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February 28, 25
スライド概要
2025年2月28日のITmedia DX Summit vol.23の講演資料です。
https://members09.live.itmedia.co.jp/mypage/libraries/81059
マルチクラウド/ハイブリッドクラウドの利用が広がったことでITインフラ運用はかつてないほど複雑になっています。しかし、それらを包括的に管理して最適化できている国内企業は多くありません。一方でグローバル標準で見ると「単なるクラウドの利用」を脱却し、ビジネス価値を最大化するための「FinOps」の実践が当たり前になりつつあり、最近ではAI投資価値の最大化などにもFinOpsを活かす企業が増えています。本セッションではクラウドネイティブ・生成AI時代のITガバナンスを実現する手法として、FinOpsの概要から業界標準の実践アプローチ手法まで紹介します。
クラウドCoEの何でも屋と呼ばれてました。クラウド資格いっぱい持ってます。ありがたいことに2021年から3年連続でJapan AWS Top Engineersなどに選出いただきました。とはいえAzureもGoogle Cloudも得意です。SRE/FinOpsなどの方法論の普及啓発にも力を入れてます。好きなものは赤いスポーツカーとロックミュージック、趣味は投資と仕事です(え?w
クラウド/生成AIの「単なる利用」から一歩先へ FinOps実践によるビジネス価値の最大化へとシフトせよ 2025年02月28日 株式会社 日立製作所 Hitachi Application Reliability Centers(HARC) Japan 松沢 敏志 © Hitachi, Ltd. 2025. All rights reserved.
自己紹介 松沢 敏志 (まつざわ さとし) シニアクラウドアーキテクト @ 株式会社日立製作所, HARC*1 Japan 兼 Hitachi OSPO*2 | FinOps Foundation Japan Chapter Organizer & FinOps Mentor | New Relic Trailblazer 現在: - クラウドサービスやクラウドネイティブ技術を活用したソリューション開発支援 - クラウドエンジニアリング/SRE/FinOpsチームへの技術的なアドバイスや指導 - コミュニティー活動を通じたクラウド技術/SRE/FinOpsの普及促進 過去: - Linuxカーネルなどのソフトウェア開発、Linux/KubernetesなどのOSSサポート - 国内HCI事業などの企画/立ち上げ、クラウドCoE組織の立ち上げ/推進、など その他: - FinOps業界のバイブル本「Cloud FinOps」の日本語版翻訳者 2021~2023 Japan AWS Top Engineersなどの受賞歴 好きなもの = 真っ赤なスポーツカー x ロック音楽 趣味 = 投資 x 仕事 x 子どもたちと遊ぶこと *1: Hitachi Application Reliability Centersの略、日本市場ではハルクと読む。 *2: Open-Source Program Officeの略。 © Hitachi, Ltd. 2025. All rights reserved. 1
いきなりですがこの数字は何でしょうか? 49 50 49 of the Fortune 50 join FinOps Foundation Community つまり、米国フォーチュン誌が選ぶ 世界で最も称賛される企業ベスト50社の内、 49社は「FinOps」に関する取り組みを始めている 出典: FinOps Foundation websites by FinOps Foundation © Hitachi, Ltd. 2025. All rights reserved. 2
グローバルで当たり前となりつつある一方で日本の現状は? ガートナージャパン株式会社の「日本におけるクラウド・プラットフォームのハイプ・サイクル:2024年」 にて「やっと単語が出てきた」というレベルでここから2年で普及期へ持ってこれるかどうかという状況 そもそもクラウドの普及が米国と比べて 7年ほど 遅れていると言われている FinOpsの取り組みを始めている企業 出典: Gartner、「日本におけるクラウド・プラットフォームのハイプ・サイクル:2024年」を発表 10%前後 © Hitachi, Ltd. 2025. All rights reserved. 3
本日話すこと クラウドネイティブ・生成AI時代のITガバナンスを実現する手法として 世界が実践を進める「FinOps」について紹介します! ✓ 生成AI・クラウド市場動向と将来予測 ✓ マルチクラウド/ハイブリッド化によって直面している課題 ✓ クラウドCoEとFinOpsの関係 ✓ FinOpsの導入/実践事例 ✓ FinOpsコミュニティーの支援制度、など © Hitachi, Ltd. 2025. All rights reserved. 4
生成AI・クラウド市場動向と将来予測 © Hitachi, Ltd. 2025. All rights reserved. 5
生成AIのビジネスへの適用が進み、AIファーストと呼ばれる時代へ 生成AIの登場でビジネスシーンへのAI適用が容易に実現可能に、今後もAI機能を組み込むプロダ クトやサービスが次々とリリースされ、AI機能の活用をまずは第一優先とする時代がやってくると予想 出典: 総務省|令和6年版 情報通信白書|生成AIによる経済効果 © Hitachi, Ltd. 2025. All rights reserved. 6
生成AI基盤の最有力候補としてクラウドのさらなる成長が予想される 生成AIを稼働する環境として、オンプレミスで高価なGPUを搭載したサーバー群を抱えるのではなく、 すぐにアクセスでき、事業にあわせて容易にスケールできるクラウドへの期待がますます高まると予想 十億円 国内クラウド市場 用途別 市場構成比 国内クラウド市場 用途別 売上額予測 12,000 10,000 19.5% 11.5% 8,000 6,000 33.8% 44.5% 4,000 44.0% 2,000 46.8% 0 2023 2024 2025 2026 2027 2028 DX / データ駆動型ビジネス(生成AI含む) 2023年 リプレイスメント / 効率化 2028年 従来型IT 出典:IDC Japan, 2024年5月「国内クラウド市場予測、2024年~2028年」(JPJ50706724) © Hitachi, Ltd. 2025. All rights reserved. 7
クラウドネイティブ・生成AI時代の到来によって求められている変化 「従来型」から「DX/データ駆動型(生成AI含む)」へのシフトが進む中でITのアジリティを高めるため には運用モデルの変化も必須であり、開発と運用が一体となったDevOpsの実践が求められている 2010年 2020年 2030年 DX/データ駆動型 Mode2: 高頻度の変更 / 変化に即応 開発モデル: アジャイル型 運用モデル: DevOps実践による 責任共有のオペレーション 従来型 アーキテクチャー: 疎結合/ステートレス インフラストラクチャー: クラウド (PaaS/SaaS中心) Mode1: 最低限の変更 / 安定稼働 開発モデル: ウォーターフォール型 運用モデル: 開発と運用の分業による 責任分離のオペレーション アーキテクチャー: 密結合/ステートフル インフラストラクチャー: 仮想化 (IaaS) © Hitachi, Ltd. 2025. All rights reserved. 8
アジリティだけではなく最適なバランスを取り続けることも重要 テクノロジー 利害関係者全員がその時々の組織にとって 最善なことをしているかどうかを 常に確信を持てる状態にしておくことが必要 主要メトリクスの自動測定 リアルタイムのデータ可視化 利害関係者全員がアクセス可能 コスト セキュリティ © Hitachi, Ltd. 2025. All rights reserved. 9
マルチクラウド/ハイブリッド化によって直面している課題 © Hitachi, Ltd. 2025. All rights reserved. 10
クラウド活用において組織が直面している主な課題 システムごとに個別の取り組みとしてクラウドファーストを推進した結果、クラウドをテコに加速しつつも価値を十 分に引き出せない技術的負債を作りこみ続ける開発チームと、開発速度に追随できない運用チームが生まれる 1st クラウド支出管理 セキュリティ 84% 2nd 81% リソース/専門知識の不足 3rd 78% ソフトウェアライセンス管理 3rd 78% ガバナンス 76% コンプライアンス 75% クラウドCoE/ビジネスユニットの責任のバランス調整 70% マルチクラウド管理 68% クラウド移行 68% 出典: Top cloud challenges (N=753), Flexera 2024 State of the Cloud Report by Flexera © Hitachi, Ltd. 2025. All rights reserved. 11
実際、クラウド運用についてこんなことを聞いたことないですか 安くなるからとオンプレミスからクラウドへ移行したのに 結果としてなぜかコストはあまり下がらなかった スモールスタートでコストを抑えて利用を開始したものの 気がついたときにはすでに予算を大きく超えていた 意味不明なアラートが多発しており 切り分け作業などで疲弊している いつだれが何のために作ったのか分からない 消していいかも判断できないリソースが乱立している など © Hitachi, Ltd. 2025. All rights reserved. 12
クラウドカオスの解決策としてクラウドCoEが注目される 組織全体のクラウド活用を円滑に推進するための部門横断で活動する専門チームとしてクラウドCoEを設立し、 ガバナンスを効かせながら個々のプロジェクトのスピード、品質、価値を最大限に引き出せるように下支え 個々の プロジェクト 担当 クラウドCoE (Center of Excellence) エグゼクティブスポンサー クラウドCoEの主な目的: ⁻ クラウドによるビジネス価値の最大化 クラウドCoEの主な役割: ⁻ ガバナンスの確立 ⁻ 知識・ノウハウの共有 ⁻ 技術コンサルティング、など 組織を作りさえすれば万事解決か? - NO!! いかにうまく運用できるかが重要 © Hitachi, Ltd. 2025. All rights reserved. 13
同じクラウドCoEであっても歩みは組織/チームごとにさまざま だいたい めざすべき先はみんな同じ クラウドによる ビジネス価値の最大化 普遍的で明快なゴール North Star と比喩されることも (北極星) 過去に培った経験則や直感などを頼ったり 古いルールに縛られながらもなんとか進んでいくルート © Hitachi, Ltd. 2025. All rights reserved. 14
クラウドのビジネス価値の最大化への適切なルートを歩むための方法論 FinOps "Finance" + "DevOps" クラウドのビジネス価値の最大化、データに基づいたタイム リーな意思決定、エンジニアリング、財務、ビジネスチーム間の コラボレーションを通じて財務上の説明責任を生み出すための 運用フレームワークおよび組織文化的なプラクティスです。 ― FinOps Foundation 各部門が一体となって「同じゴール」へと歩んでいくための方法論であって、 クラウドCoEそのものを効率的に運用する方法論ではありません © Hitachi, Ltd. 2025. All rights reserved. 15
最適なルートを歩むために心がけなければいけないこと だいたい 長期的な準備 Sweet fruit めざすべき先はみんな同じ など 成熟度(マチュリティ) クラウドによる ビジネス価値の最大化 Run 普遍的で明快なゴール North Star と比喩されることも (北極星) Low-hanging fruit =簡単に得られる成果 組織一体 Walk コミュニティー /メンター Crawl Inform データの可視化 Optimize AWS Well-Architected Framework/CFM Template 改善機会の特定 Azure Well-Architected Framework Google Cloud Architecture Framework ガイドライン /リファレンス FinOps Framework → デファクトスタンダード手法 データに基づく 迅速な意思決定 Operate 改善の実装 小さな改善の 反復ループ © Hitachi, Ltd. 2025. All rights reserved. 16
最適なルートを歩むために心がけなければいけないこと だいたい 長期的な準備 Sweet fruit めざすべき先はみんな同じ など 成熟度(マチュリティ) クラウドによる ビジネス価値の最大化 Run 普遍的で明快なゴール North Star と比喩されることも (北極星) Low-hanging fruit =簡単に得られる成果 組織一体 データに基づく 迅速な意思決定 まずは軽くで良いので Walk コミュニティー /メンター Crawl Inform おさえておきましょう!! データの可視化 Optimize AWS Well-Architected Framework/CFM Template 改善機会の特定 Azure Well-Architected Framework Google Cloud Architecture Framework ガイドライン /リファレンス FinOps Framework → デファクトスタンダード手法 Operate 改善の実装 小さな改善の 反復ループ © Hitachi, Ltd. 2025. All rights reserved. 17
ザックリな FinOps実践アプローチのご紹介 © Hitachi, Ltd. 2025. All rights reserved. 18
今回ご紹介するのは「FinOpsフレームワーク」です! 多くの実践者の豊富な経験をもとにクラウドコストやリソース使用量を最適化し、クラウドのビジネス価値を最 大化へと導くための原則やプラクティスなどを網羅的にまとめたもので一貫したFinOps実践アプローチを提供 スコープ パブリッククラウド Software-as-aService (SaaS) データセンター 出典: FinOps Framework by FinOps Foundation © Hitachi, Ltd. 2025. All rights reserved. 19
補足、FinOpsフレームワークを提供するFinOps Foundationとは FinOps Foundation FinOps実践者の支援を目的にFinOps手法としてデファクトの「FinOpsフレームワーク」、クラウドのコストと使用量 データの標準フォーマットである「FOCUS」などの策定、トレーニング/認定資格の提供、FinOpsに関わる人と人と の交流の場などを提供するThe Linux Foundation傘下の非営利団体(2019年設立) プレミアメンバー • AWS • Microsoft • Google Cloud など ※図内の数値は、2025年2月時点の情報です。 フォーチュン50中 個人: 60,000+ 企業: 15,000+ 出典: Intro to FinOps slides by FinOps Foundation 49社 認定: 39,000+ © Hitachi, Ltd. 2025. All rights reserved. 20
余談、FOCUSとは FinOps Open Cost and Usage Specification(FOCUS) クラウドプロバイダー各社のクラウド請求書のデータフォーマットを統一規格で扱えるようにする クラウドのコストと使用量の課金データフォーマットに関するオープンソースの技術仕様 画像引用: What is FOCUS? by FinOps Foundation 主要なクラウドプロバイ ダーはすでに対応済み 最新バージョンはv1.1 (2024年11月リリース) 主要SaaSプロバイダーも 順次対応されていく見込み カラムが43項目→50項目へ 拡張されるなど、より詳細な 分析が可能に 主要なクラウドプロバイダー でもFOCUS形式の可視化 に対応してきている状況 © Hitachi, Ltd. 2025. All rights reserved. 21
改めて、今回ご紹介するのは「FinOpsフレームワーク」です! 多くの実践者の豊富な経験をもとにクラウドコストやリソース使用量を最適化し、クラウドのビジネス価値を最 大化へと導くための原則やプラクティスなどを網羅的にまとめたもので一貫したFinOps実践アプローチを提供 スコープ パブリッククラウド Software-as-aService (SaaS) データセンター 出典: FinOps Framework by FinOps Foundation © Hitachi, Ltd. 2025. All rights reserved. 22
FinOpsフレームワークの構成要素 FinOpsの原則 FinOpsペルソナ FinOpsフェーズ FinOpsの活動を 成功へと導くための 基本的な考え方 FinOpsの活動に 関わる利害関係者 とそれぞれの役割 FinOpsの反復的 な活動を構成する 一連の流れ FinOps成熟度モデル FinOpsドメインとケイパビリティ FinOpsスコープ FinOpsの実践レベルを 客観的に把握するための 評価基準 FinOpsの実践を通じて達 成すべき基本的なビジネス 成果に対応する活動領域 FinOpsの実践を適用する対象 各ドメインの達成に必要な 項目や実装すべき能力 出典: FinOps Framework by FinOps Foundation © Hitachi, Ltd. 2025. All rights reserved. 23
FinOpsフレームワークの構成要素 FinOpsの原則 FinOpsペルソナ FinOpsフェーズ FinOpsの活動を 成功へと導くための 基本的な考え方 FinOpsの活動に 関わる利害関係者 とそれぞれの役割 FinOpsの反復的 な活動を構成する 一連の流れ FinOps成熟度モデル FinOpsドメインとケイパビリティ FinOpsスコープ FinOpsの実践レベルを 客観的に把握するための 評価基準 FinOpsの実践を通じて達 成すべき基本的なビジネス 成果に対応する活動領域 FinOpsの実践を適用する対象 各ドメインの達成に必要な 項目や実装すべき能力 出典: FinOps Framework by FinOps Foundation © Hitachi, Ltd. 2025. All rights reserved. 24
FinOpsを成功へと導くための原則 組織内の各部門チームは協力する必要がある Teams need to collaborate 意思決定はクラウドのビジネス価値に基づいて行うこと Decisions are driven by business value of cloud すべての人が自分のクラウド使用量に当事者意識を持つこと Everyone takes ownership for their cloud usage FinOpsデータはアクセスしやすくタイムリーであるべき FinOps data should be accessible are timely 組織横断の専門チームが中心となりFinOpsを推進すること A centralized team drives FinOps クラウドの変動費モデルをうまく利用すること Take advantage of the variable cost model of the cloud 出典: FinOps Principles by FinOps Foundation © Hitachi, Ltd. 2025. All rights reserved. 25
FinOpsフレームワークの構成要素 FinOpsの原則 FinOpsペルソナ FinOpsフェーズ FinOpsの活動を 成功へと導くための 基本的な考え方 FinOpsの活動に 関わる利害関係者 とそれぞれの役割 FinOpsの反復的 な活動を構成する 一連の流れ FinOps成熟度モデル FinOpsドメインとケイパビリティ FinOpsスコープ FinOpsの実践レベルを 客観的に把握するための 評価基準 FinOpsの実践を通じて達 成すべき基本的なビジネス 成果に対応する活動領域 FinOpsの実践を適用する対象 各ドメインの達成に必要な 項目や実装すべき能力 出典: FinOps Framework by FinOps Foundation © Hitachi, Ltd. 2025. All rights reserved. 26
FinOpsは特定のチームだけの仕事ではない クラウドCoEや各プロジェクトの開発・運用担当だけではなく、ビジネス部門や財務、調達、さらにはCIO/CTO といった経営陣など、さまざまな部門/チームがそれぞれ役割を持って「同じ目標」に向かってFinOpsを推進する FinOpsの実践に常に関与する チームまたは担当者 出典: FinOps Personas by FinOps Foundation 常に関与はしないが調整が必要となる 可能性のあるチームまたは担当者 © Hitachi, Ltd. 2025. All rights reserved. 27
FinOpsは特定のチームだけの仕事ではない クラウドCoEや各プロジェクトの開発・運用担当だけではなく、ビジネス部門や財務、調達、さらにはCIO/CTO といった経営陣など、さまざまな部門/チームがそれぞれ役割を持って「同じ目標」に向かってFinOpsを推進する FinOpsプラクティショナー FinOpsチームやクラウドCoEチームメンバーなどのクラ ウド/FinOpsのベストプラクティスに精通する技術者 主な役割: • FinOpsの活動全般をリード、各チームの橋渡し役 • コストの可視化と配賦、最適化機会の特定 など FinOpsの実践に常に関与する チームまたは担当者 出典: FinOps Personas by FinOps Foundation 常に関与はしないが調整が必要となる 可能性のあるチームまたは担当者 © Hitachi, Ltd. 2025. All rights reserved. 28
FinOpsは特定のチームだけの仕事ではない クラウドCoEや各プロジェクトの開発・運用担当だけではなく、ビジネス部門や財務、調達、さらにはCIO/CTO といった経営陣など、さまざまな部門/チームがそれぞれ役割を持って「同じ目標」に向かってFinOpsを推進する エンジニアリング クラウド環境の開発/運用を担当するクラウドアーキテ クト、開発者、SRE、プラットフォームエンジニアなど 主な役割: • アプリケーション/インフラの管理、設定変更の実行 • 最適化機会の取り込み可否の意思決定 など FinOpsの実践に常に関与する チームまたは担当者 出典: FinOps Personas by FinOps Foundation 常に関与はしないが調整が必要となる 可能性のあるチームまたは担当者 © Hitachi, Ltd. 2025. All rights reserved. 29
FinOpsは特定のチームだけの仕事ではない クラウドCoEや各プロジェクトの開発・運用担当だけではなく、ビジネス部門や財務、調達、さらにはCIO/CTO といった経営陣など、さまざまな部門/チームがそれぞれ役割を持って「同じ目標」に向かってFinOpsを推進する プロダクト サービスや機能の迅速な市場投入を担うビジネスオー ナーやプロダクトオーナー、プロダクトマネージャーなど 主な役割: • アプリケーション/サービスの要件定義 • プロダクトバックログの管理、優先順位付け など FinOpsの実践に常に関与する チームまたは担当者 出典: FinOps Personas by FinOps Foundation 常に関与はしないが調整が必要となる 可能性のあるチームまたは担当者 © Hitachi, Ltd. 2025. All rights reserved. 30
FinOpsは特定のチームだけの仕事ではない クラウドCoEや各プロジェクトの開発・運用担当だけではなく、ビジネス部門や財務、調達、さらにはCIO/CTO といった経営陣など、さまざまな部門/チームがそれぞれ役割を持って「同じ目標」に向かってFinOpsを推進する リーダーシップ クラウドへの投資対効果に責任を持つインフラ責任者、 クラウドCoE責任者、CIO/CTOなどの経営幹部など 主な役割: • 部門間連携の阻害要因排除、チームの効率性確保 FinOpsの実践に常に関与する 常に関与はしないが調整が必要となる チームまたは担当者 可能性のあるチームまたは担当者 • FinOps推進の後押し、部門共通の目標設定 など 出典: FinOps Personas by FinOps Foundation © Hitachi, Ltd. 2025. All rights reserved. 31
FinOpsは特定のチームだけの仕事ではない クラウドCoEや各プロジェクトの開発・運用担当だけではなく、ビジネス部門や財務、調達、さらにはCIO/CTO といった経営陣など、さまざまな部門/チームがそれぞれ役割を持って「同じ目標」に向かってFinOpsを推進する FinOpsの実践に常に関与する チームまたは担当者 調達 常に関与はしないが調整が必要となる 可能性のあるチームまたは担当者 クラウドベンダーやソフトウエアベンダーとの交渉による割 引適用、ベンダーとの契約を行う調達部門など 主な役割: • ボリュームディスカウントなどの割引適用 • 調達プロセスの合理化 など 出典: FinOps Personas by FinOps Foundation © Hitachi, Ltd. 2025. All rights reserved. 32
FinOpsは特定のチームだけの仕事ではない クラウドCoEや各プロジェクトの開発・運用担当だけではなく、ビジネス部門や財務、調達、さらにはCIO/CTO といった経営陣など、さまざまな部門/チームがそれぞれ役割を持って「同じ目標」に向かってFinOpsを推進する FinOpsの実践に常に関与する チームまたは担当者 常に関与はしないが調整が必要となる 可能性のあるチームまたは担当者 財務 正確な予測モデルの構築するための財務に関する専 門知識を有する財務、経営管理部門など 主な役割: • クラウドコストの予測、予算化 • 財務報告、予測の精度向上 など 出典: FinOps Personas by FinOps Foundation © Hitachi, Ltd. 2025. All rights reserved. 33
FinOpsは特定のチームだけの仕事ではない クラウドCoEや各プロジェクトの開発・運用担当だけではなく、ビジネス部門や財務、調達、さらにはCIO/CTO といった経営陣など、さまざまな部門/チームがそれぞれ役割を持って「同じ目標」に向かってFinOpsを推進する Alignment Justification Incentive etc. ビジネス価値 の最大化 FinOpsの実践に常に関与する チームまたは担当者 出典: FinOps Personas by FinOps Foundation 常に関与はしないが調整が必要となる 可能性のあるチームまたは担当者 © Hitachi, Ltd. 2025. All rights reserved. 34
FinOpsフレームワークの構成要素 FinOpsの原則 FinOpsペルソナ FinOpsフェーズ FinOpsの活動を 成功へと導くための 基本的な考え方 FinOpsの活動に 関わる利害関係者 とそれぞれの役割 FinOpsの反復的 な活動を構成する 一連の流れ FinOps成熟度モデル FinOpsドメインとケイパビリティ FinOpsスコープ FinOpsの実践レベルを 客観的に把握するための 評価基準 FinOpsの実践を通じて達 成すべき基本的なビジネス 成果に対応する活動領域 FinOpsの実践を適用する対象 各ドメインの達成に必要な 項目や実装すべき能力 出典: FinOps Framework by FinOps Foundation © Hitachi, Ltd. 2025. All rights reserved. 35
FinOpsは3つのフェーズを1サイクルとする小さな反復ループ Inform、Optimize、Operateの3つのフェーズを意識して、 小さな反復ループを繰り返すことで継続的な改善を行っていく 2 Optimizeフェーズ 使用量と料金の最適化の 機会の特定を行う Informフェーズ 1 コストや使用量の可視化と 各チームへの割り当てを行う 主な実施項目: • データソースの特定 • データをタイムリーに収集し、予算 編成、予測、KPI設定、ビジネス 価値算出など実施 • タグ付けによるコスト配賦、など 主な実施項目: • Informフェーズのデータを基に、 クラウドの効率改善機会を特定 • リソースの適正化、新世代化、 未使用リソース削除などの検討 • コミットメントベース割引の検討 など 3 Operateフェーズ 継続的な改善の実行 主な実施項目: • Optimizeフェーズで検討した改 善機会の実装 • ガバナンスポリシーの確立、コンプ ライアンスの監視、トレーニングプロ グラムやガイドライン策定、など 出典: FinOps Phases by FinOps Foundation © Hitachi, Ltd. 2025. All rights reserved. 36
ぜひ最初の第一歩、可視化から始めてみませんか? 一般的には組織全体の傾向把握(①)からはじめ、支出の多いアカウント(環境)に絞ってどのサービスにより多く のコストを消費しているか(②)、サービスのどのリソースタイプにより多くの支出をしているか(③)の順で確認 Aシステム 本番環境 ①組織全体の傾向 CloudWhatch ②特定アカウント(環境)の サービス別の使用状況 DataProcessing -Bytes (東京) ③特定サービスの詳細使用状況 ここのレベルですら把握できていないことが 冗談抜きにして非常に多いです © Hitachi, Ltd. 2025. All rights reserved. 37
FinOpsフレームワークの構成要素 FinOpsの原則 FinOpsペルソナ FinOpsフェーズ FinOpsの活動を 成功へと導くための 基本的な考え方 FinOpsの活動に 関わる利害関係者 とそれぞれの役割 FinOpsの反復的 な活動を構成する 一連の流れ FinOps成熟度モデル FinOpsドメインとケイパビリティ FinOpsスコープ FinOpsの実践レベルを 客観的に把握するための 評価基準 FinOpsの実践を通じて達 成すべき基本的なビジネス 成果に対応する活動領域 FinOpsの実践を適用する対象 各ドメインの達成に必要な 項目や実装すべき能力 出典: FinOps Framework by FinOps Foundation © Hitachi, Ltd. 2025. All rights reserved. 38
FinOpsによる課題解決のためのアプローチ 「クロール、ウォーク、ラン」の3段階のアプローチで、小規模から始めて反復ループを繰り返しながら徐々に プラクティスを成熟していき、それから段階的に規模や範囲を拡大しつつ、より複雑な課題解決へと着手していく まずはシンプルな課題解決から ✓ コストを可視化をしてみる ✓ 未使用のリソースを棚卸する ✓ コミットメント割引を適用する など ラン ウォーク 知識: すべてのチームが理解 クロール 知識: 主要なチームは理解 指標: 主要KPIを自動計測 プロセス: ほぼ全体をカバー 適用: 一貫的/普遍的に適用 知識: 一部のチームのみ理解 指標: 基本KPIの自動計測 自動化: 主要部分は自動化 プロセス: 基本的な部分のみ 適用: ドキュメントは実装済み 指標: 基本的なKPIのみ 自動化: 一部は自動化 プロセス: 複雑なケースも対応 適用: 環境ごとにまちまち 自動化: 自動化していない 出典: FinOps Maturity Model by FinOps Foundation 補足) FinOpsケイパビリティの項目ごとに成熟度の定義がある © Hitachi, Ltd. 2025. All rights reserved. 39
繰り返しになりますが初手でいきなり全体最適を狙うはアンチパターン パイロットでシンプルな課題に対応して早期に成果を創出し、周囲の共感を得ながら横展開していくアプローチ によって成果を積み上げ、豊富な実績とより強力なスポンサーシップを得てから難しい課題へと挑戦していく ステージ#1 ステージ#2 ステージ#3 パイロットの選定 / 改善計画の策定 成果の創出 / 成功体験の共有 横展開の実施 / システム全体への拡大 起点とするパイロットを選出 目に見える成果を創出 パイロットからの横展開を実施 改善の対象とするシステム / プロジェクトを 絞り込むことで、解決すべき課題を具体化 まずは対応コストが少なく、早期に成果を 出せる施策から着手して、小さな変化を起こす 要件が近い後続システムを選択した上で、 効果 / リスクを考慮しつつ施策を選択 / 適用 改善のロードマップを策定 成功体験を組織内で共有 プロジェクト横断での継続改善 「まずはやってみよう」と共感してくれる少数の メンバー(とスポンサー)の間で、素早く意思決定 小さな変化 / 成果をタイムリーに発信し続ける ことで、取り組みに対する組織内の共感を獲得 改善施策の適用をシステム全体に広げた上で、 要件に応じて適正なレベルの成熟度を実現 対象領域 活動内容 © Hitachi, Ltd. 2025. All rights reserved. 40
FinOpsフレームワークの構成要素 FinOpsの原則 FinOpsペルソナ FinOpsフェーズ FinOpsの活動を 成功へと導くための 基本的な考え方 FinOpsの活動に 関わる利害関係者 とそれぞれの役割 FinOpsの反復的 な活動を構成する 一連の流れ FinOps成熟度モデル FinOpsドメインとケイパビリティ FinOpsスコープ FinOpsの実践レベルを 客観的に把握するための 評価基準 FinOpsの実践を通じて達 成すべき基本的なビジネス 成果に対応する活動領域 FinOpsの実践を適用する対象 各ドメインの達成に必要な 項目や実装すべき能力 出典: FinOps Framework by FinOps Foundation © Hitachi, Ltd. 2025. All rights reserved. 41
FinOpsの活動として具体的に何をやるのか? 使用量とコストの理解 FinOpsプラクティスの管理 すべての人がクラウドの使用量やコストに ついて理解を深めることを目的とした活動 継続的な改善活動を通じて人/プロセス/技術へ徐々に変革をもたらし、無駄を生みに くく、より価値を高められる組織的文化を醸成していことを目的とした活動 データ取り込み 使用量やコストに 関するデータセッ トを作成 割り当て タグやラベルなどを 使用してコストを 割り当て レポートと分析 プラクティスの運用 改善機会の特定、 データに基づく意 思決定のサポート 戦略とプロセスの継続を通 じてプラクティスを強化する 効率的なチーム運営 異常管理 ポリシーとガバナンス 予測できないクラ ウド支出をタイム リーに検知 要件に準拠し、リソースを 効率的に最適化するため の仕組みの確立/進化 アセスメント 成熟度を分析し、活 動の強みと改善すべき 領域の洞察を得る 組織全体がFinOpsを 採用/実践できるように 教育などを実施 ツールとサービス 請求とチャージバック ツールやサービスを効 果的に活用し、プラク ティスを強化 ワークロードの オンボーディング 教育と仕組みづくり 費用対効果を確立/ 維持したクラウドへの 移行戦略 関連する専門分野 財務と協力し、請求書 照合ワークフロー、チャー ジバックモデルを開発 FinOpsと連携してクラ ウド戦略に統合すべき 関連ペルソナとの活動 使用量とコストの最適化 ビジネス価値の定量化 効果的な設計/構築、定期的な使用量/料金の見直しや新 機能/新サービスの活用などによる適正化を目的とした活動 利害関係者組織や利害関係者にもたらす価値と、クラウドのコ ストがどう対応しているか理解を深めることを目的とした活動 アーキテクチャー 設計 コストを意識した効率 的なソリューション設計 ワークロード の最適化 リソースを最適化 してビジネス価値 を拡大 料金の最適化 交渉割引・コミットメン ト割引などで効率化 出典: FinOps Domains, FinOps Capabilities by FinOps Foundation サステナビリティ 計画と見積り 持続可能性の指標を 最適化に組み込み、 他とのバランスを取る 潜在的なコストと価 値を見積り ライセンスとSaaS 将来のコストと価値の モデルを作成 ソフトウェアライセンスと SaaS投資を最適化 予測 予算 ビジネス目標に 沿った支出の管理 ユニットエコノミクス クラウド利用によるビジネ ス価値への影響を把握 するための指標を追跡 ベンチマーク 効率指標を使用して 外部と比較評価 © Hitachi, Ltd. 2025. All rights reserved. 42
FinOpsの活動として具体的に何をやるのか? 使用量とコストの理解 FinOpsプラクティスの管理 すべての人がクラウドの使用量やコストに ついて理解を深めることを目的とした活動 継続的な改善活動を通じて人/プロセス/技術へ徐々に変革をもたらし、無駄を生みに くく、より価値を高められる組織的文化を醸成していことを目的とした活動 データ取り込み 使用量やコストに 関するデータセッ トを作成 割り当て タグやラベルなどを 使用してコストを 割り当て レポートと分析 プラクティスの運用 改善機会の特定、 データに基づく意 思決定のサポート 戦略とプロセスの継続を通 じてプラクティスを強化する 効率的なチーム運営 異常管理 ポリシーとガバナンス 予測できないクラ ウド支出をタイム リーに検知 要件に準拠し、リソースを 効率的に最適化するため の仕組みの確立/進化 アセスメント 成熟度を分析し、活 動の強みと改善すべき 領域の洞察を得る ツールとサービス ツールやサービスを効 果的に活用し、プラク ティスを強化 ワークロードの オンボーディング 教育と仕組みづくり 組織全体がFinOpsを 費用対効果を確立/ それぞれの項目ごとに 採用/実践できるように 維持したクラウドへの 教育などを実施 移行戦略 ✓概要と目的 ✓成熟度評価 請求とチャージバック 関連する専門分野 財務と協力し、請求書 FinOpsと連携してクラ ✓各ペルソナの行動 照合ワークフロー、チャー ウド戦略に統合すべき ✓成功の尺度とKPI ジバックモデルを開発 関連ペルソナとの活動 ✓インプットとアウトプット などが定義 使用量とコストの最適化 ビジネス価値の定量化 効果的な設計/構築、定期的な使用量/料金の見直しや新 機能/新サービスの活用などによる適正化を目的とした活動 利害関係者組織や利害関係者にもたらす価値と、クラウドのコ ストがどう対応しているか理解を深めることを目的とした活動 アーキテクチャー 設計 コストを意識した効率 的なソリューション設計 ワークロード の最適化 リソースを最適化 してビジネス価値 を拡大 料金の最適化 交渉割引・コミットメン ト割引などで効率化 出典: FinOps Domains, FinOps Capabilities by FinOps Foundation サステナビリティ 計画と見積り 持続可能性の指標を 最適化に組み込み、 他とのバランスを取る 潜在的なコストと価 値を見積り ライセンスとSaaS 将来のコストと価値の モデルを作成 ソフトウェアライセンスと SaaS投資を最適化 予測 予算 ビジネス目標に 沿った支出の管理 ユニットエコノミクス クラウド利用によるビジネ ス価値への影響を把握 するための指標を追跡 ベンチマーク 効率指標を使用して 外部と比較評価 © Hitachi, Ltd. 2025. All rights reserved. 43
よくある使用量とコストの最適化ポイント クラウドにおける一般的なコスト最適化ポイントとしては以下のようなものがあり、さらに高難 易度でエンジニア魂に火をつけるアプリケーション最適化やアーキテクチャー最適化がある コンピューティングの適正化 ✓ 過剰なサイジングの見直し ✓ コストメリットの高い最新世代の利用 ✓ コストメリットの高いプロセッサの利用 未使用リソースの停止 ✓ アイドル状態のリソースの停止/削除 ✓ 未割当の仮想ストレージなどの削除 ✓ 不要なスナップショットの削除 料金(レート)の適正化 ✓ コミットメント割引の購入 ✓ スポットインスタンスの活用 ✓ ボリュームディスカウント/プライベートオファー スケーリングの調整 ストレージ/ネットワークの適正化 ライセンスの適正化 ✓ 夜間休日など未使用時のリソース停止 ✓ オートスケーリングによるリソース増減 ✓ オートスケール速度/感度の調整 ✓ 用途に合わせたストレージサービスの選択 ✓ アーカイブなどのストレージ階層の変更 ✓ リージョン間/外部通信などの適正化 ✓ 既存ライセンスの持ち込み(BYOL) ✓ ソフトウェアライセンスの安いOSSの活用 出典: AWSコスト削減ポイント紹介 (v20241205) © Hitachi, Ltd. 2025. All rights reserved. 44
FinOpsフレームワークの構成要素 FinOpsの原則 FinOpsペルソナ FinOpsフェーズ FinOpsの活動を 成功へと導くための 基本的な考え方 FinOpsの活動に 関わる利害関係者 とそれぞれの役割 FinOpsの反復的 な活動を構成する 一連の流れ FinOps成熟度モデル FinOpsドメインとケイパビリティ FinOpsスコープ FinOpsの実践レベルを 客観的に把握するための 評価基準 FinOpsの実践を通じて達 成すべき基本的なビジネス 成果に対応する活動領域 FinOpsの実践を適用する対象 各ドメインの達成に必要な 項目や実装すべき能力 出典: FinOps Framework by FinOps Foundation © Hitachi, Ltd. 2025. All rights reserved. 45
FinOpsの実践はどこに適用できるのか? FinOpsはパブリッククラウドの変動費モデルによって生じるコスト管理の課題を解決するために生まれたものの、 パブリッククラウドに対する活動の成功に伴いSaaS、データセンター、AI基盤などにも適用が拡大している コミュニティー調査では50%以上が SaaS、ソフトウェアライセンス、 AI基盤への取り組みをすでに開始 AI基盤向けのFinOps学習コンテ ンツも近日リリースを予定しており ナレッジや事例も充足傾向 出典: The Scope of FinOps Extends Beyond Public Cloud by FinOps Foundation © Hitachi, Ltd. 2025. All rights reserved. 46
改めて、最適なルートを歩むために心がけなければいけないこと だいたい 長期的な準備 Sweet fruit めざすべき先はみんな同じ など 成熟度(マチュリティ) クラウドによる ビジネス価値の最大化 Run 普遍的で明快なゴール North Star と比喩されることも (北極星) Low-hanging fruit =簡単に得られる成果 組織一体 データに基づく 迅速な意思決定 まずは軽くで良いので Walk コミュニティー /メンター Crawl Inform おさえておきましょう!! データの可視化 Optimize AWS Well-Architected Framework/CFM Template 改善機会の特定 Azure Well-Architected Framework Google Cloud Architecture Framework ガイドライン /リファレンス FinOps Framework → デファクトスタンダード手法 Operate 改善の実装 小さな改善の 反復ループ © Hitachi, Ltd. 2025. All rights reserved. 47
めざす先もたどり着く方法も分かったけど自力だけはつらいですよね そんなあなたを支援する 良い制度/サービスがありますよ!! FinOps Foundationメンターシッププログラム (無償) Hitachi Application Reliability Centers(HARC)サービス © Hitachi, Ltd. 2025. All rights reserved. 48
FinOps Foundationメンターシッププログラム(無償) コミュニティーメンバー向けの育成プログラムで、豊富な経験と専門性が認められたコミュニティーメンバーが6か 月間メンターとして付き、1か月あたり合計60分間のミーティングベースでアドバイスや相談を受けることが可能 どちらもコミュニティーメンバー メンティーとなるための条件 • コミュニティーメンバー(個人)であること • 現在FinOpsに関わる仕事をしていること • FinOps認定プラクティショナー資格、もしくはFinOps認定 エンジニア資格を取得していること 補足)コミュニティーメンバー(個人)になる条件 • 非ベンダー企業所属かつFinOps認定プラクティショナー資格を取得 していること(もちろん年会費などなし) メンター (教えたい人) メンティー (学びたい人) © Hitachi, Ltd. 2025. All rights reserved. 49
もう一つは、エベレスト登山を伴走型で支えるシェルパのように Hitachi Application Reliability Centers 注意: 以降では、Hitachi Application Reliability Centersを略してHARCと表示しています。日本市場ではハルクと発音します。 © Hitachi, Ltd. 2025. All rights reserved. 50
HARCサービスで攻略をサポートできる山は現時点では大きく2種類 クラウド運用全般を 改善するという大きな山 SRE実践ルート クラウドコストを 最適化するという山 FinOps実践ルート Japan AWS Top Engineers/Microsoft Partner Top Engineersアワード受賞者などをはじめとする業界 トップクラスのエンジニアチームがサポートします! © Hitachi, Ltd. 2025. All rights reserved. 51
HARCサービスカタログとサービス適用の流れ アドバイザリサービスで改善計画の策定、マネジメントサービスで各種施策の継続実行 / 成熟度向上を実施 Plan(アドバイザリ) Build(デザイン) Manage(ラン) HARC – 運用改善 SREアドバイザリサービス 導入 コンサルティング 適用サービスの選定と 対象プロジェクトの明確化 SREマネジメントサービス 新規運用の要件定義 新規運用の設計 新規運用 / クラウドマイグレーション 後の運用に対する要件の明確化 要件定義に基づく運用設計 / 実装を通じた、成熟度の確保 マチュリティ・アセスメント 運用改善 ループ 既存運用の成熟度向上に向けた 現状分析 / 実行計画案の策定 運用改善の設計 運用改善の実行 運用作業の実行 / 改善施策の 適用を通じた継続的な改善 アセスメント結果を踏まえた改善 施策の実装 / 成熟度の向上 HARC – コスト最適化 クラウドコスト・ アセスメントサービス クラウドコスト支出状況の現状分析 / 最適化に向けた実行計画案の策定 クラウドコスト・ マネジメントサービス 運用改善 ループ コスト最適化施策の設計 / 実装、および コスト最適化の実行による継続改善 © Hitachi, Ltd. 2025. All rights reserved. 52
HARCサービス活用事例 設計初期段階にアセスメントを実施し、クラウドコストに関する課題を早期に摘出、将来的なコストを回避 状況 従来オンプレミスで運用していたシステムの更改にあわせ、 パブリッククラウド(AWS)上へとクラウドリフト&シフトを推進、 アセスメント実施時のプロジェクト工程は基本設計フェーズ 課題 FinOpsのベストプラクティスとのフィット&ギャップ分析 クラウドコストを最適化し、組織として最適な状態を維持し続ける運用体制や仕掛けづくりが 設計として落とし込めているかを分析し、残存するクラウドコストに関するリスクを顕在化 主要施策と その効果 クラウドコストと使用量の把握と理解に関する教育 クラウドネイティブツールを活用したクラウドコストと使用量の確認/分析方法として、組織全体の 把握からより支出の多い箇所にフォーカスして詳細を確認といった一連の流れを学習 クラウドコスト最適化の機会の特定 本システムでコスト比率の約80%を占めるEC2、RDSを中心に料金最適化に関する提案を 実施するとともに、将来的なリソース最適化/アーキテクチャー最適化についてアドバイスを提供 • チームのクラウドスキル不足に懸念があり、開発チームのアー キテクチャ―設計が妥当なのか漠然とした懸念がある • 現在の開発/運用チームから独立した第三者的な視点で 評価してもらい、今後の施策の参考としたい 残存リスク 33件 を摘出 エンジニア の育成 クラウドコスト 最適化施策 削減提案 の提案 16% 23件 © Hitachi, Ltd. 2025. All rights reserved. 53
アセスメントレポートの構成 FinOps実践状況 / クラウド使用状況に対して「エグゼクティブサマリ」、「改善項目とロードマップ」を提示 エグゼクティブサマリ 推奨改善項目 FinOps成熟度レベルのスコア(現状値 / 目標値) フィット&ギャップ分析から抽出した観察事項 / 改善項目の一覧 FinOps 実践状況 エグゼクティブサマリ 推奨改善項目 改善ロードマップ コスト使用状況 / 推奨改善項目のサマリ データから抽出した観察事項 / 改善項目の一覧 実施効果 / 工数を考慮した改善項目の実行計画案 クラウド 使用状況 © Hitachi, Ltd. 2025. All rights reserved. 54
最後に © Hitachi, Ltd. 2025. All rights reserved. 55
改めて、日本のFinOps業界の状況 ガートナージャパン株式会社の「日本におけるクラウド・プラットフォームのハイプ・サイクル:2024年」 によると、やっと姿を表してきたというレベルでここから2年で普及期へ持ってこれるかどうかという状況 世界 用語 日本 非エンジニアにも 知る人ぞ知る 広がっている (FinTechと混同) 実践 ≒当たり前 一部の企業のみ 話題 どうやるのか (How中心) なぜやるのか (Why中心) 焦点 全体最適 クラウドを超えて 単発的なクラウド コスト削減 出典: Gartner、「日本におけるクラウド・プラットフォームのハイプ・サイクル:2024年」を発表 © Hitachi, Ltd. 2025. All rights reserved. 56
ITガバナンスの実現に向けて、ぜひ「FinOps」の導入/実践を FinOpsの導入/実践にあたっての重要ポイントのおさらい 1 FinOpsで解決したい課題解決に向けて最適なルートをたどれるように FinOpsフレームワークや各種ナレッジなどの先人の知恵を積極的に活用すること 2 現在のデータをもとにこのサイクルではどこが一番効果的かを見極めながら その時々の最善を小さく繰り返し、組織/チームとしての成熟度を徐々に高めること (ゼロtoヒーローやビックバンリリースのような改善はさけること) 3 とくに導入期などの初期段階、自身でうまくサイクルを回せるようになるまでは コミュニティーなどをぜひ活用して他のFinOps実践者にアドバイスを求めてみよう (時には外部のFinOpsサービスを活用するといった選択肢もありかもしれない) © Hitachi, Ltd. 2022. 2025. All rights reserved. 57
もっとFinOps/FOCUSについて詳しく知りたい方は FinOps認定/トレーニング さまざまなトレーニングと認定資格を通じて FinOpsに関する知識を深めることができます 詳細は、learn.finops.org を参照ください 出典: Intro to FinOps slides by FinOps Foundation Coming Soon – FinOps for AI Courses! © Hitachi, Ltd. 2025. All rights reserved. 58
もっとグローバルの先進的なFinOps事例について知りたい方は ぜひFinOps Foundation公式 YouTubeチャネルへアクセスしてみてください。 → https://www.youtube.com/@finopsfoundation 出典: FinOps Foundation YouTube Channel by FinOps Foundation © Hitachi, Ltd. 2025. All rights reserved. 59
さらに、3月19日にFinOps書籍の日本語版が発売開始 クラウドFinOps 第2版 FinOps Foundationの創設者であるJ.R. Storment氏 およびMike Fuller氏が書き上げたFinOps業界における 「the Book」として親しまれている書籍の日本語版です。 Amazon/楽天ブックスにて予約を開始しており、 全国書店でもお買い求めいただける予定です。 Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4814401086/ 楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18133453/ 電子書籍ついては他の書籍と同様に O’Reilly Japanサイトより発売を予定しています。 O’Reilly Japan: https://www.oreilly.co.jp/ebook/ © Hitachi, Ltd. 2025. All rights reserved. 60
3月14日に「Japan FinOps Meetup#4」を開催します Japan FinOps Meetup#4 FinOps書籍の日本語版の発売を記念して、 今回は FinOpsの学習コンテンツや認定資格 などのスキルアップ を中心に基調講演、 パネルディスカッションなどを予定しています。 また、株式会社オライリー・ジャパン様協力のもと、 3月19日のFinOps書籍の発売にさきがけて 会場にて先行販売も予定しております。 ぜひ会場まで足を運んでいただければ幸いです。 最新のイベント情報や参加登録については次のURLご確認ください! → https://finops.connpass.com/ © Hitachi, Ltd. 2025. All rights reserved. 61
FinOps業界グローバル最大イベント「FinOps X 2025」のお知らせ FinOpsの最新動向や事例など学びの多いイベントです!ご興味があればぜひ! → https://x.finops.org/ © Hitachi, Ltd. 2025. All rights reserved. 62
最後に、FinOpsコミュニティーへのお誘い ツールベンダー企業 サービスベンダー企業 ユーザー企業 日本では依然としてFinOpsの知名度は低い状況、 ぜひ一緒に日本の業界を盛り上げていきませんか? © Hitachi, Ltd. 2025. All rights reserved. 63
表記に関する注意事項 ■他社商品名、商標などの引用に関する表示 – – – – Amazon Web Services、AWS、Powered by AWS ロゴは、Amazon.com, Inc. またはその関連会社の商標です。 Microsoft、Azureは、マイクロソフト 企業グループの商標です。 Google、Google Cloud は,Google LLC の商標または登録商標です。 その他記載の会社名、製品名は、それぞれの会社の商標または登録商標です。 ■サービス・製品の仕様に対する表示 この資料に記載している製品・サービス仕様は、2025年2月現在のものです。 製品・サービスの改良などにより予告なく記載されている仕様が変更になることがあります。 © Hitachi, Ltd. 2025. All rights reserved.