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April 19, 25
スライド概要
市民開発者にも意識してほしいシステム開発の原則 2025/04/19 気ままに勉強会#109
自己紹介 名前 Kohhey 生年月日 2001年1月24日 X @koh_of_yama Blog https:kohhey-memo.hatenablog.com/ 趣味 推し(山下美月)が乃木坂46にいたころのライブ映像などを見て思い出に浸る。 経歴 2023卒の新卒三年目。 主にPower Platformでの開発業務に従事しており、最近はフュージョン開発にも関心を持ってい る。Azureや.NETに関する知識をもっとつけていきたい。
フールプルーフ ・フールプルーフとは? 利用者が取り扱いや操作を誤っても問題が生じない、あるいは誤った操作ができないような構造や仕組み を組み込む設計思想のこと。 ・メリット 誤操作を防ぐことで、ユーザーが不利益を被る可能性を減らす。 メンテナンス頻度の削減につながり、運用保守のコスト削減につながる。
どのようにフールプルーフを活用する? ①データソース(DB) ExcelよりもDataverseやSharePoint(Microsoft)リストを積極的に採用する。 【理由】 データの一貫性を担保する機能や、データのアクセス制限を設定する機能が充実しているため。
どのようにフールプルーフを活用する? ②エラーハンドリングを作成する。 想定される例外を洗い出して、異常なデータが登録されることを防ぐ。 ・Power Appsの場合 関数を応用する。※画像はあくまで例です。
どのようにフールプルーフを活用する? ②エラーハンドリングを作成する。 想定される例外を洗い出して、異常なデータが登録されることを防ぐ。 ・Power Automateの場合 条件分岐を活用。 ひとつ前の処理が失敗したときに実行する設定。
YAGNI原則 ・YAGNI原則 「将来必要になるかもしれない」という発想での設計・実装をしない考え方のこと。 ・メリットは? バグ発生のリスクを減らし運用保守コストを削減できる。 必要最低限の機能に集中することで開発サイクルが短縮され、迅速なリリースに繋げられる。
どのようにYAGNI原則を活用する? ・要件定義 要望を丸呑みにせず、根本的な目的・提供する価値は何かをベースに考える。 ・DB設計 むやみに列を追加しない。 ・UI Appsでもコンテナやギャラリーを組み合わせれば凝ったデザインにできるが、挙動が安定しないなどリス クがを伴う。必要性やメリットを考える。
KISS原則 ・KISS原則 [Keep It Simple, Stupid.]の頭文字を取った名称。 複雑さを避け、できるだけ簡単に設計・実装することを目的とした考え方のこと。 ・メリットは? 構成が複雑にならないのでバグの発生などを抑えられる。 →安定稼働につながる。 設計・実装の構成がシンプルになるのでリリースが迅速になる。 テストケースを考えるのが楽になる。
どのようにKISS原則を活用する? ・キャンバスアプリのUI ユーザーが操作する導線を簡易にする。 (画面を増やしすぎない、入力項目を少なくするetc.) ・DB設計 マスタテーブルの階層を深くしない。(スタースキーマ) スター スキーマと Power BI での重要性を理解する - Power BI | Microsoft Learn
DRY原則 ・DRY原則 [Don't Repeat Yourself.]の頭文字を取った名称。 ソフトウェア開発において「同じコードやロジックを繰り返し書かない」という考え方のこと。 ・メリットは? 同様の処理を複数の場所で使用している場合、変更点があれば修正箇所を少なくできる。 重複を避けることでコードやロジックの可読性が上がる。
どのようにDRY原則を活用する? ・ソリューション 共通する設定値・入力値は環境変数にする。 共通する接続参照はまとめる。(コードやロジックではないですが) ・Power Apps 複数個所で共通して使う処理をFormulasプロパティにまとめて利用する。(処理をカプセル化する) ・Power Automate 共通した処理は子フローを作成し呼び出すようにする。
ご清聴ありがとうございました。