令和8年度改定|退院後訪問栄養食事指導料の完全マスター【530点・実務運用】

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May 02, 26

スライド概要

令和8年度診療報酬改定で新設される「退院後訪問栄養食事指導料」(530点)を図解で完全解説。退院日から1か月以内・4回までの算定要件、対象患者4区分、外来栄養食事指導料・C009との併算定不可ルール、入院医療機関の管理栄養士による実務運用フローまで、現場で必要な情報を体系的に整理しました。

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退院後訪問栄養食事指導料を新設|令和8年度改定で530点・退院後1か月4回まで算定可能
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病院事務長。急性期から回復期まで多岐にわたる医療機関で勤務。 医事、介護事務、経理、財務、税務、監査、総務、設備、情報システム、地域連携、法人業務まで、幅広い部門で自ら実務を経験し全体を統括。福祉業界の知見やイベント開催経験に加え、課題解決のためにAIエージェントを作成し、法人を支援した実績も多数有する。 【公開資料】主に以下の2テーマでスライド・動画を提供。 1. 令和8年度診療報酬改定(算定要件・疑義解釈など)や施設基準、医療DXの解説 2. AIエージェント(miiboなど)の構築・活用

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各ページのテキスト
1.

令和8年度改定の最重要アップデート: 退院後訪問栄養食事指導料の完全マスター 退院直後の「栄養管理ギャップ」を埋める新制度の要件と実務運用 [病院経営陣] [医事課] [管理栄養士] [医師]

2.

目的 (Why) 退院直後1ヶ月に生じる「栄養管理の空白期間」を医療保険でシームレスに繋ぐ。 概要 (What) 1回530点。退院日から1ヶ月以内(退院日除く)に最大4回まで算定可能。 対象 (Who) 特別食、がん、摂食・嚥下機能低下、低栄養状態にある患者。通院困難要件は「なし」。 実務 (How) 入院医療機関の管理栄養士が継続して訪問。退院前カンファレンスから初回訪問までの計画的連携が鍵。

3.

入院中 退院直後 (1ヶ月以内) 在宅療養 在宅患者訪問栄養食事指導料 (C009) 通院困難要件の壁 病状安定・通院可能患者は算定不可 介護保険の居宅療養管理指導 調整リードタイムの壁 ケアプラン作成・会議等で開始が遅延 政策背景 令和7年地方分権改革における要望「退院直後の適切な時期に訪問栄養指導を受けられるよう要件見直し」に応える形で新設。

4.

点数 530 点 / 1回 期間 1か月 以内(退院日は除く) 上限 4 回まで(集中支援) 制約 併算定 不可(外来・在宅訪問と) The Seamless Bridge 入院医療機関の管理栄養士が退院直後の患家を直接訪問し、指導を行うための専用点数。 指導対象には「家族等退院後に在宅療養支援に当たる者」も含まれる。

5.

算定対象となる4つの患者区分 (※通院困難の要件は問わない) 特別食 医師の発行する食事箋に基づく「特別食(別表第三)」を必要とする患者 がん がん患者 機能低下 摂食機能または嚥下機能が低下した患者 低栄養 低栄養状態にある患者

6.

別表第三の特別食一覧 臓器疾患系 腎臓食 肝臓食 膵臓食 胃潰瘍食 代謝・血液・免疫系 糖尿病食 脂質異常症食 痛風食 貧血食 小児食物アレルギー食 先天性代謝異常系 フェニールケトン尿症食 楓糖尿症食 ホモシスチン尿症食 尿素サイクル異常症食 メチルマロン酸血症食 プロピオン酸血症食 極長鎖アシル-CoA脱水素酵素欠損症食 糖原病食 ガラクトース血症食 その他・特殊環境 てんかん食 治療乳 無菌食 特別な場合の検査食 (※単なる流動食および軟食は除く) 単なるリストの暗記ではなく、「臓器・代謝・特殊アレルギー」の観点で対象患者をスクリーニングすることが重要。

7.

3つの栄養指導料の比較マトリクス(新設点数と既存点数) 外来栄養食事指導料 (B001-9) 在宅患者訪問栄養食事指導料 (C009) 【新設】 退院後訪問栄養食事指導料 実施場所 外来 患家 患家 対象患者の特徴 通院可能 通院困難 退院直後 (通院可否を問わない) 算定期間・回数 (規定なし) (規定なし) 退院後1ヶ月以内・4回まで 算定主体 外来医療機関 在宅療養担当医療機関等 退院した入院医療機関 重複評価の回避原則:同一期間において、新設点数と「外来」「在宅患者訪問」の指導料は併算定不可。退院後1ヶ月は「退院後訪問」に一本化する。

8.

退院後訪問指導料 (既存) 看護師等による訪問。 ・580点 ・退院後1ヶ月以内 ・最大5回 医療ニーズの高い患者 退院後訪問栄養食事指導料 (新設) 管理栄養士による訪問。 ・530点 ・退院後1ヶ月以内 ・最大4回 新設点数は、看護師等による訪問指導の枠組みを「栄養管理の領域」に拡張したもの。 両者を組み合わせることで、退院後の患者を多職種で面的に支える体制が制度上完成する。

9.

入院中 (退院前カンファレンス) 目標設定:1ヶ月間・4回で達成すべき栄養管理目標を計画し、多職種で共有。 初回訪問 (アセスメント) 実態把握:家庭の食環境、キッチンの状態、実際の調理担当者(家族等)の状況を現地で把握。 第2〜4回訪問 (実践的介入) 具体的な献立提案と調理指導:患者の生活環境に即した実践的な栄養管理を定着させる。 1ヶ月以内・最大4回のリソース 戦略ノート:限られたリソースを最大化するためには、入院中からの逆算思考が不可欠。

10.

算定要件 (MUST) 保険医療機関の医師の指示があること。 「具体的な献立等」によって栄養管理指導を行うこと。 入院していた自院の管理栄養士が訪問すること。 留意・禁止事項 (MUST NOT) 実際の食事に落とし込まない「抽象的な栄養指導」は不可。 外来栄養食事指導料との併算定は不可。 在宅患者訪問栄養食事指導料との併算定は不可。 指導対象は患者本人のみならず、退院後に在宅療養支援に当たる家族等に対する指導も算定の対象となる。

11.

医療機関側の意義 新たな在宅支援機能の獲得。 入院中から介入した管理栄養士が、生活環境に即した実践的なアウトカムを創出できる。 シームレスな連携が、双方に高い価値をもたらす。 患者・家族側の意義 心理的負担の軽減と安全性。 入院中から顔なじみで信頼関係のある管理栄養士による指導により、円滑な在宅療養移行が実現する。

12.

退院直後の「栄養管理ギャップ」は、この新点数で完全に埋められる。 病院・医療保険 在宅・介護保険 令和8年度改定で新設された「退院後訪問栄養食事指導料」は、単なる点数の追加ではありません。 これは、最も支援が必要な退院直後の1ヶ月間において、医療保険側から安心・安全な在宅療養移行を後押しするための「シームレスな架け橋」です。 入院医療機関の管理栄養士の職能を在宅へ拡張し、多職種連携による質の高い退院支援をデザインしてください。