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September 06, 25
スライド概要
大吉祥寺.pm 2025の登壇資料です。
『地方でエンジニアコミュニティを成功させる秘訣』
https://fortee.jp/dai-kichijojipm-2025/proposal/e3cf15f7-e789-42ff-ad14-4edd828a1085
Ruby/Javaプログラマー。エンジニアリングマネージャー。 軽度の広く浅いオタク。
地方でエンジニアコミュニティを 成功させる秘訣 "身内ノリ "を避け、 "熱狂"を生み出すための挑戦 大吉祥寺.pm 2025 河野 裕隆 2025/09/06
自己紹介 Twitter(X):@hk_it7 https://x.com/hk_it7 ロール:エンジニアリングマネージャー、テックリード 【コミュニティ活動】 ● 東葛.dev:主催 ● きのこカンファレンス:コアスタッフ ● Kashiwa.rb:メンバー 2
伝えたいこと、持ち帰ってほしいこと ● 地方コミュニティの作り方 ● その際に気をつけたこと ローカル技術コミュニティはいいぞー!! そーだいさん「コミュニティはいつまでも続くわけではない」 3
問題提起 ITエンジニア仲間、欲しくないですか? 地域コミュニティ、作りたくないですか? どうせなら、気軽に飲みに行ける友達作りたくないですか? でも、どうしたらいいかわからない、一人じゃ不安 4
問題提起 本音トーク 懇親会で終電を気にするのめんど くさい なんなら昨日の懇親会参加できな かったし!!!!!!!!! 5
問題提起 本音トーク けど地元に都合よくコミュニティ なんてあったりなかったりする じゃあ都合のいいように作ればい いじゃん!!!!!!!!! 6
発表で話すこと 1. 2. 3. 4. 運営しているコミュニティ(東葛.dev)について 立ち上げ経緯など 運営の上で気をつけていること ローカルコミュニティの立ち上げ方 7
発表で話すこと 1. 2. 3. 4. 運営しているコミュニティ(東葛.dev)について 立ち上げ経緯など 運営の上で気をつけていること ローカルコミュニティの立ち上げ方 8
東葛.devについて 千葉県の北西部近辺の技術コミュニティ ってどこ? => 柏、松戸近辺 範囲が曖昧なのも戦略の一つ 柏.devだと松戸市民が参加しにくい 9
東葛.devについて やっていること ● Discordでの日常的なコミュニケーション ● オフライン交流会 => 9時間で満員に コンセプト:地域エンジニアの井戸端会議 10
東葛.devについて 地方コミュニティの意義 ● ● ● ● カンファレンスへのステップ 生涯の仲間になる(かも) 俺が楽しい 近場で終電を気にせず懇親会 11
発表で話すこと 1. 2. 3. 4. 運営しているコミュニティ(東葛.dev)について 立ち上げ経緯など 運営の上で気をつけていること ローカルコミュニティの立ち上げ方 12
自分とコミュニティ 積極的に参加:ここ2年くらい それより前は、ほぼJJUG CCCのみ 登壇する機会 => スタッフにお世話になっている感 運営スタッフのみなさん、ありがとうございます!!! 13
コロナ前後での環境の変化 リモートワーク化 オフラインイベントへの回帰 => 東京、地味に遠い...... 14
そもそもイベントに求めるもの ● 新しい、深い知識? => それも欲しいがそれだけじゃない => エンジニア同士の多様な考え方、視点を求めている 第一人者の話は貴重 ⇔ 常に第一人者と話したい? 15
ちょうどいいイベントがないなら...... 作ればいいじゃん!! 16
立ち上げ方 ● 事前にconnpassページを作っておきます 🐬「たまたまTLで見かけたツイートに 準備ができていることを突然リプライし てご近所エンジニアを怖がらせましょ う!!」 17
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時系列 2024/4/15 気分で東葛.devのconnpass作成 2025/5/5 20:38 後の盟友(共同主催者)ナイトウさんに初リプ ライ 2025/5/5 21:18 ナイトウさん「柏、松戸のエンジニア界隈を盛 り上げたい」 2025/5/5 22:33 こうの「そんなこともあろうかと、とりあえず 作ってました。」 2025/8/3 🎉🎉🎉オフラインイベント初開催! 19
時系列 初リプライ 20
教訓 いつでも行ける準備 チャンスを逃さない心 「闘う顔」をしよう! 21
発表で話すこと 1. 2. 3. 4. 運営しているコミュニティ(東葛.dev)について 立ち上げ経緯など 運営の上で気をつけていること ローカルコミュニティの立ち上げ方 22
コミュニティ運営の前提 本音トーク たいていよくわからない狂気に よって運営されている 基本報酬なしで継続的に何かす るって...ねぇ?magnoliaさん? 23
継続開催するモチベーションの係数 ● プラス ○ 楽しい会話 ○ 感謝の言葉 ○ 知的好奇心 ● マイナス ○ 費用 ○ 面倒な準備や調整 プラス要素を増やし マイナス要素を減らせば良い => 言うは易し 24
プラス要素を増やす ● イベントに「自分」が求めるものを再定義する ● 自分で良いのか? 主催者は偉いので良い Not For Meなら分家を作ってもらえば良いため 25
そもそもイベントに求めるもの - 再掲 ● 新しい、深い知識? => それも欲しいがそれだけじゃない => エンジニア同士の多様な考え方、視点を求めている 第一人者の話は貴重 ⇔ 常に第一人者と話したい? 26
自分のためのコミュニティマネジメント ● 参加しやすさの担保 ○ 新規ユーザーの獲得:会話の幅を広げる ● 継続性の担保 ○ AUの最大化:会話を増やす ○ リテンションレートの最大化:会話を継続する このためにコンセプトの維持とコントロール 27
参加しやすさの担保 参加しにくいコミュニティ(個人の感想) ● ● ● ● 内輪感が強い 雰囲気が外から見えない 盛り上がってなさそう お呼びじゃなさそう 内輪感なく楽しそうにやっている様子が必要?(むずい) 28
参加しやすさの担保 ● ブログでコンセプトのアウトプットを継続 継続的な接点の作成 コンセプトを開示することでNot For Meを少しでも下げる 29
参加しやすさの担保 ● connpassに初学者歓迎と記載 お呼びじゃない人がいないアピール 誰でも参加して良い どんな発言しても良いことを明示 イベントで話される内容のレベル感を共有 30
参加しやすさの担保 ● 参加枠に「初参加枠」を追加 対象を広げ、内輪感を下げる 運営として内輪ノリを求めていないことのアピール 31
参加しやすさの担保 ● Cosenseにてイベントの雰囲気を公開 雰囲気の外部公開 盛り上がってる感を見せる 32
脱線:なぜCosenseを使っているのか ● フロー情報 ○ 見返さない、流れていく情報:Twitter ● ストック情報 ○ 見返す、とどまる情報:ブログ ● 公開情報 ○ 誰でも見られる ● 非公開情報 ○ コミュニティメンバーしか見られない:Discord 33
脱線:なぜCosenseを使っているのか バランスをうまくとれる:Cosense Twitterだと、盛り上がっている感は出るが見返しにくい 新規の人に雰囲気を伝えるためには公開情報にする 34
満足度を上げるためのコントロール ● 言語や領域に特化したコミュニティではない ○ 結果としていろんなバックグラウンドを持った人が来る ● 個々のコンテンツの質よりも対話を重視 ○ コンセプト:井戸端会議 ● 初学者歓迎で学びが全くないイベントにならないか? ○ 難しめの話:例示や類似技術を出して共有 ○ 簡単めな話:抽象化して課題を抽出して全体の学びに 35
マイナス要素を減らす ● 面倒なタスク お金の管理 ← 基本やらない スポンサー集め ← 基本やらない 会場の手配 ← やるけど手を抜く 飲食の準備 ← 絶対やらない 36
マイナス要素を減らす仕組み ● 公共の会議室を借りる 場所の固定化で会場探しのコストを下げる 公共施設は安いのでスポンサー不要 お金は自腹でも許せる額(1回1,500円以下) ● 主催者を増やす => 冗長化、負荷分散 37
気をつけていること 本音トーク 無償でやっているので私物化して も多少は許して欲しい、 そのくらいでちょうど良い (気がする) 38
発表で話すこと 1. 2. 3. 4. 運営しているコミュニティ(東葛.dev)について 立ち上げ経緯など 運営の上で気をつけていること ローカルコミュニティの立ち上げ方 39
教訓 - 再掲 いつでも行ける準備 チャンスを逃さない心 「闘う顔」をしよう! 40
噛み砕く 自分から動く 自己開示する、呼びかける あとは運? 41
運を掴むために 本音トーク 今! この場(きちぴー)を!! 活用してしまえ!!! 42
運を掴むために 本音トーク 幕間時間、廊下、懇親会キーワード 「どこどこでコミュニティ 作りたい」 43