外部知見を活かす“型を拡張する対話”で挑む!月3時間でE2Eテスト肥大化の裏にあった課題を解決した実例

307 Views

December 06, 25

スライド概要

profile-image

QAエンジニア、SETエンジニア

シェア

またはPlayer版

埋め込む »CMSなどでJSが使えない場合

ダウンロード

関連スライド

各ページのテキスト
1.

外部知 見を活かす “型を拡 張する対話”で挑む ! 月3時間でE2Eテスト 肥大化の 解 決 し た実 例 裏にあ った課題を解 決した実例 2025/12/06(土) ソフトウェアテスト自動化カンファレンス2025 りふ

2.

自己紹介 ◼ 名前: ◼ り ふ ( @ ref le x4q a ) ◼ 職歴: ◼ QAは10年/ SETは3年 ◼ 登壇: ◼ S TA C 2 0 2 2 で 以 下 の 2 つ で 登 壇 C Iが 分 か ら な い PE の 1 年 生 が V RT を ハ ー ド ル 低 く C Iを 運 用 し た C I が 分 か ら な い P E の 1 年 生 が We b A P I の 負 荷 テ ス ト を 背 伸 び し て C I 運 用 し た ◼ S TA C 2 0 2 5 に 3 年 越 し に 登 壇 ◼ J aS S T ’ 2 1 N ii ga ta 事 例 発 表 ◼ Va l u e も 働 き 方 も 異 な る 会 社 間 で イ ン プ ロ セ ス Q A を し た 時 の T i p s ◼ 社外活動: ◼ ASTE R - J aSST N ii gataのアドバイザー ◼ ASTE R – WGのバグシェルジュ 1

3.

今回お話すること・しないこと ◼ お話しないこと 自 動テ ス トの 実 現手 段 自 動テ ス ト 2

4.

今回お話すること・しないこと ◼ お話しすること 自 動テ ス トの 実 現手 段 テ スト の 自 動テ ス ト 目的 テ スト 手 動テ ス ト テ スト す る こ との 決 定 3

5.

問いかけ みなさんは、この 「ソフトウェアテスト自動化カンファレンス 2025」 に参加した想いはなんでしょうか? ( 参 加後 に 熱く 語 った あ の夜 、 その 後 どう な りま し た? ) 4

6.

こんな経験をしたことはないでしょうか? ◼ オフラインのカンファレンス後の飲み会で、熱く語る ◼ 社内に参加したことを言葉で伝える、またはブログを書く ◼ 後日に、参加者レポートや登壇スライドを読む ダ鳥獣ギ画 - https://chojugiga.com/ 5

7.

こんな経験をしたことはないでしょうか? ◼ オフラインのカンファレンス後の飲み会で、熱く語る ◼ 社内に参加したことを言葉で伝える、またはブログを書く ◼ 後日に、参加者レポートや登壇スライドを読む ↓1週間後 業務に戻り、スッと現実に戻されてしまう 6

8.

問いの答え 「ソフトウェアテスト自動化カンファレンス 2025」 で得た外部知見を自分の業務に活かす 7

9.

外部知見をチームの力に変えるには、何が必要でしょうか? ◼ 自分一人で活かせる力には限界があります ◼ チームに共有し、チームの力に変えてこそ、大きな成果につながります 8

10.

外部知見をチームの力に変えるには、何が必要でしょうか? ◼ 自分一人で活かせる力には限界があります ◼ チームに共有し、チームの力に変えてこそ、大きな成果につながります ↓ 外部知見をチームの力に変えるには何が必要でしょうか? 9

11.

結論 「対話で拡張する」という答え 10

12.

「対話で拡張する」という答え ◼ チ ー ム の M TG で の 対 話 と そ の 中 で の 気 づ き 、 に 焦 点 を 当 て ま す M TG 前 の 準 備 が 対 話 の 質 を 上 げ る M TG 前 に 外 部 知 見 を 探 し 、 対 話 の た め の 問 い を 整 理 し て 、 研 い で お き ま す 。 チームの何気ない一言を聞き逃さず、想定と違う課題に気づけます。 M TG の 時 間 を 対 話 に 使 え る 準 備 が あ る か ら 、 M TG で は 調 べ も の を せ ず に す み ま す 。 チ ャ ッ ト で は で き な い 、 M TG だ か ら こ そ で き る 素 早 い キ ャ ッ チ ボ ー ル に 集 中 で き ま す 。 正論より動機で伝える 正論というのは、「自動テストの定石だから」という言葉では語りません。 「今の不安が解消される」という、相手が動きたくなる言葉で語ります。 11

13.

「対話で拡張する」事例 E2Eテスト肥大化、その裏にあった本当の課題 12

14.

E2Eテスト肥大化、その裏にあった本当の課題 ◼ 事例に、登場する3つの立場を紹介します 私 QAコンサル 私 と直 接 対話 す る E 2 E テ スト の 肥大 化 を な んと か した い ! PM QA 13

15.

E2Eテスト肥大化、その裏にあった本当の課題 ◼ 私 が こ の チ ー ム に 使 え る 時 間 は 、 準 備 を 含 め て 月 3 時 間 の M TG だ け で し た ◼ 1 回 の M TG で 完 結 し た わ け で は あ り ま せ ん ◼ 「 準 備 → M TG → 気 づ き 」 と い う サ イ ク ル を 繰 り 返 し ま し た 1時間 MTG 2時間 準備 気 づき 14

16.

対話が始まる発端 1通のチャットから 15

17.

1通のチャットから ◼ PMからこんな相談をチャットのメッセージで受けました ◼ 「E2Eテストが肥大化して、実行時間も長くなってます。何とかしたいのですが...」 私 QAコンサル E 2 E テ スト の 肥大 化 を な んと か した い ! PM 16

18.

第一回:MTGの準備:2時間 テスティングトロフィーとの出会い MTG 準備 気 づき 17

19.

1通のチャットから ◼ E2Eテストの肥大化を解消するにはどのようなアプローチがあるのかを調査しました ◼ 過去に参加した勉強会を思い出したり、他社のブログ記事を読んだりしました ◼ 見つけたのが、外部知 見のテスティングトロフィーの考え方です E 2E テス トのテ ストケ ースを 別のテストのやり方の部分に移動すればよいのか 引用: “The Testing Trophy” @kentcdodds https://x.com/kentcdodds/status/960723172591992832 18

20.

第一回:MTG:2時間 定石が通じなかった瞬間 MTG 準備 気 づき 19

21.

E2Eテスト肥大化、その裏にあった本当の課題 ◼ M TG が 開 始 さ れ て 、 私 は 提 案 を し ま し た 私 QA QAコンサル Q Aだ けが 自 動テ ス トの 役 割を 担 うと よ くあ る 現象 で すね 。 E 2E テ スト 以 外の 自 動テ ス トに 責 務を 移 動し て、 E 2E テ スト の 責務 を 減ら す とい う ア プロ ー チが あ りま す。 20

22.

E2Eテスト肥大化、その裏にあった本当の課題 ◼ M TG が 開 始 さ れ て 、 私 は 提 案 を し ま し た 私 QA QAコンサル Q Aだ けが 自 動テ ス トの 役 割を 責 務を 話 す前 に 、 担 うと よ くあ る 現象 で すね 。 そ もそ も 自動 テ スト で E 2E テ スト 以 外の 必 要な テ スト が でき て いる の か 、不 安で す 自 動テ ス トに 責 務を 移 動し て、 E 2E テ スト の 責務 を 減ら す とい う ア プロ ー チが あ りま す。 21

23.

第一回:気づき 同じ課題、違う景色 MTG 準備 気 づき 22

24.

同じ課題、違う景色 ◼ PMから聞いていたのは「E2Eテストが肥大化している」という課題でした ◼ QAから聞くと「正しいテストをしているのか?」という不安でした ◼ 同じ課題でも、立場によって見え方が違うということです 私 QAコンサル E 2 E テ スト の 肥大 化 を や って い るテ ス トが な んと か した い ! 本 当に 効 果を 発 揮し て いる の か PM QA 23

25.

同じ課題、違う景色 ◼ その不安を取り除くことこそが、取り組むべき課題と判断しました ◼ PMと再度話し、まずはこちらの不安を解消するべきだと合意をとりました 私 そ の不 安 を取 り 除く こ とこ そ が、 取 り組 む べき 課 題 QAコンサル や って い るテ ス トが 本 当に 効 果を 発 揮し て いる の か PM QA 24

26.

意地悪な質問、そして沈黙 ◼ チームからの「不安」という言葉を聞いて、私は考えました ◼ ずっとQAとしてテストを続けている中で、「このテストで品質を保てているのか?」と いう不安が生まれているのではないでしょうか ◼ テストをやっているが、その効果が測定できていないのではないでしょうか 引用:https://x.com/reflex4qa/status/1959061020242321820 25

27.

意地悪な質問、そして沈黙 ◼ 私はQAに問いかけました 私 QA QAコンサル 自 動テ ス トで は 、何 をす る べき で しょ う か? … 26

28.

意地悪な質問、そして沈黙 ◼ 自動テストは「やるべきだ」という定石の型で進めてしまったのではないでしょうか ◼ 世間的にも、QA業界的にも「自動テストはやるべき」ということが言われていると思い ます ◼ チームの中では「なぜやるのか」という目的が定義されていないのではと推測しました テ スト の 自 動テ ス ト 目的 テ スト 手 動テ ス ト テ スト す る こ との 決 定 27

29.

意地悪な質問、そして沈黙 ◼ 私はさらに問い直しました 私 QA QAコンサル 手動・自動問わず、テストするべきことは何で そ れは . .. 定 義さ れ てい な いで す し ょう か? 28

30.

意地悪な質問、そして沈黙 ◼ 結構意地悪な質問をしたな、と反省しています ◼ 私自身もその場でパッと聞かれたら、自分の担当プロダクトの自動テストの目的を答え られる自信がないからです ◼ 皆さんは、いかがでしょうか?ぜひ、チャットでメッセージしてみてください 29

31.

なぜQAは不安だったのか? ◼ 私は大切な問いを見つけました ◼ なぜQAは「正しいテストをしているのか」不安だったのでしょうか ◼ こ の 問 い を 持 ち 帰 り 、 初 回 の 1 時 間 の M TG が 終 わ り ま す 30

32.

第二回:MTGの準備:2時間 不安の正体を探る MTG 準備 気 づき 31

33.

不安の正体を探る ◼ なぜQAは「正しいテストをしているのか」不安だったのでしょうか す べて を テ スト す る なぜQAは 不 安? テ スト の 優 先順 位 が な かっ た から な んと な く 選 んで テ スト す る 32

34.

不安の正体を探る ◼ なぜQAは「正しいテストをしているのか」不安だったのでしょうか なぜQAは 不 安? す べて を 時 間が テ スト す る 足 りな く なる テ スト の こ れで 大 丈夫 優 先順 位 が と いう 根 拠が な かっ た から な んと な く な ぜそ れ を 選 んで 選 んだ の か テ スト す る 説 明で き ない 持 てな い 33

35.

不安の正体を探る ◼ なぜQAは「正しいテストをしているのか」不安だったのでしょうか なぜQAは 不 安? す べて を 時 間が テ スト す る 足 りな く なる テ スト の こ れで 大 丈夫 優 先順 位 が と いう 根 拠が な かっ た から な んと な く な ぜそ れ を 選 んで 選 んだ の か テ スト す る 説 明で き ない 持 てな い 34

36.

不安の正体を探る ◼ 「テストの優先順位が定義されていない」という課題にアプローチすべきと判断しまし た なぜQAは 不 安? す べて を 時 間が テ スト す る 足 りな く なる テ スト の こ れで 大 丈夫 優 先順 位 が と いう 根 拠が な かっ た から な んと な く な ぜそ れ を 選 んで 選 んだ の か テ スト す る 説 明で き ない 持 てな い 35

37.

不安の正体を探る ◼ 「テストの優先順位を定義する」にはどうすればいいか ◼ 外部知 見ということで、他社の事例を探しました ◼ freeeのQAアドベントカレンダーで「重篤度」という考え方を見つけました また、無駄にたくさんのリグレッションテストをしなくなるよ うに選択ができるようになります。 もっというと、重篤度が高くなる機能から先にテストができ るように開発をして、 ハッピーがあれば直し、なければ安心できるタイミングを早め ることもできます。 引用:ハッピーの重篤度でみんなで品質の目線合わせをするぞ! - https://developers.freee.co.jp/entry/freee-qa-advent-calendar2024-day8 36

38.

第二回:MTG:1時間 「なんとなく」を言葉にする MTG 準備 気 づき 37

39.

「なんとなく」を言葉にする ◼ QAに問いかけました 私 QA QAコンサル テストするべき機能には、優先度があると思い あ りま す ま すか ? 38

40.

「なんとなく」を言葉にする ◼ テストの優先度は、チームの中で既に「認識」はされていたのです ◼ その優先度が「言葉で定義されていない」「共有されていない」状態でした ◼ チームの各人の「なんとなく」だったのです 39

41.

「なんとなく」を言葉にする ◼ 私は提案しました 私 QA QAコンサル で は、機 能 一覧 を 見 な がら 、そ れ ぞれ の 機 能 が そ れな ら、思 い出 し なが ら でき そ うで す 。 ど れ くら い 重 要 か、つ ま り重 篤 度 を 考え て き て も らえ ま すか ? 各 人 の「な ん とな く 」は あ るの で 、そ れ を言 語 化 す るだ け な の で、チ ー ムで 対 話 す れば 難 し く な いと 思 いま す 。 40

42.

「なんとなく」を言葉にする ◼ 考えてきてもらうときの考えかたもお伝えしました 私 QA QAコンサル QAだけで重篤度を決めてしまうと、不安は消 PM え ませ ん。 な ぜ なら 、今 度 はテ ス ト で はな く 、そ の テス ト を 決め る重 篤度 に 不安 を 持ち 始 める か らで す。 な の で、チ ー ム全 体 で 決 める よ う に おね が い で ま すで し ょう か? 41

43.

「なんとなく」を言葉にする ◼ これを思いついたのが先程の外部知 見のfreeeの記事の一文です 定義する際には、リリース後に発生してしまった事象をピック アップして「これはどのレベルになるか?」っていうことをプ ロダクトマネージャー、デザイナー、エンジニア、QAで話し 合って決めてもらいました。 引用:ハッピーの重篤度でみんなで品質の目線合わせをするぞ! - https://developers.freee.co.jp/entry/freee-qa-advent-calendar2024-day8 42

44.

第三回:MTG:1時間 「コピー機能」の重篤度が違った理由 MTG 準備 気 づき 43

45.

「コピー機能」の重篤度が違った理由 ◼ M TG で 、 事 前 に 考 え て き て い た だ い た 、 重 篤 度 が 付 け ら れ た 機 能 一 覧 を 見 ま し た ◼ コピー機能は「私の中」では、低い重篤度の認識でした。 ◼ 「チーム」からは高い重篤度が付けられていました 44

46.

「コピー機能」の重篤度が違った理由 ◼ 私は疑問に思ったところに質問を投げかけました 私 QAコンサル コピー機能が一番重篤度が高いようです。なぜ この機能がこの重篤度なのか、教えてもらえま すか? 45

47.

「コピー機能」の重篤度が違った理由 ◼ 私は疑問に思ったところに質問を投げかけました 私 QA QAコンサル コピー機能が一番重篤度が高いようです。なぜ こ の プ ロ ダ ク ト を 使う ユ ー ザ ー は 、 案 件 を 作 成 この機能がこの重篤度なのか、教えてもらえま す るの で はな く、 すか? 前 の 案 件 を コ ピ ー して か ら 始 め る の が 日 常 の 業 務 です 。 46

48.

第三回:気づき 同じ機能、違う使いかた MTG 準備 気 づき 47

49.

同じ機能、違う使いかた ◼ 私が考えていた、一般的なシステム設計の定石と、このチームが担当するプロダクトの 使う側、つまりエンドユーザーの日常の業務が違っていたのです 私 QA QAコンサル 一 般的 な 設計 の 枠組 み に引 っ 張ら れ てし ま って プ ロダ ク トの 業 務の 現 実を 見 てい ま した い まし た 48

50.

第三回:気づき(おかわり) DevとBizが自ら追加した軸 MTG 準備 気 づき 49

51.

D ev と B i z が 自 ら 追 加 し た 軸 ◼ 私が「いない」チーム内での対話を経て、このチームの現実に合った形に変わっていた のです ◼ 外部知見をそのまま適用するのではなく、対話を通じてその「チーム独自」のものに なったのです PM B iz QA Dev 50

52.

D ev と B i z が 自 ら 追 加 し た 軸 ◼ 重篤度以外にも、追記されていたものがありました B iz 何 かあ る と 多 くの ユ ーザ ー に 迷 惑を か けて し まう Dev 仕 様の 複 雑度 が 高く 修 正す る とき に はリ ス クが 高 い 51

53.

D ev と B i z が 自 ら 追 加 し た 軸 ◼ チームは自分たちで「他にも軸があるのでは?」と考え、追加していたのです ◼ 対話 を 通 じ て 「 考 え 方 」 を 共 有 し た こ と で 、 「 私 が い な い 」 チ ー ム が 自 ら 型を拡 張 し 始 め た の で す PM 私 QAコンサル B iz QA Dev 52

54.

チームが自走し始めた瞬間 ◼ その後、この重篤度の考え方は、バグの優先度付けにも自然に波及しました ◼ チームが一度「優先度を定義する」というプロセスを理解すると、他の場面でも応用す るようになったのです ◼ 私は嬉しかったです。なぜなら、チームが自走し始めたと感じたからです 私 PM QAコンサル バイバイ B iz QA Dev 53

55.

チームが自走し始めた瞬間 ◼ PMからの相談だった「E2Eテストの肥大化」は、まだ解決していません ◼ 重篤度を定義したことで、次はテスティングトロフィーの棲み分けに進める土台ができ ました 引用:バクラク事業部のテストピラミッド設計 - https://tech.layerx.co.jp/entry/2024/11/11/182102 54

56.

今回の事例をふりかえり 3つの流れ、どこで活きた? 55

57.

仮説があったから気づけた M TG 前 の 準 備 が 対 話 の 質 を 上 げ る M TG 前 に 外 部 知 見 を 探 し 、 対 話 の た め の 問 い を 整 理 し て 、 研 い で お き ま す 。 チームの何気ない一言を聞き逃さず、想定と違う課題に気づけます。 QA 責 務を 話 す前 に、 そ もそ も 自動 テ スト で 必 要な テ スト が でき て いる の か、不 安で す 56

58.

月3時間という制約が生んだもの M TG の 時 間 を 対 話 に 使 え る 準 備 が あ る か ら 、 M TG で は 調 べ も の を せ ず に す み ま す 。 チ ャ ッ ト で は で き な い 、 M TG だ か ら こ そ で き る 素 早 い キ ャ ッ チ ボ ー ル に 集 中 で き ま す 。 私 そ の不 安 を取 り 除く こ とこ そ が、 取 り組 む べき 課 題 QAコンサル や って い るテ ス トが 本 当に 効 果を 発 揮し て いる の か PM QA 57

59.

「定石だから」とは言わなかった 正論より動機で伝える 正論というのは、「自動テストの定石だから」という言葉では語りません。 「今の不安が解消される」という、相手が動きたくなる言葉で語ります。 私 QAコンサル QAだけで重篤度を決めてしまうと 、不安は消 え ませ ん。 な ぜ なら 、今 度 はテ ス ト で はな く 、そ の テス ト を 決め る重 篤度 に 不安 を 持ち 始 める か らで す 。 な の で、チ ー ム全 体 で 決 める よ う に おね が い で ま すで し ょう か? 58

60.

まとめ 皆さんも、チームの力に変えてください 59

61.

皆さんも、チームの力に変えてください ◼ 流れができたとき、チームは与えられた考え方を自分たちで広げていきます。 ◼ それが「対話で拡張する」ということです。 M TG 前 の 準 備 が 対 話 の 質 を 上 げ る M TG 前 に 外 部 知 見 を 探 し 、 対 話 の た め の 問 い を 整 理 し て 、 研 い で お き ま す 。 チームの何気ない一言を聞き逃さず、想定と違う課題に気づけます。 M TG の 時 間 を 対 話 に 使 え る 準 備 が あ る か ら 、 M TG で は 調 べ も の を せ ず に す み ま す 。 チ ャ ッ ト で は で き な い 、 M TG だ か ら こ そ で き る 素 早 い キ ャ ッ チ ボ ー ル に 集 中 で き ま す 。 正論より動機で伝える 正論というのは、「自動テストの定石だから」という言葉では語りません。 「今の不安が解消される」という、相手が動きたくなる言葉で語ります。 60

62.

お礼 外部知見をくださる皆さま 61

63.

外部知見をくださる皆さま ◼ 私は、今回の発表の通り、外部知見にとても助けられています ◼ 惜しげもなく、会社のブログや、このようなカンファレンスで事例発表してくださるこ とで、とても参考になっています ◼ ありがとうございます 62

64.

以上になります 「ソフトウェアテスト自動化カンファレンス 2025」 得た知見を、ぜひチームとの対話を通じて「チーム の力」に変えてください 63