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October 19, 24
スライド概要
2024-10-19(土) オープンセミナー2024@岡山 で発表した資料
https://okayama.open-seminar.org/
tomio2480 です
人と地域と技術コミュニティ みんなが信じた「のびしろ」を幻にしないために 言語化された私の「のびしろ」の性質は 人生のターニングポイントごとになだらかに変化していた サイボウズ株式会社 開発本部 組織支援部 People Experience チーム Developer Concourse Unit 西原 翔太(@tomio2480) #oso2024 2024-10-19 (土)
幕間スライド : 意味のない飯テロ(今日の昼食)
鬼の温度差 ▌もう旭川の夜は一桁 ℃ ▌岡山にある旭川ではない
北海道旭川市最新情報 ▌先日 10/14 に初氷 ▌夜中は 0 ℃ も見えてきた
鳥による睡眠妨害 ▌エグ とり ▌でもおかげさまで発表練習 できました
が,じぶんは 5 番手なので ▌みんなの発表を聞いて必死にスライドを編集(原形が失われつつある ◼ もうしゃべることない説ある
$ whoami 旭川から岡山は飛行機でビュン 乗り換えこそありましたが一瞬 ▌Shota Nishihara @tomio2480 ▌サイボウズ株式会社 開発本部 People Experience チーム ◼ 高校教諭(電)→セキュリティ人材育成→現職+専門学校講師(AI:Python基礎)→今 ◼ 開発本部,クラウド基盤本部,サイボウズ・ラボの人をはじめとする開発組織の発信,IT コミュニティ出没 ◼ 流氷交差点よろしく https://soundcloud.com/cybozutech/sets/drifticecrossing ◼ 情報処理学会 会誌編集委員 https://www.ipsj.or.jp/magazine/magazine.html ▌北海道旭川市からフルリモート ◼ ゆるい勉強会(旭川),FuraIT(富良野),Co-KoNPILe(小平) に大体いる ◼ 技術コミュニティに関わり始めたのは 2007 年,運営をはじめたのは 2011 年
最近みなさんにたくさん見ていただいたものたち
地方異常IT勉強会に住んでいます 例) ▌1 週間 2,700 km 移動 5 連続勉強会 ▌小金井公園青空もくもく会 ▌スターリンク持参大雪山登山 ▌函館路面電車貸切LT大会(これはただの参加者) ▌#雪原駆動開発 ◼ 冬も美瑛で合宿やりましょうね
今年の移動 ▌月当たり平均 15 日は家にいるが,あとはイベントに出ている ▌飛行機は昨日までの時点で今年 48 回搭乗 ▌たぶん今年行ったのはこのあたり ◼ 札幌,旭川,函館,稚内,仙台,東京23区,小平市,小田 原,吉祥寺,福岡,新潟市,大阪梅田,京都,那覇,岡山 ◼ 月刊 PHP カンファレンスを主としてスタッフ,登壇 ◼ 旭川や北海道各地を主として主催,スタッフ,登壇
【宣伝】技術書典17で情報処理学会の店番します! 11/3(日) ▌https://techbookfest.org/organization/5760124647899136
岡山とわたし(1) ▌第二弾 地方IT勉強会 Advent Calendar 2019 ▌気楽にいろいろ勉強会を開催していこうぜという話 ◼ https://inetengineer.hatenablog.com/entry/2019/12/03/123747
岡山とわたし(2) ▌合同勉強会 in 大都会岡山 -2023 Winter- - connpass ◼ https://gbdaitokai.connpass.com /event/299345/ ▌IT勉強会の学びの最大化とIT業界の発展 - 積極的にメモっていく姿勢 ◼ https://tomio2480.hatenablog.co m/entry/2023/12/22/230133
[前談] TechRAMEN 2024 Conference というのをやりました ▌旭川で開催 #techramen24conf ◼ ゲスト : t_wada さん,tokibito さん ◼ 現地参加 113 名,懇親会 95 名 ◼ 応援団 113 口(個人99口+2社14口) ◼ https://techramenconf.net/ ◼ 上川・留萌・宗谷・空知・オホーツクに着目 ◼ なんか来年もやる気になっているのでやります [参考] #ツナギメエフエム 第112回 | ツナギメエフエム https://tsunagi.me/ep112/
本題
どのように「のびしろ」が私をここまで運んでくれたのか ▌“私を含めた周りの誰かが、私の「のびしろ」を言語化” ◼ 環境が左右する最初の「のびしろ」 ◼ 駆り出すために作られる「のびしろ」 ◼ 信じて委ねてくれている「のびしろ」
どのように「のびしろ」が私をここまで運んでくれたのか ▌“私を含めた周りの誰かが、私の「のびしろ」を言語化” ◼ 環境が左右する最初の「のびしろ」 ◼ 生まれてから中学生あたりまで ◼ 駆り出すために作られる「のびしろ」 ◼ 中学生か高校生あたりから社会人 7 〜 8 年まで ◼ 信じて委ねてくれている「のびしろ」 ◼ 社会人 7 〜 8 年から今(社会人 11 年目)まで 13 〜 14 年でひとピークずつやってきてたっぽいので U35 はちょうどよかったです(?)
0. 「のびしろ」とは何なのか いつから,どこで用いられている言葉なのか?
「伸び代」 について 2014 年 〜 2015 年 ▌じゅんいちダビッドソン – Wikipedia ◼ “本田のものまねをする際には「伸び代ですねぇ」という言葉をよく挟むが、これは本 田が実際に言ったものではなく、2014年のFIFAワールドカップ・ブラジル大会の直前 に本田が出演した『プロフェッショナル 仕事の流儀』での「(サッカー日本代表は)世 界でいちばん課題多いと思います。その伸び代に(可能性を)感じているんです」と いった発言[31]を誇張したものである。”
“のびしろ” を辞書で引く ▌https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E4%BC%B8%E3%81%B3%E4% BB%A3/ ◼ 能力を出し切ってはいず、まだ成長する余地があること。「芸の—が大きい」 ◼ [補説]平成17年(2005)前後からスポーツ界で使われ、多方面に広がった。 ◼ 出典:デジタル大辞泉(小学館) 画像 : https://natalie.mu/comic /gallery/news/285365/939149
「伸びしろ」 について 2014/01/30 ▌朝日新聞では 1998/07/06 に初登場 ◼ サッカー日本代表の岡田武史監督 ◼ 「本大会までに成長するのびしろに期待している」 ▌“あることのために必要な部分=糊(のり)しろ” ▌“鉄鋼業界では『伸びしろ』は『金属などの、折り 曲げたり熱したりする際に生ずる伸び。またその 長さ』(広辞苑)の意で用いられた”
「伸びしろ」 について 2014/01/30 (2) 先生方の解釈がめちゃくちゃよかったので引用します.(太字加工は西原によるもの) ▌“仲間同士のコミュニケーションで『才能ないね!』などと言うよりも『伸びしろないね』の ほうが微妙にぼやける。そのあたりが若者に使用されるゆえんかと思います” ▌“がんばるに値する資質を君は持ち合わせている、君の努力は報われる、ということを納得 させて激励するレトリック。かつての(高度成長期のように)夢は無限大、努力すれば 何でも達成できる、という楽観的な将来展望を持ちにくい現代の状況を表している” ▌“面白いのは、反対語として『縮みしろ』や『縮み幅』という表現が存在しない点です。人 間は、子供から大人へと一方向的に成長し、逆へ変化することはありません” 意味をぼやっとさせたい意図がありそうだが,対義語がないことでプラスの印象が強まっている
この発表内での”のびしろ”は…… ということだとして話を進めます
この発表内での”のびしろ”は…… (比較的)具体的な景色が 思い浮かんでいる 今後の成長可能性とその道すじ ということだとして話を進めます 画像 : https://natalie.mu/comic /gallery/news/285365/939149
1. 環境が左右する最初の「のびしろ」 “将来の夢” 作文のテーマはどこからくるのか?
人生で初めに出会う “のびしろ” は何か ▌立つ,話す,道具を使う…… などの身体制御と知能の成長 ◼ 保護者は「どうやるか」はさておき「どうなればよいか」がわかる ◼ たぶん 100 % の人が理論からではなく,経験から獲得した能力 [参考] 研究室でおしゃべり!ラジオde経営学 【日常編5】実践力を高める―応用と反省― https://podcasters.spotify.com/pod/show/keieigaku-radio/episodes/5e2be6fn/a-aaif5fo
自分の中にないものは外から与えられるほかない ▌周りの環境の情報量の多さ,精度のよさに影響を受ける ◼ たとえば生まれてから小学校を出るまでの環境がどうだったか ◼ 東京 23 区で生まれ育ち海外旅行も年に一回できる子 ◼ 北海道旭川市で生まれ育ち修学旅行以外の旅行経験のない子 ◼ 保護者,友達,担任などの関係する人々から得られる情報 ◼ 本やインターネットアクセスをはじめとするコンテンツから得られる情報
事例1 – 高校受験(自分の話 ▌電気情報工学科と制御情報工学科,どちらを選ぶ? ◼ 2007 年,プログラミングをやりたいと思っている中学生が受験先選び ◼ 資料や Web サイトをよく見て選ぼう ◼ 電気情報工学科 → 電子回路やプログラミングが目立つ ◼ 制御情報工学科 → 3D CAD やエンジン分解実習が目立つ ◼ 電気情報工学科を選択
事例1 – 高校受験(自分の話 ▌電気情報工学科と制御情報工学科,どちらを選ぶ? ◼ 2007 年,プログラミングをやりたいと思っている中学生が受験先選び ◼ 資料や Web サイトをよく見て選ぼう ◼ 電気情報工学科 → 電子回路やプログラミングが目立つ ◼ 制御情報工学科 → 3D CAD やエンジン分解実習が目立つ ◼ 電気情報工学科を選択 ◼ 面接にて「プログラミングをたくさんやりたいならうちじゃないですね」 保護者,親戚,担任ほか周りの人にもこの判断はできなかった
教訓1 – 周囲が想像する “のびしろ” には限界がある ▌自分で調べるにしてもそれなりの基礎がないと調べられない ◼ 単語がわからない,真偽がわからない,暗黙知には触れられない ◼ 周りの人たちもそれは同じ ▌実際にわかる人に到達できるルートを持っていなければ行き詰まる ◼ インターネットや本などはそれを解決しない ◼ 対話のやりとりの数だけ(真偽のほどは不明だが)確証は高まっていく ◼ より正確な情報に辿り着きたければ詳しい人と対話できる環境が必要 周りの人の知る範囲を超えると,実態を伴わない想像上の “のびしろ” を行くことになる
2. 駆り出すために作られる「のびしろ」 自分が可能性を感じた後進世代とどう付き合っているか?
詳しい人がいる環境に身を投じられたことで道のりが見えた ▌高専には無事落ちて工業高校(情報技術科)へ入学 ◼ Wikipedia 編集人生,Yahoo!Geocities 編集人生を脱却 ◼ MediaWiki,HTML/CSSからポケコン,H8 組み込みの C 言語へ ◼ 初級シスアドや基本情報などの資格も取得し知識も蓄えられていった ◼ 組み込み系やロボット系の大会出場機会にも恵まれ順風満帆 ▌周りの期待に応えられず高専に落ちてしまった分を取り返そうと必死
いま思い返せば…… ▌内定切りの嵐,リーマンショック,トヨタショック,政権交代 ◼ 2009 年に高3を迎えたときの世相 ◼ 今まで就職しろ一色だった親も急に進学しろと方針転換 ◼ 担任からも進学を勧められ決意
いま思い返せば…… ▌内定切りの嵐,リーマンショック,トヨタショック,政権交代 ◼ 2009 年に高3を迎えたときの世相 ◼ 今まで就職しろ一色だった親も急に進学しろと方針転換 ◼ 担任からも進学を勧められ決意 ▌筑波の AC 入試を受験するも論文審査で落ちる ◼ いま見返すと論文の程を成していない ◼ 工学系の環境で論文を書いたことのない教員の指導も影響していそう ここでも教訓1の影響を受けてしまっている(特許取得経験のある先生もいたのに……
レールにのるということ,のせるということ ▌職員室を眺めていると生徒指導の裏側にも色が出る ◼ モチベーション設計が上手な先生 ◼ 技術や技能の研鑽を惜しまない先生 ◼ エスカレーションのための人脈の形成に余念のない先生 ▌コーチなのか,リーダーなのか,ボスなのか ◼ どのタイプだとしてもある程度専門性が高まると既定路線が見えてくる ◼ もしここで強い野望を持つ人にあたるとレールを外れることを許されない
成功を信じる強さがそのまま衝突や束縛の強さに ▌99 % そうや!ということに逆らうストレスが強まるのはなぜか ◼ 相手より自分の方が優れているという気持ちの芽生えとセット ◼ 自分より詳しそうな人を前にすると,自分の中にある高い確証が信じられなくなる ▌“よかれと思って” 相手を自分の信じる方向へ “導き” たくなる ◼ 強くあたってみたり,情に訴えてみたり…… ◼ やり方は様々だが思いどおりの方向に説得したいという意志は同じ [参考] 「よかれと思って」考|shinshinohara https://note.com/shinshinohara/n/n8832fa0cd8d9
事例2 – かつての恩師が起業投資話を持ち込む(自分の話 ▌プログラミング教室を旭川でやろう! ◼ ぼく「会社は辞めるつもりないけど頑張ります」→東京から旭川へ移住 ◼ 3 人で分担することになっていた持ちコマが,知らん間に全て自分に ◼ ぼく「話が違う」 ◼ かつての恩師「そんな中途半端でどうする!命かけろ!仕事減らせ!」 →別会社にも投資してリスク分散 ◼ ぼく「てめえがやるって言うから協力してやるって話だっただろうが(怒号」 高校卒業後もコミュニティ等で 10 年近く協力してきたがそこでも自分勝手で構いきれなかった
教訓2 – 相手の作る ”のびしろ” レールは速く感じるがズレる ▌少しでも相手のレールに乗ると全て言うことを聞くと勘違いする者もいる ◼ 指導者としては完全に失格な気がするがカルト宗教はそうか…… ◼ マジで最悪な「カルトマーケティング」とかいう単語も存在して最悪なので最悪 ▌複数の師匠を持つことで様々な “のびしろ” が提案されて選択できる ◼ 自分に知識や良識がなければどうか判断できないため複数の師匠に頼る ◼ 別の選択をしたとしても関係が継続する師匠を持つことが望ましい ◼ し,きっと多くの別の師匠と関係性が切れない選択の方がより確からしい 「背中を押された」というのは “他責” と紙一重なのに,速度がでるので制御不能になりやすい
画像 : https://natalie.mu/comic /gallery/news/285365/939149 教訓2 – 相手の作る ”のびしろ” レールは速く感じるがズレる ▌少しでも相手のレールに乗ると全て言うことを聞くと勘違いする者もいる ◼ 指導者としては完全に失格な気がするがカルト宗教はそうか…… ◼ マジで最悪な「カルトマーケティング」とかいう単語も存在して最悪なので最悪 ▌複数の師匠を持つことで様々な “のびしろ” が提案されて選択できる ◼ 自分に知識や良識がなければどうか判断できないため複数の師匠に頼る ◼ 別の選択をしたとしても関係が継続する師匠を持つことが望ましい さっきのセッションの質疑応答タイムで自分で質問をしてこのネタを ◼出してしまったため,極めて焦ってしゃべっているはず し,きっと多くの別の師匠と関係性が切れない選択の方がより確からしい 「背中を押された」というのは “他責” と紙一重なのに,速度がでるので制御不能になりやすい
3. 信じて委ねてくれている「のびしろ」 みんなは自分の何に期待してくれているのか?
今までの事例は学校や仕事に沿ったキャリアの話だった ▌“のびしろ” ズレ問題が致命傷になるのはキャリアを絡めてしまうから ◼ 人生のかなりの比率を占めるキャリアに絡んで出会ってきたこと ◼ 資本主義社会における生活に密接に関係する給与等に絡むので必死になる ▌自分の場合は稼ぐ生活とは別に地方の技術系コミュニティ運営があった ◼ こちらはほとんどが自分が主催なのでコントロールしやすかった ◼ 自分が思うとおりの場づくりを妥協せずにできていた ◼ 窮地にはここで満足してくれた人たちに助けられてきた人生という感じ
本当に自分が心から納得して向き合える貴重な空間 ▌立ち上げ,主催ということもありみんなが自分を尊重してくれた ◼ かなりわがままを言っては来たけれど,悪い私利私欲のつもりではなかった ◼ みんなもそれを信じてついてきてくれたり,助言をくれたりした ▌地域の二つのコミュニティは異なるアプローチで似た居心地のよさがある ◼ 旭川のコミュニティはいいドライさと距離感で自他の境界をはっきり置く ◼ 富良野のコミュニティは程よい家族感でお互いを尊重する ◼ いわゆる HRT 的な話なのかもしれないけど,別に謳ってはいない
「信頼しても信用するな」がよきドライと距離感を作る ▌信頼 ◼ 信じて頼りにすること。頼りになると信じること。また、その気持ち。 ◼ デジタル大辞泉(小学館) ▌信用 ◼ それまでの行為・業績などから、信頼できると判断すること。また、世間が 与える、そのような評価。 ◼ デジタル大辞泉(小学館) [参考] 判断と決断の違いと決断のコツ そーだいなるらくがき帳 https://soudai.hatenablog.com/ entry/2022/01/04/151923
真の “のびしろ” を生かすには周囲の忍耐も必要 ▌教訓1 – みんなの知っている世界からしか “のびしろ” を導けない ▌教訓2 – 他者が作る “のびしろ” のレールに乗るといずれ必ず脱線する ◼ この 2 つには自分で作り出す気概が今ひとつ足りていなかった ▌自分が到達し得ないある人のよさを引き出すためにはレールではない ◼ レールよりかはゴールへのルートをいくつか共有するくらいのゆるさが必要 ◼ みんなが信じて一緒にいてくれたのは,言うことを聞くからではないはず ◼ ある範囲の中できっといい方向に進むんだろうという信頼と信用のはず
事例3 – TechRAMEN 2024 Conference ▌自分が信じる価値観を信じて協力してくれる人たちと共に動けた ◼ 「自腹 50 万円切ります」宣言から 5 ヶ月,いい感じに開催できた ◼ スポンサーのあり方にも肘鉄をかましたが,結果 113 口集まった ▌「旭川や富良野など各地に勉強会があったから」では説明がつかない ◼ 2 つのコミュニティが一緒になっても揉めずにスカッとやり切れたのは奇跡 ▌参加者を含めた全員に合意のない期待がなかったことも大きい要因 [参考] 社会人の不幸の8割は合意のない期待から|田中邦裕 https://note.com/kunihirotanaka/n/n951df3a7f7b9ç
教訓3 – 自分の信じた “のびしろ” は静かにみんなに届いていた ▌実は周囲に最も多い,こうすれ,ああすれと言わない人たちとの付き合い ◼ 自分から見ると,無関心なのか見守ってくれているのかわかりにくい ◼ ほどよい距離感で絡んでくれる人が最も長く協力的な姿勢でいてくれる ◼ TechRAMEN には高校生時代から今まで各世代の恩人が来てくれた ▌指導的立場,助言をくれる立場の方との過去の関わり方に反省がある ◼ 適度な時期に関係をフェードアウトし自立しないと変な恨みが芽生える ◼ 一方,真に搾取的な人の暴言や束縛は回避がかなり難しくツラい
X. これから自分を運んでくれる「のびしろ」 「のびしろ」にはどうあってほしいものなのか?
この発表内での”のびしろ”は…… 再掲 (比較的)具体的な景色が 思い浮かんでいる 今後の成長可能性とその道すじ ということだとして話を進めます
朧げにではなく明確に,ひとりだけではなくみんなが思い描いて,
みんながこの景色を見たいと思い,見られると信じたから実現できました
“のびしろ” とは
この発表で結論づける ”のびしろ” とは みんなの中にそれぞれの (比較的)具体的な景色が 思い浮かんでいて, 今後の成長可能性とその道すじ を信じてドンと構えていられる余裕 として,今後はこの “のびしろ” を追いかけます
痛かった転職も “のびしろ” を使い切る前提で始まっていた ▌環境が変わったら,まずもって今と同じパフォーマンスは出ない ◼ ありがたかったものの,誘ってくれた方の期待に応えようと無理をしがち ◼ しかも自分が思い描いていたものは当てにならないくらい外れる ◼ 転職前に組織の状況を正しく把握するなんていうのはマジで無理 ◼ 誘ってくれた人にしばらく手を引いてもらわないと,うまく立ち回れないことも実感 ▌コミュニティに関しても同じ ◼ 時代やメンバーが変われば出るパフォーマンスもそう簡単に出ない 多少過酷な状況に立たされたときに出るパフォーマンスまでが実力であって,期待は実力ではない
“のびしろ” は実はのりしろよりもトンボの方が近いのかも ▌トンボとは ◼ 印刷物を仕上がりサイズに断裁 する際や、フルカラー印刷の際に CMYK4色の版を重ね合わせる 際の目安となる印です。 ▌https://raksul.com/guide/create-data/knowledge-ofprinting/trim-mask/
のりしろのように使う前提で “のびしろ” を考えない ▌トンボはそこは落ちることが前提 ◼ ここの塗りたしは余白を裁断したときに完成品に影響しないためのもの ▌鉄道保線における伸びしろは機能するための余白 ◼ https://www2.kek.jp/imss/news/2011/highlight/0915/
だからこそ
この発表で結論づける ”のびしろ” とは みんなの中にそれぞれの (比較的)具体的な景色が 思い浮かんでいて, 今後の成長可能性とその道すじ を信じてドンと構えていられる余裕 として,今後はこの “のびしろ” を追いかけます
心の炎を燃やしていこう
みんながぼくの 心の炎で 暖を取れるように
人と地域と技術コミュニティ みんなが信じた「のびしろ」を幻にしないために 言語化された私の「のびしろ」の性質は 人生のターニングポイントごとになだらかに変化していた サイボウズ株式会社 開発本部 組織支援部 People Experience チーム Developer Concourse Unit 西原 翔太(@tomio2480) #oso2024 2024-10-19 (土)
三つの教訓 ▌教訓1 – 周囲が想像する “のびしろ” には限界がある ▌教訓2 – 相手の作る ”のびしろ” レールは速く感じるがズレる ▌教訓3 – 自分の信じた “のびしろ” は静かにみんなに届いていた