2025726_まさかのエラーにも動じない。転ばぬ先のエラーハンドリング!

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July 26, 25

スライド概要

LogicFlow-ja Online Re: -User Day-で登壇した際の資料です。
Power Automateのエラーハンドリングの手法についての解説をした内容です。

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非IT企業でコーポレートITをする傍ら個人事業主として、Power Platformを使用した業務改善提案等をしています。

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各ページのテキスト
1.

まさかのエラーにも動じない。 転ばぬ先のエラーハンドリング! 2025/7/26 LogicFlow-ja Online Re: -User Dayよう #lfjare

2.

自己紹介 よう 某企業でPower Platform関連のお仕事を しています。 業務ハックLabというブログとYouTube チャンネルで業務改善やPower Platform 関連の情報を発信しています。 また気ままに勉強会の運営も行っていま す! #lfjare

3.

ディスクレーマー お話しさせていただく意見・内容は あくまで個人の見解です。 #lfjare

4.

アジェンダ • なぜ、エラーハンドリングが重要なのか? • Power Automateエラーハンドリングの僕的基本戦略 • デモタイム! 3つのシナリオで実践デモ • よくあるエラーシナリオと対処法 • 堅牢なフローのためのエラー通知 • まとめ #lfjare

5.

なぜ、エラーハンドリングが重要なのか? Power Automateは業務効率化、ヒューマンエラー削減の 堅牢なエラーハンドリングは 強力な味方です。 しかし、エラーハンドリングなしでは… 自動化の「保険」 ⚫ フローの停止と業務の遅延・中断 予期せぬ状況でもフローが安定して動作 ⚫ データの整合性喪失・破損のリスク し続けるために不可欠。 ⚫ 手動でのエラー修正と人的リソースの無駄 一時的な問題から自動もしくは手動回復 ⚫ ユーザー/顧客満足度の低下と信頼性の喪失 #lfjare し、業務を止めない事が重要です。

6.

Power Automateエラーハンドリングの僕的基本戦略 1. 実行条件の構成 ⚫ アクション単位の分岐制御 アクションA ⚫ 前のアクション結果に応じて実行を決定 (成功/失敗/タイムアウト/スキップ) 【使用例】 ファイル取得失敗時のみエラー通知する #lfjare Success Error ◯ ✕

7.

Power Automateエラーハンドリングの僕的基本戦略 2.スコープ と Try-Catch-Finally ⚫ 複数のアクションをグループ化 Try ⚫ Try: 処理したいアクション Error ⚫ Catch: Tryでエラー時のみ実行 (通知・ログ) Catch ⚫ Finally: エラー有無に関わらず必ず 実行(クリーンアップ) Finally #lfjare Success Success

8.

Power Automateエラーハンドリングの僕的基本戦略 3.再試行ポリシー ⚫ 一時的な失敗からの自動回復 Feiler ⚫ 一時エラー時に自動で再実行を試みる ⚫ 指数間隔: 間隔を徐々に広げ、API制限 等に有効 Wait Retry #lfjare Success

9.

Power Automateエラーハンドリングの僕的基本戦略 4.終了アクション ⚫ フローの最終ステータスを明確に ⚫ フローの最終ステータスを「成功」 「失敗」「キャンセル」に明示設定 ⚫ デバッグを容易にし、実行履歴の混乱を 防ぐ #lfjare ✓ ✗ / Success Cancel Feiler

10.

DEMO #気ままに勉強会

11.

デモ1:ファイルNotFoundと実行条件の構成 注目ポイント 存在しないファイルにアクセスしてエラー発生 実行条件で設定したエラー通知が届く様子 アクション単位でのエラー回復・通知の基本 #lfjare

12.

デモ2:API制限と再試行ポリシー 注目ポイント 一時的なAPIエラーをシミュレート 再試行ポリシーで自動リトライで回復する様子 一時的なエラーへの自己回復能力 #lfjare

13.

デモ3:Try-Catch-Finallyとエラーログ 注目ポイント メイン処理でエラーを意図的に発生 Catchブロックが実行され、エラー通知が行く様子 構造化されたエラー処理と情報収集 #lfjare

14.

よくあるエラーシナリオと実践的対処法 Power Automateでフローを構築する際、誰もが一度は遭遇する「あるある」なエラー ファイルが見つからないエラー SharePointやOneDriveで指定したファイルやフォルダが 存在しない、名前が変わった、移動された、パスが間 違っている データ形式不一致エラー Excelやデータベースから取得した「日付」が文字列とし て認識されたり、数値の列にテキストが混ざっていたり する 外部APIの接続エラー/タイムアウト 外部のWebサービス(API)にアクセスしようとしたが、 認証情報が間違っている、一時的にサービスが停止して いる、または応答が遅すぎてタイムアウトしてしまう #lfjare 対策 • エラー時に、通知をメールやTeamsに送る • 別の場所を探す、といった代替処理へフローを分岐させる 対策 • 日付/時刻はISO 8601形式に統一するよう意識する • 文字列→数値など、適切な「型変換」を行う 対策 • 「設定」で「再試行ポリシー」を「指数間隔」に設定 • 認証エラーの場合は、接続を修正するか、新しい接続を 再作成する

15.

堅牢なフローのためのエラー通知 エラーは必ず発生します。大切なのは、「エラーに気づき、すぐに対応できる」仕組みです 即時通知の仕組みを作ろう! ➢ フローが失敗したら、すぐにメールや Teamsで自分に通知! 通知に含めるべき情報 ◆ エラー詳細 エラーメッセージ、フロー名 ➢ Catchブロックに「メールの送信」や 「Teamsにメッセージを投稿」アクショ ンを追加 ◆ フロー実行URL 即、失敗したフローのデバッグ画面へ 注意! 通知しすぎに注意!通知は本当に重要なエラーに絞り込みましょう。 #lfjare

16.

まとめ エラーハンドリングで実現する安定した自動化 しっかりとしたエラーハンドリングは自動化のポテンシャ ルを引き出す保険です! • 「基本戦略」をマスターし、エラーに強いフローを設計しましょう。 • 「よくあるエラー」の対処法を知り、トラブルを未然に防ぎましょう。 • 「エラー通知」で、問題の早期発見と解決を加速させましょう。 転ばぬ先の杖として、エラーハンドリングを味方につけ、 予測不能な事態に動じないフローを構築しましょう #lfjare

17.

「面倒」は「改善のネタ」。 「面倒」を「楽に」、 「改善」を「楽しい」に 変えていきましょう! #lfjare