Xcode+AIアシスト

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June 20, 25

スライド概要

YUMEMI.grow Mobile #22 - connpass
https://yumemi.connpass.com/event/357088/

XcodeとAIアシストの話をしました #yumemi_grow - usami-kの日記
https://usami-k.hatenablog.com/entry/2025/06/20/204948

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関連スライド

各ページのテキスト
1.

Xcode + AI アシスト 宇佐見公輔 2025-06-20 / YUMEMI.grow Mobile #22 株式会社ゆめみ

2.

自己紹介 宇佐見公輔(うさみこうすけ) • ゆめみ iOS テックリード 近況 • 7/5(土)大阪ライブ出演 • 7/20(日)東京ライブ出演 • ブレーミア結成 40 年 • https://chor-vremya.com/ 1 / 26

3.

本の紹介 Swift Testing 本 • 技術書典 18 で新刊を出しました • 電子版を引き続き頒布中 2 / 26

4.

ゆめみの活動紹介 ゆめみ大技林 • 技術書典 18 で無償頒布 • 次回も準備中 • 引き続き社外からも執筆者を募集 3 / 26

5.

AI 活用の考えかた

6.

AI 活用の考えかた 2 つ AI にコーディングをさせる 人間が開発の指示を出し、AI は指示に従ってコーディングをする。 • 要件などのドキュメントを与えて、AI が開発をする • Claude Code などは、アプリ開発もできている AI にアシスタントをさせる 人間がコーディングをして、AI はそれを補助する。 • IDE とチャット AI との結合 • AI エージェントによる編集 AI 活用の考えかた 5 / 26

7.

AI によるアプリ開発 AI にコーディングをさせるのが、現在の主流となってきている。 この場合、人間は次のようなことをやっていく。 • AI のための開発環境を整備する • AI が読みやすいドキュメントを与える • AI リーダブルな形式で UI デザインを与える • コーディングガイドラインをルールセットとして与える AI 活用の考えかた 6 / 26

8.

AI によるアシスト 主流でなくなりつつあるが、現在の僕のスタンスはこっち。 自分が何をしたいか。 • 自分がコーディングをしたい • 誰かにコーディングをさせたいわけじゃない だから、AI はアシスタントとして使っていく。 今日はそのスタンスでの話。 補足 AI にコーディングをさせるのが主流にはなっていくので、ウォッチ はしておく。場合によってはスタンスを切り替える。 AI 活用の考えかた 7 / 26

9.

Xcode 26

10.

Xcode 26 WWDC25 で、Xcode の AI アシスト機能が発表された。 • 昨年と異なり、今年はベータ版で実際に動作する • さまざまなモデルが利用できる ‣ 例えばデフォルトの ChatGPT から Claude Sonnet に変更可 必要な環境 • macOS 26 beta • Xcode 26 beta 今日はベータ版の具体的な話はしません。 Xcode 26 9 / 26

11.

補足:ベータ版の試しかた ベータ版の利用条件 • Apple Developer Program に加入する必要がある macOS ベータ版のインストール • APFS ボリュームを追加(パーティション分け不要) • そのボリュームに macOS をインストール(インストーラを使う) • そのボリュームで起動して、ベータ版にアップグレード 参考:複数のバージョンの macOS を Mac で使う - Apple サポー ト (日本) Xcode 26 10 / 26

12.

GitHub Copilot for Xcode

13.

GitHub Copilot for Xcode • GitHub 公式の Xcode 拡張 • https://github.com/github/CopilotForXcode 機能 • チャット • エージェント • コード補完 GitHub Copilot for Xcode 12 / 26

14.

日本語での応答に対応 • 以前はチャットの応答が英語になることが多かった • GitHub の Issue で要望を出した ‣ Feature Request: Allow selecting Copilot Chat response language ‣ https://github.com/github/CopilotForXcode/ issues/271 • 0.36 で改善 ‣ チャットの応答言語が設定できるようになった ‣ .github/copilot-instructions.md も参照する GitHub Copilot for Xcode 13 / 26

15.

今後の展開 現時点 • 現時点で Xcode と組み合わせて使える AI アシストとしては、 GitHub Copilot が使いやすい 今後 • Xcode 26 の AI アシスト機能に移行するかも • GitHub Copilot も選択肢としてはある GitHub Copilot for Xcode 14 / 26

16.

AI アシストの実際の利用

17.

モデルの選択で賢さが変わる GitHub Copilot for Xcode では、使用するモデルを選べる。 この選択はきちんと注意を払っておく。 • 基本的に、Claude Sonnet が賢い • GPT-4 系は不正確であることが多い AI アシストの実際の利用 16 / 26

18.

コード補完は使わない 入力中に自動で AI がコード補完してくれる機能がある。 しかし問題が多いので、AI の自動コード補完はオフにする。 • 期待通りのコードを補完してくれない • 補完されたコードがビルドできない • むしろ IDE のコード補完の邪魔になる (必要に応じてショートカットキーなどでコード補完を呼ぶ) AI アシストの実際の利用 17 / 26

19.

チャットやエージェントを使う コード補完ではなく、チャットやエージェントを中心に使う。 • 現在見ているコードに基づいた調べもの • コードレビュー • コーディングの相談相手 • コードの編集 AI アシストの実際の利用 18 / 26

20.

コードレビュー AI にコードレビューをしてもらうのは有益。 • 有益なレビューもあれば、そうでないものもある • 対応したいものだけ対応すればよい • 自分では気づかなかった指摘がもらえることもある • コードを見直すきっかけとして利用する AI アシストの実際の利用 19 / 26

21.

コーディングの相談相手 AI は雑に相談できる。 •「もうちょっといい感じのコードにならないか」とか • 雑に振っても、何かしらの案は出してくれる • それをきっかけに考えられる ただし、応答内容はあまり真に受けすぎない。 • あまり信用はしすぎない • もっともらしく言っているが全然おかしい内容であることも多い AI アシストの実際の利用 20 / 26

22.

コードの編集 AI エージェントに既存コードを編集してもらう。 • いきなり編集させるのではなく、まず現状を調べてもらう • どう編集するのがいいか、方針を考えさせる • 良さそうなら、実際に編集してもらう 最終的には、AI に任せず自分でコーディングすることも多い。 あくまで AI はアシストなので、それでよいというスタンス。 AI アシストの実際の利用 21 / 26

23.

AI に任せたいケース コードの編集を特に AI に任せたくなるのは、機械的な編集のとき。 • 数字を連番でふりたいとか • 一定のルールで関数名や変数名を作りたいとか 人間がやるとケアレスミスやスペルミスなどやらかしそうな編集は、 むしろ AI に任せたほうがうまくいく。 得意・不得意を考えて、良いパートナーとしてやりたい。 AI アシストの実際の利用 22 / 26

24.

類似のバグを探してもらう 何かのバグ修正をしたときに、似たようなバグが他にないか調べるこ とは多い。そうしたことも AI に任せると良い。 • 類似の問題が疑われるところをピックアップしてくれる • 最終的な判断は人間がやればよい AI アシストの実際の利用 23 / 26

25.

テストコードを書かせる AI にテストコードを書いてもらうのも良い。 • テストコードは機械的な作業であることが多い • テストが網羅的かどうかの判断は AI の得意領域 うまくテストコードを書いてくれない場合は、ひとつくらい人間が見 本でテストコードを書いてやる。 AI は、新しく生み出すよりも、類似のものを真似するほうが得意。 AI アシストの実際の利用 24 / 26

26.

まとめ

27.

まとめ AI 活用のスタンス • AI にコーディングをさせる • AI にアシスタントをさせる Xcode の AI アシスト • Xcode 26 • GitHub Copilot for Xcode AI アシストの実際の利用 • コード補完ではなく、チャットやエージェントを中心に使う • AI の得意領域を活かす まとめ 26 / 26