Visual StudioとVS CodeとA(I)

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November 22, 25

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関連スライド

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Visual StudioとVS CodeとA(I)❤️ 松井 敏 【大阪出張編】.NETラボ 勉強会 2025年11月22日

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自己紹介 👨 松井 敏(まつい びん) 👨‍💻 フリーランスプログラマ 👜 某大学でSRE50% + HACARUSでC#エンジニア30% + ZenTechでAIエージェントエンジニア30% 🏆 Microsoft MVP for Developer Technologies 2012-2025 📚 Unity5 3Dゲーム開発講座 ユニティちゃんで作る本格アクションゲーム 💻 C#読書会主催、Greek Alphabet Software Academy TA ❤️ プログラム、マンガ、料理、睡眠、妻&子供

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本日のアジェンダ AI & Develop Tool Phase 1: AI Ask → AI Agent Develop Tool : Visual Studio Phase 2: AI Agent → AI Ask + AI Agent Develop Tool : Visual Studio + VS Code Phase 3: AI Ask + AI Agent → AI Plan + Parallel AI Agent Develop Tool : Visual Studio + VS Code + Cursor

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AI Ask → AI Agent Visual Studio

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I のVisual Studioへの❤️ 大体2006年頃から使用開始。約20年共に歩んできたパートナー 僕にとって揺るぎないNo.1の神IDE 「死んだら棺に入れて」と思っている。まさに永遠の愛

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IとAI 2024年 仕事を辞めた9月頃はまだAIは名前付けの補助になる程度だった プロンプトを工夫して電卓を作らせてもまだまだ全然だった 2025年初頭 AIが生成するコードの質が徐々に向上 個人開発でAIとペアプログラミングを開始 Askモードで出力されたコードをペーストする機会が増加

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AI Agent Agentモードの波 世の中でAgentモードが徐々に話題になってきていた しかしVisual Studioにはなかなか実装されない VS Codeは既に搭載済みだった 2025年5月 2〜3日程度のタスクをAIと取り組むことに Askモードで出力されたコードで3回連続失敗が続く フラストレーションがたまってきた そこでVS Code の Agentモードを試すことに

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VS Codeへの浮気 ちなみに自分にとってVS Codeを使う事かなり大きな決断 そもそもプログラムに他の開発環境を使う事にはかなりの抵抗があった(ある意味では浮気) それまでVS Codeを軽くさわることはあったが、単なるテキストエディタだと思っていた IDEとテキストエディタはツールとしても体験としても全く次元が異なるものという認識

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I は Shock いきなりタスクの全コードを数分で出力 それがほぼ想定通りだった 凄いというよりも強い憤りを感じた 「ここまでやられたら、ちっとも面白くない」 「むしろコードを書く楽しみを奪われる」

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Visual Studio’s Agent しかし徐々にAI開発はVS CodeのAgentモードにスライドしていく そして待望のVisual Studioにも Agentモードが実装される! しかし、期待外れの出来栄え…大きく落胆。冷める愛。

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AI Agent → AI Ask + AI Agent Visual Studio + VS Code

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Visual Studio + VS Code Visual Studio と VS Codeの二刀流 VS Code + GitHub Copilot Visual Studio Askモードで仕様を固める コードチェック Agentモードで実装まで任せる 実行と確認 Agentモードでコード修正を繰り返す コミット・PR作成 Visual Studio コードチェック・実行 VS Code Ask モード VS Code Agent モード 完成? No Yes Visual Studio Push PR ・ CodeRabbit&Copilot レビュー No Yes Merge

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I ❤️ AI Model Anthropic is No.1 初期のAIコーディングはGPTを使用していた Github Copilotでモデルが選べるようになりClaude Sonnet 3.5がかなり良かった その後様々なモデルを試すも、個人的にはずっとAnthropicが最強 CopilotライセンスでCodexが使えるようになり試したが、個人的にはやっぱりAnthropic Claude Code 使ってみたが日本語入力時の場所移動が嫌すぎる VS Codeの公式ExtensionでGUI対応 徐々にGitHub CopilotとClaude Codeの二刀流に

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Claude Code vs GitHub Copilot どちらもClaude Sonnet 4.5ベースなので挙動は概ね近い プロンプトを繰り返すと差はほぼ感じない ただClaude Codeの方が初手のプロンプトの精度が顕著に高い Claude Code Proだったが、10回ほどでリミットが来たので遂にMaxに課金 その後ぐらいからVS CodeのClaude Code Extensionはずっと調子悪いw PCのメモリを32GB→64GBで、ビックリするぐらい安定ww

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初手のプロンプト AI開発で最初の1回はとても重要 Askモードで練り上げたプロンプトをAgentモードに投げるのが王道 精度をさらに上げるにはClaude.mdやcopilot-instructions.mdの整備が重要 MCPも初回が一番コンテキストを把握してくれている印象 プロンプトを繰り返すほどコンテキストが薄れて忘れ去られる 徐々にモード切替も面倒でプロンプトをそういう風に頼むことが増えた

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AI Ask + AI Agent → AI Plan + Parallel AI Agent Visual Studio + VS Code + Cursor

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AI並列開発 2025年11月 Agent中は別の事した方が効率的ではある。が、自分はマルチタスクがとても苦手 仕事中に、ふと並列で出来たら効率的だなと思った ちょうどCursor2.0で並列開発の機能が乗った ある勉強会でAnthropicの基調講演でも並列開発の話になった git worktree + tmuxがよさげ

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git worktree 並列開発ではブランチを切っても衝突するので複数リポジトリが理想 実際過去複数リポジトリをクローンして切り替えていたこともある ただ数分だけSSDも圧迫するし、管理も間違えやすい もっといい機能がgitにあるんじゃない?→それがgit worktree。 好きな別フォルダに全コピーされ、.gitは元と共有。 commit, pushも可能。git worktree removeで削除

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実験その1 VS Codeでマルチモデル Codex, Claude Code, GitHub Copilotに全く同じ作業を振ってみた フォルダだけ作ってその下に作ってもらうように指示 3つのチャットを順番に読んでいくだけでも結構脳の負荷が高く疲れた。。

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実験その2 Cursor並列開発マルチモデル CursorでClaude Code, GPT5-codexで並列開発 Claude Code×4は正直殆ど変わらないのであんまり。 worktreeは自動で作ってくれる Cursorでは差分が見にくいし各worktreeの比較が難しい。 現状はVisual Studioで一つずつ確認している UI未確定時とかで色んなパターンを見たい時には結構良い

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並列開発の可能性 並列開発は特定のフェーズで沢山、色んなパターンで確認したい場合は特に使いやすい 現状は4-8個程度だが、並列数はもっとあげられるはず。そうなると突然変異も生まれるらしい さらに充実していけば大量のサムネイルから一目見て選ぶABテスト的な1-100テストも可能 並列にはキャラ付けや役割付けなども出来る。そのうちレビューもAIがやり出す その中で100並列、1000並列とさらに増えていけば人間は太刀打ちできない

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並列で面白そうな技術 GitHub Copilot Coding Agent 個人的にはAgentモードよりもさらに好きじゃない。やることがレビューだけになる ただいくらでも並列に出来る。自分が仕事していない時間に働いてもらえる LLM-as-a-Judge LLMをLLMで評価する仕組み 結局AIの良し悪しは個人の好みになりがちなので、評価もAIに判断してもらう 並列開発でやりたいことは結局結果の確認 KAMUI Multi-Agent AI OS 既に100並列も検討中 今後は1000並列の使い方も議論中

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並列に使えそうな技術 Spec-Driven Development 仕様(spec)をAIと共に作成し、それを唯一の基準としてコードを生成し検証していく開発スタイル まださわってないけれどKiroは仕様を構造化するのが基本スタイル GitHubもSpec Kitを作っている 日本発のcc-sddがよさげ AIに初回でやってもらうにはSpecDDが相性が良い Planモード 基本ファイル操作をせずにプランを作ることに特化したモード CopilotのAskモードは意味通り質問をするモード VS CodeのCopilotにもつい最近Planモードができた Claude Codeにもある

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昨日時点での開発スタイル Cursorで今からやることをやろうとしたら上限来てたw。。。 先ずはClaude CodeのPlanモードで内容を詰める。詰まった内容はmdで出力する。 VS CodeでCodex->GPT-5.1-Codex, Claude Code->Sonnet 4.5(Opusにすれば良かった), GitHub Copilot>Gemini3.0で並列開発 それぞれにworktreeを作ってと頼んで実行までやってくれと頼む なるべく1手で完了までいって実行してもらうのが理想。これもプロンプト次第 因みにGemini3.0はいきなり無視してworktreeを作らなかったw。 個人的な見解ではClaude Codeの勝利 マージが上手くいかず結局手でコピーした。。 並列はまだ模索中で色々やっている 常に並列ではなくバグ修正とか簡単な機能追加は即Agentもよくある

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まとめ:AI開発スタイルの進化 Phase 0 Phase 1 Phase 2 Phase 3 今までの開発 AIサポート開発 AIペアプロ開発 AI並列開発 2006-2024 2025年2月 2025年6月 2025年11月 Visual Studio Visual Studio+Askモード Visual Studio+VS Visual Studio+VS Iは一人。IDE最強。 AIは質問相手 Code+Agentモード Code+Cursor+並列Agent AIはペアプロ相手 AIは複数の部下 ※特筆すべきはAIは全て今年の話。

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最重要補足

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Visual Studio 2026’s Agent ❤️ 今までのVisual StudioのAgentモード 数カ月に1回程度試してほんのマシになってもずっとイマイチ Claude Code > VS Code >>>>>>>>>>>>>>>> Visual Studio(論外) 先週Visual Studio2026でのAgentモード再検証 劣る部分もあるが正直使うに値するレベル!! コード、差分、ビルドなどやっぱりIDEの方が優れていると思う点もある Claude Code > VS Code > Visual Studio 帰ってきた我が愛人