UE4におけるエフェクトの基本戦略事例 後半【UE4を用いた大規模開発事例紹介 ~スクウェア・エニックス様をお招きして~ 2019】

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March 27, 19

スライド概要

※本セッションには、多くの動画が含まれていたりノートに備考が記載されている可能性があります。実際の講演で行われたスライドが下記からダウンロード可能ですので、是非そちらをご覧頂けますと幸いです。
講演パワーポイントリンク: https://epicgames.box.com/s/8mmgpxjfgbvk86wdfs23t0xbqwzfrrcu

登壇者
林 武尊さま

内容 
エフェクト制作においての各種レギュレーションや、制作中に起こった問題、検証したこと、どうやって解決したかなどを網羅的にお話する内容になります。

本スライドは2019年3月15日に行われた「UE4を用いた大規模開発事例紹介 ~スクウェア・エニックス様をお招きして~」にてスクウェア・エニックス様に講演していただいたものです。
当日は本講演は1セッションで行いましたが、公開頂いたスライドページ数がSlideShareの制限に達したため、前編後編の二部にわけて公開いたします。

前編: https://www.slideshare.net/EpicGamesJapan/ue4-138352666/

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Unreal Engineを開発・提供しているエピック ゲームズ ジャパンによる公式アカウントです。 勉強会や配信などで行った講演資料を公開しています。 公式サイトはこちら https://www.unrealengine.com/ja/

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関連スライド

各ページのテキスト
1.

U E 4 に お け る エ フ ェ ク ト の 基 本 戦 略 事 例 :後編 株式会社スクウェア・エニックス ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. 林 武尊 VFX STUDY GROUP

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スライドについて ・PowerPointファイルをEpic様より公開いただいています https://epicgames.box.com/s/x4blnv71vxwbyo9enrr0kuvnktyz54ki ・スライド内の動画はPowerPointファイルのDLにてご確認ください ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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呼称・略称について ・『Unreal Engine 4』をスライド内では『UE4』と記載しています ・『PlayStation®4』も同様に『PS4』と記載しています ・『エフェクト』の単語は Particle System を表してます ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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アジェンダ:後 編 ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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アジェンダ:後 編 • 自己紹介 • 環境 • 前提条件 • レギュレーション • 基本戦略 • 検証したこと • UE4の拡張 • ディスク容量 • 特殊表現 • メモリ、処理負荷 ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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レギュレーション ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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レギュレーション • 基本方針 • ガチガチに固め過ぎない • シンプルなレギュレーション • やりたい&求められるビジュアルの実現を重視 ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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レギュレーション • 基本方針:反省点 • ガチガチに固め過ぎない ⇒ 終盤の最適化に苦労 • シンプルなレギュレーション ⇒ 開発が進むにつれどんどん複雑に‥ • やりたい&求められるビジュアルの実現を重視 ⇒ ワンオフ(専用品)のものばかりになりアセットが大量に ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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レギュレーション 全てが手探りだったので 開発後半までレギュレーションを固められずにいた ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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レギュレーション なので、特に同じような境遇の方には 一例として参考になればと‥ ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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レギュレーション • 今後は • レギュレーションを守りやすいように 自動化や制限がうまくできるところは移行していく (でもディストピアな感じにはしたくない) • アセットはもっとシンプルに&もっと汎用性を高めたい • データサイズや処理負荷の知見を活かしたい ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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レギュレーション 具体的にどんなレギュレーションだったか? ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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レギュレーション テクスチャ、マテリアル、メッシュに関しては DeepDiveでの講演資料もご覧ください 『大規模タイトルにおけるエフェクトマテリアル運用』 https://www.slideshare.net/EpicGamesJapan/sqex-ue4dd ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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レギュレーション ざっくりと言えば‥ ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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レギュレーション • テクスチャ • テクスチャストリーミングとMipmapの基本仕様を把握する • テクスチャの解像度は必要最低限 • NoMipmapはなるべく使用しない • テクスチャアクセスの効率やメモリ使用効率が主な理由 • NeverStreamはできる限り使用しない • メモリを常に最大限圧迫してしまうので ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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レギュレーション • テクスチャ • テクスチャストリーミングとMipmapの基本仕様を把握する • Epic Games Japan 篠山さんより解説資料を公開予定とのこと ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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レギュレーション • テクスチャ • マテリアルがシンプルになるようテクスチャの運用を考える • Sampler Typeをなるべく絞る • 基本的にモノクロのテクスチャを「Alpha (BC4)」で運用 • テクスチャのUVを歪ませるのもモノクロテクスチャを流用 • カラーはBC1とBC7を使い分ける • 非圧縮推奨のテクスチャもBC7にする ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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レギュレーション • テクスチャ • 解像度は小さければ小さい方が良い • 単色は1*1、直線グラデーションは1*256とか • 基本的に最大1024*1024が目安 • SubUVアニメ用なら最大2048*2048が目安 • クロスフェード切り替えが優秀なのでできるだけ間引く 2048*1024にしたり ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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レギュレーション • テクスチャ(施策) • インポート時のデフォルト設定を一部変更 • Config¥DefaultEditorPerProjectUserSettings.ini • エフェクトアセットの保管フォルダにインポートされた時 • Texture GroupをEffectsにする • Compression Settingsを変えたりも可能 • 各スタッフのDevelopersフォルダもカバー ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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レギュレーション • テクスチャ(施策) • 定期的にプロパティマトリクスでチェック • レギュレーションが守られているか • 解像度、圧縮タイプ、NoMipmap、NeverStreamなど • 定期チェックとリストアップを自動化できると尚良い ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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レギュレーション • テクスチャ(施策) • 解像度が大きいテクスチャを発見したら ゲームを実行しながらMaximumTextureSizeを変えて 許せるレベルまで落とす • インゲームは特に512や256まで落としても気にならない場合が多い • 特に汎用的に使われないテクスチャは32とかギリギリまで落とす ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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レギュレーション • マテリアル • エフェクトチームの誰でも作成OKなルール • エフェクトは特殊な表現を求められることが多い • そのためマテリアルがワンオフ(専用品)になりやすい • ただし、メモリに常駐させるマスターマテリアルは私が用意する形 ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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レギュレーション • マテリアル • エフェクトチームの誰でも作成OKなルール • メリット: チーム全体でマテリアル作成スキルが身につき底上げになる • デメリット: 作成して良い数などしっかり制限して管理しないと数が溢れてしまい、 後から最適化するのは非常に大変 ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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レギュレーション • マテリアル • マテリアル数を減らすためにもBlend Modeは少ない方が良い • 半透明のBlend ModeはAddは少なめ、Translucency中心 • 不透明はOpaqueとMaskedを使い分けたが マテリアル数を減らすためにMaskedで統一した方が良かったかも ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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レギュレーション • マテリアル • 同様に数を減らすためにShadeing Modelも少ない方が良い • 汎用マテリアルは基本Unlit、一部でDefault Lit‥の2つのみ • 人によっては氷でSubsurfaceを使ったりはしている ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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レギュレーション • マテリアル • 半透明のライティングは基本無しの方針 • 煙のテクスチャには陰影が描き込まれている • ただし場所を限定しないものは「エリアカラー 」で環境に馴染ませつつ ライティングしていたものが多い その際、TranslucencyLightingVolumeは根元からオフになったので 「Surface ForwardShading」でライティング ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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レギュレーション • マテリアル • Render After DOF(旧Separate Translucency)は基本無し • ただしカットシーンでは必要に応じて使用 その分、マテリアルが増えることになるので注意が必要 ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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レギュレーション • マテリアル • 基本的にEmissive Color値は露出補正による影響を打ち消す • 仕組みとしてはEyeAdaptationノードで除算するだけ • 拡張でチェックボックスを追加してもらったのでONにすればOK • SceneTextureを使ってブラーを表現するものなど 一部でエラーが出たものだけ例外でOFFに ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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レギュレーション • マテリアル • 基本的にUsageは主な3項目をONにしておく • 「Particle Sprites」「Beam Trails」「Mesh Particles」 • 理由は、常に最低限しか設定しない方針だと、後から利用先が増減する 度にマテリアルを更新するのは無理だと思ったから • しかも汎用マテリアルは私しかサブミットできなくしてもらっているので • デカール用のマテリアルのUsageは全てOFFにする ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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レギュレーション • マテリアル • 原則として触ってはいけないもの • Apply Fogging(OFFにしたらダメ) • Disable DepthTest(ONにしたらダメ) • Render After DOF(インゲームではONにしたらダメ / 前述)‥など 問題のある設定のものが知らずに複製されたりもするので注意が必要 ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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レギュレーション • マテリアル(施策) • 定期的にプロパティマトリクスでチェック • プロパティマトリクスでマテリアルを検索可能にする対応があった • 開発終盤にエフェクトのマテリアルの主要パラメータを CSVで出力する機能を追加してもらった • 特定のプロパティの値を一括変更するコマンドレット • 必要に応じて作ってもらい、実行 ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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レギュレーション • マテリアル • 屈折について • 背景オブジェクトでは屈折の使用を避けてもらえた SceneTextureを使った疑似屈折でカバーしていた • 半透明描画の後に処理されるため、水面を走った際の波紋が バトル中のエフェクトを巻き込んだりするが許容 • GPUに余力があるなら屈折を描画するタイミングを 半透明描画前と後の二回に分けるのもあり?(費用対効果次第で) ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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レギュレーション • スタティックメッシュ • UVは1つのみ • コリジョンは不要 • なるべく頂点数を減らす • 連番メッシュの場合はなるべく少ないパターンにする ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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レギュレーション • スタティックメッシュ(施策) • インポート時のデフォルト設定 • Config¥DefaultEditorPerProjectUserSettings.ini こちらで設定できることに気付いていなかった • Auto Generate CollisionとGenerate Lightmap UVsをONに してしまっているスタティックメッシュが後から結構見つかった ⇒ コマンドレットでLighitmapUVとコリジョンを一括削除(後述) ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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レギュレーション • スタティックメッシュ(施策) • キャラクターの発光演出、武器出現&消滅演出などのための メッシュは万単位の頂点になるのでできるだけ削減 • Houdini Engine for Maya により、Maya上でHoudiniの 高性能なポリゴンリダクション機能「PolyReduce」を 使えるようにしてもらってチーム内で使用 ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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レギュレーション • エフェクト(Particle System) • エミッター数の目安 • 親子関係を構築できるのでエミッター100超えなど簡単にできてしまう • ヒットエフェクトで5個 • それ以外でも20個以下 • 画面内に1つのみの大技でも80個以下 ‥のような目安を設定 ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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レギュレーション • エフェクト(Particle System) • GPUパーティクル数の目安 • CPUパーティクルで生成数が100を超えるならGPUに切り替える • 短いフレーム数で一気に大量に生成しないよう注意喚起 • 約26万個が上限 • 常にメモリ上で確保されるGPUパーティクル計算用のバッファサイズを デフォルトの 1024*1024 から 512*512 に下げられるように 元々は100万個ほど出せる ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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レギュレーション • エフェクト(Particle System) • カラーモジュールで与えるEmissiveColorの値の目安 • 実際には輝度というよりもブルームの強さの目安 • リードによる見た目での目安をドキュメント化 描画される面積でブルームの強さが変わるため、見た目での提示 ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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レギュレーション • エフェクト(Particle System) • カラーモジュールで与えるEmissiveColorの値の目安 • InitialColor*ScaleColorで輝度が∞になって色飛びが起こったり‥ ポストプロセスのブラー等の兼ね合いで色飛びが起こったり‥ その都度、描画プログラマに対処してもらった ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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レギュレーション • エフェクト(Particle System) • ポイントライト • 「特別感を出す」ために使用場面を限定 • 使用する場合でも基本的に1つのParticleSystemで1個 • 見た目を重視して二乗減衰させないルール • 二乗減衰だとライトの影響範囲を大きくしたり強度を上げざるを得なくなる • 強度を上げるとキャラや壁に近い時に強く照らし過ぎる ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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レギュレーション • エフェクト(Particle System) • ポイントライト 二乗減衰ON RGB 100, 50, 10 二乗減衰ON RGB 700, 350, 70 二乗減衰OFF RGB 1, 0.5, 0.1 Light Exponent 4 ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. 二乗減衰OFF RGB 0.5, 0.25, 0.05 Light Exponent 3 VFX STUDY GROUP

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レギュレーション • エフェクト(Particle System) • ポイントライト • 半透明オブジェクトへの影響とキャストシャドウは無し(負荷軽減) • ライトの影響範囲はできるだけ狭く(負荷軽減) • リードによる輝度の強さの目安あり(Colorに1以上与えない) • 露出補正に対するライトの照らし具合のカウンターを入れてもらった • オブジェクトを照らして返る値に対してのカウンター ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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レギュレーション • エフェクト(Particle System) • UE4標準のLOD • 設定の自由度が高い反面、作業がとても煩雑になる • LODが設定されていることが一目で分からない • 複製した際にLODが設定されていることに気付かない • それによりミスが多発する • バトルエフェクトとカットシーンでは使用を禁止 ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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レギュレーション • エフェクト(Particle System) • UE4標準のLOD • ただし背景エフェクトでは細やかな設定が必要な際に使用 • LODが設定されていて、最大LOD時にパーティクル発生数が0の場合 「最大LOD時に計算を止める」フラグを入れてくれた 100個以上設置されていた背景エフェクトで1msほど下がるケースがあった (初期の頃のケース / その後はサブレベルのロード・アンロードで対応したり) ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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レギュレーション • エフェクト(Particle System) • バウンディングボックスを許容できる最低限に設定 • カリング効率を良くするため • 固定サイズを設定 • デフォルトでONにしてもらった • エフェクトのコア要素をカバーすればOK • 周囲に飛び散る粒子をカバーする必要はなし ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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レギュレーション • エフェクト(Particle System) • バウンディングボックスを許容できる最低限に設定 • バウンディングボックスの中心がParticleSystemのソートに使用される • バウンディングボックスが画面外に完全に出ると描画しなくなる • SecondsBeforeInactiveで画面外に出てから指定秒で計算が止まる • 0秒で無限 = 計算を止めない • 10秒にしていた • 短い秒数の場合、鏡の中に写り込んだエフェクトが止まったりするので注意 ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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レギュレーション • エフェクト(施策) • エミッター数をCascadeのプレビュー上に表示 • 数が増えるにつれフォントが大きくなっていき色も赤くなっていく • 注意が必要な設定をしている場合にはWarningメッセージを表示 でも気付かないので保存時にメッセージボックス表示の方が良さそう ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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レギュレーション • エフェクト(施策) • 色飛びなど不具合が出た場合に少しでも自力で原因を調べる • エディタ上で起こる場合 • 実機でも起こるか確認 • RenderDocでどの描画タイミングでおかしくなっているかざっくりチェック キャプチャデータを描画プログラマに渡して見てもらう • 実機でのみ起こる場合 • RazorGPUでキャプチャして同様に見てもらう ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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レギュレーション • エフェクトのアタッチ • キャラクターにエフェクト専用に独自にアニメーションを 設定可能な骨をルートの子として1つ追加してもらった • 例えばキャラクターを周回するアニメーションとか • 大抵はルートからのオフセットや各骨へのアタッチで賄えるが例外用 • 稀に有用な場面があるという感じで、たまに使用した ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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レギュレーション • 半透明オブジェクトのソート • 背景では半透明の使用は極力控えてもらえていた • 川、池、海、ビルの窓ガラスなど一部でのみ使用 • カメラが回り込まないものであれば優先度の設定でカバー可能 • キャラ、背景、エフェクトで優先度設定について取り決められた • プルダウンで設定可能に拡張 ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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レギュレーション • 半透明オブジェクトのソート • バトルエリア周囲の半透明壁をエフェクトが突き抜けるような場合は 優先度設定でカバーできないが許容(レアケース) 半透明壁(優先 -100) 壁を突き抜けても 手前に描画される エフェクトの弾(優先 0) ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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レギュレーション • アセット全体的なこと • コンテンツブラウザでアセットを削除する際の「強制削除」 • 問題ないアセットであっても参照エラーが出るので禁止ルールにするか、 行ったら必ず参照元を再保存するルールにした方が良さそう ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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検証したこと ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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検証したこと 大量にあるので一部だけ‥ ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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検証したこと • Particle Cutout • パーティクルをテクスチャの抜きに合わせてカットする UE4.11で実装された機能(カット時の頂点情報は事前計算) ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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検証したこと • Particle Cutout • 検証した当時、分割のされ方に不具合があった またSubUVのクロスフェード時の対応も完全ではなかった • 事前計算したデータは別アセットになるため、管理するアセット が増えるデメリットがある • 以上から検証はしたものの使用は見送った ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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検証したこと • 半透明の動的な解像度変更 • PS4®Pro対応時に検証(ノーマル 900p / PS4®Pro 1080p) • 半透明を専用のバッファに描画してからシーンに合成 • 半透明の描画負荷が高い状態が一定時間続くと 半透明バッファの解像度が下がる • 最終的に無しになった(半透明バッファ撤廃) ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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検証したこと • 半透明の動的な解像度変更(もうちょっと詳しく) • どのような感じで切り替えていたかというと‥ • Translucencyの描画パスで平均5msを超えると50%になる • 平均1.5msになったら元に戻す • 平均の処理時間は30フレーム分の平均で算出 • フルHDと解像度75%はほとんど違いが分からない (デフォルトで75% ⇒ 高負荷時は50%が良さそうと思った) ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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検証したこと • 半透明の動的な解像度変更(もうちょっと詳しく) • 問題点 • 動的に解像度が下がると描画負荷の調べにくくなる ONで調べてOFFで調べて‥ • 大丈夫だと思うとさらに贅沢に作ってしまう可能性も • 解像度が下がる = 品質が下がる 最初から頼りにせず最適化の手を打って最後に検討すべきという意見も ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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検証したこと • デカールとの境界にアーティファクトが出る問題 • 公式ドキュメントでも取り上げられている • Decal アクタの操作ガイド http://api.unrealengine.com/JPN/Engine/Actors/DecalActor/ ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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検証したこと • デカールとの境界にアーティファクトが出る問題 • マテリアルがMaskedのオブジェクトとデカールの境界にアー ティファクトが出る問題(UE4の問題ではない) • デカールに使用しているテクスチャをNoMipmapにすれば 回避できるが、NoMipmapは基本無しのルール • カットシーンで目立つ場合のみNoMipmapを検討してもらった ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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検証したこと • テクスチャのプロパティにあるPreserve Border • Mipmap生成時にフチの色を高解像度ミップに近付ける機能 ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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検証したこと • テクスチャのプロパティにあるPreserve Border • Mipmap生成時に処理するのでランタイムのコスト無し • パーティクルのミップレベルが上がった際に困った見た目になる 場合にはとても有用なのではと思う • しかしこの機能を知ったのが終盤だったので一部のみで使用 ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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検証したこと • テクスチャのプロパティにあるPreserve Border • デカールで使用した場合、深度差のある部分にアーティファクト が出てしまう問題が出た Preserve Boarder OFF Preserve Boarder ON ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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ディスク容量 ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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ディスク容量 • 開発途中で全パートのディスク容量の試算が4度あった • エフェクトの1度目の試算 ‥ 3151 MB (非圧縮) • エフェクトの2度目の試算 ‥ 2086 MB (非圧縮) • エフェクトの3度目の試算 ‥ 1484 MB (非圧縮) • エフェクトの4度目の試算 ‥ 2797 MB (非圧縮) • こちらに圧縮が入ることを想定した係数を掛けて算出 ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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ディスク容量 • 試算の仕方 • 各カテゴリごとに最終的に制作するデータ総数をリストアップ • プレイヤー、敵、NPC、レベル、カットシーン、常駐アセット‥など • 各カテゴリごとに平均のファイルサイズを出す • それまでの制作物を非圧縮と圧縮それぞれクックして算出 • 制作物が少ない場合は平均的なボリュームのアセットの値を参考にする • 現在の合計サイズ +(平均サイズ * 未制作データ数) ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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ディスク容量 終盤10ヶ月はほぼ毎週、全エフェクトアセットを 非圧縮でクックしてサイズと個数を出して共有した ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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ディスク容量 終盤10ヶ月はほぼ毎週、全エフェクトアセットを 非圧縮でクックしてサイズと個数を出して共有した 最適化をがっつり行った時期 不要なアセットを一斉退避 ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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ディスク容量 • 全エフェクトアセットをクックしての集計は‥ • 参照されていないアセットもあるが全アセットをクックした • 未実装のエフェクトを先行して作成していたりするため • 使用しないアセットで圧迫気味になった方が危機感を煽れる • C#で集計ツールを作って利用した • 次回は自動で定期チェックして集計するようにしたい ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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ディスク容量 最終的には 1691 MB (非圧縮) / 21229 個 ※全アセットのクックで調べたもの ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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ディスク容量 1691 MB (非圧縮) / 21229 個 の内訳は‥ • PC • 武器 41 MB 574 個 180 MB 2201 個 •敵 282 MB 3961 個 • レベル 852 MB 10632 個 • 魔法 49 MB 412 個 • 常駐 71 MB 966 個 • 召喚 30 MB 456 個 • 汎用 109 MB 1058 個 • 味方 42 MB 523 個 • その他 84 MB 1446 個 ※レベルにはカットシーンも含まれる ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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ディスク容量 • ここでの常駐について補足 • メモリに常駐させるアセット • テクスチャ、マテリアル、マテリアルインスタンス、スタティックメッシュなど • ただしテクスチャの高解像度ミップマップはストリーミング • NeverStreamに設定したものは1つだけ • なので総容量の 71MB 全てが常駐される訳ではない ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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ディスク容量 予想と比べると‥ ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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ディスク容量 1691 MB (非圧縮) / 21229 個 の内訳は‥ 予想値 • PC • 武器 41 MB 49 MB 180 MB 244 MB 予想値 •敵 282 MB 474 MB • レベル 852 MB 1178 MB • 魔法 49 MB 68 MB • 常駐 71 MB 194 MB • 召喚 30 MB 50 MB • 汎用 109 MB 151 MB • 味方 42 MB 59 MB • その他 84 MB 331 MB ※レベルにはカットシーンも含まれる ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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ディスク容量 アセットのタイプごとの個数は‥ • Particle System 8688 個 • Texture • Static Mesh 4024 個 • Data Asset 413 個 • Blueprint 262 個 • Material Instance 5970 個 • Material • Material Function 1587 個 1233 個 170 個 ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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未使用アセット撲 滅 期間 ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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未使用アセット撲 滅 期間 終盤にエフェクトチーム内で実施した 「未使用アセット撲滅期間」について ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

79.

未使用アセット撲 滅 期間 ギリギリまでデータを制作していたので 制作と平行して実施 ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

80.

未使用アセット撲 滅 期間 「そのアセット、本当に使用されてますか?」 ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

81.

未使用アセット撲 滅 期間 未使用のBlueprintやモーションで 参照されているエフェクトがあった場合‥ ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

82.

未使用アセット撲 滅 期間 製品で使用されるエフェクト内に 非表示のエミッターがあった場合‥ ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

83.

未使用アセット撲 滅 期間 マテリアルで未接続のテクスチャ参照があった場合‥ ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

84.

未使用アセット撲 滅 期間 ディスクやメモリに載るものの 全く使用されないアセットが存在する可能性が(!) ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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未使用アセット撲 滅 期間 • まず行うこと • 未使用となったBlueprintの退避依頼 • 未使用となったアニメーションの退避依頼 • 未使用エフェクトの退避 • オートメーションツールで参照数をリストアップ • 参照数が0のものを対処 • ただし実装予定のものを削除しないよう注意が必要 ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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未使用アセット撲 滅 期間 • 次に行うこと • 非表示エミッターの削除 • コマンドレットで指定フォルダに対して一括で削除可能 • ただしFIXしているエフェクトに限る必要があるため 進捗に応じて段階的に実施していった • 結果的に1300個ほどのエミッターを削除できた ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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未使用アセット撲 滅 期間 • その次に行うこと • 未使用のテクスチャ・マテリアル・メッシュの退避 • 未使用メッシュを退避したら未使用マテリアルが増えたり‥ 未使用マテリアルを退避したら未使用テクスチャが増えたりする なので参照数を出しては退避を何度も繰り返し行う必要がある ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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未使用アセット撲 滅 期間 • 他に行ったこと • 各種コマンドレットの実行 • スタティックメッシュのLightmapUVを一括削除 • スタティックメッシュのコリジョンを一括削除 • エフェクトのIndirectLightingCashを一括でOFFにする(後述) ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

89.

未使用アセット撲 滅 期間 • 他に行ったこと • マテリアルのマージ作業 • 「見た目が全く変わらない」ことを条件に統合していった • 「ほとんど同じ構成で統合できる!」というものは一握りだった 一見、構成が同じでも微妙に内容が違って統合が難しいものばかり • チェックが通ったエフェクトの見た目が変わるリスクもある 実際、やってしまって元に戻すということが何度か発生‥ ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

90.

未使用アセット撲 滅 期間 • 他に行ったこと • マテリアルのマージ作業 • 手順としては、まずエフェクトの全マテリアルの主な情報をCSVで出力 • Exelで「LightingModel」や「BlendMode」ごとにシートを分けて 同種のマテリアル内で1つ1つ開いてマージを検討 • 全く同じ構成だけどRender After DOFがONとOFFのものがあったりと マテリアルの基本パラメータ違いもあるので作業時に注意を要した ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

91.

未使用アセット撲 滅 期間 • 他に行ったこと • サイズが目立って多いアセットの調査 • 全エフェクトアセットをクックしてリストアップ • 2MBを超えるアセット 52個・計308 MB • これらを1つずつ調査、担当者に最適化してもらった • 2MBを超えるアセット 30個・計102 MBになった(約200 MBの削減) ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

92.

未使用アセット撲 滅 期間 • 他に行ったこと • サイズが目立って多かったアセットの例 • インポスター用のテクスチャA 42.7 MB • インポスター用のテクスチャB 5.3 MB • 26万頂点のメッシュ 34.8 MB • 16万頂点のメッシュ 21 MB • VAT用のテクスチャA 13.8 MB • VAT用のテクスチャB 13 MB • HDRのハイトマップ 10.7 MB(BC6H にして 1 MBに) ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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未使用アセット撲 滅 期間 以上が「未使用アセット撲滅期間」で行ったこと ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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未使用アセット撲 滅 期間 ちなみに、DeepDiveの資料で詳しく触れているが テクスチャ、マテリアル、メッシュの命名規則で 先頭に作成者を識別する1文字を与えた こちらが非常に重宝した 『大規模タイトルにおけるエフェクトマテリアル運用』 https://www.slideshare.net/EpicGamesJapan/sqex-ue4dd ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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未使用アセット撲 滅 期間 数十~数百のアセット名が並んだリストで エラーが出ているもの、サイズが大きいものなど ピックアップした時に担当者が一目で分かるので アセット名でソートして、担当者に 「確認してください」とすぐ知らせることが可能 今後は担当者情報を自動で埋め込んで スマートに参照できるような形にしたい ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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メモリ ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

97.

メモリ 開発初期の頃のプログラマからの目安はこちら メインメモリ(VFX): 50MB テクスチャプール(VFX): 100 MB ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

98.

メモリ 開発後半に最適化チームから予算の提示をもらった マテリアルの予算 150 MB を超えるレベルが多く エフェクトのマテリアルが圧迫の原因になっていた ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

99.

メモリ その時期、エフェクトのマテリアルが 1500個以上 ※マテリアルインスタンスの数を含んでません ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

100.

メモリ 繰り返しになるが エフェクトチームでは みんながマテリアルを作成する ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

101.

メモリ 開発中盤に「敵1体につき専用マテリアルは○個」 みたいなルールを決めたが 設定個数が多めだった上にチェックを怠っていた ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

102.

メモリ 終盤にテクスチャとマテリアルに対して 新規追加を禁止して、申請制に移行 アセット管理する身としては 心理的にかなり楽になった ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

103.

メモリ 前述の「未使用アセット撲滅期間」を実施 マテリアル統合も平行して進めた結果 1500個超 ⇒ 1200個ほどに削減 ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

104.

メモリ 最終的にエフェクトでメモリに載っていたものは‥ • ParticleSystem 70~120 MB • Material 50~65 MB • MaterialInstance 12~15 MB • StaticMesh 19~26 MB • Texture 13~15 MB • DataAsset [ TexturePool ] • Streaming 5~32 MB__ • NonStreaming 10~12 MB__ 1~3 MB ※5つの色々なロケーションで調査 ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

105.

メモリ 今後は各アセットごとに設けた個数制限を 定期的に自動チェックするようにして オーバーしていたら担当者に通知するようにしたい ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

106.

メモリ ただし他のフォルダから流用する可能性が あるので、ParticleSystemから参照を辿って 常駐アセットを除外してカウントする必要がある ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

107.

メモリ Usageについて ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

108.

メモリ Usageの組み合わせによるサイズ:Translucent / Unlit Usage 無し Particle Sprites ○ Beam Trails ○ ○ Mesh Particles ○ 124 50 51 ○ 32 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 144 162 ○ 143 ○ ○ ○ 32 ○ ○ Static Lighting Data Size (KB) ○ 144 124 162 PS4向けに非圧縮でクックしたファイルサイズ (UE4.17) ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

109.

メモリ Usageの組み合わせによるサイズ:Translucent / Default Lit Usage 無し Particle Sprites ○ Beam Trails ○ ○ Mesh Particles ○ 546 203 208 ○ 155 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 689 782 ○ 639 ○ ○ ○ 110 ○ ○ Static Lighting Data Size (KB) ○ 644 591 737 PS4向けに非圧縮でクックしたファイルサイズ (UE4.17) ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

110.

メモリ • Usageの組み合わせによるサイズ • Particle Spritesが最もサイズが大きかった • ただし拡張した情報が入っているため無改造と差異があると思われる • デカールマテリアル以外では基本的にParticle SpritesをONにしていた • しかしParticle Sprites以外でしか使っていない場合は削った方が良い • UnlitだとStatic LightingをONにしてもサイズは変わらなかった ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

111.

メモリ • Usageの組み合わせによるサイズ • 最低限の組み合わせにしたいが‥ • データ〆のタイミングにならないと判別できない • 製品データ以外(検証やサンプル)でのみ使用されている可能性もある • 製品データでの使用先を洗い出して最低限のUsage設定に更新するのを 自動実行できないかプログラマに相談してみたが、今回は断念 • データ〆直前に全マテリアルに対して更新かけるのは怖い • 検証やサンプルデータでマテリアルが表示されなくなる可能性もある ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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処理負荷 ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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処理負荷 基本的なこと ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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処理負荷 • 処理負荷は大きく分けてCPUの処理とGPUの処理 • CPU 画面を描画するまでの準備(生成・判定・更新など) • GPU 画面を描画する処理 ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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処理負荷 • 計測で大事なこと • PS4やXboxOneの実機上で負荷を見ないと意味が無い • でもUE4エディタ上でも目安になる情報はある • シェーダー複雑度 • ドローコール • Cascade上で独自に表示している予想処理時間とエミッター数 ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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処理負荷 • Gameスレッドの負荷の基本的な要因 • エフェクトの生成 • パーティクルの生成 • GPUパーティクルも生成はCPU負荷 • パーティクルの更新 • 軌跡の分割数が多い・Spawn Per Unitの間隔が短い • CPUによるコリジョン判定・レイキャスト ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. ‥など VFX STUDY GROUP

117.

処理負荷 • Drawスレッドの負荷の基本的な要因 • テクスチャ枚数 • モデルの個数 • マテリアルの個数 • エミッターの数 • エフェクトで生成するポイントライトの数 ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. ‥など VFX STUDY GROUP

118.

処理負荷 • CPU負荷の具体例は‥ • プレイヤーが一度に沢山の弾を放出する時 • プレイヤーが範囲攻撃で敵や背景のコリジョン判定をする時 • 味方キャラや敵キャラが同時に沢山出現して技を出す時 • エミッターを大量に生成する技が出た時 • 風切り表現として分割数が多い軌跡を沢山プレイヤーにアタッチしていた時 • 多数の破片をCPUのコリジョン判定でバウンドさせていた時 • レイキャストを沢山のパーティクルで行っていた時 ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. ‥など VFX STUDY GROUP

119.

処理負荷 • GPUスレッドの負荷の基本的な要因 • マテリアル自体の重さ(描画の命令数や命令の複雑さ) • 半透明のライティング・キャストシャドウ生成 • 描画する面積(半透明の場合は重なりも含めての面積) • GPUパーティクルの更新 • ポストエフェクト ‥など ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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処理負荷 • GPU負荷の具体例は‥ • 短い間隔で発射できて着弾時に爆発する技を壁際で行った時 • デカールが50~80個のように沢山表示されていた時 • ライティングした煙を沢山重ねて表示していた時 • 不透明度が低くて寿命が長くて大きな煙を沢山重ねていた時 • ミスで沢山のパーティクルにポイントライトを生成していた時 ‥など ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

121.

処理負荷 エフェクトは基本的に半透明を扱うので 開発当初はGPU負荷の方を特に気にしていたが CPU負荷の方が跳ね上がる場面が多かった印象 ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

122.

処理負荷 汎用マテリアルはできるだけGPU負荷を抑えるよう シンプルにすることを初期の頃から心掛けたが‥ そのため目的に応じて小分けになった ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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処理負荷 結果的にはマテリアルの数(容量)の方が問題になった もう少し汎用マテリアルに機能を充実させて 全体数を抑えられたら良かった ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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処理負荷 処理負荷のレギュレーション ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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処理負荷 可変30fps 処理を33msに収める必要がある ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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処理負荷 キャラ・背景・エフェクトそれぞれの処理負荷の 予算・チェック方法などに関しては 最適化チームからヒアリングがあり提示がもらえた ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

127.

処理負荷 独自のプロファイラも用意され 細かく内訳を確認することができた ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

128.

処理負荷 • インゲーム • エフェクトに関しては探索時とバトル時で分けて考える形 • 探索時 • プレイヤー + NPC + 背景 + 背景エフェクト + UIなど (背景エフェクトは背景の予算に含まれる形) • バトル時 • 探索時 + 敵キャラ + プレイヤー・NPC・敵のバトルエフェクト ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

129.

処理負荷 • インゲーム • バトル時の予算 • CPU 33msを継続して超えないように‥ FrameやDrawが3~5ms増えている場合は パーティクルの発生しすぎを疑う • GPU バトルエフェクトで4ms(プレイヤー&味方 3ms + 敵 1ms ) ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

130.

処理負荷 • カットシーン • シンプルに30fpsを切らないというのが当初からの指標 • 超えたものはQAからバグ報告としてもらう形 ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

131.

処理負荷 • 実機チェックの指針 • 基本的には担当エフェクトがFIXしたら実機チェックする • 正常に表示されているかチェック • 処理負荷の計測 • 計測は、基本的にはStat Unitの4つの値を見るだけ • ただし負荷が目立つものはプロファイラで内訳をみる • 原因がよく分からないものはプログラマに調査依頼 ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

132.

処理負荷 • 実機チェックの指針 • 処理負荷のスパイク(瞬間的な跳ね上がり)は許容 • コンセプトとして処理負荷よりも見栄えの方が重要視されていたため • 許容するスパイクは1秒以内と定義 • ただし1秒以内でも画面が引きつる場合はNGとする ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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処理負荷 普段の実機チェックについて ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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処理負荷 UE4エディタ上でゲームプレイできるのは便利だが 実機チェックが習慣化しない側面も‥ ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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処理負荷 下流工程なのでギリギリまでデータを制作していた 実機の台数も限られていた ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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処理負荷 そこで開発後半から、週に一回みんなで集まり 通しプレイする時間を設けた(1時間程度) 次回は続きをプレイしていく形 ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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処理負荷 加えて開発終盤、実機での全エフェクトチェックを 当番制で実施した ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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処理負荷 曜日でスタッフを割り振った 全エフェクトのチェックリストを作成して Frame・Game・Draw・GPUの ms の値を計測・記入 ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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処理負荷 バトル時の処理負荷の計測方法について ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

140.

処理負荷 カメラを自由に操作できるアクションゲームで エフェクトの平均的な処理負荷を出すのは難しい 状況に応じてかなり上下する ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

141.

処理負荷 例えば‥敵と味方が沢山登場して同時に技が出て プレイヤーの大技も出したりすると CPU負荷が跳ね上がる ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

142.

処理負荷 カメラに近い敵や壁際で魔法を連発したりすると 半透明が大写しで重なりGPU負荷が跳ね上がる ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

143.

処理負荷 そこで実機チェック環境を 次のような感じで定めた ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

144.

処理負荷 • 四方を高い壁で囲んだ狭めのチェック専用レベルを用意 • ロケーションを限定しない技や敵はこのレベルで計測する ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

145.

処理負荷 • プレイヤーのエフェクトをチェックする場合 • 指定の敵を指定の数配置 • 敵はダメージ0状態、行動は待機状態にする • 味方は待機状態にする • カメラは自然なアングルにする ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

146.

処理負荷 • プレイヤーのエフェクトをチェックする場合 • 各技を行ってFrame・Game・Draw・GPUの値を計測 • 技を開始してから終了の間の平均値やMAX値をチェックして記入 ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

147.

処理負荷 • プレイヤーのエフェクトをチェックする場合 • 計測のために追加してもらった機能 ① • Frame・Game・Draw・GPUの過去5秒の各情報を5秒更新で表示 前回との差分 5秒間の平均 ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. 5秒間のMAX VFX STUDY GROUP

148.

処理負荷 • プレイヤーのエフェクトをチェックする場合 • 計測のために追加してもらった機能 ② • 実機に接続しているキーボードのZキーを押すと計測開始、計測終了 • 計測中はデバッグウインドウを非表示にする • Frame・Game・Draw・GPUの4つの値の各情報と‥ • 平均値、計測前の値と平均値との差分、MAX値 • 表示されたエフェクトの情報をCSVで出力 • エミッター数やパーティクル数など ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

149.

処理負荷 • プレイヤーのエフェクトをチェックする場合 • 連続で出せる技は、単発時と連発時で計測 • カメラ演出が入る技は、以下のように区切って計測 • 導入演出時 • キャラクターを操作して技を出した時 • フィニッシュ演出時 ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

150.

処理負荷 • 味方のエフェクトをチェックする場合 • 指定の敵を指定の数配置 • 敵はダメージ0状態、行動は待機状態にする • 味方は最も攻撃頻度が上がる行動モードにする • プレイヤーは自然な立ち位置、カメラアングルをできるだけ保持 • 計測開始してしばらく放置、平均値やMAX値を計測 ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

151.

処理負荷 • 敵のエフェクトをチェックする場合 • 計測したい敵を平均的に登場する数だけ配置 • プレイヤーと味方をダメージ0状態、待機状態にする • プレイヤーは自然な立ち位置、カメラアングルをできるだけ保持 • 計測開始してしばらく放置、平均値やMAX値を計測 ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

152.

処理負荷 • 実機チェックについての補足 • 計測する値の変化が激しい場合は何度か計測して大体の値を出す • 手順のドキュメントを作成、印刷して実機のある場所に置いた • 自動チェックもプログラマに相談して試してもらっていた (エフェクト改造のセッションでも軽く紹介あり) ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

153.

処理負荷 おまけ情報 ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

154.

処理負荷 エフェクトにおける 間接ライティングキャッシュ(ILC)について ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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処理負荷 • 間接ライティングキャッシュ(ILC) • ILC自体に関してはEpic Games Japan篠山さんによる こちらのスライドの解説がとても分かりやすい 『Lightmassの仕組み ~Precomputed Light Volume編~ (Epic Games Japan: 篠山範明)』 https://www.slideshare.net/EpicGamesJapan/lightmass-deep-dive-part2-pub ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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処理負荷 • 間接ライティングキャッシュ(ILC) https://www.slideshare.net/EpicGamesJapan/lightmass-deep-dive-part2-pub ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

157.

処理負荷 • 間接ライティングキャッシュ(ILC) ILC ILC ILC ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

158.

処理負荷 • 間接ライティングキャッシュ(ILC) • Particle SystemごとにもILCを持つ • エフェクトがライティングしないマテリアルのみで構成されてい たとしてもランタイムでILCの計算が走る • エフェクト発生時とコンポーネントの移動時 • Draw負荷に影響 • 大量の弾を発射したり大量のヒットエフェクトが出たりする、あるロケーションで 15msほどILCで跳ね上がるケースがあった(その場所のPLVの間隔がかなり詰まっていた) ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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処理負荷 • 間接ライティングキャッシュ(ILC) • ILCの設定は標準ではコンポーネント単位だが、エフェクト単位 でもON/OFFできるよう拡張してくれた • Unlitマテリアルでのみ構成されているエフェクトはILCをOFFに するコマンドレットを開発終盤に実行 ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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最後に ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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最後に エフェクトは特殊な表現を色々扱うが‥ 大半がプログラマの協力なしには実現が難しい = コストがかかる でも、実現したい ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

162.

最後に わがままでご迷惑もよくかけますが 今後ともよろしくお願いします! >プログラマのみなさま ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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最後に みなさまからの開発情報のシェアも もっともっと増えていって欲しいです! ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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以上になります 少しでも多くの方の助力になれば幸いです! ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP

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ご清聴ありがとうございました! UNREALはエピック・ゲームズ・インコーポレーテッド商標または登録商標です。 PlayStationおよびPS4は株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメントの商標または登録商標です。 その他掲載されている会社名、商品名は、各社の商標または登録商標です。 ©2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. VFX STUDY GROUP