令和8年度改定|HCU入院医療管理料の見直し|実績要件・必要度・経過措置を解説

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March 08, 26

スライド概要

令和8年度診療報酬改定におけるハイケアユニット入院医療管理料の見直しを解説するスライドです。救急搬送件数・全身麻酔手術件数の実績要件の新設、重症度・医療看護必要度への2項目追加と基準値変更、注5による救済措置と経過措置まで、病院管理者・医事部門が押さえるべきポイントを整理しています。
メルマガ『【令和8年度改定】HCU入院医療管理料の3つの見直しポイント|実績要件・必要度・点数を解説』:https://www.daitoku0110.news/p/hcu-fee-revision-fy2026
チャットでの質問はこちら:https://notebooklm.google.com/notebook/bd16bc1e-5886-43ab-a7fa-5547bfa20c64

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病院事務長。急性期から回復期まで多岐にわたる医療機関で勤務。 医事、介護事務、経理、財務、税務、監査、総務、設備、情報システム、地域連携、法人業務まで、幅広い部門で自ら実務を経験し全体を統括。福祉業界の知見やイベント開催経験に加え、課題解決のためにAIエージェントを作成し、法人を支援した実績も多数有する。 【公開資料】主に以下の2テーマでスライド・動画を提供。 1. 令和8年度診療報酬改定(算定要件・疑義解釈など)や施設基準、医療DXの解説 2. AIエージェント(miiboなど)の構築・活用

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各ページのテキスト
1.

令和8年度 HCU入院医療管理料 改定の要点と戦略的対応 病院管理者・医事部門に向けた実績要件・必要度・救済措置の完全理解

2.

HCU管理料1:6,889点 ⇒ 7,202点 (+313点) HCU管理料2:4,250点 ⇒ 4,501点 (+251点) 実績要件の新設により、HCUに求められる機能が明確化されたことに対応する引き上げ。 柱1:実績要件の新設 救急搬送1,000件以上 or 全身麻酔500件以上 柱2:重症度・必要度の 見直し 不整脈・ペーシング追加、 基準①該当割合2割へ引き上げ 柱3:救済措置(注5)と 経過措置 既存病棟への4,401点算定措置、 令和8年12月末までの猶予

3.

HCUの役割明確化:密度の高い医学的管理の実態 「重症の救急搬送患者や全身麻酔手術後患者に密度の高い医学的管理を行う」 というHCU本来の役割に基づき、HCU管理料1・2の両方に病院実績要件が新設。 HCU管理料1を算定する692病院の年間全身麻酔実施件数 一方で、年間全身麻酔実施件数 500件未満の病院も87病院 存在。今回の基準値は、この実 態を踏まえて設定。 平均値 1,922.5件 中央値 1,524.5件

4.

新設された実績要件(以下のいずれかを満たすこと) 年間1,000件以上 (救急用の救急用の自動車または 救急医療用ヘリコプターによる搬送) OR 年間500件以上 (全身麻酔による手術件数) 小児系特定入院料の届出 病床が5割以上の病院 年間250件 以上 (全身麻酔による手術件数)

5.

医療資源の少ない地域への配慮(基準値の緩和) 「基本診療料の施設基準等」の別表に掲げる地域に所在する病院に対する緩和措置。 救急搬送件数 1,000件 > 年間800件以上 全身麻酔手術件数 500件 > 年間400件以上 全身麻酔手術件数 (小児病院) 250件 > 年間200件以上

6.

重症度、医療・看護必要度の項目追加 Aモニタリング及び処置等 / 基準①の対象項目にも追加 抗不整脈剤の 使用(注射剤) 一時的ペーシング ・急性冠症候群の治療後や心停止蘇生後の患者管理を適切に評価するため。 ・人工呼吸器の管理等を要さない場合でも、致死性不整脈等のリスクに備え た厳格なモニタリングが必要な実態を反映。

7.

基準①の該当患者割合の引き上げ(15% → 20%) 基準①の該当患者割合の引き上げ(15% → 20%) 基準①: 1割5分 → 2割 (HCU管理料1・2共通) 基準②(HCU1):80% (変更なし) 基準②(HCU2):65% (変更なし) check 基準①を2割に引き上げた場合の該当治療室割合(DPCシミュレーション) HCU管理料1:97.8% が基準を満たす見込み HCU管理料2:100% が基準を満たす見込み ・大多数の治療室が新たな基準値を満たす設計。

8.

実績要件を満たせない既存病棟への救済措置(注5の新設) 令和8年3月31日時点で改正前の特定集中治療室管理料 またはHCU管理料の届出を行っているか? No → 対象外 Yes 新設された「実績要件」のみに適合しなくなったか? No → 対象外 Yes HCU管理料2のその他の施設基準を満たしているか? No → 対象外 Yes 4,401点を算定可能 (21日を限度) 実績要件の経過措置終了後も「当面の間」適用される。

9.

制度移行スケジュールと経過措置(タイムライン) 経過措置期間 1. 実績要件:基準を満たしているものとみなす 2. 重症度・必要度:旧算定方法の基準を満たす場合は、 新基準を満たすとみなす 現在 ~ 令和8年3月31日 旧基準での運用 令和8年4月1日 改定施行 (施行日時点で届出済みの 治療室は経過措置の対象) 令和8年12月31日 経過措置終了 令和9年1月1日以降 新基準への完全移行(ま たは「注5」による4,401 点算定への切り替え)

10.

今後の戦略的対応:令和8年12月に向けて 01 自院の実績データの早期確認 救急搬送件数(1,000件/800件)と全身麻酔手術件数(500件/400件)の現在地を正確に把 握する。 02 新設項目の請求漏れ防止策の構築 重症度・必要度の新設項目(抗不整脈剤注射、一時的ペーシング)を確実に入力・評価する 運用フローを整備する。 03 経過措置期間を活用した病棟再編の検討 実績要件の達成が困難な場合、令和8年12月31日までに「注5」の活用や、病棟機能の転換 に向けたロードマップを策定する。 猶予期間を最大限に活用し、早期のデータ分析と方針決定が経営安定化の鍵となります。