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May 14, 25
スライド概要
Copilot in Microsoft Fabricの紹介
Copilot in Microsoft Fabric データ・インテリジェンスの実現 2025年7月
自己紹介 Sui Eiki • Fabric CAT (CAT = Customer Advisory Team) • 元アナリスト (Power BIパワーユーザー) • Fabric (Power BI) 製品チーム、日本や 周辺諸国のFabric導入サポート @marshal_dabao https://aka.ms/techtech
Microsoft Fabric とは?
ビッグデータ分析を可能にし、Power BIを 進化させたSaaS型データプラットフォーム Power BI M ic r o s oft F a c i r b
Microsoft Fabric AI時代のデータアナリティクス: 2024年11月以降(最新 Data Factory AI Databases New! Analytics OneLake Real-Time Intelligence ) Power BI Governance
Microsoft Fabric AI時代のデータアナリティクス: 2024年11月以降(最新 元々 Azure で PaaS として提供されていた Synapse および オペレーショナ ルDBであるSQL DB を Power BI と同じように SaaS 化して提供 Data Factory データパイプライン Databases New! オペレーショナル Analytics Real-Time Intelligence 分析ワークロード リアルタイム分析 ) Power BI はそのまま Power BI BIツール セルフサービス、エ ンタープライズの両 方に合わせたデー タ統合機能 アナリティカルだけ でなく、業務用DB もカバー ETLを含む高度な 分析ニーズを満た す機能 セルフサービスのUI で秒単位の分析 を可能に Gartnerの評価で は18年連続業界 トップのBIツール。 世界で最も使用さ れている 市民寄り プロ寄り プロ寄り プロ|市民 市民寄り 同じ環境で「ノーコード / ローコード / プロコード」の全てに対応
Microsoft Fabricのキーポイント ワークロードとアイテムの違いを把握 ワークロード or エクスペリエンス Data Factory Dataflow Gen2 Pipeline Databases SQL database Analytics Real-Time Intelligence Power BI notebooks KQL Database Semantic Model Lakehouse Eventstream Report ML Model Reflex Dashboard アイテム or アーティファクト
全てのワークロードに Copilotが搭載されている
Microsoft Fabric Copilot in Fabric の制限解除 すべての有 料 F SKUで Copilot と AI が有効に ※Power BI Premium容量をお持ちの お客様はそのまま、Copilotを使用可能 2025年4月30日 Copilot と AI の機能に関す る F64+ SKU 要件が撤廃さ れた F2+のお客様は、Copilot in Fabric、データエージェント、AI 機能にアクセスできます F2 以上の Fabric SKU で Copilot と AI エクスペリエンスを享受 Pro ワークスペースで使用可 能なAI機能を使用できる FCC (Fabric Copilot Capacity) は引き続き、 利用可能
Copilot in Microsoft Fabric CopilotをサポートするFabricの各種アイテム (機能) Copilot in Fabricの特徴 ◆ LLM (大規模言語モデル) を活用 ◆ CopilotでFabricアイテムを作成・管理・消費する ◆ プロ開発者、アナリスト、ビジネスユーザー等を対象 ◆ ユーザーを代替するものではない(あくまで“副“操縦士) = ユーザーをサポートするもの(知能と知性の拡張) ◆ その他 - Copilot for Power BIを使用するには、Power BI Premium容量 (P1以上) or Fabric 容量が必須 - 容量とはコンピュートサイズで、大きいほどより多くの タスク(データ更新、クエリ処理等)を処理可能 Overview of Copilot in Fabric - Microsoft Fabric | Microsoft Learn
Copilot in Microsoft Fabric Copilot for Power BI の利用シナリオ データ モデリング 企業が保有する データ 視覚化 分析 BI開発者 データエンジニア 共有 レポート作成者 データアナリスト レポート作成者向け機能 閲覧者 レポート閲覧者向け機能 利用可能プラットフォーム Desktop Service 利用可能プラットフォーム Desktop Service レポート / ビジュアル の要約 データとの対話 ( New) ① データ探索とレポート自動作成 ② レポート / ビジュアル の要約 ③ DAX の提案・説明 (DAX Copilot) ④ AI用のデータ準備 ( New) 洞察 アクション ※一部 ー
Copilot in Microsoft Fabric Copilotを活用する典型的なシナリオ
Copilot in Microsoft Fabric Copilotを活用する典型的なシナリオ
Copilot in Microsoft Fabric Dataflow Gen2 を使ったデータ加工 データ分析の鉄則 ◆ 分析可能な状態への加工 ◆ 同じ属性のものは同じ列にまとめる = データの正規化 正規化 クロス集計された状態 音声あり動画: https://www.youtube.com/watch?v=yBwZZ2BJS_Y 分析に適した状態
Copilot in Microsoft Fabric CopilotでPower Query Onlineを操作 (日付テーブルの自動作成) 1. 列名を英語に変換 2. 自分の好きな英語列名に再変換 3. 既にあるテーブルの日付列から最大値 (最も新しい日付)・最小値(最も古い日付) を抽出し、日付テーブルを作る 4. 祝日テーブルを簡単生成 5. 日付テーブルに祝日テーブルの祝日を持ってくる 音声なし動画 https://youtu.be/8CGhh9uDFgs?si=gCYVQ5GvexIWt72q 日付テーブル 祝日テーブル 日付テーブル + 祝日データ
Copilot in Microsoft Fabric OneLake: Lakehouse から Power BI 用のモデルへ
Copilot in Microsoft Fabric Copilotを活用する典型的なシナリオ
Copilot in Microsoft Fabric DAX Copilot でビジネスロジックを定義 部長 拠点別実績データを使って各種分析できるかね? データ分析担当 ビジネスロジックや指標をご指定ください というと・・・? 分析に必要な切り口や指標のことです 販売実績・昨年比・利益率、直近6ヵ月の平均値等 承知しました。切り口はどうしましょうか? 国・セグメント・商品・割引区分等を時系列ベースで
Power BIで指標を定義するためには、 DAX (Data Analysis eXpression) を記述 ※DAXはポータブル関数のようなもので、DAXメジャー (指標) を 一度定義すれば、いつでも使用可能
Copilot in Microsoft Fabric 指標の例: サブスクリプション ビジネス モデリング: DAXメジャー 客数指標 • 全顧客数(# Customers) • 有料サインアップ顧客数(# Customers_Signup) • CVR(Conversion Rate) • 新規顧客数(# New Customers) • 解約顧客数(# Lost Customers) • プレミアムプラン顧客数(# Customer_Premium) • プレミアム顧客割合(% Customer_Premium) • 維持顧客数(# Customer Retained) • 顧客リテンション率(Customer Retention) • 顧客チャーン率(Customer Churn) サブスク ビジネス特有の指標を構築 ※DAX Copilot は指標構築をサポート 収益指標 • MRR(Total MRR - Monthly Recurring Revenue) • 新規顧客MRR(MRR from New Customers) • クイック・レシオ(Quick Ratio) • (中略) Copilot for Power BI (レポート作成) https://marshal115.hatenablog.com/entry/2023/12/22/082056
Copilot in Microsoft Fabric DAX Copilot 動画 音声あり動画: https://www.youtube.com/watch?v=_6Wou5bycB4
Copilot in Microsoft Fabric Copilot for Power BI 日本語にも反応(正式対応はまだ先) レポート作成にCopilot Copilotは、ビジネスの成果に集中し、 データから洞察を引き出すことができる Copilot とチャットするだけで、 美しく洞察力のあるレポートが 作成できる 自然言語で記述するだけで、 データモデルの指標や計算を 定義することができる Copilot を使用して、データから 洞察を見つけ、要約する 音声なし動画: https://youtu.be/bAN2-dSNS8g
新しい Copilot 機能 2025年6月以降
Copilot in Microsoft Fabric End-to-end シナリオ 開発者向け 開発者にとって重要なのは、セマンティック モデルを AI 対応にすること。そのために、ス キーマをシンプルにし、確認済みの回答 (Verified Answers)を作成し、AI イン ストラクションを提供することが求められる ビジネスユーザー向け ビジネスユーザーにとっての焦点は、自然言語を 使ってデータを探索し、理解すること。質問の仕 方を学び、回答を読み解き、インサイトを深掘り し、最終的に得られた内容を要約するスキルを 身につけられる
Copilot in Microsoft Fabric Copilot Tooling から Chat with your data (CWYD)
Copilot in Microsoft Fabric Power BIにおける CWYD の体験 アイテムを検索 要約を取得 質問する 自身がアクセス可能なレポート、セマ ンティックモデル、アプリ、Data Agent を見つける レポート全体、またはその中の特定の トピックに関する要約を提供する モデル内のビジュアルやプロパティを活 用して、データに関する質問への答え を取得
Copilot in Microsoft Fabric メタデータを通じてコンテンツを検索 Power BI Copilot の検索機能では、レポート、セマンティックモデル、データ エージェント、ワークスペースアプリ、組織アプリなどを対象に、幅広いメタデー タをもとにコンテンツを検索できる アイテムを検索 自身がアクセス可能なレポート、セマ ンティックモデル、アプリ、Data Agent を見つける 最も関連性の高いアイテムを特定するために、以下のようなメタデータ情報 を参照する: • アイテムのタイトル • アイテムの説明文 • アイテムが所属するワークスペース名 • アイテム内のコンテンツ(レポート内のテキストなど) 参考資料: https://learn.microsoft.com/power-bi/create-reports/copilot-search-new-content
Copilot in Microsoft Fabric メタデータを通じてコンテンツを検索
Copilot in Microsoft Fabric 要約を取得して、インサイトを発見 Copilot は、レポート作成者が作成・整理したビジュアルをもとに、要約、概 要、インサイト、そしてレポートデータに基づいた回答を生成する 要約を取得 レポート全体、またはその中の特定の トピックに関する要約を提供する 目的を明確にし、自分のトピックや重要な問いに最も関連するデータの側 面に注目しましょう。以下の観点が重要となる: • 関連性(Relevance) • 正確性(Precision) • 柔軟性(Flexibility) • パーソナライズ性(Personalization) 参考資料: https://learn.microsoft.com/power-bi/create-reports/copilot-pane-summarize-content#get-started-in-the-standalonepower-bi-copilot-experience
Copilot in Microsoft Fabric 要約を取得して、インサイトを発見
Copilot in Microsoft Fabric データに対して質問をする レポート内にすでに可視化された情報や「確認済みの回答」としてマークされ た内容が存在しない場合でも、Copilot はセマンティックモデルにクエリを実 行し、あなたの質問に対する答えを導き出す 質問する モデル内のビジュアルやプロパティを活 用して、データに関する質問への答え を取得 参考資料: https://learn.microsoft.com/power-bi/create-reports/copilot-pane-summarize-content#get-started-in-the-standalonepower-bi-copilot-experience
Copilot in Microsoft Fabric データに対して質問をする
Copilot in Microsoft Fabric Copilot Tooling: AI用のデータを準備 (Prep your data for AI) AI 用のデータを準備する • スキーマの選択 • 検証済みの回答 • AI への指示追加 Copilot Tooling は Copilotがより 品質の高い回答を行うための機能 スキーマ選択を行うことにより、 不要な列、メジャー等を除外し、 Copilot の回答精度を高めることが可能 検証済みの回答はユーザーが質問した 内容に対して適したビジュアルを返す ことが可能 AI への指示追加は動作ルールを カスタマイズする機能 https://learn.microsoft.com/power-bi/create-reports/copilot-prepare-data-ai Copilot tooling (Prep your data for AI) の詳細解説 ① https://marshal115.hatenablog.com/entry/2025/06/24/190720 ② https://marshal115.hatenablog.com/entry/2025/07/01/174803
Copilot in Microsoft Fabric Copilot Tooling: AI用のデータを準備 (Prep your data for AI) 機能 AI データスキーマ 確認された回答 AIへの指示追加 レポートのサマリーを取得 レポート内のビジュアルに対する質問 セマンティックモデルに対する質問 レポートページを作る サーチ DAXクエリ 「AI データスキーマ > 確認された回答 > AI への指示追加」という順番で設定をすると良い 参考: https://learn.microsoft.com/power-bi/create-reports/copilot-prepare-data-ai 説明
Copilot in Microsoft Fabric Standalone Copilot: データと会話する (CWYD: Chat with your data) Standalone Copilot のスキル • Fabric アイテムを検索する • レポートまたはトピックの要約 • データについて質問する • Data Agentを使用する Standalone Copilot はデータを消費する ユーザーが、新聞を読むような感覚で データに質問し、回答を得ることができる Copilot 体験 データ品質を高めるため、「AI用のデータを 準備」することが必要。 https://learn.microsoft.com/power-bi/create-reports/copilot-chat-with-datastandalone
Copilot in Microsoft Fabric Chat with your data (CWYD) に含まれる項目 • CWYD に含まれるもの ① AI用のデータを準備 (Copilot Tooling) ② Standalone Copilot のUI/UX ③ アーティファクト (アイテム) の発見 ④ レポートのサマリー • データに対する回答スキル • • • • レポートコンテンツ データ Q&A (Semantic Modelから回答) NL2DAX* へのフォールバック Data Agent の利用 * NL2DAX = Natural Language to DAX
Copilot in Microsoft Fabric Chat with your data のフロー
Copilot in Microsoft Fabric CWYDで使用するアーティファクトの選択 • Data Agent (DA) を CWYD のソースとして指定 • Fabricのデータエコシステムに特化したAIアシスタント • DAはAI Foundry等、他のサービスからFabricのデータを扱う際のハブ的な要素 • Power BI のユーザーよりも、AI で何かしようとしている人への訴求が強い • セマンティックモデルをソースとして指定 • M365の環境、Power BI中心の分析で十分な場合 • 非技術者向けの汎用的な業務効率化に最適 • 相互補完的であり、セマンティックモデルで出来ないことをDAがカバー リッチなビジュアルによる回答が欲しい CWYD テキストベースでの回答で十分 Data Agent
Copilot in Microsoft Fabric Chat with your data のフロー及び回答ロジック プロンプト
Copilot in Microsoft Fabric 注意事項 • CWYDはPower BIレポートを代替するものではない • データ Q&Aで生成されたビジュアルは複雑なチャート (例: 複合チャート) を生成できない • 「確認された回答」で作っておくと良い • Copilot Tooling のUIは今後、より開発者フレンドリーになっていく • 今後、モデリング体験とシームレスに組み込まれていく • 現在、シナニム (類似語) はCWYDに対して直接的に影響するようにデザインされていない • Legacy Q&Aはシナニムが効く • Direct Lakeへの対応も年内までに予定されている FabCon Europeでエキサイティングな発表にご期待ください! https://aka.ms/fabconeurope
Copilot in Microsoft Fabric 今後の予定: M365との統合 + α M365 Copilot Microsoft Teams Power Platform Power BI Copilot Studio AI Foundry データとの対話機能は、M365アプリお よびCopilot、Power Platform、 Foundryで利用可能になる予定 データとの対話機能 Power BI Homeでは、より高度なグラ フィカル体験が提供される予定ですが、 プラットフォームの制約により、現時点 ではM365では利用できません AI OneLake 解決の課題: この機能は、(Power BIがE5に含まれているように)M365 Copilot製品の一部として組み込むべ きか? Azure AWS S3 GCP Dataverse Databricks Snowflake On-Prem
Copilot in Microsoft Fabric どのようなデータが Azure Open AI に送信される? Fabric での Copilot のプライバシー、セキュリティ、責任ある AI の使用 Copilot for Power BIのセキュリティについて
Microsoft Thank you!