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July 20, 24
スライド概要
気ままに勉強会#89 で登壇した際に使用した資料です。
Power Apps初学者向けのポイントをまとめました。
非IT企業でコーポレートITをする傍ら個人事業主として、Power Platformを使用した業務改善提案等をしています。
始めてみよう Power Apps ~初学者が抑えておいた方が良いポイント~ 気ままに勉強会 #89 #気ままに勉強会
自己紹介 よう 某企業でPower Platform関連のお仕事をして います。 業務ハックLabというブログとYouTubeチャンネル で業務改善やPower Platform関連の情報を発 信しています。 個人事業で情シス関連、Power Platform関連 のお仕事もしているので何かあればお声掛けい ただけると嬉しいです! #気ままに勉強会
ディスクレーマー お話しさせていただく意見・内容は あくまで個人の見解です。 # 気ままに勉強会
アジェンダ ・Power Appsについて ・Power Appsが得意なこと、苦手なこと ・アプリを作成し始める前にやるべきこと ・連携するシステムの制限について #気ままに勉強会
Power Appsについて 引用:Microsoft Dataverse とは - Power Apps | Microsoft Learn https://learn.microsoft.com/ja-jp/power-apps/maker/data-platform/data-platform-intro # 気ままに勉強会
Power Appsについて Power Platformの中で ビジネスニーズに合わせた アプリを短時間で構築できる ツール ユーザーが自由にローコードで 作成できるキャンバスアプリと ノーコードで作成できる モデル駆動型アプリがある # 気ままに勉強会
Power Appsについて Power Appsの強み • 作る • 使う • フィードバックを受ける • 改善する このサイクルを高速に回せる ことがPower Appsの強み!! # 気ままに勉強会
Power Appsについて • 顧客が説明したもの • 営業が指示したもの • エンジニアが設計したもの • 実際に作られたもの • サポートが設定したもの • 顧客が本来欲しかったもの 引用:Early Tree Swing Cartoons – BusinessBalls.com https://www.businessballs.com/amusement-stress-relief/tree-swing-cartoon-pictures-early-versions/ # 気ままに勉強会
Power Appsについて 業務をよく知る人自身が アプリを作る ↓ 業務への理解度が高い為、より 業務に即したものを作れる # 気ままに勉強会
Power Appsが得意なこと、苦手こと 得意なこと • データソースを基に表示、登録、 編集が可能なアプリの作成 • マルチデバイス対応のアプリ 作成 • 複数データソースを組み合わせ したアプリの構築 • 他のMicrosoft製品との連携 # 気ままに勉強会
Power Appsが得意なこと、苦手こと 苦手なこと • データの集計 • 大規模データの取り扱い # 気ままに勉強会
Power Appsが得意なこと、苦手こと 苦手なこと ポイント① • データの集計 • 大規模データの取り扱い 苦手なことは他のツールに任せる! 無理に一つのツールでやりきる必要はない # 気ままに勉強会
アプリを作成し始める前にやるべきこと 改善したい業務を調べる • その業務は必要か? • その業務の影響範囲は? • その業務の複雑さは? • その業務の工数は? # 気ままに勉強会
アプリを作成し始める前にやるべきこと 改善したい業務を調べる ポイント② • その業務は必要か? • その業務の影響範囲は? 無くせるものは無くす、 • その業務の複雑さは? シンプル化できるものはシンプル化する • その業務の工数は? アプリを作るのはその後! # 気ままに勉強会
アプリを作成し始める前にやるべきこと アプリを作る際の前工程 • 業務に関わる同僚を巻き込む • 改善点の洗い出し • 必要な機能を考える # 気ままに勉強会
アプリを作成し始める前にやるべきこと アプリを作る際の前工程 ポイント③ • 業務に関わる同僚を巻き込む • 改善点の洗い出し 必要な機能のみでまずは作ってみる。 • 必要な機能を考える できれば影響範囲が個人の業務から 手を付けるのがおすすめ # 気ままに勉強会
アプリを作成し始める前にやるべきこと アプリを作る際の前工程 ポイント④ • 業務に関わる同僚を巻き込む • 改善点の洗い出し Power Appsで作るかしっかり判断しよう。 • 必要な機能を考える 基幹システムなどの大規模かつ複雑な アプリ構築にはおすすめできない # 気ままに勉強会
連携するシステムの制限について SharePoint リスト • リストを作成する時の注意点 • リストの制限 • 列の型とPower Appsで使用 する場合の注意点 # 気ままに勉強会
連携するシステムの制限について リストを作成する時の注意点 • リスト名、列名は半角英数で 全角やスペース、ハイフンなどを 入れると内部名がエンコードされ てしまう ↓ リストや列が判別しにくくなる # 気ままに勉強会
連携するシステムの制限について リストの制限 • 列は7,700バイトを超えない範 囲で追加可能 • 参照列は12列まで • アイテム数は3,000万個まで # 気ままに勉強会
連携するシステムの制限について 列の型 最大列数 (同一型使用時) 列ごとの 最大列数の求め方 サイズ 備考 1行テキスト 255 (256?) 30byte 7700/30 = 256.666・・・ Learnには最大列数255と記載有 複数行テキスト 350 22byte 7700/22 = 350 選択肢 255 (256?) 30byte 7700/30 = 256.666・・・ 選択肢(複数選択) 350 22byte 7700/22 = 350 数値 550 14byte 7700/14 = 550 通貨 550 14byte 7700/14 = 550 日付と時刻 550 14byte 7700/14 = 550 参照 750 (770?) 10byte 7700/10 = 770 参照列の上限は12列まで はい/いいえ 1000 (1100?) 7byte 7700/7 = 1100 Learnには最大列数1000と記載有 ユーザーまたはグループ 750 (770?) 10byte 7700/10 = 770 参照列の上限は12列まで Hyperlink 127 (128?) 60byte 7700/60 = 128.333・・・ Learnには最大列数127と記載有 集計値 255 (256?) 30byte 7700/30 = 256.666・・・ Learnには最大列数255と記載有 GUID 350 22byte 7700/22 = 350 Learnには最大列数255と記載有 引用:ソフトウェアの境界と制限 (SharePoint Server 2016 および 2019) SharePoint Server | Microsoft Learn https://learn.microsoft.com/ja-jp/sharepoint/install/software-boundaries-limits-2019#list-and-library-limits # 気ままに勉強会
連携するシステムの制限について 列の型 最大列数 (同一型使用時) 列ごとの 最大列数の求め方 サイズ 備考 1行テキスト 255 (256?) 30byte 7700/30 = 256.666・・・ Learnには最大列数255と記載有 350 22byte 7700/22 = 350 255 (256?) 30byte 7700/30 = 256.666・・・ 選択肢(複数選択) 350 22byte 7700/22 = 350 数値 550 14byte 7700/14 = 550 550 14byte 7700/14 = 550 550 14byte 7700/14 = 550 750 (770?) 10byte 7700/10 = 770 参照列の上限は12列まで 1000 (1100?) 7byte 7700/7 = 1100 Learnには最大列数1000と記載有 ユーザーまたはグループ 750 (770?) 10byte 7700/10 = 770 参照列の上限は12列まで Hyperlink 127 (128?) 60byte 7700/60 = 128.333・・・ Learnには最大列数127と記載有 集計値 255 (256?) 30byte 7700/30 = 256.666・・・ Learnには最大列数255と記載有 GUID 350 22byte 7700/22 = 350 複数行テキスト 選択肢 通貨 日付と時刻 参照 はい/いいえ ポイント⑤ Learnには最大列数255と記載有 リスト自体に制限がある為、アプリを作成 する前に確認しておこう! 引用:ソフトウェアの境界と制限 (SharePoint Server 2016 および 2019) SharePoint Server | Microsoft Learn https://learn.microsoft.com/ja-jp/sharepoint/install/software-boundaries-limits-2019#list-and-library-limits # 気ままに勉強会
連携するシステムの制限について 列の型 • SharePoint リストには列の型が 存在する 1行テキスト 複数行テキスト 選択肢 などなど # 気ままに勉強会
連携するシステムの制限について 列の型 備考 1行テキスト 255文字まで 複数行テキスト 63,999文字まで 書式なし、リッチテキスト、拡張リッチテキストが存在する リッチテキストはPower Appsで操作する時はHTML形式になる 選択肢 ドロップダウン、ラジオ、チェックボックスの3種類がある 数値 - 通貨 - 日付と時刻 日付のみと日付と時刻両方を含めるパターンがある 参照 他のSPO リストから情報を参照することができる はい/いいえ - ユーザーまたはグループ 選択元を「すべてのユーザー」とSharePoint グループから選択のどちらかに設定が可能 見た目としては表示名のみだがレコード型で他の情報も登録されている Hyperlink - 画像 保存できる画像は1つのみ 添付ファイル - 引用:リストおよびライブラリの列の種類とオプション - Microsoft サポートSharePoint Server | Microsoft Learn https://support.microsoft.com/en-us/office/list-and-library-column-types-and-options-0d8ddb7b-7dc7-414d-a283-ee9dca891df7#ID0EBBF # 気ままに勉強会
連携するシステムの制限について 列の型 備考 1行テキスト 255文字まで 複数行テキスト 63,999文字まで 書式なし、リッチテキスト、拡張リッチテキストが存在する リッチテキストはPower Appsで操作する時はHTML形式になる 選択肢 ポイント⑥ ドロップダウン、ラジオ、チェックボックスの3種類がある 数値 - 通貨 - 日付と時刻 参照 はい/いいえ 列の型毎に文字数制限など様々な違い があるので事前に覚えておこう! 日付のみと日付と時刻両方を含めるパターンがある 他のSPO リストから情報を参照することができる - ユーザーまたはグループ 選択元を「すべてのユーザー」とSharePoint グループから選択のどちらかに設定が可能 見た目としては表示名のみだがレコード型で他の情報も登録されている Hyperlink - 画像 保存できる画像は1つのみ 添付ファイル - 引用:リストおよびライブラリの列の種類とオプション - Microsoft サポートSharePoint Server | Microsoft Learn https://support.microsoft.com/en-us/office/list-and-library-column-types-and-options-0d8ddb7b-7dc7-414d-a283-ee9dca891df7#ID0EBBF # 気ままに勉強会
連携するシステムの制限について Power Appsで使用する場合の 注意点 • ユーザーとグループ型は Claims、Department、 DisplayName、Email、JobTitle が含まれている • 参照型は Id、Valueが含まれている # 気ままに勉強会 ユーザーとグループ型 参照型
連携するシステムの制限について Power Appsで使用する場合の 注意点 ポイント⑦ ユーザーとグループ型 • ユーザーとグループ型は 扱いが特殊な列の型もある Claims、Department、 参照型 それぞれの特性をしっかり把握しよう DisplayName、Email、JobTitle が含まれている • 参照型は Id、Valueが含まれている # 気ままに勉強会
ポイントまとめ ① 苦手なことは他のツールに任せる!無理に一つのツールでやりきる必要はない ② 無くせるものは無くす、シンプル化できるものはシンプル化する アプリを作るのはその後! ③ 必要な機能のみでまずは作ってみる できれば影響範囲が個人の業務から手を付けるのがおすすめ ④ Power Appsで作るかしっかり判断しよう 基幹システムなどの大規模かつ複雑なアプリ構築にはおすすめできない ⑤ リスト自体に制限がある為、アプリを作成する前に確認しておこう! ⑥ 列の型毎に文字数制限など様々な違いがあるので事前に覚えておこう ⑦ 扱いが特殊な列の型もある それぞれの特性をしっかり把握しよう # 気ままに勉強会
「面倒」は「改善のネタ」。 「面倒」を「楽に」、 「改善」を「楽しい」に 変えていきましょう! # 気ままに勉強会