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September 11, 26
スライド概要
Developers Summit 2026 FUKUOKA【前夜祭】にて発表した資料です。
九州元気マップ(https://kyushu-genki-map.app/)の開発における生成AIとの向き合い方や、無料運用を見据えたシステム構成、GIS技術とオープンデータ活用について発表しました。
元システムエンジニア。 現在は個人で技術のキャッチアップや情報共有を楽しんでいます。 九州元気マップを運営してます! https://kyushu-genki-map.app
生成 AI とのタッグで地域課題にドロップキック! 〜オープンデータで「無料プロレス」の経済効果を可視化せよ〜 株式会社ゼンリン 吉村 一夫 1
Who Are you? 【経歴】 2003:医療オーダリングシステム 2004:自治体住民情報サービスシステム 2015:航空会社オンライン予約システム 2015:英語発話ソフト 氏名 :吉村一夫(よしむらかずお) 2016:金融システム性能改善 出身 :糸島市 2017:レンタカー店舗内システム 居住地 :福津市 2018:金融システム性能改善 生まれ年 :1980(昭和55)年 2018:GIS系開発 ※松坂世代 スポーツ歴:ラグビー 2020:地図業界へ 家族構成 :娘2人(中1、小3) 妻1人 SE:17年 ⚾ 🏉 ゼンリン:6年 ※7年目 2
What is the サンプルコード365+1? https://www.shoeisha.co.jp/ book/detail/9784798192970 3
What is the 九州元気マップ? https://kyushu-genki-map.app/ 4
アーバンデータチャレンジ(UDC)とは? https://urbandata-challenge.jp/ https://urbandata-challenge.jp/udc2025_entry アーバンデータチャレンジ(UDC)とは? 公共データなどを活用して「地域課題の解決」を 目指す全国規模のコンテスト 応募のきっかけ もとよりオープンデータ活用には興味があり過去 にBODIKのイベントにも参加しておりBODIK賞に も興味をもつ UDC 応募のきっかけ 5
唐突ですが、プロレスを観たことはありますか? 九州プロレスを知っている方はいますか? 2024年1月に ショッピングセンターにて初観戦。 当時小学1年生の娘が魅了される! 出典:九州プロレス 公式Webサイト https://www.kyushu-pro-wrestling.com/schedule-and-result/post-221974/ 6
世界初のNPOプロレス団体・九州プロレス VISION:核心となる理念 MISSION:4つの元気にするバイ! プロレスを通して、九州に住む ① 試合(エンタメ) ③ 青少年育成(未来) 「流血なし」家族三世代で楽しめる 不登校児へのプロレス授業(年40回) 年間 約50試合 の多くを無料開催 幼稚園・保育園訪問 ② 施設訪問(社会貢献) ④ 人材育成(教育) 高齢者・障がい者施設へ元気を届ける 企業・学生向け講演 創業以来 2,000施設以上 を訪問 体験型社員研修 1,300万人に元気を届ける! 出典:九州プロレス 公式Webサイト https://www.kyushu-pro-wrestling.com/ ※社会貢献を目的とした活動を積極的に行っていることが大き な特徴です。エンターテインメントとしてのプロレスと、NPO ならではの公共性を両立させた非常に独自性の高い団体です。 7
九州元気マップの初期構想 【初期構想】 「試合」×「観光」のマップ化 試合会場と周辺の観光地を地図に表示 「観戦ついでの観光」を促して地域活性化 「試合」×「元気」のヒートマップ表示 九州が元気になる様を表現 ⇒当初は「これで十分」と満足していた。 8
最終審査に残るとは思えずChatGPTに相談 こんなアプリを作りました。 UDCの最終審査に残れますか? 結論から言うと、現在の「試合情報+観光情報をマップに重ねる」 だけの機能では、アーバンデータチャレンジ(UDC)最終審査に 残るのはかなり厳しいです。 ただし、方向性は非常に良く、発想を少し拡張すれば“強い応募 作”になり得ます。 この後もあれこれやりとりし、 最終的には九州プロレス開催地の経済効果を 可視化することになります。 ※AIはいつも褒めてくれるのでモチベーショ ンを保てました 9
【課題】無料イベントの「価値」は見えにくい 無料興行 ¥0 = 経済効果 ? どんなに人が集まっても、 チケット収入がないため評価されにくい 行政やスポンサーへの 「エビデンス(説明材料)」が不足している 出典:九州プロレス 公式Webサイト https://www.kyushu-pro-wrestling.com/ 10
【解決策】オープンデータに基づく「2層の経済圏」モデル 【空間定義:行動範囲を2つに区分】 実効経済圏(半径2km):[徒歩圏]飲食・土産などの即時消費 ⇒ 消費総額の60% 経済波及圏(半径5km):[徒歩圏外]観光・回遊での波及効果 ⇒ 消費総額の40% 【消費額の算出ロジック:公的統計 × 実測値】 試合会場 19,533円/人(観光庁「旅行・観光消費動向調査(2024年)」日帰り旅行支出ベース) に以下4パターンにて消費額を補正 成人のみ 家族(成人2名+子1名) 居住地区分:近場/遠出 属性区分:成人のみ/家族 近 基本単価¥7,500 ファミリー単価¥18,500 場 👤人数比 30% 👤人数比 30% 遠 遠征単価¥9,000 広域観光単価 ¥25,000 ※交通費は除外 出 👤人数比 20% 👤人数比 20% ※会場での消費も除外 人数:2025年の実測23試合の中央値(740人)を採用 ※平均値:830人 【結論】 「感覚的な賑わい」を「根拠ある推定消費金額」へ翻訳する 出典:観光庁 公式Webサイト https://www.mlit.go.jp/kankocho/content/001740835.pdf 11
BODIK連携による拡張性 BODIK API(自治体オープンデータ)連携 家族で遊ぶ! ⇒観戦前後のファミリー層を誘導 イベント連携! ⇒他のイベントとの相乗効果 自治体ポリゴンや観光・文化財・イベント情報を 取得し地図上に即時反映 ⇒ 経済波及エリア特定 データの「差」が「整備のモチベーション」へ 現状:データ未整備の自治体は地図上が空白 未来:飯塚市のようにデータさえ公開すれば、 地域の魅力が自動的に可視化できる ⇒自治体がオープンデータ整備を進める強力な インセンティブとなる 歴史を学ぶ! ⇒地域学習の場に 12
個人開発でもあり無料運用を見据えた構成 開発 フレームワーク JS地図ライブラリ ソースコード管理 実行環境 ドメイン取得 DB 国土数値情報 観光データなど BODIK API 〃 ※前提:非営利運用 13
Bolt.newの活用:$25/月(Pro) ※下記は当時小5の娘が作成したアプリです 【〇✕ゲーム】 https://coruscating-bavarois-f3529a.netlify.app/ 【リバーシ】 https://helpful-sopapillas-9e57e4.netlify.app/ 【にゃんこ育成ゲーム】 https://unique-pixie-834e86.netlify.app/ 14
Bolt.newからVercelへのデプロイフロー 爆速プレビュー Bolt.newでの改修内容はGitHubへ即時Push ⇒ Vercelがプレビュー環境へ自動デプロイ 手軽な本番公開 GitHub上で release ブランチへのマージのみでプロダクション環境へデプロイ完了 ※ Bolt.newの画面上だけでも動作確認は可能 15
でのデータ管理 Turso(ターソ)とは? SQLite(libSQL)をベースにしたエッジ配信型の分散サーバーレスデータベース SQLiteの「軽量・高速」なメリットをそのままクラウドで活用できる 個人開発の強い味方!圧倒的な【無料枠】 https://turso.tech/pricing ストレージ容量:合計5GB ※最大100DB作成可能 読み取り :5億行/月 書き込み :1,000万行/月 九州元気マップでの活用ポイント 試合情報などのデータ管理に採用 試合数は10年分でも約500件程度であり無料枠内のみで十分に運用可能 16
FlatGeobufによる地理空間データの部分高速読み込み FlatGeobufによる空間データのサーバーレス配信 パフォーマンスに優れた地理空間データのバイナリフォーマット ✔「表示領域のみ」を瞬時に部分取得 空間インデックスと「HTTP Rangeリクエスト」を活用 全データをダウンロードせず地図表示範囲のデータのみを取得 ✔ 重いGISサーバー(PostGIS/GeoServer等)は不要 VercelやS3などの静的ホスティングにファイルを配置するのみで 擬似的な空間検索APIとして機能 九州元気マップでの実装効果 データ量の多い国土数値情報などをFlatGeobuf化して静的配置 フロントエンドから必要な描画データのみを要求することで、バックエンド構築コストゼロ &クライアント負荷の最小化を実現 17
FlatGeobufへの HTTP Range Request クライアント HTTP Range Request (Byte Range 指定 ) 静的ストレージ (Vercel/S3 など ) FlatGeobuf ヘッダ 空間インデックス (R ツリー ) HTTP 206 Partial Content Response 地物データ ( ジオメトリ+属性 ) F1 F2 F3 F4 F5 F6 18
BODIK APIによるオープンデータ活用 BODIKとは? 九州エリアの自治体データを、誰でも使いやすい『オープンデータ』としてつなぐプラット フォームです。 ✔自治体を支援: データを手軽に公開できるカタログサイトを提供 ✔開発者を支援: アプリやWebなど使いやすい形式(API等)でデータを提供 公共データのハブ(中継拠点) データを提供する「自治体」と、それを活用して地域課題を解決する「エンジニア・市民」 を橋渡しし、便利なサービスを生み出す土壌を作っています。 データ提供 自治体 データ公開/API提供 BODIK 開発者 19
AIとの付き合い方 ~コード生成の先へ~ 視座を引き上げる最強のセコンド 単なる「地図アプリ」の自己満足をAIとの壁打ちで「無料興行の経済効果可視化」 という社会課題解決へ昇華 AI「瞬発力」 × 人間「ドメイン知識」の強力タッグ 爆速開発はAIに任せ、GISデータ処理やインフラ設計は自身の専門知見で最適化 「推しへの愛」を社会へ届ける最短×電撃リングイン 「娘の推しを応援したい」想いを約1ヶ月半でプロダクト化 ※資料作成含む 日常業務が多忙でも、AIを活用して個人のパッションを社会価値へ 20
九州元気マップへのアクセス https://kyushu-genki-map.app 九州元気マップ で検索してください! 21