10 分でわかる生産性向上チーム in 2024

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July 26, 24

スライド概要

『Sansan vs サイボウズ 開発生産性Tips夏祭り』というイベントの発表資料です。
https://cybozu.connpass.com/event/322718/

生産性向上チームについて、最近の活動内容、今後のやっていきについて。

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Productivity Engineer at cybozu. GitHub Actions User Group Tokyo Organizer. GitHub Stars. 『GitHub Actions 実践入門』を BOOTH で販売中です。 http://miyajan.booth.pm/items/1865906

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関連スライド

各ページのテキスト
1.

10 分でわかる⽣産性向上チーム in 2024 サイボウズ株式会社 ⽣産性向上チーム 宮⽥ 淳平(@miyajan)

2.

⾃⼰紹介 ▌宮⽥ 淳平(@miyajan) ▌サイボウズ株式会社 n 2009年 新卒⼊社 n 2015年 ⽣産性向上チーム⽴ち上げ ▌Fav n 🏃🎯🧖🍺 n 10/27 ⾦沢マラソン

3.

本⽇の話 ▌⽣産性向上チームの紹介 ▌ざっくり最近の⽣産性向上チームの活動紹介 ▌今後のやっていき

4.

⽣産性向上チームの紹介

5.

⽣産性向上チームのミッション 多様で価値あるサービスを迅速に提供するため、 部署やプロダクトを横断して、 ⽣産的でオープンな開発基盤を整備する 5

6.

ひとことで⾔うと… 「サイボウズの開発者がつらいと思っている部分を 最⾼にしていく」 ためのチームです︕ 6

7.

組織横断の⽀援組織 ・・・ Garoon 開発 kintone 開発 Office 開発 ・・・ ⽣産性向上チーム チームトポロジーで⾔うところの プラットフォームチーム&イネイブリングチーム的⽴ち位置 7

8.

⽣産性向上チームの業務内容 組織を横断した 開発基盤の整備 開発基盤を活⽤した 改善活動の⽀援 みんなハッピー ⽣産性向上技術の キャッチアップ・共有 8

9.

モブプログラミングで開発 ▌複数⼈で⼀つの画⾯を⾒ながら、役割をプログラミングをする⼈、助⾔を する⼈に分担して進めるやり⽅ ▌⼀⽇最⼤ 3.5 時間ほど ▌3 つのレーンに分かれて、1 レーン 2,3 ⼈ずつ ▌25 分作業 → 5 分休憩 → ドライバー交代を繰り返す n 休憩明けに全体に相談できる時間がある ▌メリット n 属⼈性を減らす、集合知を活かす、 集中してタスクを進める、即時レビュー、etc. 9

10.

レーン ▌そのとき注⼒している領域ごとにチームを分割してメンバーを固定 ▌現在のレーン n Four Keys 基盤 n GitHub Actions セルフホストランナー n AWS マルチアカウント管理 ▌レーンに紐づかないタスクは各レーン毎⽇交代の当番制 n 依頼対応とか ▌メリット n 認知負荷が下がる、スイッチングコストが減る、オーナーシップが⾼まる、etc. 10

11.

社外発信・交流 ▌Productivity Weekly 1週間の間に⾒つけた開発者の⽣産性向上に関わるネタを共有する会 社内で⾏った会の内容を Zenn で公開 Zenn: https://zenn.dev/topics/productivityweekly ▌Engineering Productivity Meetup 開発者の⽇々の⽣産性を⾼めるための知⾒や技術を語り合うイベント ⽣産性向上ネタを持ち寄って交流 11

12.

最近の活動紹介︓Four Keys 基盤

13.

開発の課題意識 ▌成⻑に伴う開発の困難化 n 問い合わせや障害、ライブラリやインフラのアップデート対応、 ⼤規模で複雑なコード、影響範囲の確認など ▌『製品進化スピード 10 倍︕インパクト 10 倍︕』 n 2023 年開発本部⽬標(ストレッチ⽬標) ▌スピード≠ビジネスインパクトだけど、 スピードが出ないとビジネスインパクトは出せない ▌Four Keys 指標を試しに活⽤してみて 改善の礎としてみる 13

14.

Four Keys 基盤 ▌ 社内の開発チームが API でデータを送ると ダッシュボードで可視化できる基盤を構築 n 複数のチームが利⽤中 ▌ 指標活⽤、未導⼊チームへの展開を⽀援 ▌ Four Keys 以外の指標での活⽤も模索中 n PR のリードタイム、CI/CD メトリクスなど ▌ 詳しく知りたい⼈は n 組織横断⽀援チームによるFour Keys計測基盤構築と活⽤に向けた取 り組み by @r4mimu 14

15.

最近の活動紹介︓ GitHub Actions セルフホストランナー料⾦削減

16.

セルフホストランナー基盤の課題意識 ▌⽣産性向上チームで運⽤しているオートスケールする GitHub Action セルフホストランナー基盤 n 参考: philips-labs/terraform-aws-github-runner でオートスケールするセルフホストランナーの構築・運⽤ ▌社内での利⽤が増えるにつれて料⾦が右肩上がり n 毎⽇ 1 万以上のジョブ実⾏がある ▌利⽤が増えてるのでしょうがない⾯はありつつ、 ⼤きい⾦額になってきているので減らせるなら 減らしたい 16

17.

料⾦削減 ▌コスト分析 ▌ジョブの起動時間を短くするために常時プールしているランナーの内、 利⽤が少ない組織のプール数を削減 ▌スポットインスタンスの種類を追加 n 最新世代インスタンス n AMD CPU インスタンス ▌料⾦を約 30% 削減 ▌詳細は 8/9 の GitHub Actions Meetup Tokyo #4 で @Kesin11 が話します︕ 17

18.

最近の活動紹介︓ AWS の SSO を IAM Identity Center へ移⾏

19.

AWS SSO の課題意識 ▌元々 IAM Identity Center を使わない AWS SSO の仕組みを⽣産性 向上チームで運⽤ n 参考: AWS + Azure ADによるSingle Sign-Onと複数AWSアカウン ト切り替えのしくみ作り ▌CLI から AWS に SSO するために独⾃コマンドラインツールを開発・メンテ n 参考: cybozu/assam ▌ユーザー体験が微妙なところがある&IAM Identity Center ならできること ができない n 例: ブラウザを起動できないマシン上では assam を利⽤できない ▌中⻑期的にも独⾃ツールをメンテするコストや動かなくなるリスクを回避したい 19

20.

AWS の SSO を IAM Identity Center へ移⾏ ▌CLI からの SSO も公式の AWS CLI で可能に ▌並⾏運⽤期間を設けて移⾏したので SSO できなくなる時間帯は なしで移⾏完了 ▌ユーザー体験向上、メンテコスト&リスク削減 ▌詳しく知りたい⼈は n AWS SSO のしくみを AWS IAM Identity Center へ移⾏したはなし by @naotama 20

21.

今後のやっていき

22.

社内の開発チームとのアラインメント ▌最近は各開発チームが⾃律して改善活動を進めていてよい状況 ▌⼀⽅で、⽣産性向上チームと各チームの関わりが減り、 各チームが⽬指す⽅向性や課題意識が把握できていない感覚 ▌地道に関係性を構築していきたい💪 n 各所の活動をウォッチ n 各チームとコミュニケーションの機会を作る n ⽣産性向上チームの活動をアウトプット、 フィードバックをもらう n etc. Agile intro - slides from my KTH talk - Crisp's Blog 22

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やりたいことはいろいろ ▌プロダクトに影響があるところのセキュリティ強化 n AWS、セルフホストランナー ▌AWS 技術⽀援の拡⼤ ▌cybozu.com のインフラ刷新プロジェクト(Neco)へのキャッチアップ &改善⽀援 ▌指標計測からビジネスインパクトへつなげるための活動 ▌etc. 23

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まとめ ▌⽣産性向上チームは サイボウズの開発者がつらいと思っている部分を最⾼にしていく ためのチーム ▌今回話したこと以外にもいろいろやっているので、パネルディス カッションや懇親会で気軽に聞いてください︕ 24

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Q&A