Trick or Event? 〜EventBridge新カスタムバスでEDAの何が変わり、何が変わらないのか〜

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October 30, 26

スライド概要

Amazon EventBridgeの新しくなったカスタムイベントバスは、重複排除、順序保証、保持、RAMでのアカウント間共有など、これまでとは別物と言える機能を備えています。
この発表では、新旧カスタムバスの比較を交えながら、新しいバスがSQSをどこまで置き換えられるのか、そしてリドライブや冪等性といった、EDAで変わらず大切なことを紹介しています。

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各ページのテキスト
1.

2026-10-30 AWSランチセッション 第23回 Trick or Event? 〜EventBridge新カスタムバスで EDAの何が変わり、何が変わらないのか〜 山崎 拓也

2.

山崎 拓也 所属: SIer 仕事: • AWS案件のアプリやインフラのリード • 社内AWSサポート • 社内AWSエンジニア育成 好き: 低レイヤ、SF、AWS AWSアワード: • 2024~2026 Japan AWS Top Engineer • 2022~2026 Japan All AWS Certifications Engineer • 2026 AWS Community Builder (Serverless)

3.

Event Driven Architecture(EDA)振り返り

4.

Event Driven Architecture(EDA)振り返り

5.

意外と多機能なAmazon EventBridge イベントバス パイプ • • • • • • • • • 種類:デフォルト / カスタム / クラシック 多対多のルーティング フィルタリング(イベントパターン) 変換(メタデータ付与やJSONata) SaaSから受信(パートナーイベントソース) 1対1 プル型ソース(SQS・Kinesisなど) フィルタリング エンリッチメント Lambda / Step Functions / API API送信先 スケジューラー スキーマレジストリ • 外部APIへイベント送信 • 認証タイプ • Basic認証 / APIキー • OAuthクライアント クレデンシャルフロー • cron / rate • 1回限りの実行 • AWS APIを直接呼ぶ • AWSイベントは登録済み • スキーマディスカバリー • コードバインディング生成

6.

カスタムイベントバスが新しくなった(2026-09-24) • 従来のカスタムバスは「カスタムバス – クラシック」に改名 項目 カスタムバス(New) カスタムバス – クラシック クロスアカウント RAMでバスを共有。各アカウントが 自分でサブスクライバーを作成 リソースポリシーで許可、または相手 のバスへ転送 イベントの保持 バスに組み込み(1〜365日) なし(アーカイブを別途追加) 順序保証 イベントグループ単位でFIFO配信 なし リプレイ サブスクライバーの開始位置を指定 アーカイブからリプレイ Publish API PutEvents(JSON)+PutRawEvents PutEvents(JSON) (Avro・Protobufなど) 重複排除 publish時 (コンテンツベース or キー指定) なし ルーティング単位 サブスクライバー (1つにつき1ターゲット) ルール (1つにつき最大5ターゲット) 料金 publishしたイベント数(バス間・クロ スアカウント転送も課金対象) 取り込み量+配信量+保持 https://docs.aws.amazon.com/eventbridge/latest/userguide/eb-custom-bus-what-is.html

7.

管理単位がルールからサブスクライバーへ • 1サブスクライバー:1ターゲット クラシック 新しいカスタムバス

8.

Resource Access Managerでバスを共有、受け手はサブスクライバーだけ • 各アカウントが自分でサブスクライバーを管理 クラシック 新しいカスタムバス

9.

SQSはどこまで置き換えられる? • 順序保証や保持のためだけにSQSを使っている場合は置き換えられる可能性あり • 最長1年保持 • イベントグループ単位の順序保証(FIFO配信) • イベントサイズ上限はSQS・カスタムイベントバスどちらも1MB (実測で確認900KBは成功、1.1MBは拒否) • 同期配信の応答待ちは最大30秒のハードクォータ • 料金は単純比較できない(イベント件数・サイズ・配信数・保持期間による) • SQSを残したほうがよい場合 • 30秒を超える処理 • 失敗メッセージのリドライブ • 流量の調整が必要な場合 (SQSはPull型、EventBusはPush型。Push型は下流に負荷が直撃) https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2026/01/amazon-eventbridge-increases-event-payload-size-256-kb-1-mb/

10.

SQSの方がリドライブが簡単 • カスタムバスは、配信失敗やコンシューマー側失敗の場合、ひと手間必要 • コンシューマーの冪等性が担保されている場合に限り、カスタムバスは開始位置 を過去にしたサブスクライバーで流し直す手もある

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カスタムイベントバスが向いているケース • 後から受け手が増える可能性がある場合 • 購読開始位置を指定可能 • 後から追加されたサブスクライバーも、過去のイベントから読める • 柔軟に他のアカウントやチームに配信したい場合 • 受け手が自分のアカウントでサブスクライバーを作成・削除できる • イベントパターンで振り分け、JSONataで受け手ごとに変換できる

12.

重複のおばけは受け手でも退治する • EDAはat-least-onceが前提のため冪等性が重要 送信時に重複排除 • 5分以内の再送はexactly-once • DeduplicationId or 内容ベース 冪等性は今後も必要 • 配信リトライ等で重複が生じる 配信ポリシー • リトライ最大185回 or 24時間 • 失敗はDLQへ

13.

まとめ 変わること • ルールからサブスクライバーへ。RAMでバスを共有し、受け手が自分で購読 • 保持、順序保証、開始位置の指定で、ストリームに近づいた 変わらないこと • 受け手の冪等性。取り込みはexactly-onceだが、配信はat-least-onceのまま • 30秒を超える処理、リドライブ、流量の調整が必要ならSQSが向く

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ご清聴ありがとうございました。