【静岡県】AWS Summit2014(20140718)

3.3K Views

April 24, 23

スライド概要

平成26年7月18日(金)に開催された「AWS Summit2014」の説明スライドです。
自治体で初めてAWSを導入した事例ということで説明の機会をいただきました。

profile-image

静岡県の土木職員(VIRTUAL SHIZUOKA担当)&Code for Kakegawaメンバー

シェア

またはPlayer版

埋め込む »CMSなどでJSが使えない場合

関連スライド

各ページのテキスト
1.

静岡県のGISは な ぜ A W S を 使ったのか?

2.

そ れ は ・ ・ ・ 担 当 者 ( ) が 使ってみたかった か ら で す ! 1

3.

と言ったところで、 直ぐにOKが出る ほど役所も甘くは あ り ま せ ん ・ ・ ・ 2

4.

本日は、AWS導入 に至るまでの背景と 経緯をご紹介します! 3

5.

静 岡 県 •人口 約371万人(全国10位) •面積 7,780 km²(全国13位) •人口密度 477.59人/平方km (全国13位) •国内総生産ランキング(全国10位) •幸福度ランキング (全国19位) 平均的な県 ⇒ 市場調査に最適! 4

6.

静岡県のイメージ 富士山 焼きそば お茶 のぞみが停まらない みかん 温泉 うなぎ(パイ) サッカー おでん 原発 18切符 どこまで行っても静岡県・・・ 地震 5

7.

1976年の東海地震説で、 明日起きても不思議ではない と言われていた静岡県では・・・ 6

8.

20年前から、地震対策として 地理情報システム(GIS)を 導入してきましたが・・・ 7

9.

様々な分野のGISを個別に 構築したため、2008年には 17システムが稼動していました 8

10.

しかし、システムの老朽化や 保守費の増大のため、GISを統 合することになりました 9

11.

静岡県GIS統合基本計画 短期(概ね3年以内) 2010年度統合 庁内業務系 一般情報公開 ! " # $ 共 有 危機管理系 長期(10年程度) 利用者の多い土木系のGISに統合 (短期統合) ・環境影響評価DB ・都市計画情報GIS ・遺跡包蔵地システム ・指定道路台帳閲覧システム ・農業農村整備把握システム (長期統合) ・土壌汚染情報システム ・医療ネットしずおか ・砂防GIS ・森林情報システム ・総合防災情報支援システム 危機管理系で長期的統合 ・土木総合防災情報システム 10

12.

静岡県統合基盤GIS ← ここで情報を切り替えます ※情報を選ぶボタンで情報の切替が可能 ↑見たい情報を選択します http://www.gis.pref.shizuoka.jp/ 11

13.

統合のコンセプト(担当者の想い) 高い可用性 災害情報 + αを発信 カスタマイズ しない 低コスト スモール スタート 12

14.

統合のコンセプト 高い可用性 災害情報 + αを発信 カスタマイズ しない 低コスト スモール スタート 13

15.

高い可用性 (防災情報の特徴) ・何があっても、動かさなければ! ⇒ 信頼性、災害耐性 ・いつアクセスが集中するか予測不能! ⇒ 報道発表、異常気象 ・サーバを保有することがリスク! ⇒ 自前資産を持つ時代ではない 14

16.

統合のコンセプト 高い可用性 災害情報 + αを発信 カスタマイズ しない 低コスト スモール スタート 15

17.

低コスト ・サーバの保有は高コスト! ⇒ 単純な購入費用も高いが、 何かあった時の費用が非常に高い ⇒ しかも、緊急時に行政の調達方法 ではスピード感がない・・・ 16

18.

統合のコンセプト 高い可用性 災害情報 + αを発信 カスタマイズ しない 低コスト スモール スタート 17

19.

スモールスタート (ゆるやかな統合) ・最初から全ての統合は目指さない! ⇒ 高コスト、調整に時間を要する ・技術の変化に柔軟に対応したい! ⇒ 調達時点で既に遅れているかも・・・ 18

20.

統合のコンセプト 高い可用性 災害情報 + αを発信 カスタマイズ しない 低コスト スモール スタート 19

21.

カスタマイズしない ・業務をパッケージに合わせる! ⇒ カスタマイズは高コスト! ⇒ その機能は本当に必須ですか? ・全体最適を目指す! ⇒ 目先のことではなく広い視野を! 20

22.

統合のコンセプト 高い可用性 災害情報 + αを発信 カスタマイズ しない 低コスト スモール スタート 21

23.

災害情報+αを発信 ・災害情報だけ充実しても使われない! ⇒ 普段から見てもらえる情報を! ・時代は変わった! ⇒ 行政だけが情報を保有する時代? ⇒ 積極的に公開しましょうよ! (オープンデータへの出発点) 22

24.

情報資産を積極的に活用する時代! 自治体も情報資産の活用力が必須! 大航海時代 ⇒ 「大公開時代」突入! 乗り遅れて「大後悔」しないように! 23

25.

これらのコンセプトを満た すのは、AWSしかない! 「AWSを使いましょう!」 と提案したのですが・・・ 24

26.

AWSへの拒否反応 ・サーバが日本国内にない ・サーバの場所が分らない ・支払いが$で変動金利 ・想定よりもアクセスが少ないと過大 ・とにかくダメ!ダメなものはダメ・・・ 25

27.

残念ながら断念し、庁内にサーバ設置 しかし・・・ 東日本大震災がきっかけとなり、 防災情報の公開が加速! ⇒ 南海トラフ津波浸水域のデータ を搭載することに・・・全国初の試み ⇒ 搭載したら報道提供する予定・・・ 26

28.

今のスペックでは無理です! 絶対に止まりますよ・・・ 担当者( ) 27

29.

南海トラフ津波浸水域 内閣府のデータを利用し静岡県独自でGISデータを作成 ⇒ 内閣府データは2.0m~5.0mのところを静岡県独自で2分割 28

30.

南海トラフ津波浸水域 10mメッシュで県下全域約160万メッシュと情報量が多く高負荷 29

31.

そ こ を 何 と か す る の が 担当者の仕事でしょ!? 30

32.

説得するしかない! ・サイトがダウンしたら担当者の責任・・・ ・利用率が低くても担当者の責任・・・ どっちに転んでも担当者の責任! 利用者には迷惑を掛けられない! 31

33.

花火大会に例えて説明! ・会場は河川敷 (常設トイレは少数) ・数万人が訪れる (トイレは大混雑) ・常設トイレでは足りない(増設できない) ・仮設トイレは必須 (その日だけの利用) 32

34.

それでもまだAWSへの不安が・・・ ・セキュリティは大丈夫なの? ⇒ Amazonで買物してますよね・・・ ・本当にサーバの場所が分らないの? ⇒ セキュリティが大事ですよね・・・ ・サーバに物品シールを貼らないの? ⇒ サービスを利用するのですが・・・ 33

35.

何とかAWSへの移行成功! 34

36.

AWS移行前は・・・ ・県庁内のサーバ室で運用 ⇒ 管理者との調整が必要・・・ ・年に1日必ず停電がある ⇒ 利用者への事前告知が必要・・・ ・保守作業は当然サーバ室 ⇒ 休日は職員も立会い・・・ 35

37.

AWS移行後は~ ・安定稼動で全く問題なし! ・担当者の心的疲労軽減! ・安心して眠れる! 36

38.

AWS移行後は~ サーバ負荷のかかる情報も じ ゃ ん じ ゃ ん 公 開 ! 37

39.

地質調査結果の公開 38

40.

旧版地形図の公開 旧版地形図を透過するように作成 ⇒ 現在の地形や空中写真との比較が可能 39

41.

土砂災害情報マップ 県内市町が「避難勧告・指示」を出す際の参考に使われています 40

42.

AWS移行後は~ アクセスの多そうな情報も じ ゃ ん じ ゃ ん 公 開 ! 41

43.

富士山ビューポイント 42

44.

出典:アットエス 43

45.

富士山防災マップ 44

46.

富士山防災マップ 45

47.

富士山防災マップへのアクセス状況 安定稼動で全く問題なし! 46

48.

AWSへの期待 できれば・・・ 自動でスケールしてほしい! 更に・・・ SNSから予測してくれると最高! 47

49.

AWS Summit Tokyo2014 日 時:平成26年7月18日(金) 会 場:グランドプリンスホテル新高輪 住 所:東京都港区高輪3-13-1 緯 度(十進表記): 35.629762 経 度(十進表記):139.733528 UTMポイント :54SUE85324362 静岡県企画広報部 情報統計局 情報政策課 杉本直也 E-mail:[email protected]