Anthropic公式 Cline OSSのエージェント, 自動実行に強み Windsurf IDE, Cursorとお好みな方で GitHub Copilot MCP対応機能を追加中(パブリックプレビュー) Lycoris 私の個人開発アプリ、音声ベースの操作に強み 12
4-2. MCP対応フレームワーク(ホスト) 特徴 Mastra TypeScript OpenAI Agents SDK Python, OpenAI 公式 SDK 13
5. MCPクライアントとMCPサーバの通信方式 MCP(2024-11-05)は、stdio / SSEが標準 MCP(2025-03-26)では、 Streamable HTTPが導入されたばかり 今後は、主戦場がローカルからWEBへ!? MCPの通信方法がステートフルからステートレスに?:HTTP+SSE からStreamable HTTPへ https://zenn.dev/ks0318/articles/f92589946cd344 OAuth 2.1に基づく認証仕様も追加されている 14
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6. ツール増加に伴う課題 MCPサーバーが急増中! → LLMも、どれを使えばよいのか多すぎて判断できない 例:Cursorではツール数に制限あり Cursor will only send the first 40 tools to the Agent. https://docs.cursor.com/context/model-context-protocol#tool-quantity そろそろ整理整頓が必要なフェーズへ 16
7. 解決のカギ:エージェント化 MCPツールを利用ユースケースごとにまとめて、専門家エージェントへ 例:日報作成エージェント 作業内容の取得:Notion MCP Server https://github.com/makenotion/notion-mcp-server 日報の送信:Slack MCP Server https://github.com/modelcontextprotocol/servers/tree/main/src/slack オーケストレーターが適切な専門家エージェントを呼び出せるように 17
8. エージェント実装例(Dify × sse) 18
サクッと試したい場合に、Zapier MCPはsse対応しておりオススメ! DifyとZapier MCPを連携する方法を解説! https://note.com/kazu_t/n/na0065addc7fb stdioが現状最も多い通信方式だがsseへ変換可能 mcp-proxy(stdioのみ対応しているツールのsse化) https://github.com/sparfenyuk/mcp-proxy 19
9. まとめ MCPは「LLM × 外部ツール」の共通インターフェース 今後は、WEBサービス上でのMCP利用が増えてくる ツールの整理には、エージェント対応を検討する ※ MCPサーバーには悪意のあるものもあります。ご利用は計画的に 20
Q&A ご質問どうぞ! 21
付録:便利なMCP対応ツール サーバー名 Tavily MCP Server GitHub MCP Server 内容 WEB検索(クレカ登録も不要) GitHub公式 Slack MCP Server MCP公式 Zapier MCP sseでマネージドで繋がる体験は試してみてほし https://zapier.com/mcp い Difyのワークフローを呼出 https://github.com/YanxingLiu/dify-mcp-server Figmaの情報取得 https://github.com/GLips/Figma-Context-MCP https://github.com/makenotion/notion-mcpNotion公式 server dify-mcp-server Figma MCP Notion MCP Server URL https://github.com/tavily-ai/tavily-mcp https://github.com/github/github-mcp-server https://github.com/modelcontextprotocol/server s/tree/main/src/slack 22
ご清聴ありがとうございました! 23