令和8年度改定:脳卒中ケアユニット(SCU)入院医療管理料に実績要件が新設|年間20回以上・経過措置・対応ポイントを解説

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March 10, 26

スライド概要

令和8年度診療報酬改定で、脳卒中ケアユニット入院医療管理料(SCU管理料)の施設基準に実績要件が新設されます。超急性期脳卒中加算(A205-2)と経皮的脳血栓回収術(K178-4)の合計年間20回以上が必須に。見直しの背景、新要件の具体的内容、既存届出病院向けの経過措置(令和8年12月末まで)をわかりやすく整理しました。
メルマガ『【令和8年度改定】脳卒中ケアユニット入院医療管理料に実績要件が新設|年間20回以上が必須に』:https://www.daitoku0110.news/p/scu-fee-performance-requirement-2026
チャットでの質問はこちら:https://notebooklm.google.com/notebook/a8a87bb2-e99c-456f-88eb-82b4bc7773a1

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病院事務長。急性期から回復期まで多岐にわたる医療機関で勤務。 医事、介護事務、経理、財務、税務、監査、総務、設備、情報システム、地域連携、法人業務まで、幅広い部門で自ら実務を経験し全体を統括。福祉業界の知見やイベント開催経験に加え、課題解決のためにAIエージェントを作成し、法人を支援した実績も多数有する。 【公開資料】主に以下の2テーマでスライド・動画を提供。 1. 令和8年度診療報酬改定(算定要件・疑義解釈など)や施設基準、医療DXの解説 2. AIエージェント(miiboなど)の構築・活用

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各ページのテキスト
1.

【重要・要対応】 令和8年度改定:SCU入院医療管理料の新施設基準 脳卒中ケアユニットにおける超急性期治療の実績要件と対応へのロードマップ

2.

令和8年度 SCU管理料見直しの3つの重要ポイント 年間20回以上の実績要件 「超急性期脳卒中加算」と「経皮的脳血栓回収術」の合計算定回数が必須要件に。 病院間の実績格差の是正 超急性期治療の実績に大きなばらつきがある現状(中医協データ)を重く視視。 令和8年12月31日までの猶予 既存の届出病院には約9か月の経過措置。継続判断が急務。

3.

新設される施設基準の計算式 [ 超急性期脳卒中加算 ] + [ 経皮的脳血栓回収術 ] ≧ 年間20回 SCU管理料を算定するための必須条件として新たに追加(令和8年度診療報酬改定)。

4.

対象となる超急性期の再開通治療に関する算定項目 コード: A205-2 超急性期脳卒中加算 脳梗塞発症後の超急性期にrt-PA(血栓溶解薬)を投与した場合に算定。 コード: K178-4 経皮的脳血栓回収術 カテーテルを用いて脳血管内の血栓を物理的に回収する手術。

5.

脳卒中医療体制の本来の目標 「脳梗塞に対する超急性期の再開通治療」の公平な提供 血栓溶解療法(rt-PA療法)や血栓回収術による再開通治療の恩恵を、住民ができる限り公平に享受できる体制の構築が不可欠。

6.

中医協データが示す現状の課題:実績の大きなばらつき ※DPCデータ:令和5年4月〜令和6年3月 SCU算定患者に対する実績ゼロの施設数 27 超急性期脳卒中加算ゼロ:2施設 経皮的脳血栓回収術ゼロ:7施設 病院全体での実績ゼロの施設数 16 超急性期脳卒中加算ゼロ:1施設 経皮的脳血栓回収術ゼロ:6施設 SCUを有しながら、これらの治療算定回数が少数、あるいはゼロにとどまる病院が存在している事実。

7.

治療実績(算定回数)と医療資源投入量の明らかな相関関係 SCU算定患者の救急搬送入院患者の割合(上昇) 算定回数合計 1症例1日あたり医療資源投入量(上昇) 算定回数合計 1症例あたり手術・処置の出来高点数(上昇) 算定回数合計 出典:中医協 審議資料より

8.

中医協の結論:機能に応じた評価の厳格化 「SCUに求められる機能を果たしている病院が保有すべきユニットであることを明確にし、実績に応じた評価とすべき」 SCUの看板だけでなく、実際の超急性期治療の「パフォーマンス」が今後の施設基準の絶対条件となる。

9.

既存届出病院に対する経過措置(タイムライン) 令和8年3月31日 現にSCU管理料の届出を行っている状態。 令和8年4月1日 新制度スタート 約9か月間の猶予期間 令和8年12月31日 経過措置の終了期限。この日までは新要件を満たしていると「みなす」。 この期間内に対応の決断が必須。

10.

病院経営陣・管理者向けアクションチェックリスト ステップ1:自院の実績の早期確認 過去1年間の「A205-2」および「K178-4」の合算回数をデータ抽出する。 ステップ2:年間20回以上の確保可否の評価 現在のペースで令和8年度中に新基準(20回/年)をクリアできるか、診療体制をシミュレーションする。 ステップ3:SCU届出継続の経営判断 経過措置期限(令和8年12月31日)までに、実績要件を満たしてSCUを継続するか、方針を転換するかを決定する。