【しっかり学ぶ数理最適化】2.2.5~2.2.6

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October 23, 25

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各ページのテキスト
1.

2025年度後期輪読会 #3(2025/10/23) しっかり学ぶ数理最適化 2.2.5-2.2.6 退化・巡回・二段階単体法 京都大学 情報学研究科 福岡 M1 亮典 0

2.

アジェンダ n 退化・巡回とは n 二段単体法とは 1

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アジェンダ n 退化・巡回とは n 二段単体法とは 2

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退化とは基底解の中で1つ以上の基底変数が0となること 以下の線形計画問題を考える 出典:しっかり学ぶ数理最適化 モデルからアルゴリズムまで 梅⾕俊治(KS情報科学専⾨書) 3

5.

退化とは基底解の中で1つ以上の基底変数が0となること 以下の線形計画問題を考える 出典:しっかり学ぶ数理最適化 モデルからアルゴリズムまで 梅⾕俊治(KS情報科学専⾨書) 4

6.

退化とは基底解の中で1つ以上の基底変数が0となること 以下の線形計画問題を考える 出典:しっかり学ぶ数理最適化 この問題の実行可能領域 モデルからアルゴリズムまで 梅⾕俊治(KS情報科学専⾨書) 5

7.

退化とは基底解の中で1つ以上の基底変数が0となること 実行可能領域 頂点 (b) で3本の直線②, ③, ④が交差している そのため,頂点 (b) に以下の3つの実行可能基底解が存在 これらの実行可能基底解では値が0となる基底変数が存在する 出典:しっかり学ぶ数理最適化 モデルからアルゴリズムまで 梅⾕俊治(KS情報科学専⾨書) 6

8.

退化とは基底解の中で1つ以上の基底変数が0となること 値が0となる基底変数が存在すると、 単体法のピボット選択次第では、 基底変数(x3)と⾮基底変数(x4)を⼊れ替え →基底変数(x4)と⾮基底変数(x3)を⼊れ替え →基底変数(x3)と⾮基底変数(x4)を⼊れ替え・・・ といったループから抜け出せなくなる→「巡回」 「巡回」の結果、⽬的変数の最適化が、終了条件に到達不可になる 出典:しっかり学ぶ数理最適化 モデルからアルゴリズムまで 梅⾕俊治(KS情報科学専⾨書) 7

9.

退化とは基底解の中で1つ以上の基底変数が0となること 値が0となる基底変数が存在すると、 単体法のピボット選択次第では、 基底変数(x3)と⾮基底変数(x4)を⼊れ替え ここで⼊れ替えが⽌まれば →基底変数(x4)と⾮基底変数(x3)を⼊れ替え 「巡回」は発⽣しない →基底変数(x3)と⾮基底変数(x4)を⼊れ替え・・・ といったループから抜け出せなくなる→「巡回」 「巡回」の結果、⽬的変数の最適化が、終了条件に到達不可になる ⼊れ替え(ピボット)する基底変数を添え字が⼩さいものに限定する規則 →「最⼩添え字規則」 出典:しっかり学ぶ数理最適化 モデルからアルゴリズムまで 梅⾕俊治(KS情報科学専⾨書) 8

10.

アジェンダ n 退化・巡回とは n 二段単体法とは 9

11.

「二段階単体法」は初期実行可能基底を自動的に見つける手法 以下の線形計画問題を考える この問題の実⾏可能領域は↓ 出典:しっかり学ぶ数理最適化 モデルからアルゴリズムまで 梅⾕俊治(KS情報科学専⾨書) 10

12.

「二段階単体法」は初期実行可能基底を自動的に見つける手法 以下の線形計画問題を考える 右辺が負となる制約条件が存在するため、 スラック変数 x3, x4, x5 と変数 z (⽬的関数 の値を表す)を導⼊して以下の辞書を作成 しかし、これを満たす実⾏可能解は存在しない 出典:しっかり学ぶ数理最適化 モデルからアルゴリズムまで 梅⾕俊治(KS情報科学専⾨書) 11

13.

「二段階単体法」は初期実行可能基底を自動的に見つける手法 この問題を解く前に「⼈⼯変数 x0 」を新たに導⼊し、 実⾏可能基底解を1つ求める補助問題を作成する 補助問題の最適値が0 (x0=0) であれば元の問題に 実行可能解が存在し,最適値が正 (x0>0) であれば 元の問題に実行可能解が存在しないことが分かる. 出典:しっかり学ぶ数理最適化 モデルからアルゴリズムまで 梅⾕俊治(KS情報科学専⾨書) 12

14.

「二段階単体法」は初期実行可能基底を自動的に見つける手法 以下の線形計画法の初期実行可能基底を「二段階単体法」を用いて求めよ 出典:しっかり学ぶ数理最適化 モデルからアルゴリズムまで 梅⾕俊治(KS情報科学専⾨書) 13