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November 03, 24
スライド概要
JE6RPM(opr. JH5GHM)での2024年CQWW SSB参加顛末記
2024 CQ WW SSB JE6RPM SOABHP
直近の未発表の顛末記はどうなったのか? • IARU HF Championship以降公私共に割と繁忙状態 ‣ International Contest Dinner準備 ‣ ハムフェアでのサテライトステージ発表準備 ‣ WAEDC CW、AA Phone、WAEDC SSB、そしてこの一週間後より10月 上旬まで海外出張 ‣ 顛末を書く余裕がないままCQWW SSBの準備を迎える 2
事前準備 • IARU HF Championship時に発生したリニアの障害を対処後、WAEDC SSB 終了間際に再度同じ障害が発生 ‣ 別の対応が必要となり、CQWW SSBの2週間前に現地へ赴き実施 • WAEDC SSBで気づいたvoice messageまわりの改善点(音声ネタ、pitch、 rateをリグベースからメッセージベースに)のコード化 3
事前準備 • これらの対応でコンテストの数日前までの就寝時刻が遅くなり、睡眠時間が やや足りない状態となる 4
前日対応 • 自身の機材をセットアップする前にシャックオーナーのリグ環境でリニア周 辺の問題が解決されたかどうかを確認するも、ハイバンドでのSWRが尋常な 状態でないことに気づく • 状況からリニアに接続される同軸(5D-QEFV)の芯線の破断によるものが原因 と推定 ‣ 代替えのMコネがなく、対処療法として破断したと思しき箇所付近がリニ アと壁の間に垂直となる状態とし、壁とリニア本体間で圧力がかかるよう 同軸を設置することで一時的に凌ぐ 5
前日対応 • これだけで相当時間を浪費 ‣ それでもいつもと同様夕刻前頃にはなんとか設置完了 • SSBの運用で使用する左右のfootswitchでそれぞれのリグのPTTの操作をし ようとするも、radio1のみ有効とならず ‣ PTTのためやむなく3個目のfootswitch(PTT専用)を設置(voice message の登場により3個目が不要となりつつあった) • 音声周りは翌日少し早めにシャック入りして調整することとした • 睡眠不足を考慮し、夜は22時ぐらいに就寝 6
開始直前+開始 • 過去1年程度、7時にホテルを出発してというルーチン ‣ 音声周りの対応のため6時半出発としたが、そのためには5時半起床とな り、睡眠時間がいつもより削られることとなる • 音声周りはいつものようにシャックオーナーに確認してもらう ‣ 音声合成での変調が肉声よりおとなしすぎた状態だったため、音声合成の 出力先となるBRIDGE CAST(Roland製)側で内包のイコライザにて調整 これで音声合成側の音にも少しパンチが効くようになった 7
開始直前+開始 • 3個目のfootswitchを操作しなくても済むよう接続線を何度も確認するも原因 の特定に至らず ‣ コンテスト終了後関連機器を持ち帰り、動作を確認することとした • 早くにシャック入りしつつもこれらの対応で時間的余裕なし • 10mと15mから開始となるが、10mはすでに28.400から上に入り込む隙間 はほとんどない ‣ waterfallから空きを見つけ、28.408へ • 多くの局が10mに行っているためか15mは比較的空きを見つけやすく、 21.354へ 8
開始 • 時間が足りず、いつものように開始前からCQを出す余裕なし ‣ 開始時刻あたりからようやく10m/15mでalternating CQを開始 • 開始直後、数局から呼ばれるも最初だけでその後ほとんど呼ばれず ‣ 場所が良くなかったのだろうが、waterfallの様子から他に空きがあるとは 思えず耐える 9
開始 • 0009Zからいきなり呼ばれ始め、ようやくクラスタに上がったと想像 ‣ コンテスト後に確認するとこの時刻が最初のspotの時刻と同じであった • 以降割と好調に呼ばれ続け、開始から4時間で600Q弱(dupe抜き) 10
day1中盤 • 05Zぐらいからレートが下降 ‣ NICTの情報によればフレア発生とあるのでその影響と理解する • 起床時間が早かったためか睡魔に襲われる頻度がいつもより多い 11
day1中盤 • 開始から6時間半10m/15m共に同じ周波数にとどまるが、レートが落ちる ‣ Euからのかぶりも激しくなり、やむなく場所替えしてRunを継続 ‣ レートの状況は変わらず、NICTの情報からフレアを引きずっていると判断し、 0730Z頃から両バンドでS&Pを同時進行で開始 - いずれのバンドもSSBの下限のバンドエッジから - 常に両バンドの音をblendして聴くようにし、どうしても注力したい時だけ footswitchにてそちらのリグのみを聴く運用をS&Pでは初めて実施 - いずれの局も割と聞こえていたため両バンド同時聴取でもなんとかなった - クラスタ無しで全て自分の耳で聞き取りが必要となるが、最初の30分で40Q 12
day1中盤 • 15mは08Zすぎにはバンドの上限まで達する ‣ マルチ狙いのS&Pを実施し、zone33の局とQSO後Runへ • 10mはこの時点で28.500に達しておらず ‣ どういうわけか意地になってそのままS&Pを続け、最終的には28.847まで この時0913Z • その後28.331に腰を落ち着け、両バンドでAlternating CQ 13
day1中盤 • 今回のコンテスト中の実質1時間での最高レートは0920Zからの194Q/h • 10mが下火になったのは1030Zすぎ ‣ 意固地になって10mでここまでS&Pをすべきではなかった • ハイバンドが好調で気をよくしたためか11Zまで20mは聞くことすらせず、 40mも然り ‣ すでに南米は日の出から少し経っていて、40mでの南米はこの日は限りな く厳しい ‣ できるマルチ程度ぐらいは確保すべく手短かに75mと40mを済ませる 14
day1中盤 • ようやく1110Zぐらいから20mへ • 15mと同時進行するも15mはすでに主戦場は大西洋上と思しき状況であまり 増えない • これまで10mが好調であったため北米方面のlong pathを期待するも、HSぐ らいまでしか到達していない模様 • 以後40mでもRunするが、長続きしないため各バンドを転々としつつ局数を 積み上げる 15
day1終盤からday2へ • 20Z前後に10m/15mを確認すると南太平洋方面がかなり強い • 15mではlong pathでEA8/G/EIと立て続けにQSO • 21Zすぎに10mでskew pathでのZFとQSO • 2130Zぐらいから10mと15mでRunを開始するもまだ早いためかあまり呼ば れず • 75mは大陸方面からのレーダー関連ノイズが激しく、日の出時刻にもかかわ らずほとんど使えず 16
day1終盤からday2へ • 22Zを回る頃になってようやくハイバンドで波に乗る ‣ 15mはQRMが激しく、空き周波数をwaterfallで見つけて移動 - 場所がよくないためかあまり呼ばれない状態が続く • 睡魔に襲われるのを防ぐためday 1終了近くになって肉声にてCQやQSO ‣ この時間まではイレギュラーな送話内容以外はすべてvoice messageによ るもので喉枯れはまったく生じず • 15mが思ったほど良い状態ではなさそうなため2330Zぐらいから1Rに切り 替え 17
day2中盤 • 0130Zすぎより15mも並行してRun開始 ‣ これによってレートが上向く ‣ いずれのバンドも周波数を変えずこのまま0345Zまで • 時折睡魔に襲われるため外の空気を吸いに仮眠なしの小休止を20分程度入れて再 開 • 依然として睡魔で足を引っ張られ運用効率が悪いため0450Zから20分の仮眠を 強制的に取る ‣ このタイミングの小休止は合計で約1時間 18
day2中盤 • 再開直後よりレートが良い状態 ‣ この状態が0820Zぐらいまで続くが、10mのQRMがひどく空き周波数に 移らざるを得ず ‣ 15mはさっぱり呼ばれず効率がかなり悪い • 09Z台に両バンドともに一旦レートが上がるが、10Zに入ると10mが下降 • 11Zに40mでS&Pでマルチを拾うが大きくは増やせず • 12Zに10mと15mにて同様にS&Pでマルチ拾い 19
day2中盤 • 13Z前ごろから15mで北米方面にアンテナを振るとカリブ方面がかなり強力 ‣ さらなるマルチの上積みを期待するも時間を浪費するのみ 20
day2後半から終了まで • QSOが可能と思しきバンドでRunやS&Pを実施し、少しでもQSOを上積み • 昨年と同様耳が追いつかず、75mでのEuは0 QSOに終わり、160mはYBK 1局 のみ • 40mをRunしても呼ばれず、不完全燃焼 • ハイバンドは2200Zごろより使える状態に ‣ 取りこぼしていた10mでのカリブ方面も僅かではあるが積み上げ 21
day2後半から終了まで • 10mと15mでのalternating CQでQSO数の上積みを目論む ‣ 15mの伸びが大きくなく、23Zすぎからは10m一本 ‣ voice messageではタイミングが固定となって時に効率が落ちることがあるた め肉声にて進める • dupe抜きで3636 QSOにて終了 22
総評 • dupe抜きで3600 Qを超えたものの、前サイクル好調期のCQWW SSBでの 他局の結果と比べるとできたとは言えるものではない ‣ 過去の自身の局数の推移を比較すると取り立てていい部分があるわけでも なく、自明の結果とも言える ‣ day1終了時点でのQSO数は2018年のそれより少なく、サイクル好調期の 局数とはとても思えず • 10m/15mが良いことによる楽しさに引っ張られすぎ、40m/20mでの運用が 結果的に疎かになったと言わざるを得ず • 無駄にS&Pをし続けたことは失敗 • レートの好調は無駄な時間の直後に発生していたことが多く、タイミングの 見極めが甘すぎ 23
総評 • voice messageが可能となったことでSSBでも2BSIQがスムーズに運用でき る環境となった ‣ 相手の待ちを期待せざるを得ない局面が少なくなく、違和感のある抑揚が 時折発生する等解決すべき課題は少なくない ‣ CWと同程度のレート向上までには細部の見直しが必要となりそうである • 今回運用して感じたのはこちらが何時間も同じ周波数で運用しているにもか かわらず1kHz以内でCQを出し始めるJA局が何局かいた(結構強く聞こえる) ‣ 私自身よほど嫌われているのか、CWでも過去何度もすぐ脇でCQを出し始 めたJN2の局には正直辟易する 24
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2024-2023-2018 4000 3500 dupe込みの積算QSO数の時間変移(QSO時のみにプロット、プロットが切れている箇所はQSOなし) 2024: blue 2023: red(参考データ、日付を今回のコンテストに重ね合わせた) 2018: green(参考データ、日付を今回のコンテストに重ね合わせた) 3000 2500 2000 1500 1000 500 0 2024/10/26 0:00 2024/10/26 6:00 2024/10/26 12:00 2024/10/26 18:00 2024/10/27 0:00 28 2024/10/27 6:00 2024/10/27 12:00 2024/10/27 18:00 2024/10/28 0:00
30 dupe込みのQSOのバンドと時間変移(QSO時に青点、QSO間は黄線) 25 20 15 10 5 0 2024/10/26 0:00 2024/10/26 6:00 2024/10/26 12:00 2024/10/26 18:00 2024/10/27 0:00 29 2024/10/27 6:00 2024/10/27 12:00 2024/10/27 18:00 2024/10/28 0:00