変化に適応し続けるエンジニアのキャリアとその要件

186 Views

February 19, 26

スライド概要

Developers Summit 2026の登壇資料です。

profile-image

シンプレクスは1997年の創業以来、メガバンクや大手総合証券を筆頭に、日本を代表する金融機関のテクノロジーパートナーとしてビジネスを展開してきました。現在では、金融領域で培った豊富なノウハウを活用し、金融機関以外の領域でもソリューションを展開しています。2019年3月にはAI企業のDeep Percept株式会社、2021年4月には総合コンサルティングファームのXspear Consulting株式会社がグループに加わり、創業時より付加価値の創造に取り組んできたシンプレクスとワンチームとなって、公的機関や金融機関、各業界をリードする企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進を支援しています。

シェア

またはPlayer版

埋め込む »CMSなどでJSが使えない場合

(ダウンロード不可)

関連スライド

各ページのテキスト
1.

変化に適応し続けるエンジニアのキャリアとその要件 Developers Summit 2026 シンプレクス株式会社 松本 頌 2026/02/19 1 © 2026 Simplex Inc.

2.

自己紹介 • 大学院を修了後、2015年にシンプレクス株 式会社に新卒入社 • 選考過程で初めてプログラミングに触れ、その楽 しさを知る • 入社以降のキャリアは後述 松本 頌 (Sho Matsumoto) シンプレクス株式会社 システムディベロップメントコンピテンシー コンピテンシーリード • 妻、猫2匹、フェレット2匹と暮らしている • 小説(ミステリなど)や漫画をまあまあよく読 む • ポケモンのヤドンとちいかわのうさぎが好き --保有資格など-IPA試験 システムアーキテクト PMP JSTQB Advanced Level(テストマネージャ/テストアナリスト) Japan All AWS Certifications Engineers 2023-2025 2 © 2026 Simplex Inc.

3.

本日話すこと 1. 変化とエンジニアのキャリア 2. 自分のキャリア紹介 3. キャリアからの気付き 4. まとめ 3 © 2026 Simplex Inc.

4.

本日話すこと 1. 変化とエンジニアのキャリア 2. 自分のキャリア紹介 3. キャリアからの気付き 4. まとめ 4 © 2026 Simplex Inc.

5.

変化とは? 社会の変化 「変化」と言っても規模や契機はいろいろある。 本セッションでは以下2つのポイントを抑えたい。 組織の変化 大きな変化は小さな変化をも引き起こす。 …① ex.) 技術革新で業務内容が変わる。 チーム、業務の 変化 外発的な変化はコントロールできないが、 内発的な変化はコントロールできる。 …② ex.) 組織の体制変更は上司の判断だが、チーム 内での分担は自分で決められる。 個人、家族の 変化 5 © 2026 Simplex Inc.

6.

エンジニアのキャリアは大きな変化にさらされ続けている 10年単位で見ると、エンジニアが知るべき技術が激変し続けている。 (10年後には今やっていることはおそらく時代遅れになる) フルスタックエンジニアもあくまで今のスナップショットにおけるフルスタックでしかない…。 まさに外発的な大きな変化の影響でキャリアが振り回されているような状態。 年代 関連技術 -1960s 計算機の誕生 メインフレーム, 高級言語(Fortran, COBOL), ARPANET 1970s OSとネットワークの基礎 UNIX, C言語, Ethernet, RDB理論 1980s 一般向けPCとソフトウェア産業の興り Macintosh, Windows 1990s インターネットの始まり WWW, Java, Linux, クライアント・サーバ 2000s Web2.0と仮想化、スマートフォンの登場 アジャイル宣言, VMware, iPhone 2010s クラウド、ビッグデータ、ブロックチェーン DevOps, Docker, Kubernetes, Ethereum 2020s前半 生成AI ChatGPT, AIエージェント, Vibe Coding 2020s後半- ??? 量子コンピューティング, 分散ネットワーク, 人間拡張技術? 6 © 2026 Simplex Inc.

7.

じゃあ、どうする? 7 © 2026 Simplex Inc.

8.

外発的な大きな変化に呑まれる前に 内発的な小さな変化で慣れておく 8 © 2026 Simplex Inc.

9.

本日話すこと 1. 変化とエンジニアのキャリア 2. 自分のキャリア紹介 3. キャリアからの気付き 4. まとめ 9 © 2026 Simplex Inc.

10.

自分のキャリアについての前提 • 2015年にシンプレクス株式会社に新卒入社 • 専門性を身に付けたかった、というのが動機 • 飽きっぽい性格 • やったことないことをやれるようになりたい • エンジニアを自認している • が、特に役割を限定するつもりはなく、ビジネスに必要なら何でもやるつもり 10 © 2026 Simplex Inc.

11.

(シンプレクスって何の会社…?)と思った方へ 会社紹介資料から抜粋してさらっと紹介 11 © 2026 Simplex Inc.

12.

シンプレクスグループの概要 ビジネスを成功に導く唯一無二の戦略的パートナーとしてグループ全体で付加価値の創造を追求 戦略コンサルティングからシステムインテグレーション/運用保守までワンストップでソリューションを提供 12 © 2026 Simplex Inc.

13.

シンプレクスグループの事業 戦略から設計・開発・運用保守すべてに責任を持ち、一気通貫でトータルソリューションを提供 単なるベンダーではなく、顧客との直接取引・下請けに丸投げしない、「自社完結モデル」 戦略策定 課題特定 要件定義 一気通貫モデル シンプレクス グループ 設計・開発 クライアント 運用保守 自社完結モデル コンサルティング ワンチームで支援 Biz×Techの ハイブリッド人材 システム開発 戦略ファーム 通常の受託 スキーム 運用保守 ITコンサル(PMOとして参画) プライムSI 2次請け 多重下請構造:複数ベンダーが絡み、ロスが大きい 3次請け 13 © 2026 Simplex Inc.

14.

シンプレクスグループの組織体制 業界(ディビジョン)と専門領域(コンピテンシー)に分けられた組織を掛け合わせたBiz×Tech組織 リソースはワンプール管理のため、特定の領域にロックされることなく幅広い経験を積むことが可能 D1 シ ン プ レ ク ス リテール証券 (toC) 保険 D2 D4 キャピタルマーケット (toB) エンタープライズ Infra Cloud Security システムディベロップメント プロジェクトマネジメント 数理工学 インフラストラクチャー (クラウドCoE) ク ロ ス ピ ア UI/UX(Alceo) コンサルティング 生成AI 金融 専 門 領 域 ( コ ン ピ テ ン シ ー ) 別 の 横 串 組 織 非金融 業界(ディビジョン)別のPJ型組織 14 © 2026 Simplex Inc.

15.

キャリアの変化 # 業界 プロジェクト概要 ロール 1 FX FXパッケージシステムのエンハンス開発 メンバー 内 Java, Linux, FX業務, クライアント・サーバ, チーム開発 1〜3 2 FX FXパッケージシステムの新規導入 メンバー 外 プロジェクトワーク, 開発規模・難易度up 2 3 FX FXパッケージシステムの活用方法のコンサルティング コンサルタント 内 シミュレーション, 分析, 業務コンサルティング 3〜5 4 FX FXパッケージシステムの刷新R&D メンバー 外 Spring Framework, フレームワーク開発, 耐障害性 3 5 暗号資産 暗号資産パッケージシステムの構築と導入 リーダー 外 チームリーダー, チームマネジメント, 暗号資産業務 3〜4 6 FX 取引所システム(自社サービス)の運用 メンバー→PjM 外 システム運用保守, 自社サービス 4〜5 7 FX FX/暗号資産パッケージシステムのエンハンス開発 リーダー 外 プロダクトマネジメント 4〜6 8 STO STOシステムのR&D開発と導入 メンバー/リーダー 内 Webアプリ, STO業務, ブロックチェーン, スクラッチ開発, AWS, アーキ設計 5〜7 9 証券 証券会社向けのITコンサルティング コンサルタント 外 ITコンサルティング, .NET, Windows Server, エンタープライズアーキテクチャ 7〜8 10 証券 証券会社向け新規スマホアプリ導入 アーキテクト 外 スクラム開発(の支援), スマホアプリ 8 11 証券 証券会社向けの基幹システムリプレース提案 メンバー 内 提案、見積もり 8 12 (社内) 開発リーダーガイドライン執筆 リーダー 内 開発プロセス, ドキュメンテーション, プロジェクトマネジメント 8 13 証券 リーダー 外 スクラッチ開発の導入リーダー 8 14 (社内) プロジェクトマネジメント用システムの開発、運用 メンバー→PjM 外 スクラム開発, GraphQL, React, NoSQL, ローコード 9〜 15 証券 証券会社向けのWebサイト構築 メンバー 外 Webサイト構築 9 16 証券 証券会社向けの業務システムリプレース メンバー 外 生成AI活用, ローコード 9〜10 17 公共 国民向けシステムの継続改善 アーキテクト/QA 内 QA, マイクロフロントエンド, カナリヤリリース 10〜 18 公共 基幹システム刷新に向けた調査研究 メンバー 外 コード解析, リバースエンジニアリング 11〜 19 (社内) 技術者組織運営 リーダー 内 組織運営, EM 11〜 証券会社向けの業務システム導入 変化の起点 キーワード 15 N年目? © 2026 Simplex Inc.

16.

キャリアの変化 # 業界 プロジェクト概要 ロール 1 FX FXパッケージシステムのエンハンス開発 メンバー 内 Java, Linux, FX業務, クライアント・サーバ, チーム開発 1〜3 2 FX FXパッケージシステムの新規導入 メンバー 外 プロジェクトワーク, 開発規模・難易度up 2 3 FX FXパッケージシステムの活用方法のコンサルティング コンサルタント 内 シミュレーション, 分析, 業務コンサルティング 3〜5 4 FX FXパッケージシステムの刷新R&D メンバー 外 Spring Framework, フレームワーク開発, 耐障害性 3 5 暗号資産 暗号資産パッケージシステムの構築と導入 リーダー 外 チームリーダー, チームマネジメント, 暗号資産業務 3〜4 6 FX 取引所システム(自社サービス)の運用 メンバー→PjM 外 システム運用保守, 自社サービス 4〜5 7 FX FX/暗号資産パッケージシステムのエンハンス開発 リーダー 外 プロダクトマネジメント 4〜6 8 STO STOシステムのR&D開発と導入 メンバー/リーダー 内 Webアプリ, STO業務, ブロックチェーン, スクラッチ開発, AWS, アーキ設計 5〜7 多いのでいくつかピックアップして紹介。 10 証券 証券会社向け新規スマホアプリ導入 アーキテクト 外 ITコンサルティング, .NET, Windows Server, エンタープライズアーキテクチャ 7〜8 外 スクラム開発(の支援), スマホアプリ 8 11 証券 メンバー 内 提案、見積もり 8 12 (社内) 開発リーダーガイドライン執筆 リーダー 内 開発プロセス, ドキュメンテーション, プロジェクトマネジメント 8 13 証券 リーダー 外 スクラッチ開発の導入リーダー 8 14 (社内) プロジェクトマネジメント用システムの開発、運用 メンバー→PjM 外 スクラム開発, GraphQL, React, NoSQL, ローコード 9〜 15 証券 証券会社向けのWebサイト構築 メンバー 外 Webサイト構築 9 16 証券 証券会社向けの業務システムリプレース メンバー 外 生成AI活用, ローコード 9〜10 17 公共 国民向けシステムの継続改善 アーキテクト/QA 内 QA, マイクロフロントエンド, カナリヤリリース 10〜 18 公共 基幹システム刷新に向けた調査研究 メンバー 外 コード解析, リバースエンジニアリング 11〜 19 (社内) 技術者組織運営 リーダー 内 組織運営, EM 11〜 9 証券 証券会社向けのITコンサルティング 証券会社向けの基幹システムリプレース提案 証券会社向けの業務システム導入 コンサルタント 変化の起点 キーワード 16 N年目? © 2026 Simplex Inc.

17.

キャリア紹介 #1 FXパッケージシステムのエンハンス開発(1〜3年目) どんな変化か • 内発的な変化。 • 当時最速で昇進していた上司の下で働くことを希望して配属された。 • エンジニアとしての初仕事! 仕事の概要 • 自社製パッケージをエンハンス開発し、導入済の顧客企業向けにリリースする。 • Javaのリッチクライアント、オンプレミス(Linux)環境 • 画面修正から始まり、機能追加やアルゴリズム実装などを担当。 • 性能、耐障害性を追求している故に自社独自の要素が多い。 振り返って • 最初はコードの把握から技術スタックの理解まであらゆることが大変だった。 • プロダクションシステムについて何も分からないので、必死にいろいろ学んでいた。 • エンジニアとして、そしてビジネスパーソンとしての基礎を身に付ける。 17 © 2026 Simplex Inc.

18.

キャリア紹介 #3 FXパッケージシステムの活用方法のコンサルティング(3〜5年目) どんな変化か • 内発的な変化。 • 顧客のビジネスへの理解を深めつつ、金融の専門性も身に付けたいという思いから。 • システム開発とは異なるアプローチで価値を出す。 仕事の概要 • 顧客向けに導入したFXパッケージについて、顧客の収益を最大化するための利用方法を コンサルティングする。 • 具体的には各種アルゴリズムのロジック考案、シミュレーション、パラメータチューニング、 実装、導入後のモニタリングなどを実施。 • 顧客の収益に自社の売上が連動するので会社対会社でWin-Winな関係。 振り返って • コンサルティングと言いつつ実装もするので、今風に言うとフォワードデプロイドエンジニアかも しれない。 • Excelと仲良くなった。 • シミュレーション通りに顧客の収益が改善されると最高に嬉しい。 • この頃にAWSを触り始め、後にAWS資格を全部取るに至るきっかけとなる。 18 © 2026 Simplex Inc.

19.

キャリア紹介 #5 暗号資産パッケージシステムの構築と導入(3〜4年目) どんな変化か • 外発的な変化。 • それまで担当していた仕事の区切りで導入案件に誘われ、ほいほい引き受けた。 • 初の開発リーダーとして導入プロジェクトに携わる。 仕事の概要 • 暗号資産業界向けにFXパッケージを大規模カスタマイズし、導入するプロジェクトの開発 リーダーを担当。 • 10人程度の開発チームのマネジメントをすると同時に自らもプレイヤーとしてコードを書き、 レビューもする。 振り返って • タイトなスケジュールと不慣れなリーダー業、その他いろいろな要因により大苦戦。 • リーダーとしての振る舞いやプロジェクト内でのチーム開発のマネジメントについて分かってお らず、勢いで何とかしようとしていた。 • 後に開発リーダーガイドの執筆に携わったり、PMPを取得したりするきっかけとなる。 19 © 2026 Simplex Inc.

20.

キャリア紹介 #9 証券業界向けのITコンサルティング(7〜8年目) どんな変化か • 外発的な変化。 • 同じグループ内でのアサインが続いていたので、別の刺激を与えるということで異動になった。 • ITコンサルタントとしての初仕事。 仕事の概要 • 証券業界向けのITコンサルティング。 • シンプレクスグループのクロスピア(コンサルファーム)と合同の案件。 • 内製開発している証券会社に対して、アーキテクチャや開発プロセスのASIS/TOBE、改 善へのロードマップを提示。 振り返って • いわゆるITコンサルティングは初めてだったが、意外とシステム開発との共通点があることに 気付く。(課題を見つけ、原因を分析し、あるべき構造を定義し、タスクに落とし、優先 度を決め、対応し、モニタリングする、というサイクル。) • この頃から全く新しい役割で何とかする感覚が分かり始める。 20 © 2026 Simplex Inc.

21.

キャリア紹介 #19 技術者組織運営 どんな変化か • 内発的な変化。 • 昇進を機に、元々興味のあった技術者組織のマネジメントにチャレンジしてみることに。 • 100人規模の組織の舵取りをする。(経験のある規模からすると一気に10倍に) 仕事の概要 • 社内のシステムディベロップメントコンピテンシーのリード(統括)。 • 「圧倒的な技術力を駆使してシンプレクスグループのビジネスに貢献する」がミッション。 • 経営と現場をつなぎ、所属するエンジニアの育成と全社のビジネス貢献に責任を持つ。 • 2024年から開発プロセスに関する取り組みをリードしており、2025年6月からはコン ピテンシー全体のリードも兼任。 振り返って • 組織の存在意義、自分の存在意義を問うところから始まる。 • どこに力を入れるかを見極めることがとにかく大事と感じる。 • 目下引き継がれつつ、組織マネジメントや経営層とのコミュニケーションに適応中…。 • きっと適応できるはず! 21 © 2026 Simplex Inc.

22.

キャリアの変化まとめ # 業界 プロジェクト概要 ロール 1 FX FXパッケージシステムのエンハンス開発 メンバー 内 Java, Linux, FX業務, クライアント・サーバ, チーム開発 1〜3 2 FX FXパッケージシステムの新規導入 メンバー 外 プロジェクトワーク, 開発規模・難易度up 2 3 FX FXパッケージシステムの活用方法のコンサルティング コンサルタント 内 シミュレーション, 分析, 業務コンサルティング 3〜5 変化の起点 キーワード FX FXパッケージシステムの刷新R&D メンバー 外 Spring Framework, フレームワーク開発, 耐障害性 紹介できなかったものも含め、ざっくり言うとかなりいろいろやってきた。 4 N年目? 3 5 暗号資産 暗号資産パッケージシステムの構築と導入 リーダー 外 チームリーダー, チームマネジメント, 暗号資産業務 3〜4 6 FX 取引所システム(自社サービス)の運用 メンバー→PjM 外 システム運用保守, 自社サービス 4〜5 証券 証券会社向けの基幹システムリプレース提案 メンバー 内 提案、見積もり 8 • FX 業界はFXから暗号資産、STO(セキュリティ・トークン・オファリング)、証券を経て今は公共。 FX/暗号資産パッケージシステムのエンハンス開発 リーダー 外 プロダクトマネジメント 4〜6 8 STOシステムのR&D開発と導入 メンバー/リーダー 内 Webアプリ, STO業務, ブロックチェーン, スクラッチ開発, AWS, アーキ設計 5〜7 • STO プロジェクトはパッケージ開発、導入、運用、スクラッチ開発、コンサルティング、提案など。 9 証券 証券会社向けのITコンサルティング コンサルタント 外 ITコンサルティング, .NET, Windows Server, エンタープライズアーキテクチャ 7〜8 •10 証券 ロールはメンバー、リーダー、PjM、アーキテクト、コンサルタントなどを行ったり来たり。 証券会社向け新規スマホアプリ導入 アーキテクト 外 スクラム開発(の支援), スマホアプリ 8 7 11 (社内) 開発リーダーガイドライン執筆 リーダー 内 開発プロセス, ドキュメンテーション, プロジェクトマネジメント 8 様々な変化の経験を踏まえつつ、以降で変化に適応するための要件をスキル、マインド、環境に 13 証券 証券会社向けの業務システム導入 リーダー 外 スクラッチ開発の導入リーダー 8 分けて説明する。 14 (社内) プロジェクトマネジメント用システムの開発、運用 メンバー→PjM 外 スクラム開発, GraphQL, React, NoSQL, ローコード 9〜 12 15 証券 証券会社向けのWebサイト構築 メンバー 外 Webサイト構築 9 16 証券 証券会社向けの業務システムリプレース メンバー 外 生成AI活用, ローコード 9〜10 17 公共 国民向けシステムの継続改善 アーキテクト/QA 内 QA, マイクロフロントエンド, カナリヤリリース 10〜 18 公共 基幹システム刷新に向けた調査研究 メンバー 外 コード解析, リバースエンジニアリング 11〜 19 (社内) 技術者組織運営 リーダー 内 組織運営, EM 11〜 22 © 2026 Simplex Inc.

23.

本日話すこと 1. 変化とエンジニアのキャリア 2. 自分のキャリア紹介 3. キャリアからの気付き 4. まとめ 23 © 2026 Simplex Inc.

24.

その時々で興味のあることに取り組んでいたら悪くない感じのキャリアになった 計画された偶発性理論 20世紀末にスタンフォード大学のクランボルツ教授が提唱したキャリア理論。 キャリアは事前に完全に計画できるものではなく、偶然の出来事(happenstance)が大きな 役割を果たすという前提に立ち、その「偶然」を受動的に待つのではなく、 意図的に活用・創出するための態度と行動を理論化したもの。 好奇心、粘り強さ、柔軟性、楽観性、リスクテイクの5つのスキルが大事。 Planned happenstance: Constructing unexpected career opportunities, Mitchell, Kathleen E; Levin, Al S; Krumboltz, John D(1999) 24 © 2026 Simplex Inc.

25.

自分のキャリアのトレードオフを考える 得られたもの 得られなかったもの 汎用的なビジネススキル 変化に適応する力 幅広な知識、経験 高い評価 (主観的には)楽しい時間 特定分野への深い専門性 一貫性のあるキャリア 25 © 2026 Simplex Inc.

26.

如何にして変化に適応できるようになったか? キャリア初期の変化はちょっとしたものでもキャッチアップに苦労したり、うまくこなせなかったりした。 実際、暗号資産パッケージ導入のリーダー業はうまくできなかった。 一方でキャリア中期以降はSTO、証券、公共などを転々とするが、何とかなってきた。 つまり、変化への適応自体がうまくできるようになっているように見える。 その要因をスキル、マインド、環境から考える。 26 © 2026 Simplex Inc.

27.

変化に適応するための要件の概要 経験を学びに昇華させる スキル 資格をキャッチアップの取っ掛かりにする 抽象化されたビジネススキルをI/Fとして依存関係を逆転させる 好奇心を育む マインド インポスター症候群と向き合う そもそも変化への適応は難しいものと開き直る 一般的なエンジニアの枠に縛られない エンジニアの変化(チャレンジ)を推奨している 環境 キャリアパスが柔軟でビジネスと地続きである。 組織自体が大きな変化に適応している 27 © 2026 Simplex Inc.

28.

変化に如何に適応するか(スキル) - 経験を学びに昇華させる コルブの経験学習モデル • • 具体的な経験をそのまま流さず、結局何 が起きていたのかを振り返り、別の場面で も役立つ学びを得る。 • 外からのフィードバックも当然もらうが、 自分の中からも引き出す。 • 社内に1on1でサポートする仕組みが ある。 例えば開発リーダーとして開発の遅延を発 生させてしまった時の学び(エスカレーショ ンのタイミング、検知の仕組み化など)は、 別の役割でも活用できる。 具体的 経験 能動的 省察的 実験 観察 抽象的 概念化 Experiential learning: Experience as the source of learning and development, Kolb, David A. (1984) 28 © 2026 Simplex Inc.

29.

変化に如何に適応するか(スキル) - 資格をキャッチアップの取っ掛かりにする • • 資格を大量に取っているのは半分は趣味 だが半分は実益も兼ねている。 新しい領域について体系的に学ぶのに活 用できる。 • PMPやAWSのソリューションアーキテク トは特に実務にも役立っている。 https://www.credly.com/users/sho-matsumoto.539b8949 29 © 2026 Simplex Inc.

30.

変化に如何に適応するか(スキル) - 抽象化されたビジネススキルをI/Fとして依存関係を逆転させる • • • 個別具体の変化に通底する汎用的なビジ ネススキルに習熟し、それを通して変化を 捉えることで、キャリアが変化に依存するの ではなく、変化をキャリアに依存させることが できる。 • いわゆる「依存関係逆転の法則」が変 化への適応においても成り立つ。 例えば、エンジニアの間に培った問題の切り 分けや課題解決、進捗マネジメントなどの 汎用的なスキルは、初めてコンサルティング をしたときにも大いに役立った。 変化に呑まれるのではなく、変化の波に乗 れるようになる。 30 © 2026 Simplex Inc.

31.

変化に如何に適応するか(マインド) - 好奇心を育む 興味があること、やってみたいことはずっとどこかで覚えておく。 • • • バケットリスト(やりたいことリスト)を作ってみるのも良い。 公共領域の仕事は(そういう大学院出身なので)いずれやりたいと思っていたが、思い がけず叶った。 機会があったらとりあえず手を挙げる。 • • 迷ったら面白そうな方へ。YOLO(You Only Live Once)の精神。 31 © 2026 Simplex Inc.

32.

変化に如何に適応するか(マインド) - インポスター症候群と向き合う 変化を繰り返していると「インポスター症候群」になりやすい。 • • • 自分に専門性がなく、周りを騙しているような気分になる。 だが、本当にそうだとしたら周りはあなたにその仕事を任せない。 周りから任せられるということは、それができると信じてもらっているという こと。 • • きっとやれるようになると楽観し、自信を持とう。 32 © 2026 Simplex Inc.

33.

変化に如何に適応するか(マインド) - そもそも変化への適応は難しいものと開き直る とはいえ変化への適応は難しい。 • • いつもうまく適応できるとは限らない。 失敗した時のトレードオフを覚悟しておく。 • • 例えば、失敗して評価が据え置きになるとして、それでもやりたいと思えるなら問題ない。 33 © 2026 Simplex Inc.

34.

変化に如何に適応するか(マインド) - 一般的なエンジニアの枠に縛られない エンジニアがやるべきことの全量は変わり続ける。 • • 「フルスタック」はスナップショット的なもの。 いわゆるエンジニアの仕事にこだわらず何でもやることがエンジニアとして の強さにもつながる。 • • プロダクトエンジニアやフォワードデプロイドエンジニアの流行も踏まえると、 求められるエンジニアの役割は今まさに拡大している。 仕事でエンジニアをやるならビジネスへ貢献してなんぼ。 • • ビジネスへ如何に貢献しているかで自分の給料の妥当性を説明できるようにする。 34 © 2026 Simplex Inc.

35.

変化に如何に適応するか(環境) 環境はスキル、マインドの育成の土台にもなるので特に重要。 以下の3つを満たす環境がベスト。 エンジニアの変化 (チャレンジ)を推奨している キャリアパスが柔軟でビジネスと 地続きである 組織自体が大きな変化に 適応している 如何にキャリアを変化させたいとしても、 環境が認めないと身動きが取れない。 エンジニアの従来の役割に留まらずに変 化する余地があると汎用スキルが鍛えら れる。 大きな変化に適応できないとそもそも組 織自体が倒れてしまうおそれがある。 35 © 2026 Simplex Inc.

36.

環境としてのシンプレクス - エンジニアの変化(チャレンジ)を推奨している シンプレクスの「流れるプール理論」 『シンプレクスではマネージャー、リーダークラスも若手も関係なく、皆が「1つ上」あるいは「2つ先」を 目指して「つま先立ち」で前に動いている。会社を人が集まるプールに例えれば、皆が同時に前に 向かって泳いでいくがゆえに、自然発生の“流れるプール”状態になっているというのである。』 『入社してくれた社員に最大限ストレッチの効いた成長機会を提供し続けることにコミットする』 『FASTGROW 生意気な若者よ、10年で私を超えてみないか?』 2026/1/28アクセス より抜粋 https://www.fastgrow.jp/articles/simplex-sukema 36 © 2026 Simplex Inc.

37.

環境としてのシンプレクス - キャリアパスが柔軟でビジネスと地続きである 新卒社員の大部分はいわゆるSEとして技術職からスタートするが、その後のキャリアは千差万別。 大規模PJの次に小規模PJを担当したり、Techからマネジメントに移ったりまた戻ったりなど自由自在。 (逆にTechだけで突き抜けて年収2000万円overを目指すことも可能) マネジメント志向 小規模PM 大規模PM シニアPM ITコンサルタント Tech志向 アーキテクト SE テックリード シニアプログラマー コンサル志向 コンサルタント 37 © 2026 Simplex Inc.

38.

環境としてのシンプレクス - 組織自体が大きな変化に適応している 大きな変化 シンプレクスの適応 AWS 2016年にパートナーネットワークに加入。構築実績多数。 2021年からTop Engineersを5期連続で輩出。 ブロックチェーン (web3) 暗号資産取引システム開発には2017年から参画。 2018年頃から並行して研究開発を進め、ウォレットシステムやステーブルコインシステムをリ リース。 生成AI 2023年に専門のコンピテンシー組織の立ち上げ、全社での生成AI活用推進中。 量子コンピューティング 2024年より量子コンピューティング関連のコンソーシアムへの参画、情報収集や実証実験 を行う。 38 © 2026 Simplex Inc.

39.

本日話すこと 1. 変化とエンジニアのキャリア 2. 自分のキャリア紹介 3. キャリアからの気付き 4. まとめ 39 © 2026 Simplex Inc.

40.

生成AIによって変化の流れは加速している “かつて「コンピューター」という言葉は計算を仕事としている人、「プリンター」は活字を扱って印刷す る人を指していました。今やこれらの言葉は、すっかり機械を意味するようになりました。劇的に速 いスピードで「プログラマー」もまた機械、つまり人間ではないものになっていくでしょう。これは、2年 後くらいで現実になるかもしれません。” 『日経XTREND 「フェイク広告」を台湾で一層できた理由 初代デジタル発展相が明かす』 2026/01/31アクセス より抜粋 https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00109/00214/ 40 © 2026 Simplex Inc.

41.

生成AIによってエンジニアの仕事は変わるのか? もちろん変わる。 そして、今後も変わり続ける。 生成AIに限った話ではなく、コントロールできない大きな変化に適応し続けないといけない。 41 © 2026 Simplex Inc.

42.

じゃあ、どうする? 42 © 2026 Simplex Inc.

43.

外発的な大きな変化に呑まれる前に 内発的な小さな変化で慣れておく 43 © 2026 Simplex Inc.

44.

そして今までのエンジニアの枠を超えていく 44 © 2026 Simplex Inc.

45.

Beyond the Code Beyond the Engineer 45 © 2026 Simplex Inc.

46.

ご静聴ありがとうございました! ブース出展しているので、是非お立ち寄りください。 色んな社員のキャリアを紹介しています。 46 © 2026 Simplex Inc.