20250128_ChatGPTにPower Platformの勉強を手伝ってもらおう

ChatGPTに Power Platformの勉強を 手伝ってもらおう RPA Community Power Platform × ChatGPTネタやIT転職話などなど！ ITネタ満載ライトニングトーク大会！ 2025年1月28日（火） 1

自己紹介 • 名前： • 活動場所 わたるふ • ブログ （主な活動場所） ルドルフもわたるふもいろいろあってな • こんなひとです https://wataruf.hatenablog.com • SharePoint Server 2007 から お仕事でMicrosoft 製品に関わる • PowerShell が好き https://marshmallow- • Microsoft Teams が好き qa.com/wataruf01?utm_medium=url_text&utm_source=promotion • 今はPower Automate に夢中 • • マシュマロ （フローについて質問を受け付けています） 過去の登壇資料 https://www.docswell.com/user/wataruf01 • 活動内容 • 調査・検証したことなどをブログで解説しています • 開発したもの（Power Automate のフロー、PowerShellの ソースコード）をGitHubで公開しています • X（旧 Twitter） https://twitter.com/wataruf01 • GitHub https://github.com/wataruf01 • Microsoft MVP for Business Applications Microsoft MVP プロフィールページ https://mvp.microsoft.com/ja-jp/PublicProfile/5005227?fullName=Wataru%20Fukai （2023/4～） 2

• https://wataruf.hatenablog.com/
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注意事項 • 解説する内容は私の個人的な見解が含まれています。 • 内容に誤りがある場合はご指摘をいただけると助かります。 3

はじめに 今回お話する内容は個人ブログで投稿した内容です。 また、勉強会終了後に登壇資料を公開する予定です。 そのため、聞き逃したところや詳しく見直したい部分がでてきましたら ブログもしく登壇資料でご覧ください。 よろしくお願いいたします 4

今回のお話 ChatGPTに Power Platformの勉強を 手伝ってもらう方法について お話します。 タイトルを「Power Platform の勉強」 としていますが、 応用次第でいろんな勉強内容に 活かせることができます 5

活用したことは全部で３つ！ • • • Chat GPTに1問1答クイズを作ってもらう Chat GPTによる寸劇で勉強内容を記憶に定着させる Chat GPTと感想戦を行う 6

まずは ひとつめの活用例を紹介します！ • Chat GPTに1問1答クイズを作ってもらう 7

背景 プロンプトにおける手法のひとつとしてこのような指示文があります 「ChatGPTは ユーザーから質問する相手である」 「質問内容が曖昧ならば 私に逆質問してください」 という固定概念があったため、 はじめてこの指示文を見たときは 目から鱗が落ちました 8

参考：逆質問の例 ケース ユーザーの質問 ChatGPTの逆質問 結果 技術的な質問 Power Automateでフローを 作りたいけど、どうすればい いかわかりません。 どのような目的のフローを作成したいですか？メ ール通知、データ自動更新、承認プロセスなど、 具体例を教えてください。 ユーザーは「メール通知を自動化したい」 と答え、具体的なフロー作成方法が提案さ れる。 ビジネス課題 社員の生産性を上げる方法を 教えてください。 生産性向上には業務プロセス改善、ツール導入、 社員教育などがありますが、どの領域に課題を感 じていますか？ ユーザーが「業務プロセスの改善」と答え た場合、それに応じた具体的な提案が提供 される。 個人の課題 最近集中できないんですが、 何かアドバイスはあります か？ 集中できない原因を教えていただけますか？環境 の問題、タスクの多さ、休息不足など、どれに当 てはまりそうですか？ ユーザーが「タスクが多すぎる」と答え、 タスク管理の具体的な方法についてアドバ イスが提供される。 学習のサポート 新しいプログラミング言語を 学びたいけど、何から始めれ ばいいですか？ どのプログラミング言語に興味がありますか？ま た、学習の目的（例: アプリ開発、データ分析、 Web開発）を教えていただけますか？ ユーザーが「Pythonを使ったデータ分析」 と答え、それに基づいた学習プランが提案 される。 キャリアの相談 キャリアアップを考えている けど、どう進めればいいかわ かりません。 現在のキャリアのどの部分に満足していないと感 じていますか？スキル不足、仕事の方向性、職場 環境など、具体的に教えていただけますか？ ユーザーが「スキル不足」と答え、スキル 向上のための具体的な学習方法やリソース が提案される。 プロジェクトの計画 チームのプロジェクトを円滑 に進めるために、どうしたら いいですか？ 現在のプロジェクトで特に困っている点はどこで すか？進捗管理、コミュニケーション、リソース 不足など、具体的に教えていただけますか？ ユーザーが「進捗管理」と答え、プロジェ クト管理ツールの提案や具体的な進捗管理 方法が提供される。 9

参考：「逆質問の催促」はこんな用途で活用できる指示文です • GPTが逆質問をすることで、ユーザーが本当に求めている情報や意図をより正確に把握すること ができる。 • ChatGPTはシステムとして機械的に回答を生成する性質がありますが、それでも逆質問を通じてユーザーの期待値を 調整し、回答の方向性を具体化することが可能です。 • 曖昧さを取り除くプロセスそのものが、ユーザーにとって考えを整理する機会となり、結果的に 得られる回答の質や実用性を向上させることにつながる。 • ユーザーが質問を言語化する際に気づいていなかったポイントを整理する助けとなり、より明確 な形で目的に近づく結果が期待できる。 10

ここからが本題 いいこと思いついた ！ 「私に逆質問してください」という指示を メインで使ってみるのもいいかも 11

そんなわけで Chat GPTに1問1答クイズを作ってもらいました これがつまり 「ユーザー側が質問されることを メインとしたChatGPTの使いかた」です。 12

実際にやってみましょう この指示文を ChatGPTにそのまま コピー＆ペーストで 入力してください 指示文のテキストはブログ記事で公開しています。 【TIPS】【連載その1】ChatGPTに Power Platformの勉強を手伝ってもらおう https://wataruf.hatenablog.com/entry/2024/12/08/0 00000 13

• https://wataruf.hatenablog.com/entry/2024/12/08/000000

プロンプトを実行すると • • 最初に、クイズを出題する対象製品の指定が求められます。 好きなほうを選択肢でこたえましょう。「1」or「2」 １ 14

次に • • 問題の種類について質問されます。 好きなものを選択肢でこたえましょう。「1」or「2」or 「３」 2 15

出題開始 指定した内容でクイズの出題が開始します。 ｷﾀ━━━━(ﾟ∀ﾟ)━━━━!! 16

解答入力後の応答 1/6 クイズに1問解答するたびに下記の応答が出力されます。 • 正誤判定 • 正解の解説 次スライド以降で • 他の選択肢が不正解である理由の解説 • 関数の使用例 • 現在の成績 これらの応答をひとつずつ 見ていきます 次のスライドへ 17

解答入力後の応答 2/6 正誤判定 • 解答した内容が正解であるか不正解であるかを 提示します。 正解した場合の出力例 誤答した場合の出力例 18

解答入力後の応答 3/6 正解の解説 • 正解の根拠や詳細を解説します。 19

解答入力後の応答 4/6 他の選択肢が不正解である理由の解説 • 正解以外の選択肢について、それらが不正解である理由を提示します。 20

解答入力後の応答 5/6 関数の使用例 • 出題で使用された関数の使いかたを解説します。 21

解答入力後の応答 6/6 現在の成績 • 現在の出題数、および正解数と不正解数の内訳を提示します。 22

すべての解答を終えたあとの応答 すべての出題への解答が完了すると下記の応答が出力されます • 最終的な成績 • ハイテンション褒めフィードバック 次スライド以降で • 誤答した設問を再出題 これらの応答をひとつずつ 見ていきます 次のスライドへ 23

すべての解答を終えたあとの応答 最終的なの成績 • 最終的な出題数、および正解数と不正解数の内訳を 提示します。 24

すべての解答を終えたあとの応答 ハイテンション褒めフィードバック • 設定した目標より正答率が高いとほめてくれます。 25

すべての解答を終えたあとの応答 誤答した設問を再出題 • 間違えた設問を再度出題してくれます。 26

ここからは Chat GPTで1問1答クイズを実現することが なぜ勉強で役に立つかを解説します。 (｀・ω・´)ｼｬｷｰﾝ 27

Chat GPTでの1問1答クイズが勉強に役立つ理由 1/3 • 「クイズに解答する」ことは「相手から求められて自分が対応する」ことの疑似体験（=練習） になる。 • 問題を解くことを通じて「求められたときに調べて対応する力」を鍛えることができます。 • 実際の業務では、顧客や上司からの質問や依頼に迅速に対応することが求められます。クイズを通じて、そう いった状況の疑似体験ができます。 • • • 疑似体験を積み重ねることで本番で冷静に対応しやすくなります。 クイズで間違えた場合には即座にフィードバックを受けられるため、失敗を学びに変えやすいです。 モチベーションを維持しながら学ぶことができる。 • 自主的に関数をひとつひとつ勉強しようとすると、どこから手を付ければよいか迷いやすいです。 クイズの出題に解答する形式であれば受動的に学習を進めることができ、モチベーションを維持しやすいです。 • 一問ずつクリアすることで達成感が得られ、勉強が「楽しい」と感じられるようになります。 このポジティブなサイクルが、学習を継続する原動力となります。 28

Chat GPTでの1問1答クイズが勉強に役立つ理由 2/3 ChatGPTとの会話は自由記述であるため、 クイズの解答以外の会話（質問など）を柔軟に挟むことができます。 左図では 設問への解答をする前に 問題文にでてきた用語の解説を 求めています。 29

Chat GPTでの1問1答クイズが勉強に役立つ理由 3/3 • 隙間時間で実施できる • 電車の待ち時間10分などで1セット実施できる • スマートフォンでの片手操作でも簡単に実施できる 【プロンプトで工夫している点】 • 1問ずつ出題するよう指示している • 質問の回答形式を選択肢にするよう指示している 30

テーマごとの出題サンプル 関数の基本的な使い方 構文の意図を当てる 要件から構文を当てる 31

【応用】 こんな出題テーマでもできます 1/2 出題テーマ： Power Appsの「コントロールの種類」および「コントロールが持つプロパティ」 32

【応用】 こんな出題テーマでもできます 2/2 出題テーマ： Power AutomateまたはPower Appsのトラブルシューティング 33

【応用】 汎用的なプロンプト • このプロンプトは出題内容の指定を 質問事項に含めています。 • プロンプトを使い分けるのが手間であれば これひとつで十分です。 34

ひとつめの活用例 まとめ • Chat GPTに1問1答クイズを作ってもらう方法を紹介しました。 • 問題の精度については少々難がある部分もありますが、 「求められたときに調べて対 応する力」を身につける練習としては十分に使えるやりかただと思います。 • ご活用ください。（o_ _)ｏ ペコリ 35

次に ふたつめの活用例を紹介します！ • Chat GPTによる寸劇で勉強内容を記憶に定着させる 36

背景 • ChatGPTのプロンプトとしてよく知られているものが「深津式プロンプト」です。 • 深津式プロンプトで使われる指示文のひとつに「役割（ロール）の指定」があります。 これはChatGPTに特定の役割を演じさせるよう指示を与えることで特定の視点や専門性を持った回答を得る 方法です。 • • 例: ChatGPTは • 「あなたは今から一流のシェフとして質問に答えてください。」 • 「あなたは心理学者として、子育てに関する相談に答えてください。」 文章を生成することができます 指定した役割に基づいて 役割を指定するメリット • 目的に合った具体的かつ的確な回答が得られる。 • 会話にストーリー性やテーマ性を持たせることができる。 • ユーザーが求める専門的な内容を引き出せる。 37

こんなことをしてみた シナリオを指定して会話文の生成をお願いしてみた こんな指示にChatGPTは 応えてくれるかな？ (*ﾟдﾟ*)ﾄﾞｷﾄﾞｷ 38

応えてくれた うわぁ 39

ここからが本題 いいこと思いついた ！ ChatGPTにストーリー仕立ての 会話文を作ってもらえば エピソード記憶を活かして 勉強の効果が上がるかも 40

エピソード記憶とは • 「エピソード記憶」とは • ストーリー性のある文章で 個人的な体験に基づく記憶 感情の動きが伴うことで 例: 旅行の思い出や友人との出来事 勉強内容を記憶に定着しやすくする という効果を期待しています • 感情の影響 • 感情が記憶を強化 • 強い感情が伴う出来事は記憶に残りやすい 例: 嬉しい・悲しい出来事は鮮明に覚えている • 感情を活用した記憶法 • エピソード記憶を効率的に活用するためには、感情を意識的に活用することが重要 • 感情を引き出す要素（例: 面白い・驚きのある出来事）があると記憶に残りやすい 41

実際にやってみましょう この指示文を ChatGPTにそのまま コピー＆ペーストで 入力してください 指示文のテキストはブログ記事で公開しています。 【TIPS】【連載その2】ChatGPTに https://wataruf.hatenablog.com/entry/2024/12/12/000 000 42

• https://wataruf.hatenablog.com/entry/2024/12/12/000000

プロンプトを実行すると • 最初に、会話のテーマとして扱う技術内容の指定が求められます。 • テキストでテーマを指定してください。 『 Power Automate の 例外処理 』 43

次に • • 会話テーマの内容について掘り下げた説明が求められます。 勉強したいテーマについて入力してください。 『 繰り返し処理の中で例外が 発生した際に、 何回目の 繰り返し実行で例外が発生し たのかを通知したいです。 』 44

会話内容の提示 指定したテーマの会話が提示されます。 ｷﾀ━━━━(ﾟ∀ﾟ)━━━━!! 45

会話内容の提示（つづき）と要約 会話文が終わると最後に要約が提示されます。 要約を提示するように プロンプト内で指示しています。 46

【応用】自分が勉強したい内容にストーリーを誘導できる 後輩の発言を入力すると続きの会話を作ってくれます 「後輩：エラーが発生しても処 理は最後まで実行したいです。 どうやって実現しますか？」 47

ふたつめの活用例 まとめ • ChatGPTに寸劇を演じてもらうことで勉強を学習効率を高める方法を紹介しました。 • 登場人物は「先輩と後輩のふたり」としていますが、好みに合わせて登場人物の関係 性や口調をアレンジすると、読んでいてストレスの無い自分好みの学習教材をつくる ことができると思います。 • 応用しやすい方法だと思います。「こんな使い方してみたよ！」という情報共有を頂 けると嬉しいです。（o_ _)ｏペコリ 48

次に 3つめの活用例を紹介します！ • Chat GPTと感想戦を行う 49

背景 • 質問・指示が複雑なものになってくると、 期待する回答をChatGPTから得る難易度が上がります。 • その場合、期待する回答を得るために次のような試行錯誤が必要になります： • 質問を積み重ねる： 多面的な切り口で質問と回答のやりとりを重ねて結果を比較する。 • 仮説立てと検証を行う： 「こう聞けば望む回答が得られるかも」という仮説を立てて試行する。 あまり試行錯誤せずに もっと手軽に • 質問を調整する： 期待通りの結果を得たい 検証結果をもとに、質問内容を調整する。 次のスライドへ 50

ここからが本題 いいこと思いついた ！ 「質問をどう改善すれば より早く、自分が望んだ回答をくれるか」 それ自体をChatGPTに聞いてみよう。 ChatGPTと「感想戦」をしよう。 51

「感想戦」とは • 将棋や囲碁などの対局後に行われる振り返りのことです。 • • 対局者や観戦者が集まり、局面や手順を再現しながら研究・議論を行います。 • どの手が良かったか • どのような意図があったのか • 別の可能性があったか 対局後に意見を交換し、理解を深める場でもあります。 流れを振り返り、戦略や意図を共有することで、新たな発見や視点を得ることができます。 • 対話を通じて気づきを得る • • 対局中に見逃していたポイントや、相手の考え方を知ることで、次に活かせる学びが得られます。 広い視点で振り返る • 対局全体の流れや相手の戦略を知ることで、自分の判断や戦術を客観的に見直すことができます。 52

「ChatGPTと感想戦をする」とは • ChatGPTとのやりとりを振り返り、次回の対話（質問・指示）をより効果的にするた めの気付きを得る方法です。 • 振り返りをChatGPTに指示してやってもらいます。 具体的には「どこを改善すれば良いか」や「より適切な質問方法は何か」を ChatGPTに尋ねてフィードバックを受け取ります。 • 感想戦の効果 • なぜ望む回答がすぐに得られなかったのか、改善が必要な点が明確になります。 • 期待する結果が得られる具体的な質問の表現や手順を知ることができます。 • より少ない回数のやりとりで期待する結果が得られるようになります。 53

実際にやってみた！ （状況：ChatGPTと何度かやりとりを経て資料に記載する文章をつくり終えた） 質問内容： このスライドの内容を決めるまでのやりとりについて感想戦をさせてください。私が提示した指示・質問の 良い点と要改善点を教えてください。 回答： 54

3つめの活用例 まとめ • ChatGPTと感想戦を行う方法を紹介しました。 • やりとりの振り返りを通じて、質問の改善点を把握し、より効果的な対話を実現する 方法です。 • 「望む回答が得られなかった理由」や「次回の対話に活かす工夫」を明確にすること で 学びを深められる点が魅力です。 • ぜひ、この方法も活用してみてください。（o_ _)ｏペコリ 55

今回の内容はブログで投稿している内容です こちらもあわせてご覧ください。 • 【TIPS】【連載その1】ChatGPTにPower Platformの勉強を手伝ってもらおう https://wataruf.hatenablog.com/entry/2024/12/08/000000 • 【TIPS】【連載その2】ChatGPTにPower Platformの勉強を手伝ってもらおう https://wataruf.hatenablog.com/entry/2024/12/12/000000 • 【TIPS】【連載その3】ChatGPTにPower Platformの勉強を手伝ってもらおう https://wataruf.hatenablog.com/entry/2024/12/23/000000 56

• https://wataruf.hatenablog.com/entry/2024/12/08/000000
• https://wataruf.hatenablog.com/entry/2024/12/12/000000
• https://wataruf.hatenablog.com/entry/2024/12/23/000000

Power AutomateのフローやTIPSをブログで公開しています • 興味をもっていただけたかたは下記のURLからいらしてください https://wataruf.hatenablog.com 57

• https://wataruf.hatenablog.com/

フローに関する質問を受け付けています • 匿名でのご質問も可です。 • X（旧：Twitter）にマシュマロのリンクを公開しています。 • 回答内容はブログで投稿します。 58

最後に 今回は私がChatGPTを活用して実践している Power Platformの学習方法をご紹介しました。 これがどなたかのお役に立てれば幸いです 「私はこんな使いかたをしてます！」といった フィードバック・ご意見をいただけると とても嬉しいです。 59

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