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August 28, 25
スライド概要
読書シェア会 vol.8 - connpass
https://yumemi.connpass.com/event/364130/
https://usami-k.github.io/
『数学ガール/リーマン予想』 読書シェア会 vol.8 宇佐見公輔 2025-08-28
自己紹介 宇佐見公輔(うさみこうすけ) • iOSDC にパンフ記事が採択 • 学生時代は数学専攻 ‣ 現在も趣味で数学している ‣ 日曜数学会など 1 / 17
紹介する本
紹介する本 『数学ガール/リーマン予想』 「リーマン予想」がついに登場! 数学青春物 語、堂々の完結へ! 高校三年生の冬、「僕」たちの青春は、リーマ ン予想とともにクライマックスへ――。「僕」 と、ミルカさん、テトラちゃん、ユーリ、リ サ。五人の仲間を中心に、数学と青春の物語が 展開していきます。素数に隠された秘密、それ ぞれが進んでいく未来、そして「僕」の淡い恋 の行方は? 紹介する本 3 / 17
数学ガール
「数学ガール」シリーズ 高校数学をなんとなく知ってる程度から、数学の世界を楽しめる。 •『数学ガール』(2007 年) •『数学ガール/フェルマーの最終定理』(2008 年) •『数学ガール/ゲーデルの不完全性定理』(2009 年) •『数学ガール/乱択アルゴリズム』(2011 年) •『数学ガール/ガロア理論』(2012 年) •『数学ガール/ポアンカレ予想』(2018 年) •『数学ガール/リーマン予想』(2025 年) より基本から楽しめる「数学ガールの秘密ノート」シリーズもある。 数学ガール 5 / 17
登場人物 (本書電子版の付録部分にある紹介文からの引用) •「僕」《語り手》 • ミルカさん《饒舌才媛》 • テトラちゃん《後輩キャラの元気少女》 • ユーリ《猫語・ポニーテールの中学生》 • リサ《無口なプログラミング少女》 「僕」は第一巻で高校入学〜高校二年、最終巻で高校卒業。 数学ガール 6 / 17
『数学ガール/リーマン予想』目次 • 1. 素数定理 • 2. オイラー積 • 3. 無限遠点で待ち合わせ • 4. 複素関数の探検 • 5. 複素関数の微分 数学ガール • 6. log(−1) の螺旋階段 • 7. ゼータ関数とメビウス関数 • 8. 驚きのガンマ関数 • 9. 複素積分ひとめぐり • 10. リーマン予想 7 / 17
最終巻は未解決問題 これまでと異なり、最終巻では未解決問題を扱っている。 補足:「ポアンカレ予想」は現在も「予想」と呼称されることが多い が、既に証明されている。 「リーマン予想」は現在、数学で有名な未解決問題のひとつ。 数学ガール 8 / 17
「数学ガール」シリーズの 魅力
数学の内容が本格的で楽しい • しっかりした内容 ‣ いわゆる教科書とは違うが、手応えのある内容 ‣ ごまかさず正面から向き合う楽しさ • 中学数学くらいの知識でも読みはじめられる ‣ 学校で習った数学を覚えている必要はない ‣ 興味さえあれば読んでいける 「数学ガール」シリーズの魅力 10 / 17
飛ばし読みしてよい • 数学の内容を飛ばしてストーリーだけ追ってもよい ‣ そういう読み方ができる本 ‣ 雰囲気だけでもじゅうぶん楽しい • 各章で内容が転換する ‣ 前の章が分からなくても気にせず読んでいける ‣ あとでつながってくることはある 「数学ガール」シリーズの魅力 11 / 17
雑感
数学の学びかた 数学は、途中でつまづくと、その先が理解できなくなると言われる。 本当にそうだろうか。 分からないことがあっても、先に進んでよい。 • 後でもう一度戻ってくればいい • 戻ってきたら、いつの間にか分かるようになっていることも 数学ガールたちも、こんなことがしょっちゅうある。 •「なんとなく分かってない気がする」とモヤモヤを抱えていたり •「分かったつもりだったのに実は分かってなかった」と感じたり 雑感 13 / 17
専門書の読み方 一般の専門書や技術書の読み方について考えることがある。 • 先に全体をざっと流し読みするほうがいい ‣ 目次を読むのは有益 • 必ずしも前から順に読まなくていい ‣ 気になるところを先に読んでいい • 飛ばし読みしてよい ‣ 分からないところは飛ばしていい ‣ 必要を感じたら戻ってくればいい 雑感 14 / 17
リーマン予想 飛ばしながらとはいえ、最終章ではリーマンの論文を読む。 有名な問題とはいえ、これだけ読みやすく丁寧な解説はなかなかな い。しっかり時間をかけて読む価値があると感じる。 過去の「数学ガール」シリーズも最終章が濃い内容だった。実際、読 むのはかなり時間がかかった。 雑感 15 / 17
まとめ
まとめ • 数学の内容の楽しさ • 数学の学びかた • 専門書の読み方 などを考えたりした。 まだ読み切れてない部分が多い(特に専門的な内容は時間がかかる) ので、引き続き読んでいく。 まとめ 17 / 17