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February 10, 24
スライド概要
初めてグローバルな スクラムチームを実践してみて 2024/02/09 @スクラムギルド Ryo Murakami
自己紹介 名前 村上諒(Ryo Murakami) 経歴 医療機器メーカーのSEとしてキャリアスタート。 数年働くが、開発スタイルや働き方に自問自答していた時期にアジャイ ル・スクラムと出会い感銘を受ける。その後、スクラムマスター・社内 アジャイル啓蒙・営業企画等の経験し転職。 現在はIT系のコンサルティング会社に勤め、IT知見やアジャイルを武器 に、クライアントの課題解決を行っている。 趣味 野球・スポーツ観戦・旅行・日本酒・音楽鑑賞(ポルノグラフィティなど) SNS note:RyoMurakami(RM)|note LinkedIn:https://www.linkedin.com/in/ryo-murakami-44b0aa248/
はじめに 免責事項 ▪ スクラムマスター視点での発表になります。 ▪ 私の所属している組織とは関係ない、個人の発表になります。 どんな人に向けた発表? ▪ アジャイル・スクラムに興味のある人 ▪ スクラムマスターに興味のある人 ▪ グローバルなチームの話を聞きたい人 ▪ チームビルディングに悩まれた経験がある人 などなど
凡例 日本メンバー 海外メンバー グローバルなスクラムチーム プロジェクト体制イメージ チーム内での海外メンバーとの関わり方 PJ責任者 PO部隊 スクラム チームA 顧客 PMO スクラム チームB PJ管理サポート 現場 ユーザー アーキインフラ チーム 技術的支援/サポート BSE/リーダーを介したコミュニケーション ではなく、Oneチームで! 担当者 BSE/リーダー スクラム チームC ・ ・ ・ ・顧客・現場ユーザーは日本の方々 ・一部のスクラムチームのみグローバル体制 Oneチーム 開発者
凡例 日本メンバー 海外メンバー グローバルなスクラムチーム スクラム チームC ・全員お仕事するのは初めまして ・村上以外は初スクラム ・基本リモートであるが、全員首都圏在住のため、会 社に集まるなどは可能。 <時差> ・日本⇔インド:3時間半 ・日本⇔シンガポール:1時間 ・半数の人はスクラム経験あ ・2名はスクラム経験あり り ・リモート前提(お住まいもバラバラ) <言語> ・英語 ・日本メンバーのみの場合は日本語
スクラムマスターとしての 私のミッション ▪ グローバルなスクラムチームの立ち上げ ▪ 各スクラムチームへの横断的な支援 今日はここに特化した発表
立ち上げ前に 考えていたこと
チームビルディング 形成期 混乱期 統一期 機能期 タックマンモデル ▪ タックマンモデルとは、チームビルディング(組織進化)を行う中で、チームには5段 階のステージがあると心理学者のタックマンが1965年に提唱した考え。この考えを 元に、チーム状態の変化(予測)をあらかじめ理解しておく。 タックマンモデル ステージ チーム状態 形成期 メンバーが決定。まだメンバーがお互いのことを知らな い状態。チームの共通目的も定まっていない状態。 混乱期 チームの目的・目標に対する対する意見の食い違いや、 人間関係、具体的な業務の進め方について対立が生まれ る状態 統一期 チームの目的や、業務の進め方、各メンバーの役割が統 一・共有されている状態。 機能期 チームに結束力や連動性が生まれ、相互にサポートでき るようになる状態。 散会期 プロジェクトの終了。メンバーの異動・退職などによっ てチーム関係が終結・解散する状態。
チームビルディングの 始まり
チームビルディング 形成期 混乱期 統一期 機能期 人を知る ▪ お互いを知り、チームとしての考え方を合わせる。 自己紹介資料 スキルマップ ワーキングアグリーメント ・経験、趣味など ・人となりが分かれば何でも ・どんなスキルあるか ・どんなことが得意か ・どんなスキルを伸ばしたいか ・チームのお約束事 ・チームのミッションやモットーも 独自に追加
チームビルディング 形成期 混乱期 統一期 文化を知る ▪ 文化・国民性を参考程度に知っておく。 例:「見解の相違」の各国分布 イスラエル フランス 対立型 ドイツ オーストラリア スペイン アメリカ インド 中国 インドネシア シンガポール 日本 対立回避型 *書籍から抜粋した内容を記載 カルチャーマップ 機能期
チームビルディング 形成期 混乱期 統一期 混乱期はつらい時期 混乱期 チームとして苦しい時期 統一期 チームの目的・目標に対する対する意見の食い違いや、人間関係、具体的な業務の 進め方について対立が生まれる状態 早く脱却するにはどうすれば・・・ ・正しい衝突と会話 ・継続的なふりかえりと改善 ・チームとしての成果を上げる(成功体験) チームの目的や、業務の進め方、各メンバーの役割が統一・共有されている状態。 機能期
チームビルディング 形成期 混乱期 統一期 機能期 脱却に向けた仕掛けづくり ▪ 最初は有識者やスクラムマスターがお手本を見せつつ、徐々に浸透させる。 モブワーク ・週2-3回で開催枠作る ・プログラミングは世界共通 ・同じ物を見ながら作業 翻訳ツールを活用した会話 ・Communicate×3! ・英語苦手でも言語の壁は ツールでカバー 小さな改善と小さな達成感 ・一番困っていることを見極める ・すぐ改善できそうなことから始める ・チームで改善する意識づけ ・感謝の心を忘れない
チームビルディング 形成期 混乱期 統一期 なぜ?(WHY)を大切に ▪ 決定事項だけでなく、「なぜ?(≒根拠/理由)」も踏まえて、伝える。 ▪ 問題/課題発生時に「なぜ気づいたか?」「なぜそう思ったか?」を深掘りする。 とあるミーティング 〇〇の方針に なりました。 日本メンバー なぜその方針になっ たかわからん 海外メンバー ふりかえりの一コマ 表面的な内容だけで なく本当の原因があ るはず。 日本メンバー 〇〇の問題が発生し、 予定通り行かなかった。 海外メンバー お互いの認識している情報量が違うことを理解した上で会話する 機能期
チームビルディング 形成期 混乱期 継続的な改善と成長 少しずつ権限移譲し 各自の活動範囲を増やす ドキュメント作成効率化 (日本語・英語の併記など) 他チームにノウハウ共有 バディ制の導入 お互いの母国語で 挨拶してみる 顧客からのFBを素早く対応 統一期 機能期
個人の変化 実践してみて ▪ 言語の壁はあったとしても、ツール等を駆使すれば大体は何とかなる。 ▪ チーム共通の概念を持ち続けることが大事(アジャイル概念、チームのミッション等)。 ▪ 「なぜ?」がしっかり伝える・「なぜ?」を引き出すことはとても大事。 ▪ 国の違いによって、「働き方の違い」「マネジメントの勘所の違い」を理解する ▪ スクラムイベントの中では「スプリントプランニング」が慣れるまで時間かかった。
個人の変化 新たに始めたこと:海外情報収集 ▪ State of Agile Reports 17th State of Agile Report | Analyst Reports | Digital.ai
個人の変化 新たに始めたこと:NOTE執筆 ▪ インプット(学んだこと)の整理・自身の考えの整理。 ▪ noteきっかけで、新たな仲間とのつながり。 note:RyoMurakami(RM)|note
最後:私が大事にしている言葉 Don’t just do agile, be agile! アジャイルをすることが目的ではなく、アジャイルな状態 (迅速・俊敏)にチーム・組織がなることを目指そう! 素早くユーザーに価値を届ける ビジネスの成功に繋げる