AIとどう付き合っていくか2024

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January 31, 25

スライド概要

ゼミで話した雑なAIまとめ

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秋葉原生まれ大手町育ちの歌って踊れる江戸っ子インフラエンジニア。 0と1が紡ぐ「ゆるやかなつながり」に魅せられ早20年、 SNSとCGMの力で世界を幸福にするのがライフワーク。 市民、幸福は義務です。 あなたは幸福ですか?

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各ページのテキスト
1.

AIとどう付き合っていくか 2024 #SecHack365 仲山ゼミ

2.

前提・背景 • 2024年末の情勢 • なのでDeepSeekとかは入っていません • AIエージェントの定義はまだ諸説ありすぎ • OpenAI o1 Pro modeは未体験 • 週末OpenAI o3 miniが来るという噂 • 自分でさわった感触+SNS(おもに𝕏𝕏)上の意見がベース

3.

LLM(大規模言語モデル)のおさらい • インターネット上のたくさんの元データを元になんやかんやして 機械学習した重み付けデータと、それによるサービス • だいたいこの2~3年で一気に発展した • Stable Diffusion(2022) • ChatGPT(2022)

4.

LLMの課題 • LLMは自分が計算機であることを忘れている • LLMは文脈を知らない • どのようなデータや文脈(コンテキスト)を与えるか

5.

自分が計算機であることを忘れている • 「続きを予測する」という技術がベースにある • Q:「9.11と9.9のどちらが大きいか」 • 「直感」だけで解いているようなもの • 頑張ればできるかもしれない • 「ステップバイステップで考えてください」 ⇒ 手法:Chain-of-Thought(CoT) • が、計算機は計算機として素直に動いて欲しい • 計算をする部分はLLMの「外」でやる ⇒ 手法:Function-Calling

6.

LLMは文脈を知らない • 何かの仕事をするときに前提となる文脈情報 • 組織の中にある仕様書や手順書 • 所属組織のビジネスモデル • 人間が実現したい作業の目的や自分をとりまく現在状況 • これらをAIに反映させないと価値が低い情報しか出てこない • ファインチューニング(追加学習) • コンテキスト内学習(In-Context Learning)

7.

文脈をどうやってAIに伝えるか • ソースコード • GitHub Copilot、Cursor • 行動データ • Apple Intelligence(iPhoneやmac) • Google Gemini • Microsoft Copilot、Windows Recall

8.

LLMに文脈を追加で教えるRAG • 質問内容に関係がありそうな知識を検索して埋め込む • 製品や組織内のドキュメント • 最新の法改正情報 • 論文のサマリー • 最新のニュース • そもそも「検索」が難しい技術 • 雑に区切ってベクトルデータベースに入れる ← 2024年 • より複雑な知識グラフに基づいて検索結果と関連情報をたどる • 検索内容自体をLLMに考えさせて繰り返す

9.

ビジネスAI • 通常業務にAIを取り入れる • 営業支援 • 人手は面倒くさかった(人件費に見合わない)細かい管理 • 文脈を踏まえたインサイト発見、不正検知 • 新入社員のオンボーディング(研修)、相談相手 • レガシー機器のDX(メーターをカメラで数値データ化) • サービスにAIを取り入れる • 古くはAmazonの商品推薦アルゴリズム

10.

デジタルツインとAI SaaS • デジタルツイン:実世界の状態・文脈を電子データとして再現 • トラック(に積まれた荷物)の移動履歴から最適化を提案 • ドローンのカメラで撮影した点群情報から土砂崩れの可能性を予想 • 粒度が重要:キャベツを数えるのに分子レベルのシミュレーションは不要 • AI SaaS • お客さんの文脈情報をもとに、より「深い」サービスを提供 • ルールやコンプライアンスなど、ドメインロジックの強制が難しい ⇒ AIエージェント

11.

AIエージェント • そもそも「ワークフロー」という考え方が重要 • (ビジネスにおいて)情報を誰がどのように処理して受け渡すか Input⇒Process⇒Output • ワークフローにAIを組み込む • AIにワークフローの構築を「推論(reasoning)」させる • 従来のルールベースでは足りなかった能力を獲得 • 現状では「論理的な推論」や「厳密な計算」「ドメイン知識に基づくルール 遵守」が容易ではない • 人が全体のワークフローを書く(Dify) • LLM自身に正しさを判断させる(手法:LLM as a Judge)

12.

AI常時接続時代という近未来 • 24時間絶えずAIと接続できる「AI常時接続時代」 • いつでもどこでも“電脳化”された知能との対話・連携が当たり前になる • 実世界での行動や結果が、継続的にAIに流れ込みアップデートされる • Google マイGemini • データガバナンスやプライバシー • Apple Intelligenceはハイブリッドでかなり頑張ろうとしている • GDPR的世界観 ←→ China的世界観 • 個人の考え方をAIに食わせて、同じような意志決定ができるように学習 させるデジタルクローン

13.

集中と分散と電力 • クラウド • 背景:NVIDIAチップをより多く集めたサービスへの集中 • 現在はGPU間のインターコネクト速度やメモリ帯域が極めて重要 • 1ラックにめちゃくちゃ集中させないといけない • 直接液冷技術 ← 2024から実用ベースに • カーボンニュートラル的価値観との摺り合わせ • デバイス • デバイス上で動くLLM(もしくはSLM:小規模言語モデル)の発展を 期待しつつもまだもう少し先

14.

• AIがあって当たり前の時代でITエンジニアとして生きて行くので、 この辺の動きを踏まえながら楽しく生きていこう!