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July 06, 25
スライド概要
スペシャリストを目指したい私 と マネージャになりたい私 【非公式】きのこカンファレンス in 関西 2025.7.26 Shortセッション やまずん
やまずんとは ⚫ バキバキQA/Dirty Tester ⚫ 椎名林檎ときのこ帝国が好き ⚫ 外資系SaaSのQAエンジニア ⚫ 大阪のテスター ⚫ 所属(コミュニティ) ⚫ testingOsaka ⚫ スクラム祭り 実行委員 ⚫ JaSST nanoお世話係軍団 ⚫ バキバキQAチャンネル 2
この発表で伝えること 「スペシャリスト」 でいたい自分と 「マネジメント」 と向き合う自分が 考えていることを話すよ (自分語りです) 3
この発表の注意 ⚫ 私が所属する団体や世の中のQA・テスターの見解を代表するものではなく、 限界を表明するものでもありません ⚫ あくまでやまずんの見解や限界です ⚫ みなさまのキャリア観や行き先について正解を示すものではありません ⚫ あくまで私が提出したプロポーザルを元にした個人的な考察に留まります ⚫ 参考にした文献とかもないです(すみません) ⚫ SNSの感想OK ⚫ スライドの撮影NG、SNSへの引用NG ⚫ 一部だけ切り取られて会社の人に勘繰りされるのが嫌 ⚫ スライドも全部は公開しない ⚫ →やっぱりOK(非公開って書いてあるとこだけはNG) 4
この発表での定義 スペシャリスト ⚫ 特定の開発現場で自分の専門性を発揮し貢献する人 ⚫ プログラマー、テスター、デザイナーなど ⚫ プロジェクトマネージャーなども含まれる マネージャー 「これが正解」 ではなく、「こ の発表におい て」って話だか らね!! ⚫ 長期間に渡って会社=組織(スペシャリストの集合)の マネジメントする人 ⚫ いわゆる「ラインマネージャー」 ⚫ 最近だとエンジニアリングマネージャーも含まれる?(あんま り自信ない) 5
たまによくきかれる やまずんは 技術(スペシャリスト)か マネジメントか どっちにすんの? 6
選ぶ必要がある 「スペシャリスト」と「マネジメント」は二者択一っぽい ⚫ 二者択一にしたい気持ちはすごくわかる ⚫ 両方できるリソースがある人をやまずんは見たことない ⚫ 一方で半端にやって失敗している人はたくさん見たことある ⚫ (それで被害を被ってきたこともある) 大きい会社にい ると聞かれがち だよね〜 ⚫ でも次のセッションでは西口さんが「そうじゃない」ってお話をしてく ださるみたいです! ⚫ どう自認したいかという話ではなく、どっちで活躍したいかとい う話 ⚫ 例えばスペシャリストと自認している人が、会社ではマネージャーの役 割をするパターンは普通にある(というか大抵そう) 7
スペシャリストとしての私(現在地) 8
私のスペシャリティ ⚫ そこそこ自信がついてきた ⚫ ソフトウェアテスト ⚫ まだまだこれから ほんまかいな ⚫ 品質保証 ⚫ アジャイルコーチ的な何か ⚫ 組織のファシリテーション 9
スペシャリティは追求しがいがある ⚫ 私のソフトウェアテストの専門性と実践はまだ十分とは いえない ⚫ まだまだ勉強することがある ⚫ それを自分の手で現場に適用していきたい気持ちがある テストや品質保 証って意外と奥 が深いんだね〜 ⚫ まだ私はスペシャリストとして成していないことがある ⚫ ソフトウェア開発における品質保証もまだまだ ⚫ 自分の品質保証の考えを追求していきたいと考えている ⚫ (それを任せられると思える人にもまだ出会えていない) ⚫ コーチとして、ファシリテーターとしてまだまだ半人前 10
スペシャリストに対する自分の気持ち ⚫ 「いいソフトウェア開発ができていれば満足」 ⚫ と思っている自分でいたい ⚫ 「自分が手を出せる」ということに甘えたい ぼくもぬいぐる みでいたい気持 ちがあるよ ⚫ 「最終的に自分でなんとかできる範囲」が自分の中にあ る安心感 ⚫ 専門家として自己を確立していたい 11
マネージャーを目指したい私 12
マネージャーを目指したい私の内面 焦り 他力 エゴ •同年代のマネージャーの活躍 •自分一人では自分が作りたい世界を ぼくもおさかな 食べたいと常々 思ってるよ 作れない •権威・権力や影響力を持ちたい 13
同年代のマネージャーの活躍 ⚫ 30代はマネージャーになりがち・求められがち ⚫ 久々に会うとマネージャーになっている同世代たち ⚫ 彼らと比較して自分の視座の低さが怖くなる 転職なんかする からじゃない? ⚫ マネージャー特有のシビアな感じになれない自分 ⚫ マネージャーになってない自分 ⚫ マネージャーという肩書きはマネージャーにならないと職務 経歴書に書けない ⚫ キャリアが閉ざされるのではないか?という不安 14
自分一人では自分が作りたい世界を作れない ⚫ 自分一人の実力・労力には限界がある ⚫ 自分だけでは自分に求められている期待に応えられない現実 ⚫ 「もっと多くの人の成長や貢献を支援したい」という気持ち ⚫ 組織のスペシャリストとしてだけではできないこともある 1人でなんとか できるスーパー マンなら1人で できるのにねえ ⚫ 「全員参加の品質保証」という品質保証のことば ⚫ 自分一人だけが品質保証ではない ⚫ その手段として「経営面でのコミットメント」が必要不可欠(と言 われている) 15
権威・権力や影響力を持ちたい ⚫ 正直、「マネージャーです」「部長です」みたいなことを言 いたい気持ちがないわけではない(ドヤりたさ) ⚫ 言ったら気持ちいいとさえ思うかもしれない ⚫ 自分の存在や思想に社会的な承認が欲しい気持ちもある お前にだけは持 たせちゃならね え ⚫ これが「マネージャー」というものに紐づかないわけではない ⚫ 自分以外の人を動かしたい欲望がある ⚫ 自分ではできないことを他の人にやらせたい気持ちが生まれない わけではない 16
現在の私がどう考えているか 17
コーチングを受ける OSTで話題に出す いろんな本を 読んでみる 妻と相談 この発表をするために いろいろ考えた 18
「マネージャーを目指す」 に対して 前向きに捉えた 19
マネージャーに前向きになる理由 ⚫ ラインマネジメントを学んだり高める切符を手に入れら れるいい機会である ⚫ マネジメントをスペシャリティのひとつと捉える がんばろうねえ ⚫ マネージャーになるからといって、個人として「スペ シャリストである私」を否定するわけではないと考えた ⚫ これもQAエンジニアとしてのひとつのあり方だと考える 20
品質保証の担い手としてのリーダーシップ ⚫ 品質保証の原則における「リーダーシップ」 ⚫ 部長や経営者が自ら品質保証をリードするという原則 ⚫ TQMとかがそれ 品質保証にも リーダーの存在 は大切なんだ! ⚫ リーダーに品質保証について知ってもらうのもいい けど自らがリーダーになるのもいいかもしれない ⚫ これもQAのあり方なのでは?と思い始めた(2回 目) 21
マネージャーになることで目指す世界 ⚫ 品質に対する意識・文化を組織全体に浸透させて、 プロダクトの品質向上に貢献する ⚫ 品質保証に対する自立性と成長を促す組織作り 品質がゲシュタ ルト崩壊してき た ⚫ 品質保証とコーチングの技術の抱き合わせ ⚫ 品質が競争優位性となるプロダクト作り・組織作り の追求 22
マネージャーを目指すために意識していきたいこと (成果を出す、認められる、実力をつけるというのは前提 だとして) ⚫ 移譲:自分のスペシャリティが組織にとって必要なもの ならば、移譲していく勇気 まず成果出して からモノ言えよ な ⚫ 自覚:自分自身が組織にとってスペシャリストではない と自覚する正直な心 ⚫ 謙虚:イチから「マネージャー」のスペシャリティを学 ぶ謙虚な姿勢 23
スペシャリティをこういう感じにしたい 24
最後のスライド おわり 絵:タスマニアデビ男 25