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May 28, 24
スライド概要
ABINITのバンド並列、スピン並列、G並列の性能を比較しました。
ABINITの MPI並列性能調査
目的 • 平面波擬ポテンシャル法に基づく第一原理計算には複数の並列方法 が備わっています。 • k点、スピン • バンド • G • スレッド • 各並列方法の性能(効果)を(大雑把に)確認します。 まとめ • 正確な実行時間測定は難しい;性能差の議論は困難。 • バンド並列、スピン並列、G並列、いずれも効果的。 • k点並列、スレッド並列は未調査。
実行環境 • WSL2 • Ryzen9 7900X • ABINITはcondaでインストール • conda install –c conda-forge abinit • Version 9.8.4 • OpenMP不使用。MPI並列のみを調査。 • export OMP_NUM_THREADS=1
計算課題 • 金原子107個;バンド数640、k点数1 • tests/tutoparal/Input/tparal_bandpw_01.abiを一部改変 • カットオフを実用的な値に変更。 • ecut • pawecutdg 15 20 • スピンを考慮(物理現象としてスピンを考慮する必要なし) • nsppol 2 • SCFを4回。 • nstep 4
結果 • 非並列と二並列(バンド、スピン、平面波;k点並列なし) 時間(秒) 非並列 バンド並列 スピン並列 G並列 5516.1 2570.7 2704.7 2816.1 • バンド並列が最も良く、スピン並列、G並列の順番。 • 8並列(バンド4並列×何か2並列) 時間(秒) バンド(8並列) スピン並列 G並列 1025.9 1008.1 925.6 • G並列が最も良く、スピン並列、バンド並列の順。 (計測誤差に注意;精密な測定ではありません。)