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May 03, 26
スライド概要
何卒よろしくお願い申し上げます。 一流のIT研修講師を目指し、日々研鑽を続けております。 本資料は外部公開用としてご提供するものです。 ALJ Education Plus 株式会社 Yukiko(※趣味枠アカウント)
質問対応ガイド 〜 レベル別 × 時間あり/なし × 主体性を伸ばす 〜 4つの原則 1 否定しない(質問しただけで価値がある) 2 即答しない(答えに到達する力を奪わない) 3 時間がなくても突き放さない(必ず続きを約束する) 4 受講生のレベルに合わせて応答を変える 対象: 新卒・未経験の研修受講生 / 作成: 友季子
質問対応の核:否定しない受け止め方 「質問してくれた」その行動自体に価値がある なぜ否定してはいけないのか 否定された経験は記憶に残り、次から質問しなくなる。「分からない」を表明できる人がチームの財産。質問は受講生からの信頼 の証で、それを大事にすることが学習の土台になる。 「それさっき言ったよ」 「○○は知ってるよね?」 「もう一度確認しよう、大事なところだから」 「○○から復習してみよう」 ポイント: 聞き逃しを責めない ポイント: 前提を強要しない 「なんでそう思った?」(責める語気) 「全然違う」 「いまの考え方、聞かせて」(穏やかに) 「ここまで合ってる、ここから修正しよう」 ポイント: 詰問せず聞く ポイント: 全否定しない 2 / 10
質問のレベル4段階 受講生のレベルに対応した質問が来る。まず分類する Q-Lv 1 用語が分からない 「○○ってなんですか?」 意味: そもそも前提知識が抜けている。説明の足場がない状態 Q-Lv 2 操作が分からない 「次に何を入力すればいいですか?」 意味: 手順の途中で迷子。ゴールは見えているが道筋が分からない Q-Lv 3 違いが分からない 「AとBの違いは何ですか?」 意味: 概念の比較・適用条件で迷う。中級者の入り口 Q-Lv 4 応用・検証 「これってこういう場合も使えますか?」 意味: 自走している証拠。応用しようとしている積極的な質問 3 / 10
レベル別 応答パターン 各レベルに最適な「主体性を伸ばす返し方」 Q-Lv 1 用語の意味を端的に → 例えで補強 → 「いまの説明で分かった?」と確認 「○○ってのは△△のこと。例えるとXXみたいなもの」 Q-Lv 2 答えではなく1つ手前のヒント → 一緒に画面を見て1ステップ実演 「○行目の出力どうなってる?それを見るとヒントある」 Q-Lv 3 比較表の形で言語化 → 使い分けの判断基準を渡す 「Aは△の時、Bは□の時に使う。判断は○で見分ける」 Q-Lv 4 本人の仮説を聞く → 一緒に検証する → 学びを言語化させる 「いいところ気づいたね。試してみて結果教えて」 4 / 10
時間ある時の対応:深掘り型 5〜15分使えるとき。主体性を最大限に伸ばすチャンス 1 2 3 4 5 受け止める 「いい質問だね」「気づけたんだ」(評価ではなく承認) 問いを返す 「いまどう考えてる?」「どこまで分かってる?」 一緒に試す 「やってみよう」と画面・コードを見ながら確かめる 言語化させる 「いまの理解、自分の言葉で説明してみて」 次に繋げる 「次はこれも試してみて」(応用課題を渡す) 答えを渡すと10分で終わる。一緒に辿ると15分かかるが、本人の力になる 5 / 10
時間ない時の対応:つなぎ型 1〜3分しか割けない時。突き放さず、必ず続きを約束する つなぎ型 3ステップ ① 受け止める(30秒) → ② 当面の足場を渡す(1分) → ③ 続きを約束する(30秒) 受け止める 「ありがとう、大事な質問」(短くても言葉にする) 「いまちょっと立て込んでて、ごめんね」(事情を共有) 当面の足場 「いまは○○まで進んでみて、それで詰まったら教えて」 「○○のドキュメントの△△の章を読んでおいて、後で一緒に話そう」 続きを約束 「○時に5分時間とるね、それまで覚えておいて」(具体時刻) 「終礼後にまとめて聞かせて、メモしておいて」(書き出させる) 6 / 10
やってはいけない応答パターン 良かれと思ってやりがちな、主体性を削る返し方 即答する 後でと言って忘れる 「それは○○です」(瞬殺) 「あとでね」→ そのまま 理由: 考える機会を奪う。次も「答えだけ聞きに来る」依存型に 理由: 信頼を失う最大の行為。次から質問が来なくなる 詰問する 公開で恥をかかせる 「なんで分からないの?」「ちゃんと聞いてた?」 周りに聞こえる場で「これ前にやったよ」 理由: 恥の感情と紐付き、二度と質問しない受講生になる 理由: クラス全体が「質問したら晒される」と学習する 7 / 10
主体性を奪わない返し方の3技法 答えを言いたくなる衝動をこらえる、具体的な代替手段 1 問いで返す 「○○です」 → 「いまどう思う?」「どこまで考えた?」 考える主導権を本人に戻す 2 ヒントを段階的に 答えを一気に出す → 「○行目に注目」→「□の値を見て」→「△と比べて」 本人が辿り着けるよう、足場を組む 3 言語化させる 「ね、分かったでしょ?」 → 「いまの理解、自分の言葉で説明してみて」 アウトプットで定着させる・抜けを発見する 8 / 10
受講生4タイプ別の応答調整 同じ質問でも、相手のタイプで返し方を変える おとなしい型 焦り型 声が小さい・自信なさそう 周りと比べて焦っている まず受け止める時間を長めに / 周りに聞こえない場所 で / 「質問してくれて助かる」を最初に 「自分のペースで大丈夫」を先に / 比較しない言葉選 び / 進捗の良い部分から話す 完璧主義型 自走型 全部理解しようとする 応用や検証を試している 「いまは○○だけ理解で十分」と区切る / 「後で深掘 りできる」と道筋を見せる 答えではなく対話を / 仮説を聞く / 「いいところ気づ いた」と承認 / 次の課題を渡す 9 / 10
まとめ:質問対応チートシート 印刷して机の横に貼る用 第一声(必ず) 「いい質問だね」「教えてくれてありがとう」「気づけたんだ」 時間あるか? ある(5-15分) ない(1-3分) 受け止める → 問いで返す → 一緒に試す → 言語化させる → 応用課題を渡 受け止める → 当面の足場(次までの宿題)を渡す → 続きの時間を約束す す る(必ず守る) 絶対NG 即答する / 後でと言って忘れる / 詰問する / 公開で恥をかかせる / 全否定する / 比較する / 「分かった?」で終わらせる 質問してくれた、その瞬間に学習が始まっている 10 / 10