[HeatWavejpMeetup#14] 私が考える視点のHeatWaveGenAIの使い所 [山﨑 由章氏(HeatWavejp)]

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July 23, 25

スライド概要

【講演内容】
生成AIブームが続いていますが、生成AIはどんなことでも解決できる銀の弾丸ではありません。また、生成AIをデータベースに組み込んだHeatWave GenAIも同様に銀の弾丸ではありません
。 GenAIで出来ることと/出来ないことを整理し、私が思う(展望の)HeatWave GenAIの使い所について説明します。

【発表者】
HeatWavejp
山﨑 由章氏

【イベント情報】
HeatWavejp Meetup #14
https://heatwavejp.connpass.com/event/360186/

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HeatWavejpは、MySQL HeatWave の良さを知っていただき、参加者同士でノウハウやナレッジを共有できるユーザーコミュニティです。参加者同士のつながりを深めるため、以下の活動を行ってまいります。 COMMUNICATION *Slackやconnpassを活用したユーザー同士のコミュニケーションの場の提供 EVENT *オンライン/オフラインでのMeetupセミナーや勉強会の開催(隔月程度) SHARING *製品情報や最新アップデート、リリース情報の共有 INTERACT *参加者のコミュニティ・ネットワークやユーザー同士の交流を促進

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各ページのテキスト
1.

HeatWavejp Meetup #14 私が思う現時点のHeatWave GenAIの使い所 Copyright © 2025 HeatWavejp All Rights Reserved. 2025/7/17 HeatWavejp 山﨑 由章

2.

先に結論 Copyright © 2025 HeatWavejp All Rights Reserved.

3.

私が思う現時点(2025年7月時点)の HeatWave GenAIの主な使い所 1. AIに関する専門的な知識がなくてもRAGを実現したい、 手軽にRAGを実現したい 2. LLMをセキュアに使いたい (外部にデータを送らずにLLMを使いたい) 3. MySQL内のテキストデータに対して、セマンティック検索したい (語句の意味を考慮した検索をしたい/ベクトル検索したい) Copyright © 2025 HeatWavejp All Rights Reserved.

4.

この発表の目的 Copyright © 2025 HeatWavejp All Rights Reserved.

5.

HeatWave GenAIに対するよくある誤解を 解消し、現時点の(2025年7月時点の) HeatWave GenAIでできること/できないこと を把握する Copyright © 2025 HeatWavejp All Rights Reserved.

6.

HeatWave GenAIに関する よくある誤解 Copyright © 2025 HeatWavejp All Rights Reserved.

7.

その1 自然言語でデータベース内の データを検索できる Copyright © 2025 HeatWavejp All Rights Reserved.

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例) 「5月と6月の売上を比較し、売上が大きく 増えた商品トップ5を教えて」 と入力すると結果を返してくれる Copyright © 2025 HeatWavejp All Rights Reserved.

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例) 「5月と6月の売上を比較し、売上が大きく 増えた商品トップ5を教えて」 と入力すると結果を返してくれる 現時点(2025年7月時点)のHeatWave GenAIではできません Copyright © 2025 HeatWavejp All Rights Reserved.

10.

その2 自然言語でデータベース内のデータを 検索するためのSQLを生成できる Copyright © 2025 HeatWavejp All Rights Reserved.

11.

例) 「5月と6月の売上を比較し、売上が大きく 増えた商品トップ5を教えて」 と入力すると、そのデータを検索するため のSQLが生成される Copyright © 2025 HeatWavejp All Rights Reserved.

12.

例) 「5月と6月の売上を比較し、売上が大きく 増えた商品トップ5を教えて」 と入力すると、そのデータを検索するため のSQLが生成される 現時点(2025年7月時点)のHeatWave GenAIではできません ※この機能強化がロードマップにあることは発表されています Copyright © 2025 HeatWavejp All Rights Reserved.

13.

その3 インデータベースLLMだけで 日本語を扱える Copyright © 2025 HeatWavejp All Rights Reserved.

14.

その3 インデータベースLLMだけで 日本語を扱える 日本語を扱うこともできますが、日本語に対する精度の高いLLMは 現時点 (2025年7月時点)でインデータベースLLMとしては提供されて いません Copyright © 2025 HeatWavejp All Rights Reserved.

15.

その4 HeatWave AutoMLと統合した 機能も提供されている Copyright © 2025 HeatWavejp All Rights Reserved.

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出典:Oracle CloudWorld 2024での発表資料(翻訳版) Copyright © 2025 HeatWavejp All Rights Reserved.

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その4 HeatWave AutoMLと統合した 機能も提供されている 現時点(2025年7月時点)のHeatWave GenAIでは、 HeatWave AutoMLと統合した機能までは提供されていません ※ユーザー側でHeatWave GenAIとHeatWave AutoMLを組み合わせて組み込めば、 先ほどのスライドのようなことは実現できます Copyright © 2025 HeatWavejp All Rights Reserved.

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それでは、HeatWave GenAI で何ができるのか? Copyright © 2025 HeatWavejp All Rights Reserved.

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現時点(2025年7月時点)の HeatWave GenAIでできる主なこと 1. MySQLをインターフェースとして、SQLからLLMが使える 2. LLMを使う時に、オブジェクトストレージ上のテキストデータを簡単に RAGに組み込める 3. LLMに単発で問い合わせするだけでなく、会話のコンテキストを維持して チャット形式でLLMを利用できる 4. 外部にデータを送ることなく、セキュアにLLMを利用できる 5. MySQL内のデータに対して、エンべディングを生成してベクトル化できる 6. MySQL内のデータに対して、セマンティック検索できる (語句の意味を考慮した検索ができる/ベクトル検索できる) Copyright © 2025 HeatWavejp All Rights Reserved.

20.

現時点(2025年7月時点)の HeatWave GenAIでできる主なこと 1. MySQLをインターフェースとして、SQLからLLMが使える 2. LLMを使う時に、オブジェクトストレージ上のテキストデータを簡単に RAGに組み込める 3. LLMに単発で問い合わせするだけでなく、会話のコンテキストを維持して チャット形式でLLMを利用できる 4. 外部にデータを送ることなく、セキュアにLLMを利用できる 5. MySQL内のデータに対して、エンべディングを生成してベクトル化できる 6. MySQL内のデータに対して、セマンティック検索できる (語句の意味を考慮した検索ができる/ベクトル検索できる) Copyright © 2025 HeatWavejp All Rights Reserved.

21.

ここで今日のタイムテーブルを 再確認 Copyright © 2025 HeatWavejp All Rights Reserved.

22.

Copyright © 2025 HeatWavejp All Rights Reserved.

23.

多分 1.〜3. (or 4.) の話 多分 5.〜6.の話 Copyright © 2025 HeatWavejp All Rights Reserved.

24.

補足 Copyright © 2025 HeatWavejp All Rights Reserved.

25.

HeatWave GenAIでは、 インデータベースLLM以外に OCI Generative AI Serviceで 使用できるLLMも使える ※OCI Generative AI Serviceとの連携設定が必要 Copyright © 2025 HeatWavejp All Rights Reserved.

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先ほどのよくある誤解の振り返り (その3) Copyright © 2025 HeatWavejp All Rights Reserved.

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その3 インデータベースLLMだけで 日本語を扱える Copyright © 2025 HeatWavejp All Rights Reserved.

28.

その3 インデータベースLLMだけで 日本語を扱える 日本語を扱うこともできますが、日本語に対する精度の高いLLMは 現時点 (2025年7月時点)でインデータベースLLMとしては提供されて いません Copyright © 2025 HeatWavejp All Rights Reserved.

29.

その3 インデータベースLLMだけで 日本語を扱える 現時点 (2025年7月時点)で、日本語に対する精度の高いLLMは OCI Generative AI Serviceと連携することで使用できます Copyright © 2025 HeatWavejp All Rights Reserved.

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HeatWave GenAIの具体的な 機能との対応 Copyright © 2025 HeatWavejp All Rights Reserved.

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現時点(2025年7月時点)の HeatWave GenAIで提供されているルーチン(※) 1. ML_GENERATE 2. ML_GENERATE_TABLE ※関数とプロシージャーをまとめて呼ぶ総称 このページにリストされているものには関数と プロシージャーが混じっているため、 ドキュメント上も「Routine」と表現されている 3. VECTOR_STORE_LOAD 4. ML_RAG 5. ML_RAG_TABLE 6. HEATWAVE_CHAT 7. ML_EMBED_ROW 8. ML_EMBED_TABLE ドキュメント:HeatWave User Guide / HeatWave GenAI Routines Copyright © 2025 HeatWavejp All Rights Reserved.

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現時点(2025年7月時点)の HeatWave MySQLで提供されている関連関数 1. DISTANCE 関数 2. STRING_TO_VECTOR() 3. VECTOR_DIM() 4. VECTOR_TO_STRING() ドキュメント:MySQL 9.3 Reference Manual / Vector Functions Copyright © 2025 HeatWavejp All Rights Reserved.

33.

現時点(2025年7月時点)の HeatWave GenAIで提供されているルーチン 1. ML_GENERATE => SQLからLLMが使える (対話型) ※関連するできること(19ページ参照) ・MySQLをインターフェースとして、SQLからLLMが使える Copyright © 2025 HeatWavejp All Rights Reserved.

34.

現時点(2025年7月時点)の HeatWave GenAIで提供されているルーチン 2. ML_GENERATE_TABLE => SQLからLLMが使える (バッチ処理型) ※関連するできること(19ページ参照) ・MySQLをインターフェースとして、SQLからLLMが使える Copyright © 2025 HeatWavejp All Rights Reserved.

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現時点(2025年7月時点)の HeatWave GenAIで提供されているルーチン 3. VECTOR_STORE_LOAD => ML_RAG/ML_RAG_TABLE を使ってLLMに対してRAGを使った 問い合わせをする前に、RAGに組み込むドキュメントを オブジェクトストレージ上からロードする (ロードするだけでなく、自動的にエンべディングを生成して ベクトル化される) ※関連するできること(19ページ参照) ・LLMを使う時に、オブジェクトストレージ上のテキストデータを簡単にRAGに組み込める Copyright © 2025 HeatWavejp All Rights Reserved.

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現時点(2025年7月時点)の HeatWave GenAIで提供されているルーチン 4. ML_RAG => RAGを使ってLLMに対して問い合わせをする (対話型) ※関連するできること(19ページ参照) ・LLMを使う時に、オブジェクトストレージ上のテキストデータを簡単にRAGに組み込める Copyright © 2025 HeatWavejp All Rights Reserved.

37.

現時点(2025年7月時点)の HeatWave GenAIで提供されているルーチン 5. ML_RAG_TABLE => RAGを使ってLLMに対して問い合わせをする (バッチ処理型) ※関連するできること(19ページ参照) ・LLMを使う時に、オブジェクトストレージ上のテキストデータを簡単にRAGに組み込める Copyright © 2025 HeatWavejp All Rights Reserved.

38.

現時点(2025年7月時点)の HeatWave GenAIで提供されているルーチン 6. HEATWAVE_CHAT => LLMに単発で問い合わせするだけでなく、 会話のコンテキストを維持してチャット形式でLLMを利用できる ※関連するできること(19ページ参照) ・LLMに単発で問い合わせするだけでなく、会話のコンテキストを維持してチャット形式で LLMを利用できる Copyright © 2025 HeatWavejp All Rights Reserved.

39.

現時点(2025年7月時点)の HeatWave GenAIで提供されているルーチン 7. ML_EMBED_ROW => テキストデータに対して、エンべディングを生成して ベクトル化できる ※関連するできること(19ページ参照) ・ MySQL内のデータに対して、エンべディングを生成してベクトル化できる ・ MySQL内のデータに対して、セマンティック検索できる (語句の意味を考慮した検索ができる/ベクトル検索できる) Copyright © 2025 HeatWavejp All Rights Reserved.

40.

現時点(2025年7月時点)の HeatWave GenAIで提供されているルーチン 8. ML_EMBED_TABLE => MySQLのテーブル内のテキストデータに対して、 エンべディングを生成してベクトル化できる ※関連するできること(19ページ参照) ・ MySQL内のデータに対して、エンべディングを生成してベクトル化できる ・ MySQL内のデータに対して、セマンティック検索できる (語句の意味を考慮した検索ができる/ベクトル検索できる) Copyright © 2025 HeatWavejp All Rights Reserved.

41.

現時点(2025年7月時点)の HeatWave MySQLで提供されている関連関数 1. DISTANCE 関数 => ベクトル間の距離を求めることができる ※関連するできること(19ページ参照) ・ MySQL内のデータに対して、エンべディングを生成してベクトル化できる ・ MySQL内のデータに対して、セマンティック検索できる (語句の意味を考慮した検索ができる/ベクトル検索できる) Copyright © 2025 HeatWavejp All Rights Reserved.

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現時点(2025年7月時点)の HeatWave MySQLで提供されている関連関数 2. STRING_TO_VECTOR() 3. VECTOR_DIM() 4. VECTOR_TO_STRING() => 話が横道に外れてしまうので、これらの関数の説明については割愛 ※関連するできること(19ページ参照) ・ MySQL内のデータに対して、エンべディングを生成してベクトル化できる ・ MySQL内のデータに対して、セマンティック検索できる (語句の意味を考慮した検索ができる/ベクトル検索できる) Copyright © 2025 HeatWavejp All Rights Reserved.

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HeatWave GenAIでできること (再掲載) Copyright © 2025 HeatWavejp All Rights Reserved.

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現時点(2025年7月時点)の HeatWave GenAIでできる主なこと 1. MySQLをインターフェースとして、SQLからLLMが使える 2. LLMを使う時に、オブジェクトストレージ上のテキストデータを簡単に RAGに組み込める 3. LLMに単発で問い合わせするだけでなく、会話のコンテキストを維持して チャット形式でLLMを利用できる 4. 外部にデータを送ることなく、セキュアにLLMを利用できる 5. MySQL内のデータに対して、エンべディングを生成してベクトル化できる 6. MySQL内のデータに対して、セマンティック検索できる (語句の意味を考慮した検索ができる/ベクトル検索できる) Copyright © 2025 HeatWavejp All Rights Reserved.

45.

私が思う現時点の HeatWave GenAIの使い所 (再掲載) Copyright © 2025 HeatWavejp All Rights Reserved.

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私が思う現時点(2025年7月時点)の HeatWave GenAIの主な使い所 1. AIに関する専門的な知識がなくてもRAGを実現したい、 手軽にRAGを実現したい 2. LLMをセキュアに使いたい (外部にデータを送らずにLLMを使いたい) 3. MySQL内のテキストデータに対して、セマンティック検索したい (語句の意味を考慮した検索をしたい/ベクトル検索したい) Copyright © 2025 HeatWavejp All Rights Reserved.

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余談 Copyright © 2025 HeatWavejp All Rights Reserved.

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この資料、毎回 「現時点(2025年7月時点) 」と 書いていて冗長に感じる Copyright © 2025 HeatWavejp All Rights Reserved.

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理由があります Copyright © 2025 HeatWavejp All Rights Reserved.

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この資料が今後LLMに学習される ことを考慮しました Copyright © 2025 HeatWavejp All Rights Reserved.

51.

ご清聴ありがとうございました Copyright © 2025 HeatWavejp All Rights Reserved.