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January 17, 25
スライド概要
2025/1/17のQiita Advent Calendar 2024 Online Meetup の発表資料です。
30代後半から発信活動を始めて人生が楽しくなりました。 主にC#/設計技法/マネジメント/チームビルディングの情報を発信します。 デブサミ2020関西ベストスピーカー賞1位。 Microsoft Build 2022 スピーカー。 ITエンジニア向けの月刊誌「Software Design」2022年4月号より連載記事を執筆中。 デンソークリエイト所属。発言は個人の見解。
30代後半から発信活動を始めたら 劇的に人生が変わった話 2024/1/17 Qiita Advent Calendar 2024 Online Meetup 小島優介
Agenda 成長することの必要性 成長するためのファーストステップ コミュニティに参加する 社外発表にチャレンジする まとめ
自己紹介(5年前) 名前:小島 優介 年齢:38歳 活動: 社外での発表経験なし 社外での勉強会の参加経験なし 技術記事の投稿経験なし
プライベートで勉強するのは嫌だった 疲れていた • 残業で • プライベートで勉強していた時期もあるが、それは仕事で必要にせまられて、 しぶしぶ勉強していた • 社外での勉強会やイベントについては 社外イベントの存在を知らなかった ちなみに仕事は プレイングマネージャーとして真面目に頑張っていた
何のために働くのかを考える出来事 人生の中で仕事が最も忙しい時期があった その頃、娘が1歳で大変な時期だった(1年以上、友人と会う機会もすべて断っていた) 娘とあまり遊べていなかった ある日、娘が雑に折られた折り紙で 一人で遊んでいるのを見かけた それは数ヶ月前に、私が雑に折った ペンギンの折り紙だった そんなものを娘がずっと大事にしているのを見て 自分は何をしているんだと思って泣いた
自分にとって大切な事 働く理由を考え直した プロジェクトの成功や、社会的な地位や、収入の維持よりも 家族との時間を大切にして 家族と幸せになる事の方が何万倍も大切 だから、上司に相談して計画や業務量を調整し、 家族との時間が確保できるようにしてもらった (ホワイトな会社で良かった)
成長することの必要性 家族との幸せを維持する上での不安 当時の自分は今のチームでしか役に立たない人材 であり、会社に依存し過ぎていた この変革の時代において、定年まで1つの会社で働ける保証はどこにもない 安定して働くためには、成長して自分の市場価値を高める事が必要
Agenda 成長することの必要性 成長するためのファーストステップ コミュニティに参加する 社外発表にチャレンジする まとめ
技術記事に興味 家族との時間が確保できるようになって余裕が出来たので プライベートで個人開発アプリを作ってみた 作りたいと思ったものを作るのは楽しかった 世の中のエンジニアの人たちが書いてくれた技術記事のおかげでアプリが作れた → 技術記事を書く事に興味を持った スキルアップするためにはアウトプットが良いと言われているため 技術記事を書けば成長して市場価値も高められそう!
技術記事を書こうとしたがネタがない 最初は、なかなか技術記事が書けなかった 書きたいことと同じ内容の記事がすでに世の中にあるため 書くネタがない 色々しらべて分かった事は 「自分なりの視点で書いた記事なら どんな記事も価値がある」
初心者という視点で書いた記事は価値がある 上記は「C#の初心者の視点」から見て「C#の型スイッチ」という機能が 「地味だけど便利」である事を説明した記事 同じ内容を扱った記事は、世の中にすでに存在する 記事内に書かれている「この機能は地味だけど意外と便利」という 初心者視点が、同じ初心者にとって価値があるかもしれない
どんな技術記事でも価値がある 人により前提知識が異なるため、同じ記事でも 「得る知見は無かった」「刺さらない」と思う人と 「良い知見を得た」「刺さった」と思う人がいる (初心者の視点で躓いた点を書いた記事は、熟練者には不要だが初心者には有効) 同じ技術を扱った記事でも、それが色んな視点で複数あった方が より多くの人に刺さる可能性が高まる つまり、自分なりの視点で書いた記事なら どんな記事も世の中に貢献している
発信の初心者を勇気付けるアンケート結果 世の中には、自分にとって価値の低い記事が増えることで 自分にとって価値の高い記事の検索性が下がることに ネガティブなことを言う人もいるのでアンケート(2022年に実施) 私のエンジニア仲間106人中100人(94%)が 1 を選択 だから初心者でも気にせず発信を始めればOK(でも誤情報は書かないように) 最初は記事の質が低いとしても、経験を積んで成長すれば、 きっと多くの人に貢献する記事が書けるようになる(私もそうでした)
Agenda 成長することの必要性 成長するためのファーストステップ コミュニティに参加する 社外発表にチャレンジする まとめ
発信活動を頑張る仲間を作る もっと刺激し合う仲間を作りたい、でも会社が発信活動に消極的 同僚の意識を変えるよりも、実現しやすいのは 自分と同じものを目指すコミュニティに入る事 一緒に頑張ったり、刺激し合ったり、自分の背中を押してくれる仲間を 自分に近いコンテキストの人が集まるコミュニティで作る
コミュニティで楽しく成長 過去の私は「井の中の蛙」で成長が停滞 コミュニティで社外を知り、今の自分は「チーム内」でしか活躍できない人材 だと思い知らされて成長の必要性を強く感じた 人は一緒にいる人の影響を受けやすいため、 自分が尊敬する人たちが集まるコミュニティに所属すると その人達の影響を受けて成長しやすい
コミュニティで価値観が変わる 仕事の時間以外で社外の勉強会に参加するのは嫌 → 興味あるテーマでの勉強会は楽しい OSSやサービスを作って公開するのは限られた天才のみ → 作って公開するのは簡単で楽しい 情報は自分で調べるしかない → 皆が助けてくれるし、知見をシェアしてくれる 凄いエンジニアの人達とは一生かかわる事がない → 気軽に会話やフィードバックしてくれる
自分を育成してくれたコミュニティ(入った順) 運営者ギルド https://qiita.com/organizations/admin-guild Webサービスの運営者が知見を共有するためのコミュニティ 皆が新しいチャレンジを楽しみながらどんどん行い、そこで得た知見が皆に共有される Engineering Manager Meetup https://engineering-manager-meetup.connpass.com/ エンジニアリングマネージャーの知見を共有するためのコミュニティ マネジメントについて困っていることを相談すると皆から助言してもらえる エンジニアと人生コミュニティ https://community.camp-fire.jp/projects/view/280040 発信に対する知見や刺激が多く、発信することの背中を押してくれるコミュニティ メンバーの発信や発信による成功を見ることで、発信のモチベーションが上がる
コミュニティを探す方法 まずは connpass で興味のある勉強会やイベントに参加してみる
コミュニティへの参加する時の気の持ち方 コミュニティによっては、Slackのワークスペースへの参加を促すものがある イベントがない時でも繋がりができるのでオススメ この時、「このコミュニティに参加し続けるか分からない」 という気持ちだと、なかなかSlackに参加する勇気が出ない でも大丈夫! どの管理者も「試しに一度参加してみて」と思っているので 合わなかったら抜けても大丈夫なので、試しに参加するのが大事
Agenda 成長することの必要性 成長するためのファーストステップ コミュニティに参加する 社外発表にチャレンジする まとめ
LTにチャレンジする 初めての社外発表は、5分程度のLT(ライトニングトーク)がオススメ 1回目が1番ハードルが高い 勇気を出して1回目をやって本当に良かった
発表で得られる事 • 話すテーマについて、より深く理解できる • 発表後のコメントで、関連する技術情報や助言などで新たな知見が得られる • リアルタイムで顔の見える人からフィードバックをもらう事で新たな刺激 • 自分と他の人の発表を比較して、社内に閉じこもっていた自分が どれだけ「井の中の蛙」か思い知り成長のきっかけに • 運営や参加者と仲良くなりやすい 社外イベントは参加するだけより 発表した方が100倍楽しい
始めての社外発表の探し方 オススメは以下で「LT」というキーワードでイベントを探して申し込む connpass LT大会を開催している管理者は 「初めて発表する人が上手にできないかも」 という事は織り込み済みなので大丈夫 初めての発表は迷惑ではなく業界への貢献 • 1回目のハードルさえ超えれば、2回目以降は簡単にチャレンジできる • 発表者の増加はコミュニティの活性化に繋がり、業界への貢献になる
それでもハードルを感じる人へ いきなり大きなコミュニティで発表するのはハードルが高く なかなか発表機会が得られない方々も多い そんな人のために、参加人数が少なく、LT初心者が集まるオンラインのLT大会を 毎月開催するコミュニティを立ち上げ(2020年7月) 発表経験0回の人が50人以上、ここで発表を経験 初心者向け発表資料テンプレートと発表準備方法も公開(こちらの記事参照) コミュニティの詳細は以下のURL参照 (どなたでも ご参加 大歓迎) https://serverlesslt.connpass.com/
次はカンファレンスにチャレンジ LTをする事で、自分の発表が人の役に立つという実感が得られると 参加者がより多く集まるイベントで発表したくなる カンファレンスの公募セッションに応募 当時の自分が公募セッションに当選する確率はほぼ0%で、当然のように落選 1度の失敗で諦めてしまえば「失敗」という結果でしかない でも成功するまで何度でも続ければ それは「失敗」でなく「成功のためのプロセス」 応募を続けた結果、Developers Summit 2020 KANSAI で運良く当選
チャンスに対しては全力を尽くす 運良く当選できたので、人生で最高のプレゼンをするために 2ヶ月間全てのプライベートの時間を費やして発表準備 その結果、ベストスピーカー賞1位を受賞 頑張れたのはコミュニティのおかげ 発表内容について意見や助言をしてくれたり、応援してくれた だから、準備は大変だけど、とても楽しい時間だった 家族にも相談して、この期間は発表準備に集中させてもらえるように 協力してもらった
コミュニティでのフィードバックの一例 ※「エンジニアと人生コミュニティ」での例
カンファレンスを視聴した人からの感想(一例) • 仮説と検証を計画的かつ具体的にされていることに感銘を受けました • 風土や文化づくりや、未来を考えての様々な行動には心打たれました • 今日一番為になりました!!! • 多様な取組を短期間で成果を挙げておられる点に刺激を受けました • 弊社でもぜひ取り入れてみたいことがたくさんありました • 動機付けの働きかけ、組織の風土を変える地道な努力が素晴らしいです • メチャメチャ参考になりこれを見られただけでも参加価値ありました • 新人教育で悩んでいることがあり、深く共感できる内容でした
だからカンファレンスにチャレンジ 感想をたくさんもらいやすいのがカンファレンス 凄く役に立ったという感想をもらったら、めちゃめちゃ幸せな気持ちになり さらに頑張ろうと思える だから、たとえ可能性が低くても 公募セッションに応募する価値がある
Agenda 成長することの必要性 成長するためのファーストステップ コミュニティに参加する 社外発表にチャレンジする 仕事のチームを発信活動するチームにする 自分の自己実現をよく考える まとめ
楽しく成長するためのステップ 自分が学んだ知見を記事に書く • 勇気を出してコミュニティに参加する • LTを開催しているイベントを探して、LT枠で申し込む • 自分なりの視点で、 カンファレンスの公募セッションに申し込む • LTに慣れたら 多くの人と楽しく交流したり感謝されたりで、人生が楽しくなる
5年前と現在の比較 5年前の自分 1. 社外での発表経験なし 2. 社外での勉強会の参加経験なし 3. 技術記事の投稿経験なし 1. Developers Summit 2020 KANSAI ベストスピーカー賞1位 Microsoft Build 2022 セッションのスピーカー 2. 複数のコミュニティや勉強会に参加し、自分でコミュニティを運営 3. 技術記事(Qiita/Zenn/Note)でのいいねの合計2万件 ITエンジニア向け月刊誌「Software Design」で3年間連載 (市場価値もアップ)
さあ発信活動を始めましょう 1人でも記事投稿やコミュニティ参加や社外発表を 始めようと思ってくれた人がいたら、めちゃめちゃ嬉しいです X(旧Twiiter)でメンション付けてツイートかDMでその旨を教えてくれると 私が泣いて喜びます(気持ちは形に残した方が強い決心になるのでWin-Win) Idは @kojimadev です https://x.com/kojimadev