天塩まちづくり高大連携シンポジウム2026_データを活用した「まちづくり」

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October 07, 26

スライド概要

天塩まちづくり高大連携シンポジウム2026 特別講演資料です。
・まちづくり=起業的精神の実験=『小さく試す』を繰り返す
・社会実装とは、いきなり大きな事業にすることではない。まず1回やってみることが最も大切
・IDEA ➔ TRY(小さく試す) ➔ MEASURE(測定・声を聞く) ➔ LEARN(学びと改善) ➔ IMPROVE ➔ Better Teshio!
・天塩町の直面している課題は全国共通の課題であり小規模な天塩町は課題解決のトップランナーになれる
皆さんの起業家精神と挑戦を待っています!

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各ページのテキスト
1.

天塩まちづくり高大連携シンポジウム2026 特別講演資料 データを活用した『まちづくり』 〜 若者 × データ × 地域共創による社会実装への挑戦 〜 講師:川島 宏一 先生(筑波大学 システム情報系 特令教授) 共催:天塩町・北海道天塩高等学校・麗澤大学・筑波大学 | 2026年9月19日(土)

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略 歴 1984 国土交通省 住宅局(建設技官) 1991 マサチューセッツ工科大学(MCP) 1991 JICA 国際協力機構(アドバイザー) 1994 北九州市役所(都市開発部長) 1998 世界銀行 (上席都市専門家など) 2006 佐賀県(最高情報統括監(CIO)) 2011(株)公共イノベーション(代表取締役) 2015~ 筑波大学システム情報系(教授) 2019/9/27〜10/9 日経新聞 やさしい経済学「データ共有とまちづくり」

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天塩まちづくり高大連携シンポジウム2026 特別講演 天塩高校生は多様なデータを活用し「小規模お試し」まで踏み込んでいる! ● 環境保全班 (Save Our Seas) ● 特産品班 (ミルクッキーと私達) • 海流・地形の調査、住民・町外者アンケートから 漂着ゴミ問題を多角分析 • ふるさと納税データから常温お土産不足の課題を 分析抽出 • アイデアにとどまらず役場・企業と連携したゴミ 拾い復活の提案 • 地元「とらや」協働でミルクッキー300枚を試作 販売、顧客ニーズをアンケート調査 ● イベント運営班 (あなたの心を Lock on♡) • 冬の観光客データ分析と道内祭り比較 • シジミ祭での来場者アンケートの実施 • 「なまらしゃっこい祭り」という冬の魅力体験イベ ントを具体提案 ● イベント企画班 (Event Dream) • 夕映入込数データ • シジミ祭でアンケート56件を詳細分析 • シジミ祭で軽スポーツ開催のお試し実践 単に「発信する」だけでなく、「エビデンス(根拠)に基づいて提案し、地域を動かす高校生」へ!

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天塩まちづくり高大連携シンポジウム2026 特別講演 全国のチャレンジ!!オープンガバナンス(COG)における高校生の受賞事例との対比 全国のCOG(オープンガバナンス)受賞事例 天塩高校の実践と共通する『成功の要素』 ■ つながラジオ 東京千代田区と地方の高校生がカーボンニュートラ ル実現に向けて自ら取材・発信し地域の声を繋ぐ 当事者目線 ■ 居場所づくり活動 山梨県青洲高校の高校生が、地域の空店舗で高校 生が安心して集えるサードプレイスを企画・運営 エビデンスに基づく分析 ■ 七校祭(ななこうさい) 埼玉県の複数の高校生が連携し、地域の伝統・文 化を継承・活性化する合同行事を創出 小さなお試し(社会実装) 「自分たちの地域をどうしたいか」という若者自 身の問いからスタートしている 思いつきではなく、アンケート・顧客の声・現 場データを集めて課題を構造化している 完璧な計画を待つのではなく、イベントや商品 試作など「まず1回やってみる」姿勢 天塩高校4班の取り組みは、全国のCOG受賞事例以上に、行政と連携した『地域を動かす本物の挑戦』!

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天塩まちづくり高大連携シンポジウム2026 特別講演 若者の社会貢献意欲(52%)と実践(21%)の「大きなギャップ」を埋める場が必要 データ1:環境・社会課題に貢献したいか データ2:日頃社会貢献活動を行っているか 52% の若者が役に立ちたいと回答! 実際に行っている若者は 21% のみ → 想いを行動に変える「機会・場」の不足が課題 出典:日本総研「2022若者の意識調査」 出典:日本総研「2022若者の意識調査」 天塩高校による 「地域課題解決の取り組み」 は 若者の潜在的な社会貢献意欲をかなえ、 実際の社会貢献へと昇華させるプラットフォーム!

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天塩まちづくり高大連携シンポジウム2026 特別講演 基本ビジョン: 「データ × ICT × 多様な主体」で地域の社会課題を地域自身が解決する 1. 問題のデータ表現 2. プラットフォーム形成 3. 地域からの社会変革 客観的データによる課題の可視化 互恵性に基づくオープンな「場」 ローカルな実験から横展開へ 地域の困りごとや社会課題を感情 行政・市民・企業・大学・高校生 地域という身近な実験室で小 論ではなくデータで正確に表現・ が対等な立場で得意な資源(デー さな解決モデルを作り上げ、 可視化することが、多様な主体に タ・ノウハウ・現場力)を持ち寄 その知見を共有・横展開する よる共創の前提となる。 る「連携プラットフォーム」を形 成する。 ことで社会全体のイノベーシ ョンを起こす。

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“共創型” 公共サービスの時代: 従来の「自動販売機型」行政から「プラットフォーム型」へ “自動販売機型” 公共サービスの終焉 税金 • 一方通行のサービス提供 市民は税金を払い、行政が単独でインフ ラや福祉・教育などの公共サービスを提 供するモデル • 行政の限界と孤立 人口減少・財政逼迫の中で行政単独での 課題解決には限界。データも庁内に閉じ られ共有されない。 • 価値創造の停滞 データが価値を出せる外部の主体(企 業・大学・高校生)と繋がっておらず、 問題解決価値が生まれない

8.

“共創型” 公共サービスの時代 〜 プラットフォームとしての自治体 〜 自治体は「場」と「データ」を提供 行政は課題解決の基盤(オープンデータや共創の場)を整え、多様な主体の参加を促す 多様な主体の強みを結合 市民・企業・研究機関・高校生が互いの資源とノウハウを持ち寄り、協働で公共価値を創造 データ連携によるイノベーション 問題解決に資するデータが広く共有されることで、迅速かつ革新的な解決策が次々と生まれる 8

9.

天塩まちづくり高大連携シンポジウム2026 特別講演 若者目線での「まち」と「まちづくり」の再定義:起業家精神と歴史に残る価値創造 「まちづくり」の若者目線での再定義 「まち」の再定義 『冒険心や起業家精神(アントレプレナーシップ)を 発揮できる実験の空間』 ・街は単なる建物や道路の集まりではない。 ・若者たちがアイデアを試行錯誤し、失敗を恐れずに 新しい挑戦ができるオープンな場こそが「まち」。 ・“まち”はデータ分析と社会実験の最高の実験室。 『自分の人生を超えてこの世に残したい地域のモノ やコトを創造・継承・発展させる活動』 【奈良・室生寺の五重塔の例え(藻谷浩介氏)】 最初建てた宮大工の名は残っていない。しかし千年 後台風で壊れた際、現代人が当時と同じ技術で忠実 に復元した。まちの「モノ」や「コト」は、個人の 人生を超えて受け継がれる。若者がそう直感できる 活動こそが真のまちづくり。

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天塩まちづくり高大連携シンポジウム2026 特別講演 天塩町高大連携まちづくりの進化:PR型から『実装型』への4段階プロセス ① PR型 2018–2019頃 ② 課題解決型 2019–2021頃 ③ データ活用型 2020–2024頃 ④ 実装型 2022–2026 【発信する高校生】 【考える高校生】 【根拠で提案する高校生】 【地域を動かす高校生】 • 地域の魅力発見・発信 • 困りごとの発見と提案 • データに基づく課題分析 • PR動画制作、観光ツ アー企画 • てしお温泉『夕映』活 性化 • RESAS・観光データの活 用 • アイデアを形にし現場 で動かす • 地元の良さを『知って もらう』 • デザイン思考によるア イデア考案 • エビデンスのある政策提 言 • ミルクッキー製造販売 のお試し • 秋の軽スポーツイベン ト実践

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天塩まちづくり高大連携シンポジウム2026 特別講演 データ活用の実践事例:つくば市最寄AED急搬送システム (データが人と人の協力を生む) 最寄AED急搬送システムの仕組み • 現場の課題 心肺停止後1分経過毎に生存率は約10%低下. 救急車現場到着(平均10分)では救命に限界. データシミュレーションの分析結 果 過去17年間で 38.2人(年平均2.4人)の命を救 えることを立証! • 稼働していないAEDの発見 心肺停止が近くで発生しているのも関わら ず使われていないAEDがある。 • 共助のシステム化 119番受電時,心肺停止現場の最寄りにいる 市民AED管理者に即座に連絡/急搬送を要請. 【データ活用の本質】 データは単なる数字の集計ではない。人間と は「協力する生き物」であり、データは人と 人との協力を生み出す触媒なのである。

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データ活用の実践事例:つくば市AED急搬送システム ・市民による心肺蘇生・AED適用:5% ・全国平均搬送時間は10分 ②救急車が駆けつけ AEDによる蘇生活動。 ①119番にかける。 (心肺停止者A) (発見者B) 12

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日本の救急医療のみでは心肺停止傷病者の救命は難しい 生存率(%) 心肺停止後の生存率の推移 救急車の現場到着所要時間 100 80 60 40 20 0 0 2 4 6 8 10 心肺停止者 AED適用までの経過時間(分) 心肺停止後1分経過毎に約10%低下 3) 約10分経過すると死亡 つくば市消防では平均11.6分 4) 3)Larsen MP, Eisenberg MS, Cummins RO, Hallstrom AP(1993). Predicting survival from out-of-hospital cardiac arrest: a graphic model. Ann Emerg Med.22.16 52-1658. 4)つくば市役所(2024) . 令和5年版 消防年報, 第2章 資料 第6節 救急編, 7 現場到着所要時間別救急出場件数. (HP最終更新日:2024年8月23日) :https://www.city.tsukuba.lg.jp/soshikikarasagasu/shobohombushobosomuka/gyomu annai/2/1 /100058 7.html 13

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AED適用で1か月後社会復帰率約12倍 3.7%→44.4% AEDで救える可能性があるにもかかわらず救えていない命がある 一般市民が目撃した心原性心肺機能停止傷病者数 27,769人(2024年) 除細動実施 1,449人 (5.2%) 1ヶ月後 生存者数 一般市民が心肺蘇生実施有の傷病者数 16,728人 777人 (53.6%) 一般市民が心肺蘇生実施無の傷病者数 11,041人 2,561人 (15.3%) 873人 (7.9%) 1,745人 (10.4%) 405人 (3.7%) 6.8倍 1ヶ月後 社会復帰数 643人 (44.4%) 12倍 総務省消防庁「令和7年版救急救助の現況」 14

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共助のシステム ②心肺停止者発生位置の最寄りのAED管理者に 発生位置を連絡、AED急搬送・適用を要請 ③最寄りのAED管理者が AEDを急搬送・適用 心肺停止者 発見者 ①119番に 心肺停止者発生位置 を通報 15

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AED位置と救命を期待できる心肺停止位置の分布 【AEDの分布状況】 つくば駅周辺, 筑波大学キャンパなどの交流人口の多い 地域により密に設置されている。 【心肺停止の分布状況】 救命可能な心肺停止位置はつくば市全域に広がっている。 近くにAEDがあったとしても 必ずしも救命されているわけではない 16

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分析結果 ①1件あたりの所要搬送時間 AED搬送時間(分) t<1 1≦t<2 2≦t<3 3≦t<4 4≦t<5 5≦t<6 6≦t<7 7≦t<8 8≦t<9 9≦t<10 10≦t 合計 心肺停止件数 8 4 15 8 17 19 22 10 11 12 52 178 ②1件あたりの救命率(生存率)の総和を計算 ここで,Lk: 心肺停止事象kの傷病者の生存率(%) Tk: 心肺停止事象kの心肺停止後,除細動開始までの経過時間(分) dk:最寄AED位置から心肺停止事象kの位置までの最短経路距離(m) v:AED搬送速度(m/分).本研究では118m/分. c:119番受電からAED搬送開始までに要する時間と現場到着後除細動開始 までに要する時間の合計(分). 本研究では2.5分. 過去17年間で38.2人、年平均2.4人の救命が可能 17

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AED急搬送システムにおける役割分担 データ活用の本質:データは人と人との協力を生み出す触媒 大学 地図分析シ 市民 ミュレーション 発見通報 体制構築 消防本部 企業 AED搬送・適 AED搬送・適 傷病者 用の 協力要請 用 救命実現 訓練参加 18

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まちづくり=起業的精神の実験=『小さく試す』を繰り返す 社会実装とは、いきなり大きな事業にすることではない。まず1回やってみることが最も大切。 IDEA ➔ ➔ TRY(小さく試す) LEARN(学びと改善) ➔ ➔ MEASURE(測定・声を聞く) IMPROVE ➔ Better Teshio! 天塩町の直面している課題は全国共通の課題であり 小規模な天塩町は課題解決のトップランナーになれる 皆さんの起業家精神と挑戦を待っています!