最近のMicrosoft Meshアップデート - Immersive Eventsの話

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August 20, 25

スライド概要

【大阪-オンライン開催】XRミーティング 2025/08/20【AR/CR/MR/SR/VR】(https://osaka-driven-dev.connpass.com/event/363585/)登壇資料。
最近Teamsの新たな機能としてImmersive Eventsが提供されています。この機能は現在提供されているMicrosoft Meshの新しい形になります。現在はパブリックプレビューで提供されているものです。Teams会議のような手軽さで3D体験空間でのイベントを構築することが可能です。
Immersive Eventsの発表に合わせてMicorosft Meshについても幾つかアナウンスがあったのでそういった最近の話をまとめて紹介

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ICT業界でソフトウェアエンジニア/アプリケーションアーキテクトを担当。 社内ではXR関連技術に関する啓もう活動や技術支援に従事。 業務の傍ら、XR(特にMixed Reality領域)についての開発技術の調査、開発などを行っています。 また、「大阪駆動開発」コミュニティ所属しており、日々の調査で得た知見はコミュニティを通して情報発信を行っています。

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各ページのテキスト
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最近のMicrosoft Meshアップデート Immersive Eventsの話 2025/08 XRミーティング @takabrz1 Takahiro Miyaura

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宮浦 恭弘 (Miyaura Takahiro) Microsoft MVP for M365 2018-2026 XRは趣味です.AI系も最近始めました。 大阪駆動開発(とHolomagicians)コミュニティに生息 HoloLens日本販売してからxR系技術に取組む 新しい技術や、MRに使えそうな技術を調べる 技術Tips : https://qiita.com/miyaura https://zenn.dev/miyaura 最近興味があって取り組んでいるもの ○ Microsoft Mesh ○ Azure AI Foundry ○ Snapdragon Spaces ○ Vision Proもそろそろ・・・ @takabrz1 ※よかったらこれを機にお知り合いになってください

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最近Microsoft Meshに色々起きてるので共有 2025/08/20 © 2025 Takahiro Miyaura 3

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Microsoft Mesh 重要なお知らせその① 2025 年 6 月 24 日より、Microsoft Mesh ツールキットは廃止 Unityを使ったワールドの開発はできなくなった Microsoft Mesh のお客様に最高のエクスペリエンスを提供する という継続的な取り組みの一環として、ユーザーがカスタマイズ ツールやスクリプト機能と対話する方法が進化しています。 Mesh Toolkit と Mesh のカスタマイズ機能は、近い将 来に大幅に変更され、運用を合理化し、将来の機能 強化に備える予定です。 すべてのカスタマイズをアプリ内のコー ドなしのカスタマイズ エクスペリエンスに移行する予定です。 2025/08/20 © 2025 Takahiro Miyaura 4

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Microsoft Mesh 重要なお知らせその① 2025 年 6 月 24 日より、Microsoft Mesh ツールキットは廃止 Unityを使ったワールドの開発はできなくなった コードなしのカスタマイズ ツールが利用できるようになると、組織は 同様のイマーシブ エクスペリエンスをより簡単に作成して維持でき るようになります。 ツールが利用可能になったときにエクスペリエン スを再構築するためのベスト プラクティスに関するガイダンスを公 開し、また、以前のイテレーションが使用できなくなる前に、これら の新しいツールを使用してエクスペリエンスを再作成するのに十分 な時間を作成者に提供します。 といわれつつ、移行手段の提供が・・・ 2025/08/20 © 2025 Takahiro Miyaura 5

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ついに提供 Immersive Events 2025/08/20 © 2025 Takahiro Miyaura 6

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Microsoft Mesh 重要なお知らせその②’ Immersive Event 重要な更新: Teams のイマーシブ イベントへの移行 https://learn.microsoft.com/ja-jp/mesh/overview?wt.mc_id=WDIT-MVP-5003104 2025 年 12 月 1 日の時点で、Microsoft は Teams 会議、 Microsoft Mesh on the web、Microsoft Mesh PC と Quest アプリのイマーシブ 空 間 (3D) ビューを廃止します。 これらのエクスペリエンスは 、 Teams のイマーシブ イベントに置き換えられ、引き続き魅力的なコ ラボレーションイマーシブ イベントの提供に投資を続けています。 Teams で適切に構築することで、既に知っているツールを使用してイマーシブ エクスペリ エンスを計画、管理、起動できます。 2025/08/20 © 2025 Takahiro Miyaura 7

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Microsoft Mesh 重要なお知らせその② Immersive Event 重要な更新: Teams のイマーシブ イベントへの移行 https://learn.microsoft.com/ja-jp/mesh/overview?wt.mc_id=WDIT-MVP-5003104 12月1日以降は。。。 ○ Teams 会議で "イマーシブ スペース (3D) " ビューを使用できなくなります。 ○ mesh.cloud.microsoft Web サイトでは、イベントのスケジュール設定やテンプレート と環境の管理はサポートされなくなります。 ○ Mesh PC アプリと Quest アプリは、Mesh イベントへの参加をサポートしなくなります。 2025/08/20 © 2025 Takahiro Miyaura 8

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Immersive Events 2025/08/20 © 2025 Takahiro Miyaura 9

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Immersive Events Teamsの没入型イベントで、オンラインイベントを3D体験に https://support.microsoft.com/en-us/office/get-started-with-immersive-events-in-microsoft-teams-a69189df-39c7-478f-a335-0aef7c4e5781?wt.mc_id=WDIT-MVP-5003104 パブリックプレビュー版で提供 ○ Officeのエンタープライズ系ライセンス + Teamsライセンスが必要 ○ イベント主催者、イベントカスタマイズは追加で Teams Premiumが必要 ○参加者はTeams Premium不要(これは大きい) ※個人アカウントでは使えない 敷居がかなり下がった。 参加者全員がTeams Premium必要だったので 2025/08/20 © 2025 Takahiro Miyaura 10

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OutlookやTeamsでの予定表から設定 イベントの種類に「immersive events」が追加 https://support.microsoft.com/en-us/office/schedule-an-immersive-event-in-microsoft-teams-7281466a-1d09-45d8-ad7f-bca1ed91c2e2 基本的な操作は OutlookやTeamsの会議予約と同じ Oasis Canvas この作業を実施するためには 要Teams Premiumライセンス Cascade イベントの開催準備 会議室風 ミーティング空間 カスタマイズが前提 ミニマムな空間 大規模向け カンファレンス空間 1. 2. 3. 4. 5. 予定表から新しいイベントのメニューを開く イマーシブイベントを選択 日程と共同主催者、参加者を設定 空間を選択 保存 ※操作するユーザは要Teams Premiumライセンス 2025/08/20 © 2025 Takahiro Miyaura 11

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カスタマイズ 必要に応じて空間内に追加でオブジェクト等を配置 デフォルトの空間には画面共有用のオブジェクトは設置されている https://support.microsoft.com/en-us/office/customize-an-immersive-event-in-microsoft-teams-9b8100eb-11b9-4b55-82d6-718655101d53 ○ 画面共有だけであればそのままで使える状態になっている ○ イマーシブイベントを保存後、公開するまでの間に実施する。 ※現時点では公開してしまうとカスタマイズができない。 ○ 実際に空間に入ってオブジェクトの位置調整などを行う →デフォルトの空間の改変する事はできない ※全体を覆う形で別の空間を作ってしまうことは可能 2025/08/20 © 2025 Takahiro Miyaura 12

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カスタマイズ 必要に応じて空間内に追加でオブジェクト等を配置 Screenshare ○ プレゼンターや参加者が画面コンテンツをイ マーシブ環境で共有できるオブジェクト ○ 画面共有の音声はサポートされていない ○ オプション ○Enabled : ○ イベント開始時にオブジェクトがアクティブかどうかを決定 2025/08/20 © 2025 Takahiro Miyaura 13

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カスタマイズ 必要に応じて空間内に追加でオブジェクト等を配置 Social ice breaker ○ 質問を生成するオブジェクト ○ オプション ○Shin order: ○ 質問が順次表示か、ランダム表示かを決定 ○Question index (0-52): ○ アイスブレイカーから利用可能な質問数 ○Enabled : ○ イベント開始時にオブジェクトがアクティブかどうかを決定 2025/08/20 © 2025 Takahiro Miyaura 14

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カスタマイズ 必要に応じて空間内に追加でオブジェクト等を配置 Call on point ○ 挙手後に呼び出された参加者の出現位置 と方向を指定できるオブジェクト ○ オプション ○Enabled : ○ イベント開始時にオブジェクトがアクティブかどうかを決定 2025/08/20 © 2025 Takahiro Miyaura 15

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カスタマイズ 必要に応じて空間内に追加でオブジェクト等を配置 Broadcast point ○ ブロードキャスト時の主催者の位置と向きを 指定できるオブジェクト ○ オプション ○Enabled : ○ イベント開始時にオブジェクトがアクティブかどうかを決定 2025/08/20 © 2025 Takahiro Miyaura 16

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カスタマイズ 必要に応じて空間内に追加でオブジェクト等を配置 Seat ○ イベント中に参加者が座ることができる仮想 座席位置を表現を指定できるオブジェクト ○ オプション ○Assigned seat: ○ 「Seat attendees」がオンの時に参加者がテレポートさ れる座席 ○Open seat: ○ 「Seat attendees」がオンの時に参加者がテレポートさ れない座席 ○Enabled : ○ イベント開始時にオブジェクトがアクティブかどうかを決定 2025/08/20 © 2025 Takahiro Miyaura 17

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カスタマイズ 必要に応じて空間内に追加でオブジェクト等を配置 Text ○ 環境内で静的または動的テキストを表示 ○ ラベル、指示、バナー、タイトル用 ○ オプション ○Text: ○Backplate: ○Autosize : ○Text size: ○Alignment: ○Text style : ○Enabled : ○ イベント開始時にオブジェクトがアクティブかどうかを決定 2025/08/20 © 2025 Takahiro Miyaura 18

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カスタマイズ 必要に応じて空間内に追加でオブジェクト等を配置 Model viewer (.glb file) ○ .glb形式を使用して環境内で3Dモデルをレ ンダリング・表示 ○ 参加者が表示・操作可能 ○ オプション ○URL: ○ 3DモデルへのURLリンクを入力 ○Loop animations: ○ 選択したアニメーションをループするかどうか ○Animation speed: ○ アニメーション再生速度の選択 ○Selected animation: ○ 再生するアニメーションの選択 ○Enabled : ○ イベント開始時にオブジェクトがアクティブかどうかを決定 2025/08/20 © 2025 Takahiro Miyaura 19

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カスタマイズ 必要に応じて空間内に追加でオブジェクト等を配置 Audio player (.mp3 file) ○ 環境に埋め込まれた音声クリップ(音楽、 ナレーションなど)を再生 ○ オプション ○URL: ○ 再生したい音声ファイルへのURLリンクを入力 ○Volume: ○ 音声が再生される音量を設定 2025/08/20 © 2025 Takahiro Miyaura 20

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カスタマイズ 必要に応じて空間内に追加でオブジェクト等を配置 Spawn point ○ 参加者がイマーシブイベントに参加する際 の出現位置と方向を指定できるオブジェクト ○ オプション ○AccessLevel: ○ 誰が利用できるか(未確認) ○Enabled : ○ イベント開始時にオブジェクトがアクティブかどうかを決定 2025/08/20 © 2025 Takahiro Miyaura 21

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カスタマイズ 必要に応じて空間内に追加でオブジェクト等を配置 Image (.png, .jpeg file) ○ 2D画像を表示できるオブジェクト ○ オプション ○URL: ○ 表示したい画像ファイルへのURLリンクを入力 ○Backplate: ○ 画像背後のバックプレートのオン/オフ ○Enabled : ○ イベント開始時にオブジェクトがアクティブかどうかを決定 2025/08/20 © 2025 Takahiro Miyaura 22

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カスタマイズ 必要に応じて空間内に追加でオブジェクト等を配置 Video player ○ イマーシブ環境内の仮想スクリーンや表面 で動画コンテンツを再生できるオブジェクト ○ オプション ○URL: ○ 表示したい動画へのURLリンクを入力 ○Volume: ○ 動画を再生する音量を設定 ○Backplate: ○ 動画背後のバックプレートのオン/オフ ○Looping: ○ 動画再生完了時にループするかどうかを決定 ○Enabled : ○ イベント開始時にオブジェクトがアクティブかどうかを決定 2025/08/20 © 2025 Takahiro Miyaura 23

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実際のImmersive Eventsでは。。。 300人規模のイベント実施も可能ですが一堂に会するわけではない https://support.microsoft.com/en-us/office/host-an-immersive-event-in-microsoft-teams-d9605a4f-25af-4f1e-b28f-06f37904bfaa 1部屋15人程度で空間がクローンされる 主催者、発表者については全部屋にブロード キャストする形でプレゼンを行う。 2025/08/20 © 2025 Takahiro Miyaura 24

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実際のImmersive Eventsでは。。。 発表者側からは全部屋の人のリアクションが分かる(未検証) https://support.microsoft.com/en-us/office/host-an-immersive-event-in-microsoft-teams-d9605a4f-25af-4f1e-b28f-06f37904bfaa 参加者はルーム内の人同士のリアクションしか見 えないようですが、発表者は全参加者のアイコン が表示されている空間の中でリアクション等を見 ることができるらしいです。 (これはさすがに1人では検証できないw) 2025/08/20 © 2025 Takahiro Miyaura 25

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まとめ Microsoft MeshはTeamsに統合されるという事かな。 ○ Teams会議の要領でアバターを使った会議を実施できる。 ○ 画面共有も可能 ○ カスタマイズとしてOnedrive上のリソースを使える ○ 3DモデルもImmersive Events内に格納できる ○ MAX300人位は入れるけど、300人が一か所に入るわけじゃない →20部屋位にクローンされて、主催者や発表者だけ、ブロードキャストされる ○ 1個気になるのがQuestどうなるのか。。。 何か情報があったらまた共有しまっす 2025/08/20 © 2025 Takahiro Miyaura 26

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Qiita記事にしました。 【Microsoft Mesh最新動向】Teamsに統合されたImmersive Events イベントの操作方法やカスタマイズで試したいことは後日 別の記事で取り上げるかも。 https://qiita.com/miyaura/items/df365758511ae826f4e7 2025/08/20 © 2025 Takahiro Miyaura 27

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