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April 16, 26
スライド概要
令和8年度診療報酬改定における歯科管理料の見直しを図解で整理。歯科疾患管理料の90点一本化、小児口腔機能管理料・口腔機能管理料の2区分化(90点/50点)と対象患者の拡大について、点数比較マトリクスやフローチャートでわかりやすく解説します。
メルマガ『【令和8年度改定】歯科疾患管理料・口腔機能管理料の3つの変更点を解説』:https://www.daitoku0110.news/p/dental-management-fee-revision-2026
チャットでの質問はこちら:https://notebooklm.google.com/notebook/82146cdf-0124-4aa4-a5fd-da1d6e118fdf
病院事務長。急性期から回復期まで多岐にわたる医療機関で勤務。 医事、介護事務、経理、財務、税務、監査、総務、設備、情報システム、地域連携、法人業務まで、幅広い部門で自ら実務を経験し全体を統括。福祉業界の知見やイベント開催経験に加え、課題解決のためにAIエージェントを作成し、法人を支援した実績も多数有する。 【公開資料】主に以下の2テーマでスライド・動画を提供。 1. 令和8年度診療報酬改定(算定要件・疑義解釈など)や施設基準、医療DXの解説 2. AIエージェント(miiboなど)の構築・活用
令和8年度 歯科診療報酬改定の構造的転換 歯科疾患管理料・口腔機能管理料における「3つの変革」と算定戦略の青写真 対象:歯科医師・事務長・医療事務・コンサルタント
令和8年度改定を牽引する3つの重要アップデート 【一本化】 歯科疾患管理料 初診月の減額(80点)を廃止し、一律90点へ統合。 【2区分化・拡大】 小児口腔機能管理料 現行60点から90点/50点の2層構造へ。2項目該当患者への対象拡大。 【2区分化・拡大】 口腔機能管理料 現行60点から90点/50点へ。検査実施の有無による算定要件の緩和。 すべての改定が「算定要件の緩和」と「管理対象患者の裾野拡大」を志向している。
改定の背景にある「埋もれた対象患者」の可視化 小児 約7,000件 - 実際に小児口腔機能管理料を算定できている層。 国の狙い:この分厚い「氷山の下(未算定層)」をすくい上げるため、要件のハードルを下げ、50点の新区分を創設する。 現行の厳しい算定要件(60点・1区分) 約13万件 (令和5年5月時点) - 口腔機能発達不全症の病名があるが、歯科疾患管理料のみ算定。 成人 約7,400件 - 実際に口腔機能管理料を算定できている層。 約7.7万件 - 口腔機能低下症の病名があるが、歯科疾患管理料のみ算定。
変革1:歯科疾患管理料の【一本化】 【一本化】 診療報酬点数 100点 現行 100点 「-10点の減」 90点 改定後 90点 「+10点の増」 80点 現行 80点 初診月の80/100減額 初診月 再診月 令和2年度に導入された複雑な初診月減額規定を撤廃。 在宅療養管理料と同様に、受診月による評価の差をなくし、算定業務を大幅に簡素化。
変革2:小児口腔機能管理料の【2区分化と拡大】 【2区分化】 対象患者の範囲拡大 評価項目1項目 算定不可 評価項目2項目該当 管理料2(50点) (オンライン診療:44点) 評価項目3項目以上該当 管理料1(90点) (オンライン診療:78点) 【対象患者の明確化】 現行:「口腔機能の発達不全を有する18歳未満の児童」 改定後:「口腔機能発達不全症の18歳未満の患者」-> 病名に基づく管理へシフト
変革3:口腔機能管理料の【検査実施に基づく2区分化】 【2区分化】 診断:口腔機能低下症の患者 指定の検査を実施したか? Yes 管理料1(90点) (オンライン診療:78点) 実施検査: 口腔細菌定量検査(2) 咀嚼能力検査(1) 咬合圧検査(1) 口腔粘膜湿潤度検査 舌圧検査のいずれか No 管理料2(50点) (オンライン診療:44点) 検査未実施でも算定可能に(対象の拡大)
令和8年度版 新・口腔機能管理料 比較マトリクス 小児口腔機能管理料 口腔機能管理料 対象病名 口腔機能発達不全症(18歳未満) 口腔機能低下症 現行点数 60点(1区分) 60点(1区分) 新・管理料1 90点 90点 新・管理料2 50点(★新規拡大) 50点(★新規拡大) オンライン診療 1区分:78点/2区分:44点 1区分:78点/2区分:44点 【重要】 区分決定の条件 評価項目の該当数 (2項目 vs 3項目) 検査の実施有無 (未実施 vs 実施)
戦略的示唆:硬直的な制度から、包括的マネジメントの時代へ 【氷山の開拓】 50点の新区分(管理料2)は、これまで算定を見送っていた何万もの「グレーゾーン患者」を統管理に乗せるための国の明確なシグナルである。 【オペレーションの再構築】 小児は「評価項目のカウント漏れ」を防ぐ問診フロー、成人は「算定可能検査の確実な実施」をフローに組み込むことが収益化の鍵。 【算定エラーの撲滅】 歯科疾患管理料の90点一本化により、初診月の複雑なレセプト減額処理やエラーが消滅。事務スタッフの負担が大幅に軽減される。 令和8年の改定は、単なる点数変更ではない。 すべての機能低下患者を「管理下」に置くための、パラダイムシフトである。