12K Views
July 09, 25
スライド概要
Microsoft 365 Copilot とタイパ思考って相性がいいんじゃないかと思って作りました
Microsoft 365 の情報をチェックしています!
Microsoft 365 Copilot と タイパ思考 Hirofumi Ota @hrfmjp 0
日常で起きるこんな課題はありませんか? 「この資料今日中にお願い!」とか言われても 会議の議事録を取ってたら内容が頭に入らない メールを読んで返信するだけで午前が終わった この Excel の関数がどうにもこうにも動かない 1
それを解決してくれるのが Microsoft 365 Copilot Microsoft 365 Microsoft 365 Copilot 毎日の “あるある” を助けてくれる AI の相棒 2
Microsoft 365 のあらゆるところに Copilot がある Microsoft 365 Copilot チャット Web 職場 エージェント エージェント Copilot Pages SharePoint OneDrive Forms Whiteboard Stream Loop Teams OneNote Excel PowerPoint Word Outlook Microsoft 365 アプリ統合型 Copilot Microsoft 365 Copilot エージェント SharePoint ファシリテーター 翻訳 Visual Creator Copilot Studio アナリスト リサーチツール カスタム 3
Microsoft 365 Copilot は人の働くを支援する AI 人の代わりに働く AI 人の働くを支援する AI 4
Copilot 活用の壁:何に使えばいいか分からない 使い方というよりも 使い道が 分からない 便利そうだけど、 具体的な活用方法は? 教えてもらった通りには 使えそうだけど、 自分の業務に応用できない 5
Copilot 活用の壁を乗り越えるヒントはタイパにあり? タイパ = タイムパフォーマンス 限られた時間の中で最大限の成果と満足感を得るために、効率と効果を重視した合理的な戦略。 なぜタイパが求められるのか? 働き方の多様化への対応 ワークライフバランスの重視 情報過多による選択と集中 リモートワークやフレックスタイム制、 副業など、働き方の選択肢が広がるなかで、 個々の働き方や事情に合わせて柔軟な 時間管理が求められる。タイパを意識する ことで、限られた時間内でも成果を最大化 できるようになる。 仕事だけでなく、家庭や趣味、健康などの 生活面も重視されるようになり、仕事に 費やす時間を効率化し、余暇を確保する ことを重視する人も増えた。 タイパを高め、仕事の質を落とさずに 早く終わらせ、プライベートの充実に つなげることができる。 膨大な情報が日々流れる中で、すべてに 対応することが非現実的となっている。 タイパを意識することで、重要や情報や 業務に集中し、不要な作業や情報に時間を 奪われることを防ぐ。その結果として、 意思決定のスピードと質が向上する。 • 人的リソースの制約 • テクノロジーの進化による業務の高速化 • 従業員のエンゲージメントの向上 • 競争環境の激化 • 成果主義・評価制度の変化 6
タイパ思考が Copilot 活用のヒント 例: 映画を倍速再生で視聴する 感情や体験 情報や知識 分析や思考 映画鑑賞を 楽しみたい 内容を 把握したい 理解を 深めたい 目的を限定し情報の取得を効率化する 行為の “目的を限定” & “情報の処理に変換” して考えてみる 7
Copilot がしてくれることは実はシンプル 情報・データ 与えた情報に対して特定の処理を行っているだけ 要約 会議の発言内容を要約 メールのやりとりの要点を要約 抽出 文章から重要な部分を抽出 構造化 文章に見出しなどを付けて構造化 文章から表や箇条書きにして構造化 変換 文章からイラストに変換 英語の文章を日本語に変換 分析 データや文章の意味を読み解き洞察を得る 検索 キーワードを推測し検索して情報を取り込む 8
「会議を振り返る」をタイパ思考で考えるなら 目的を明確にする 何のためにこの作業をするのか? 情報や知識の処理に言い換える どんな情報をどう扱いたいか? Copilot に任せる部分を見つける Copilot が得意そうな処理はなにか? 「会議を振り返る」⇒「決定事項の把握」 「発言内容を要約し決定事項を抽出する」 「要約・抽出・構造化」など 指示が必要な場合には具体化する 「この会議のトランスクリプトから 作業を具体的に Copilot に依頼する 決定事項だけを箇条書きにして」など 9
タイパ思考をさまざまな業務や作業に応用 業務を情報の処理(要約・抽出・構造化・変換・分析・検索など)で考えると Copilot の活用シーンが見つかる 業務・作業 目的の限定 & 情報の処理に変換 Copilot の活用例 会議に出席 発言内容の要約、決定事項の抽出 会議の発言内容にしたがって要約を作成し、決定事項やアクションアイテムを抽出し て整理してもらう メールのチェック 重要な情報の抽出・要約 メールスレッドの内容を要約してもらう 契約書のチェック 重要な条項の抽出、リスクの分析・抽出 契約書の要約を作成し、重要な条項のハイライトとリスクの指摘をしてもらう 書類を読む ポイントの整理、概要の要約 書類に含まれる重要な事項を整理しまとめてもらう 複数の資料を比較する 共通の観点について要点を抽出 比較の観点を指摘し、要点をまとめてもらうことで、違いを分かりやすくしてもらう プレゼン資料のレビュー 構成や表現のチェック、修正案の提案 構成を論理的な観点からチェックし、改善案を提案してもらう プレゼンの準備 プレゼン内容から想定質問の抽出と回答の提案 プレゼンの内容に関連した想定される質問とその回答例を考えてもらう セミナーアンケートの集計 回答の整理、自由記述の分析、要点の抽出 回答を集計し項目を分析、自由記述をネガポジ分類しレポートを作成してもらう 売上データの集計 集計のための数式に変換 集計のための条件を指示して数式を提案してもらう 議論を進める アイデア出し、キーワードの分類・構造化 参加者が出し合ったアイデアを分類し議論を進めるために整理してもらう アイデアをまとめる 要点を文章に変換、キーワード・断片情報の構 造化 まとめきれていないアイデアの断片を整理してもらい、言語化して説明しやすくして もらう 社内向け掲示文の作成 伝えるべき情報の要約・構造化 箇条書きにした掲示したい内容から読みやすい構成の文章を作成してもらう 社内手続きの案内 手順の要点を抽出、文章に変換 書き出した手順から、手続きの流れをステップ化し、説明文やチェックリストを作成 してもらう 企画書のブラッシュアップ 論点の抽出・論理的に構造化 企画書の目的に沿って、構成案や補足説明を提案してもらう 10
タイパ思考で Copilot が使える AI になる 使いどころが分からないと 漠然と悩んでいても思い浮かばない 業務をタイパ思考(= 目的を限定 & 情報の 処理に変換)で考えてみる Microsoft 365 Copilot を業務で活用できる 使いどころが見えてくる 11
タイパ思考による失われるものはないか 例: 映画を倍速再生で視聴する 映画鑑賞により得られるはずの体験の一部を失っている 体験や感情 共感の希薄化 創造性や 偶然性の喪失 効率重視による 意味の形骸化 Copilot による効率化でも同様のことが起こっている 12
Copilot の活用で失われるかもしれないこと Copilot の活用 失われているかも… メールの要約、返信の自動生成 • 書き方、文体の違いから察する相手の感情 • 相手との親密度に応じたちょっとした一言 • Copilot からは見えない相手との関係性 会議の自動要約、議事録の作成 • 発言者の話し方や雰囲気、表情 • 議論の中で生まれる沈黙の時間 • 議論の脱線から生まれるアイデアや気づき 社内資料の要約 • 文体や構成から感じ取る意図 • 背景や判断の根拠を深く考える機会の減少 13
Copilot を “副” 操縦士として利用する 人と AI の 時間をかけるべき AI の回答や提案は 役割分担を意識 ことを見極める 考えるための材料 14
使いこなすを再定義しよう 従来の「使いこなす」イメージ Copilot 活用の「使いこなす」イメージ • 機能を網羅的に知っている • 自然に Copilot を思い出せる • 複雑な指示ができる • 簡単な機能を日々使える • 他人よりも上手く使える • 自分の業務で活用できる • すべてを最大限に活用できる • 役割分担を意識して使える • Copilot の活用をもっと気軽に考えてどんなことでもお願いしてみる • 画面に表示される Copilot のアイコンをまずはクリックしてみる • 業務での活用シーンを見つけるヒントはタイパ思考にあり 15
まとめ: Copilot を“使える AI”に変えるタイパ思考 1 Copilot は「副操縦士」 2 「使い方」ではなく「使いどころ」を考える 3 タイパ思考が活用のヒント 4 Copilot の得意な処理 5 効率化の裏にある “失われるもの” にも注意 6 「使いこなす」の再定義 人の働くを支援する AI として、日常業務に寄り添う存在 自分の業務にどう当てはめられるかが活用のカギ 業務を「情報処理」に変換して考えることで、Copilot の使いどころが見えてくる 要約・抽出・構造化・変換・分析・検索など 感情や共感、創造性など、人ならではの価値も大切に 難しい操作よりも、日常的に自然に使えることが本当の「使いこなし」 16