チームに新しく飛び込んだスクラムマスターが最初にやること #scrumsendai

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August 24, 24

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Scrum Fest Sendai 2024登壇資料

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温泉旅館でゆっくりしたいスクラムマスター。

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関連スライド

各ページのテキスト
1.

チームに新しく飛び込んだ スクラムマスターが 最初にやること asato 2024-08-24 Scrum Fest Sendai 2024

2.

自己紹介 ● 名前:髙橋 朝人(asato) ● 所属:株式会社マネーフォワード ● 職業:スクラムマスター ● 𝕏:@at_946 ● ブログ:https://at-blog.vercel.app

3.

今日話すこと チームに新しく飛び込んだスクラムマスターが最初にやること

4.

Target Audience & Learning Outcome ● ● Target Audience ○ スクラムチームにどう飛び込めばいいか悩んでいるスクラムマスター ○ スクラムマスターをどう迎え入れればいいか悩んでいるチームメンバー Learning Outcome ○ スクラムマスターのチームでの最初の振る舞いの一例を知ることで ■ スクラムマスターは新しいチームでの行動戦略に考え、早期に効果的な行動が取れる ■ スクラムチームのメンバーは迎え入れる心の準備ができ、いつも通り開発を続けられる

5.

本編

6.

チームに新しく飛び込むスクラムマスターは不安がいっぱい ● チームはスクラムマスターにどんな期待を抱いているのだろうか? ● チームはどんな課題を抱え、どんな理想を描いているのだろうか? ● 私はその課題解決や理想実現に貢献できる経験やスキルがあるのだろうか? ● チームの成熟度やスクラムへの理解 はどの程度なのだろうか? ● スクラムやスクラムマスターに否定的だったらどうしようか? ● 一緒に楽しくお仕事できるかな? ● …

7.

その不安、妄想なので捨てましょう

8.

「妄想」こそは、人間が最も得意で、大好きで、ほぼ一日中絶え間 なく繰り広げている、ナンバーワンの煩悩です。 楽しい妄想だけならよいですが、仕事や家事に「追われている (あれもこれもやらなきゃ)」と感じたり、「この先どうなるのだろう」 と不意に不安に駆られたり、悲しい過去を振り返って落ち込んで しまったりという心境もまた 「妄想」から来ています。 「ムダな妄想はリセットする」ことが一番です。

9.

現実を見る

10.

スクラムマスターって 何する人なの?

11.

スクラムマスターは、 スクラムチームの有効性 に責任を持つ。

12.

スクラムマスターの目的は、単に良いチームではなく、 ハイパフォーマンスなチームを作る ことです。

13.

Lead to more effective team with continuous improvement

14.

カイゼンの型 The Improvement Kata | The Toyota Kata Website

15.

カイゼンの型 効果的な チーム The Improvement Kata | The Toyota Kata Website

16.

現状を把握するための行動 観察 (客観) 対話 (主観)

17.

観察

18.

観察すること 、傾聴すること、干渉しないことは、 偉大なスクラムマスターの仕事の中で一番大事な側面 です コーチング、ファシリテーション、ティーチング、 障害物の除去といったどんなアクションも、 いずれのアプローチが最良の選択なのかはっきりするまで待 つことができます

19.

「観察」はScrum MasterのCore Competence ScrumMasterWay - スクラムで卓越した成果を収めグレートスクラムマスターになるための⽅法

20.

1-2週間は何もしません! みなさんのやり方学ばせてもらいます!

21.

何を観察するの? 作成物 イベント コミュニケーション

22.

観察例 - 作成物

23.

観察例 - イベント

24.

観察例 - イベント 2/2

25.

観察例 - コミュニケーション ● 雰囲気は良いか、楽しそうか ● 率直なコミュニケーションを取れているか ● デイリースクラムを待たずに適切なタイミングで相談や共有が行われているか ● スプリントレトロスペクティブを待たずに適切なタイミングで改善が行われているか ● 職能が違うメンバー同士でもコミュニケーションが起きているか ● スクラム、アジャイル開発、会社のバリューやカルチャーを体現したコミュニケーションが取れているか

26.

対話

27.

対話 ● 観察で得た客観的な事実に、対話から得たメンバーの主観的な事実を加える ● 「はじめまして」の役割もこめて、1:1で話す時間をもらう ● 互いのことを知る時間 ● ティーチングやコーチングを目的としない

28.

「対話」はScrum MasterのCore Competence ScrumMasterWay - スクラムで卓越した成果を収めグレートスクラムマスターになるための⽅法

29.

対話の流れの例 1. スクラムマスターって何者? わたしのこと 2. わたしに期待してほしいこと、そうでないこと 3. チームのGoodなところ、Moreなところ チームのこと 4. あなたは今後どんなことをしていきたいか 5. あなたがこのチームに期待していること あなたのこと

30.

「観察」と「対話」ができたら 「方向づけ 」

31.

観察と対話の結果をまとめる ● ⭕ チームメンバーは自分たちの関係性に満足している ● ⭕ スクラムに対して、ポジティブな印象を持っている ● ⭕ スプリントごとにインクリメントされており、ステークホルダーからも好評 ● ⭕ スクラムのロール、イベント、作成物は欠けていない ● ❌ メンバーそれぞれにスクラムをちゃんと実践できているか不安感がある ● ❌ コミュニケーションの率直さは改善の余地がある ● ❌ プロダクトバックログは各職能のTodoリストのまとめでしかない ● ❌ 1スプリント中に完了しないアイテムが多い ● ❌ 完成の定義や受入基準が明確でない ● ❌ ベロシティやアウトカムの計測はない

32.

【再掲】カイゼンの型 効果的な チーム タスクを 完了できる チーム 現状 The Improvement Kata | The Toyota Kata Website

33.

First OODA Loop

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OODA loops The Essence of Winning and Losing | Slightly East of New

35.

OODA loops レパートリー(選択肢)を どれだけ持っているかが 良いDecideにつながる 過去の経験、慣習、感情、情報を 分析・統合し続けて レパートリーを獲得する The Essence of Winning and Losing | Slightly East of New

36.

レパートリーをどう増やすの?

37.

泥臭く学習し続けるしかない

38.

レパートリーを増やす ● 実験!実体験! ● 先人の話を聞く ● 登壇を聴く ● 本を読む ● ブログを読む ● 自分の気持ちや考えをアウトプットしてみる ● …

39.

まとめ

40.

まとめ ● 目に見えない不安は妄想 なので手放して、現実に目を向ける ● スクラムマスターはより効果的なチームへの改善をリード する ● そのために「観察」と「対話」で現状を把握、そして「方向づけ 」 ● 「観察」や「対話」、「方向づけ」の質を高めるために泥臭く学習 !

41.

We’re hiring!! 【スクラムマスター】マネーフォワードクラウド(会計領 域)_東京(田町)

42.

Thank you