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September 20, 25
スライド概要
秋葉原生まれ大手町育ちの歌って踊れる江戸っ子インフラエンジニア。 0と1が紡ぐ「ゆるやかなつながり」に魅せられ早20年、 SNSとCGMの力で世界を幸福にするのがライフワーク。 市民、幸福は義務です。 あなたは幸福ですか?
ServerlessDays Tokyo 2025 #serverlessjp サーバーレスのまわりの技術 2025 2025-09-20 ServerlessDays Tokyo 2025 めもおきば Aki @nekoruri
ServerlessDays Tokyo 2025 #serverlessjp サーバーレスのおさらい 「サーバー」の抽象化によって登場した以下の性質をもつサービス 1. 運用者: 自分でサーバーを管理しなくて良い • 完全従量課金(※)なフルマネージドサービス • 0円から使った分だけいくらでもスケールしてくれる 2. 開発者: 個々のサーバーに依存する機能を利用しない • プロセスメモリやファイルシステムはリクエストをまたいで 共有されない(ことがある) • レプリケーションとシャーディングによるスケーラビリティ確保 ※ 最低限動かし続けなくてはいけない動作(に対する課金)はありうる 2
ServerlessDays Tokyo 2025 #serverlessjp 「サーバーレス」の全体像2024(再掲) 小さな計測単位:時間、性能 サーバーマシン管理からの解放 確保量から使用量へ 弾力性 (オートスケール、ゼロスケール) 完全従量料金 コスト最適化 フルマネージドサービス イベントバス・ワークフローエンジン オーケストレーション・コレオグラフィ マイクロサービス・分散システム イベントドリブンアーキテクチャ リアクティブシステム リソースの抽象化 アクターモデル microVM/コンテナランタイム/Sandbox スタートアップの高速化 Platform Engineering サーバーマシン依存リソースの非共有 プロセスメモリ・ファイルシステム ID管理・認証認可 プログラミングモデル データエンジニアリング スキーマ管理 価値・成果への注力 NewSQL/DBaaS ストレージとコンピュートの分離 自由と抽象化のグラデーション シャーディング・レプリケーション Container – Function – DSL - Configuration ストリーミング処理 3
ServerlessDays Tokyo 2025 #serverlessjp アイスブレイク:技術の時間軸 • サーバーレスの10年(2015 AWS Lambda GA) • AIの3年(2022 ChatGPT) • 2023-03 GPT-4 • 2024-12 Devin • 2025-05 Claude Code • 『振り子と螺旋』 今日は一日、上向きの矢印、その「差分」を考えていこう 4
ServerlessDays Tokyo 2025 #serverlessjp 時間軸の加速が速すぎる! • そもそもインプット過多になっていませんか? • アウトプットを意識して取捨選択しよう • メモに残そう(Obsidian、Notion) • AIと壁打ちしよう • SNSへのポスト、(もちろん)ブログ! • 様々なアウトプットの形があるよ From #ssmjp • 化学変化を楽しもう 5
ServerlessDays Tokyo 2025 #serverlessjp 自由と制約のグラデーション • FaaSとPaaS • Node sandbox、Lambda Web Adapter+コンテナ、WASM • 世界のローコード化 • なんちゃらServerless • プロンプト、RAG、MCP、コンテキストエンジニアリング 6
ServerlessDays Tokyo 2025 #serverlessjp Serverless implements Platform Engineering • プラットフォームによるベストプラクティスの提供 • 開発者が自分で作らない(意識しない)ところを任せる • 誰もが安全でスケールするソフトウェアを作れるようにしたい • パブリッククラウドという大規模プラットフォーマー 組織内プラットフォームチーム 7
ServerlessDays Tokyo 2025 #serverlessjp AIもソフトウェアを書く時代 • 「つくらない」ものづくり • Vive Coding • 確率という新しい発想を期待する開発 • Spec-Driven Development • 仕様によって確率を狭め、決定論的・再現性のある開発を目指す 8
ServerlessDays Tokyo 2025 #serverlessjp ソフトウェアエンジニアリングの重要は不変 • 良いサービスやプラットフォーム、ライブラリを使う • 人もAIも結局は変わらない • 「コピペ 2.0」を目指すべきでは無い • 「職人芸」ではなく、再現性を求めていく • 良き制約 = 良いプラットフォームとしてのサーバーレス 9
ServerlessDays Tokyo 2025 #serverlessjp セキュリティ • やられるべきシステムがきちんとやられてしまう時代 • 依存ソフトウェアに対するサプライチェーン管理 • ワークロード間の認証 • 起きていることの監視 • 最小権限の原則、必要な時だけの払い出し 10
ServerlessDays Tokyo 2025 #serverlessjp データとコスト • コンピュートとストレージの分離 • DuckdbでS3上のIcebergテーブルにアクセス • TiDBなどなど • マルチモデルデータベース、ベクトル検索、グラフDB 11
ServerlessDays Tokyo 2025 #serverlessjp Frugal architectであろう • コスト構造を意識したアーキテクチャ設計 • プラットフォームの中身を理解していることの重要性 • 例:AIのボトルネック • nvidiaのチップ:学習向けのチップから推論向けのチップへ • 電力:発電と送電、冷却のための水資源 • 国家による規制:国ごとの価値観の違い 12
ServerlessDays Tokyo 2025 #serverlessjp 分断を超えていこう • ロックイン • データのロックイン • 抽象化やインターフェースのロックイン • クロスクラウド • Open Table Format • ソブリンクラウド • 個人情報やAIとの制度的な距離感 13
ServerlessDays Tokyo 2025 #serverlessjp なにを、つくる? • AIが伴走してくれる時代では「つくろうという意思」が重要 • エンドユーザーコンピューティング • 伴走型コンテキストエンジニアリング • サーバーレスなプラットフォーム • よりベターな制約による価値への集中 • 新しい役割分担 14