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May 03, 26

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何卒よろしくお願い申し上げます。 一流のIT研修講師を目指し、日々研鑽を続けております。 本資料は外部公開用としてご提供するものです。 ALJ Education Plus 株式会社 Yukiko(※趣味枠アカウント)

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各ページのテキスト
1.

IT研修講師のための フィンランド式 答えを教えないフレーズ集 〜 今日から使える「問いかけ」の言葉 〜 論文根拠:Schaffar & Wolff (2024) PhBL / Chung (2023) Teacher Agency / Holub et al. (2026) Socratic AI Cogent Education DOI: 10.1080/2331186X.2024.2309733 ほか

2.

なぜ「答えを教えない」のか?── 論文が示す根拠 PhBL理論 教師エージェンシー ソクラテス的問答 現象ベース学習 ファシリテーター型指導 反省的問いかけ設計 答えを先に与えると「学ぶ必要感」 が消える。問いを先に立てることで 学習者の内発的動機が生まれ、理解 が深まる。 フィンランドの教師は「知識の伝達 者」ではなく「学びの設計者」。自 律性を与えた教師だけが自律的な学 習者を育てられる。 良い問い(Reflection Question)は、 学習者自身に考えさせる。「なぜ? 」「どうすれば?」が思考力の筋肉 を鍛える。 Schaffar & Wolff, 2024 Chung, 2023 Holub et al., 2026 フィンランドでは「教えること」より「問いかけること」が専門スキルとして評価される

3.

場面別フレーズ ① ── エラー・詰まったとき NG(答えを渡してしまう) OK(フィンランド式フレーズ) 「そこはこう書けばいいんです」 「どこで詰まってる? 何を試してみた?」 「そのエラー、直しましょうか」 「このエラーメッセージ、 何を伝えてると思う?」 → 「答えはこれです」 「もし答えが合ってたら、 次に何が起きるはずかな?」 「そこは○○を使えばいい」 「ほかに使えそうな アプローチ、何かある?」

4.

場面別フレーズ ② ── コードレビュー・設計確認 フィンランド式フレーズ NG 「ここはforじゃなくて whileを使いなさい」 「forとwhile、 ここではどちらが適切だと思う?理由は?」 「この関数、長すぎます。 分割してください」 「この関数を読む人は 何を感じると思う?」 → 「変数名がわかりにくい」 「この変数名、 1週間後の自分は理解できる?」 「ここはバグです、直して」 「この処理、想定外の入力が来たら どうなるか試してみた?」

5.

場面別フレーズ ③ ── 課題提示・取り組み開始 フィンランド式フレーズ NG 「この課題はこういう手順でやります」 「まずどこから 始めてみようと思う?」 「やり方がわからなければ 聞いてください」 「どこまで自分で考えられそう? 3分間だけ試してみよう」 → 「サンプルコードを見ながらやって」 「サンプルを見る前に、 頭の中でどう動くか描いてみて」 「こういう機能を作ってください」 「このアプリを使うユーザーは 何に困ってると思う?」

6.

場面別フレーズ ④ ── 振り返り・1on1フィードバック フィンランド式フレーズ NG 「今日の学びはこれです」 「今日いちばん『あ、そうか』 と思った瞬間はいつ?」 「ここが間違っていました」 「もしもう一度やるとしたら、 何を変える?」 → 「次回はこれを勉強してください」 「次のステップ、 自分でどう設定する?」 「よくできていました」 「自分の中で 一番うまくいったと思う部分はどこ?」

7.

場面別フレーズ ⑤ ── 「わかりません」と言われたとき フィンランド式フレーズ NG 「じゃあ説明しますね」 (すぐ解説する) 「どこまではわかった? 最初に戸惑ったのはどの部分?」 「調べればわかりますよ」 (突き放す) 「検索するとしたら どんなキーワードを使う?」 → 「これを読めばわかります」 (資料を渡す) 「この資料の中で 一番ピンとこない言葉はどれ?」 「わからないのは普通です」 (なだめて終わる) 「わからない、OK。 じゃあ何がわかったら次に進める?」

8.

今日から使える!フィンランド式 黄金フレーズ24 問いを立てる 深掘りする 🪞 振り返る どこで詰まってる? もう一つ方法はある? 今日いちばんの気づきは? 何を試してみた? 一番難しい部分はどこ? 次回何を変える? まず何から始める? ユーザーはどう感じる? うまくいった部分は? もし違ったら次は? 1週間後の自分は読める? 次のゴール、自分で決めて 3分だけ自分で考えて エラーは何を言ってる? もう一回やるなら何が違う? どこまではわかった? これを誰かに説明するなら? 今日学んだことを一言で 最初に気になったのは? 仮説を立ててみて 誰かに教えるとしたら? なぜそう思った? 逆から考えたらどうなる? 何がわかると次に進める?

9.

フレーズを使うときの3つのコツ ── 実践ガイド 01 沈黙を怖がらない 問いかけた後、10秒待つ。すぐ答えを言いたくなる衝動をこらえる。沈黙は「考えている証拠」。フィン ランドでは「待つ」こと自体が指導スキル。 02 問いは1つだけ 「なぜ?どうすれば?何が目的?」と一度に聞かない。問いを1つに絞る。複数の問いは思考を分散させ 、主体性を奪う。 03 PhBL理論 / InquiryBased Learning Socratic Questioning 原 則(Holub et al., 2026) 失敗を「材料」として扱う 「違います」ではなく「面白い!なぜそう考えた?」。フィンランドの教室では失敗が歓迎される。これ が心理的安全と主体性の土台になる。 教えることより「問いをデザインすること」が、フィンランド型IT講師の真髄 Chung (2023) Teacher Agency

10.

参考論文・URL一覧 Schaffar & Wolff (2024) | Cogent Education 01 Phenomenon-based learning in Finland: a critical overview of its historical and philosophical roots 🔗 https://doi.org/10.1080/2331186X.2024.2309733 https://doi.org/10.1080/2331186X.2024.2309733 Holub, Ryymin & Alves (2026) | arXiv preprint 02 Reflecting in the Reflection: Integrating a Socratic Questioning Framework into Automated AI-Based Question Generation 🔗 https://arxiv.org/abs/2601.14798 https://arxiv.org/abs/2601.14798 Chung, J. (2023) | London Review of Education, 21(1) 03 Research-informed teacher education, teacher autonomy and teacher agency: the example of Finland 🔗 https://doi.org/10.14324/LRE.21.1.13 https://doi.org/10.14324/LRE.21.1.13 Frontiers in Education (2024) | Frontiers in Education, Vol.9 04 Transcending traditional paradigms: the multifaceted realm of phenomenon-based learning 🔗 https://doi.org/10.3389/feduc.2024.1346403 https://doi.org/10.3389/feduc.2024.1346403