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April 27, 26
スライド概要
日本の研究力が落ちている一つの要因は「結果指標値を追う」やり方です。結果指標値を直接的に追いかけてしまうことが、日本の研究力を損なってきました。ただ税金を原資として研究をする以上、成果指標を置かざるを得ません。どのような成果指標を置くことが、日本の研究力を向上させるでしょうか?
私が出した答えは、成果が出やすい環境をデザインし、環境の実現度合いを成果指標にすべき、というものです。本スライドでは、どのような環境を、どのようなアクションプランで作り、実現度合いをどのように測定すれば良いか、実例を示します。
国力向上のためにも研究力向上は喫緊の課題です。政治家、学術行政に携わる人、大学運営者層、有識者に届くようぜひ拡散をお願いいたします。
スライドより文書が良い人はこちら:
https://kyouikuwo.org/edu/files/reup_1.1.docx
このコンセプトを実現する会のWEBサイトはこちら:
https://kyouikuwo.org/edu/REUP_main.php
日本の研究力はV字回復が可能です。 そのためには、研究現場が現在どのようになってしまっているかを総合的、俯瞰的に明らかにし、行政によって適切な(場当たり的でない)政策課題設定がなされる必要があります。これには、研究力の向上阻害要因が発生するメカニズムの解明が必要です。 端的に言えば、大学の組織としての機能の減弱・喪失が大問題です。組織成員が協力しあって生産性を高め合う状態にはなく、連携を欠く、競合・競争する小型の研究室の集合体になってしまっています。 大学の問題は、財務省が指摘するような小さな問題ではなく、もっと総合的で複雑なものです。研究現場の問題が適切に認識されさえすれば、政策課題設定が適切になって研究力は急激に回復するはずです。 東北大学准教授
RE-UP version 1.11 2025.11.05 大学の教育力・研究力の高め方 〜RE-UPコンセプトとその実装案〜 連絡先: [email protected] 日本の教育研究改革求める会代表 大坪嘉行
「結果を追及するやり方」から 「結果が出やすい環境を追及するやり方」への転換を 論文数など代替指標に振り回されて、研究力だけでなく教育力まで低下してしまっている*のは日本だけではな い。他国に先んじて、教育力、研究力向上のための理論・方法論に変革をもたらし、高い教育力、研究力を実現 すれば、日本は再び国際的競争力が高い国に返り咲くことができるはずである。 【RE-UPコンセプト】 環境からアウトプットが生まれることに着目し、アウトプットを直接的に追求するのではなく、アウトプットが 生まれやすい環境を追求することを中核とするコンセプト。RE-UPはRe-engineering of Universities for Progressに 由来する造語。具体的には、 (1)アウトプットが生まれやすいと考えられる教育研究環境を見定め、 (2)環境実現のためのアクションプランを策定し、 (3)環境実現状況を測るための環境KPI群を設定し、 (4)アクションプランの実施と、KPI測定を行う。 これらはURA等が主導し、環境KPI向上に責任を持つ。教員は教育研究に専念する。 【期待される効果】 (1) 環境の向上によって、本質的な教育力・研究力が向上し、大学アウトプットが最大化する方向に向かう。 (2) 教員・研究者が結果型KPIの追求に巻き込まれることが防がれ、教育研究に集中することができるようになる。 (3) URA等にはアウトプット最大化のための専門的知識と能力が蓄積する。 (4) 教育研究環境の魅力増加によって、人材がアカデミアに惹きつけられる。 *論文数や被引用数の高い論文の割合といった、研究アウトプットをKPI(結果型KPI)として設定すると、成果の小出し、科学的価値の低い研究の横行、研究 グループ間の過剰な相互論文引用といったKPIハック(指標値が見た目上良くなるように、表面的な対策を行うこと)が起こり、かえって教育力・研究力が低下することが 懸念される。大学に望ましい教育研究環の整備・実現を求めるように方向性を改めれば、環境が良くなって成果が出やすくなる。
環境実現のための道筋 1. 教育研究環境の見定め 2. 環境ごとに実現要求項目を策定 3. 実現要求項目実現のためのアクションプランの策定 4. 環境型KPIの設定 5. アクションプランの実施 6. KPI測定(実現状況の把握) 7. 改善策の実施 以下に「意欲が維持・向上されやすい環境」「学生の意欲が高ま る環境」を基盤として、研究アイデアが生まれ成果となるまでの 各プロセスに関わる5つの環境をコア教育環境び、RE-UPコンセ プトの実装例として示す。
研究成果が生まれやすいコア教育研究環境の整備による 教育力・研究力アップ アチーブメントモデル保持人材の養成が基盤として重要 3. アイデアを得やすい環境 プロセス アイデア着想 環境 アクション 4. アイデアの破棄が 起こりやすい環境 ・C. ユニットクラスター制の導入 - 研究単位の大型化 - 日常的相互作用機会の増加 ・アイデア実現環境(工作室など)の整備 5. アイデアを試しやすい環境 研究の初期トライアル アイデア破棄 6. 研究の本格実施がしやすい環境 やること: コア教育研究環境を見定め、それぞれのコア教 育研究環境について、アクションプランとKPI測 定項目を設定する。測定と測定値向上がURA等 の役割。全体を継続的に見直すことで改善を図 る。 研究の本格実施 研究発表・社会実装 1. 意欲が向上・維持されやすい環境 ・データ解析・論文作成・投稿支援 ・C. ユニットクラスター制の導入 ・D. 研究成果の質の評価 (HQA法) 2. 学生の意欲が高まる環境 意欲向上 アチーブメントモデル 入学 ・まとまった研究時間の確保 ・学生の意欲能力向上 ・E 入学前意向上 ・F. 研究人材の保有技術・経験の可視化 ・C. ユニットクラスター制の導入 ・研究機器ファシリティ・オペレーター の充実 7. 成果発表・社会実装がしやすい環境 ・A. 科学的素養の普及による学びの高度化 ・B. 価値多様性向上プログラムの実施 ・C. ユニットクラスター制の導入 ・D. 研究成果の質の評価 (HQA法) ・学内利害共有促進 入学前 ・共通機器の充実とアクセス向上 ・オペレーターの充実と利害共有・イ ンセンティブ設計 ・E. 入学前意欲向上 -「推し研」を問う入学試験の実施 ・具体的な修学目標の掲示 ・科学的素養を修得させる教育 ・科学史を扱う授業 ・社会課題・人類課題を扱う授業 研究を通じた教育と人材育成 好循環 ・A. 科学的素養の普及による学びの高度化 - 科学的素養に関する学位審査項目の設定に よる学位の質保証 卒業 卒業後 社会での活躍
コア教育研究環境
1. 意欲が向上・維持されやすい環境 【議論】意欲は人間活動の基本。意欲が向上・維持されるための重要項目を以下に示した。 【重要項目】 • 1. 研究人材がアチーブメントモデルを持っていること • 2. 研究人材が科学的素養を身につけていること(科学的素養は意欲に重要)。→A. 科学的素養の 普及による学びの高度化 • 3. 研究人材間の日常的相互作用が多いこと(孤立は意欲減退につながる)→C. ユニットクラス ター制の導入 • 4. アイデアを思いつきやすい環境であること(アイデアを思いつくと意欲が飛躍的に向上)→3. ア イデアを得やすい環境の実現 • 5. 価値多様性が確保されていること→B. 価値多様性向上プログラムの実施 • 6. 研究成果の質が評価されていること(成果の質が理解された上で評価されると意欲が向上する)。 →D. HQA法による研究成果の質の評価 KPI設定 ・アチーブメントモデルの保持状況 ・科学的素養の修得状況 ・研究人材間の日常的相互作用の多さ ・日常的に接する研究人材数 ・価値多様性の高さ ・研究成果の質の評価の実施状況 ・意義のある成果に向かっている実感を感じている度合い ・意味のある修得目標に向かっている実感を感じている度合い ・研究意欲 ・環境実現の程度 *アチーブメントモデル: 私もこのような発明・発見、あるいは社会変革を実現したいと思うような理想・模範とする達成を指す。 理想・模範とする人物を指すロールモデルとは意味合いが異なる。
2. 学生の意欲が高まる環境 【議論】学生の意欲を向上させることが極めて重要。意欲が向上すれば、能力も向上しやすくなる。 【重要項目】 • 1. 入学前の学生に対して、入試で「推し研」(アチーブメントモデル*)を問うこと→E. 入試で 「推し研」を問うことによる入学前意欲向上 • 2. 学生に対して科学的素養などの具体的修得目標をはっきりと掲げること(修得状況を客観的に 判断可能な修得目標が必要)。→A. 科学的素養の普及による学びの高度化 • 3. 科学的素養を修得させること(科学的素養は意欲に直結)→A. 科学的素養の普及による学びの 高度化 • 4. 科学史に配慮した授業が実施されていること ・技術や知識そのものは感動を生まない。どのような社会課題に、どのように挑戦し、どのような工夫によって発見や発明 にいたったのか、人類の福祉にどのように貢献したのかが感動を生み、意欲を生む。 ・教員の意欲向上も期待 • 5. 社会課題・人類課題を扱う授業が実施されていること ・社会課題・人類課題が教えられれば、「いつか自分はその問題を解決できるかもしれない」という形で意欲が芽ばえる きっかけになる。 • 6. 各種選抜において面接が実施されていること ・奨学金免除や学生ファンディングの対象者を選抜するにあたって、書類審査だけでなく面接を実施され、研究分野の常識 的事項や、見識を問えば、学生は日頃から勉強するようになる。 KPI設定 教員用KPI ・教員から見た学生意欲 ・学生に対する科学的素養教育の実施状況 ・「推し研」を問う入試の実施状況 ・学生のアチーブメントモデルの保持状況 ・科学史に配慮した授業の実施状況 ・発明発見などに対する感銘を体験させる取り組み の実施状況 ・人類課題を扱う授業の実施状況 ・学生選抜における面接の実施状況 学生用KPI ・学生の科学的素養の修得状況 ・学生の目標・夢の保持状況 ・学生が日常的に接する大学教員数 ・発明・発見に対する感性 ・学生選抜における面接の実施状況 ・研究意欲 教員学生共通 KPI ・環境実現の程度 *アチーブメントモデル: 私もこのような発明・発見、あるいは社会変革を実現したいと思うような理想・模範とする達成を指す。理想的・模範 的人物を指すロールモデルと似ているが、意味合いが異なる。
3. アイデアを得やすい環境 【議論】良いアイデアを思いつけるかどうかは研究アウトプットに直結する。アイデアを得やすい 環境を実現するには、以下が重要である。なお、アイデアを思いつくと、研究意欲が飛躍的に向上 する。 【重要項目】 • 研究人材間の相互作用(日常的相互作用と非日常的相互作用)が多いこと→C. ユニットクラス ター制の導入 • 価値多様性が高いこと→B. 価値多様性向上プログラムの実施 • 論文成果にはなりにくいが価値が高いようなアイデアが生まれるには価値多様性の確保が重要 • 科学的素養を修得しやすいこと→A. 科学的素養の普及による学びの高度化 • 科学的素養は、思考力や課題発見能力などと密接に関連 • 多様な体験が可能であること • • • アイデアは研究体験を含むあらゆる体験から生まれる 研究機器使用体験 様々な課外体験(アウトドア活動、スポーツ、総合文化活動) • 工作室が整備されていること • アイデア想起には ボトムアップ思考が必要(現実的に実施可能なことの組み合わせからアイデアが生まれる) • 論文詳読会が開催されていること KPI設 定 ・交流スペースの充実状況・使用状況 ・交流イベントへの参加状況 ・研究機器使用体験会の実施状況 ・各種体験プログラムの実施・参加状況 ・価値多様性の状況 ・研究討論会への参加状況 ・工作室の整備状況 ・プログラミング支援室の整備状況 ・科学的素養の修得状況 ・アイディアのひらめき状況 ・環境実現の程度
4. アイデアの破棄が起こりやすい環境 【議論】斬新に見える研究アイデアであっても、矛盾があること、新規性が十分でないこと、有用 性が高くないことがよくあり、研究アイデアを追求しても良い成果に至らないことがよくある。こ のようなことから、様々な視点から研究アイデアをよく検討したり、少しだけアイデアを試してみ て様子を見るなどして、必要に応じてアイデアを破棄する必要がある。また、既存の手法やコンセ プトを新しい対象に応用するだけの研究(method or concept driven型研究=MC型研究と呼ぶ)に関 するアイデアは、論文にはなりやすいものの追求しても科学の進歩への貢献が低いことが多く、積 極的に破棄されることが望ましい。アイデアの破棄が起こりやすくなるには、以下が重要である。 【重要項目】 • 1. 研究人材間の相互作用が多く利害が共有されていること→ユニットクラスター制の導入 • • • 多数の研究人材が集うユニットクラスターでは、新規性についての感度が高まる 特に、経験を積んでいる中堅・シニア研究者との接点が重要 アイデア(極めて価値が高い)の共有には利害共有が必要 • 2. 成果の質の評価がなされており、成果の質についての議論が成熟していること→HQA法によ る研究成果の質評価の実施 • • 質の評価がなされていれば、価値の低い研究は忌避されやすくなる 質の評価を実施すれば、MC型研究という研究区分についての理解がなされるようになる KPI設定 ・研究アイディアの相談相手の有無 ・成果の質が評価されていると感じている割合 ・MC型研究に対する、構成員の理解の程度 ・アチーブメントモデル保持人材の割合 ・環境実現の程度
5. アイデアを試しやすい環境 【議論】新しい研究アイデアが得られた場合、本格的な研究実施の前にうまくいくかどうか 「ちょっと試してみる」段階を経ることが普通である。アイデア着想後、速やかにこの段階に移る ことができる環境づくりが重要である。そのためには、以下が重要である。 【重要項目】 • 1. 研究機器ファシリティ・オペレーターが充実しており、適切なインセンティブ設計、利害共 有設計がなされていること→F. 研究人材の保有技術・経験の可視化 • 2. アイデアを試す予算が、すみやかに得られる制度があること • 3. 大学内の誰がどのような技術を持っているか公開する仕組みがあること→F. 研究人材の保有 技術・経験の可視化 • どのような研究をしているかではなく、どのような技術・経験を持っているかを公開する仕組みが望ましい KPI設定 ・研究機器ファシリティの機器充実度 ・研究機器ファシリティの利便性 ・研究機器ファシリティの見える化 ・研究機器ファシリティの利用障壁の低さ ・技術・経験の公開インターフェースの整備状況 ・研究アイデア実装のサポート体制 ・環境実現の程度 ・工作室などの整備状況・実施可能性状況 ・技術職員のインセンティブ設計
6. 研究の本格実施がしやすい環境 【議論】研究には研究技術が重要である。特に、研究グループを大きくすることで、グループ内に 研究技術やトラブルシューティングに重要な経験知が蓄積できるようにすること、研究人材間の日 常的相互作用を増やすことが重要である。また、研究機器ファシリティの運用にあたっては、オペ レーターの能力と協力を充分に引き出すための、インセンティブ設計、利害共有設計が必要である。 以下にポイントを整理した。 【重要項目】 • 1. 研究人材間の日常的相互作用が多いこと→ユニットクラスター制の導入 • 2. 教員がまとまった研究時間を確保できていること • 3. 研究にあたる学生の意欲と能力が高いこと→E. 入学前意欲向上、→A. 科学的素養の普及によ る学びの高度化 • 4. 大学内の研究人材の保有技術・経験が可視化されていること→F. 研究人材の保有技術・経験 の可視化 • 5. 研究機器ファシリティ・オペレーターが充実しており、適切なインセンティブ設計、利害共 有設計がなされていること→F. 研究人材の保有技術・経験の可視化 KPI設定 ・研究人材間の日常的相互作用の多さ ・教員の雑務実施状況 ・雑務分担による研究への集中 ・まとまった研究時間の確保状況 ・学生の意欲と能力の状況 ・環境実現の程度 ・技術職員のインセンティブ設計 ・技術・経験の公開インターフェースの整備状況 ・科学的素養修得状況
7. 成果発表・社会実装がしやすい環境 【議論】データ解析サポートなど論文成果公表サポート体制があれば論文成果が出やすくなる。ま た、産学連携など社会実装が進むには、大学内の風通しが良くなる必要がある。大学内で研究グ ループがお互いに成果の質を理解するようになれば、産学連携や社会実装が進む。 【重要項目】 • • • • データ解析サポート体制があること(誰もが適切にデータ解析を行えるわけではない)。 論文作成のサポート体制があること(誰もがスラスラと論文が書けるわけではない)。 投稿支援体制(掲載費支援など)があること 成果の質・意義を理解する大学内人材が多いこと(成果の意義が広く理解されていれば、産学連 携が起こりやすくなる) • 研究人材がアチーブメントモデルを持っていること→E. アチーブメントモデル保持人材の 養成 • 大学内で成果の質の評価が行われていること。→D. HQA法による成果の質評価の実施 • 研究グループが大きいこと(研究成果と社会との接点が増え、社会実装がされやすくなる)。→ C. ユニットクラスター制の導入 KPI設定 ・成果の質評価の実施具合 ・資金不足による論文掲載の滞り状況 ・アチーブメントモデル保持人材の割合 ・データ解析支援の状況 ・論文作成支援の状況 ・環境実現の程度
アクション
A. 科学的素養の普及による学びの高度化 科学的素養の視点を教育に導入。 教 育による人材の生産性向上効果を十分 に発揮させる。 科学は生産性を飛躍的に高める方法論である。能力向上やスキル向上の基盤である「科学的素養」の修得を目指す教育への転換を。 • 「科学的素養」は「能力」の基盤。さまざまな能力とは異なり、(1)明文化が可能、(2) 卒業後の進路に限らずどこに行っても有 用、(3)修得状況を客観的指標で判定可能。 • • 人材育成を通じた大学の社会的価値の向上・研究力強化・研究不正抑制が見込める。 修得状況を客観的指標で一定程度判定可能であることから、学位の質保証の観点から重要 • 科学的素養は課題発見能力の基盤。課題発見は研究意欲の観点から重要 「科学的素養」: 科学研究に従事する人材が身につけるべき素養。 人材の生産性と密接に関連 1. 権威主義の否定 ... 権威を、命題の真偽判定に利用しない。→思考力 →課題発見・解決能力 2. 課題発見のための議論構造 ... 観察を述べてから解釈を述べる。→課題発見・解決能力 3. 原理原則・本質の理解に基づいた理解と説明 ...原理原則を積み上げるようにして理解をする。→思考力、課題発見能力 4. 研究の進歩主義の理解と実践 ... 新しい知識あるいは技術を生み出すことが重要。→創造力、進歩を尊ぶ価値観 5. 議論の作法 ... 議論の対象を定め、生産的な議論を行う。 →コミュニケーション能力 6. 研究の公共性の理解 ... 他の研究者が自分のデータから何かを発見するかもしれない。→コミュニケーション能力 7. 問題解決に資する「原因」とそうでない「原因」の区別 ... 問題解決につながる原因が大事 →課題発見・解決能力 詳細は書籍「大学で学べる科学的素養」を参照されたい 科学的素養を、 アドミッションポリシー、 カリキュラムポリシー、 ディプロマポリシー*、 学位審査項目へ反映** 能力やスキル向上の基盤であり、 修得すればどこに行っても役立つ 「素養」を明示することで、学修 効果・意欲を向上*** 人材輩出力の強化 「科学的素養を修得できる大学」 大学の社会的価値の向上 研究不正の抑制 * 現在のポリシーは「能力」に偏っており、学習効果・意欲向上効果が限定的。 研究力強化 ** 学位審査に客観的指標を設けることで、学位の質保証に。 *** 課題発見能力といった、どうやって身に付けたらいいかよくわからない能力を掲げられても 意欲向上は限定的だが、明文化が可能な科学的 素養はそれとは異なる。 大学・大学院は、体験を通じてこれら素養を修得する場に位置づけられる
価値多様性を向上させて意欲向上・ イノベーションが起こりやすくする B. 価値多様性向上プログラムの実施 • 論文業績と獲得研究資金に極めて偏った評価のあり方のために、全国的にもアカデ ミアで価値多様性が減少 • 顕彰制度を実施し、価値多様性を回復させる。 【課題】アカデミアでは、論文業績と研究費獲得額に偏って評価される状態にある。特にポジション獲得 が重要である若手に大きな影響を与えており、価値多様性が減少している。価値多様性の減少は、全国レ ベルで大学の価値創造に悪影響を与えている。 【アクション】必ずしも論文業績や研究費獲得に繋がらないような、新しい価値の創造につながる活動、 大学の研究力向上に資する取り組みを公募、あるいは発表の場を定期的に設け、審査の上、顕彰する。 【期待される効果】「論文業績にならないこと、研究費獲得につながらないことはしない」という風潮の 増長を抑え、全方位的な新しい取り組みへのチャレンジが後押しされる。一人ひとりの成長と自己実現を 促す魅力ある環境の実現、研究人材の意欲向上、研究人材がワクワクして研究に取り組む環境の構築、及 び多様な人材の活躍につながることが期待される。 期待される取り組みの例: ・教育革新: 新しい教育手法の開発・実施 ・メタサイエンス: 科学を科学する取り組み ・アートとテクノロジーの融合 ・ソフトウエア・データベースの開発 ・ディベート環境の整備 ・生成系AIの研究・教育への活用 ・科学ジャーナルの発行 これらは論文業績にはつながりにくいため、教員は敬遠しがちであり、 現在の日本のアカデミアから遠ざけられてしまっている。イノベーショ ンが起きにくい背景に、価値多様性の減少がある。 顕 彰 制 度 の 実 施 価 値 多 様 性 の 増 大 ・意欲向上 ・人材を惹きつ ける魅力的な環 境の実現 研 究 力 の 向 上 以下にも価値多様性向上効果がある ・C. ユニットクラスター制の導入 ・D. HQA法による研究成果の評価 ・E. 入試で「推し研」を問うことによる入学前意欲向上
C. ユニットクラスター制の導入 研究単位の 大型化が研究力を大きく向 上 研究力向上のためのコンセプト: 日本の研究力低迷問題の主要因は、さまざまな 制度的要因によって研究人材が分断され、研究 単位の小型化が起き「日常空間内で人材が協力 し合うことによって生産性が高まる」効果が著 しく減少したことにある。 利害共有が図られた多人数集団(最大150人*程度まで)が日常空間を 共有すると、研究力がアップする。 *ダンパー数と呼ばれる。1990年代にイギリスの人類学者ロビン・ダンバーが提唱した理論に おいて人がスムーズかつ安定的に関係を維持することができる人数を指す。 ダンバー氏によ ると、この数は霊長類の脳の大きさと関係があり、人間の限度は150人程度とされている。 研究単位の大型化によって、研究力の劇的向上 が見込める。 【ユニットクラスター制】 PIの独立を担保しつつ、5〜10ユニット間の 相互連携を利害共 有によって強化。研究対象と研究手法の二軸で編成。 【期待される効果】 1. 多忙の改善: クラスター内で雑務の分担処理が可能 (研究時 間の確保) 2. 研究意欲向上: 周囲から「研究アイデア」や「いいね」がも らいやすい。 3. 研究不正・ハラスメント対策: 大人数では起こりにくい 4. 研究技術向上: 集団には様々な技術・ノウハウが蓄積 5. セレンディピティ: 着想が生まれやすく、実現しやすい 6. 能力採用の促進: クラスターに必要な能力を持った人がリク ルートされる (インブリーディングの抑制) 7. 効率的予算使用: クラスター内は機器を共有 8. 人脈形成が容易に: 大学院生にとって魅力アップ 9. 研究の大規模集約化による拠点形成: 研究の高度化 10. 価値多様性の向上: 顔の見える関係では、評価軸が増大 11. 帰属意識向上: 人材間の協力体制が強化 12. 教育の質の向上: クラスター内人材の育成インセンティブ が向上 連 携 強 化 教授 (PI) 教授 (PI) 准教授 (PI) 准教授 (PI) 助教 (PI) 助教 (PI) ユニットクラスター ユニットクラスター内部の日常 的相互作用が起こりやすいよう に配慮した研究棟の新築が望ま しい。
研究成果の質の評価を実 施すれば、成果の質が向上 D. HQA法による研究成果の質評価 課題 論文数やtop 10 %論文数といった代替指標が大学評価 に用いられおり、研究成果の質の評価が行われていな い。成果を質に踏み込んで評価すれば研究の質が上が るが、膨大な数の成果を質に踏み込んで評価するのは 困難だと考えられている。 利点 ・審査対象となる成果の数が限定されるため、審査労力を低く抑えつつ しっかりとした評価をすることができる。 ・同じ組織内の成果であるので、審査者は成果提出者の意見を直接聞くな どしてしっかり成果の質の評価を行うことができる。 効果 1. 組織内連携と学際的研究を促進 成果の質を高めるためには、組織の各階層での連 携が重要になる。「良い成果」を中心にして学内に連携が構築 2. 組織内利害共有と人事流動性を向上 成果がより上の階層に進んだときに、よりリ ソース配分が大きくなるような制度設計では、階層的な利害共有が確保され、能 力の高い人材が大学内外を問わず採用されるようになる(現在は、過去の論文実績 と外部資金獲得実績が問われているが、これは利害共有不足に由来する)。 階層的漸減質評価法(HQA法): 大学組織の一番下の階層から提出された成果を、1つ上の組織階 層で審査・評価し、数を1/5から半分程度に減らして上の階層に 送る。これを組織内で繰り返して、質的に優れた成果を選び出す (いわば成果のトーナメント戦)。成果の質を高めないと上の階層 に進めないことが、審査で厳密な質評価を実施するインセンティ ブと、審査者と被審査者が協力して成果の質を高めるインセン ティブを同時に生む。将来的には、各大学を代表する成果を集め て、全国レベルでの評価・優れた評価の選出を行う。 必要なのは質が高い研究成果が大学から出てくることであって、 個々の研究者から多数の研究成果が出てくることではない。質の 評価を行えば、質の高い研究成果が生まれる。 大学C 3. 大学の組織内の風通しを改善 毎年審査をするうちにお互いの研究内容が明確に。 共同研究や産学連携が起こりやすくなる。成果の相互引用の増加も。 4. 研究の質を向上 大学が、自身で「良い成果とは何か」を判断する仕組み(審査会) を持つことになり研究の質が向上する(今の大学は成果の良し悪しを判定する制度 としての仕組みを持っていない)。 5. 研究者の研究意欲向上 選出された成果を顕彰する。選出は栄誉であり、意欲が向 上。研究成果の質・内容(代替指標ではない)を身近な人に理解された上で優れて いると評価されることは、意欲向上に重要。 6. 目利き人材の育成 成果審査に関わる人は、上の階層でも勝ち抜ける良い成果を 選び出す必要がある。そのような人は、大学内の共同研究促進、大学に必要な能 力を持った人材のリクルートなど、目利き人材として活躍するようになることが 期待される。 7. 価値多様性の向上 成果は論文成果に限らないため、価値多様性が向上する。 大学D 大学B 大学A : 個々の研究成果 数の評価 数の評価から質の評価 への転換 大学B 大学A 大学C 質の評価 大学D
E. 入試で「推し研」を問うことによる入学前意欲向上 アチーブメントモデルが意欲の基盤 ・「推し研」とは「人に推したいような、これまでに感銘を受けた発見・発明」を指す。発明には 社会科学的発明が含まれる。大 学入試、大学院入試、就活面接などで一般的によく問われる質問にしていくことが重要。 ・事前出題によって準備をうながすことで、意欲を向上させることができる。 ・アチーブメント(達成)モデルの欠如は、研究不正や社会停滞の原因でもある。 期待される効果 1: 意欲向上 受験者は、「推し研対策」をすることとなり、過去の研究成果、発明・発見の"どこがどうすごいのか"を調べ、自ら説明できる ようなる。その時、発明・発見にいたる工夫や挑戦、もたらした社会的インパクトなどに感心、感銘を覚えること、さらには、 「私もいつか、このような発見をしたい、このような発明をしたい」というように研究意欲が向上する*。つまり、意欲的な人材、 イノベーション人材の養成につながる。現在の受験勉強では「正解を効率よく覚える」学習が優先され、アチーブメントモデル が育ちにくいであろうことに留意が必要(大学に入学後、目標を失う学生はアチーブメントモデルが欠如している)。 2. 価値多様性の向上 過去になされた達成は多様な観点から感銘を与えており、必ずしも論文成果とは関係がない。すなわちアチーブメントモデルの 醸成は価値多様性の向上につながる。 3. 研究の質の向上 「推し研」推進によって、過去の偉大な発見や発明がどのようなものであったか、そしてそれはどこがどう素晴らしかったのか、 よく語られるようになる。つまりは、研究成果の質の議論が進むこととなる。いまのアカデミアの衰退の一因は、論文数や論文 の被引用数などのいわゆる代替指標による評価があるが、「推し研」推進は、代替指標による評価の脱却につながり、研究の質 を向上させる。 その他期待される効果 (コア教育研究環境以外) 4. 研究不正の抑止 アチーブメントモデルをもって研究者になる人は研究不正をしないことが期待される。 5. 研究活動への社会的理解の亢進と研究の活性化 何か新しい発見か発明をしようとする研究活動、そしてそれを通じて人を育てて社会に送り出す教育活動は、必ずしも一般 社会に正しく理解されていない。「推し研」が広まり、多くの人が就職活動の面接対策などをするようになれば、「研究者 は、何か新しい発見か発明をするために研究をしている」ということが、広く社会的に理解されるようになり、日本の教 育・研究の活性化につながる。大学への寄付金の増加も期待される。 6: イノベーションが起きやすい社会の実現 研究では新しい発見や発明をすることが重要であることは、必ずしも一般的に広く理解されている訳ではない。推し研対策 をした人は、新しい発見や発明をすることが大事だということを自然と理解し、身につけることになる。新しい発見や発明 が重要であるとの価値観を身につけた人が増えれば、日本のあちこちで大小のイノベーションが起きやすくなる。 7. 社会の改善 アチーブメントモデルは、科学の進歩や社会の改善に貢献したものであると期待される。すなわちアチーブメントモデルを もった人材が増えれば、能力主義の弊害**が打破され、よりよい社会の実現につながる。 あなたの推し 研はなんです か? おしけん推進キャラクター 「 おし犬のおっしー」 科学技術立国 *学生に「学位があると有利」「経済的な支援が得られる」などと言って博士課程へ誘引すると、非意欲的な学生が増加して現場が疲弊 **成功を収めた人々が、自分の成功を自分の努力や才能の結果だと考えて利己的に振る舞うことが、よりよい社会の実現を妨げになっていると指摘されている。
F. 研究人材の保有技術・経験の可視化 様々な技術へのリーチを容易に 【課題】教員の研究対象や 研究実績 を公開する仕組みはよくあるが、どのような技術や経験を保有しているかに関しては、直接 的には公開されていないことがほとんどであり、何か特定の研究技術を持っている人を探す場合に効率良く探しだすことが困難で ある。また機器オペレーターの技術レベル向上と、保有能力の積極的活用を促すために、技術レベルを認定する制度と機器使用経 験実績を公開する仕組みが必要である。 【アクション】 ・研究人材に研究技術をぶら下げるのではなく、研究技術・研究機器に人材をぶら下げた研究技術・研究機器データベースシステ ムTechFace(仮称)を整備し、保有技術・機器を学内外に公開する。 ・研究技術レベルとレベル認定方法を整理する。 ・機器使用経験実績を記録、公開する仕組みを整備する。 【期待される効果】 1. 共同研究の促進 誰がどのような技術を持っているかが可視化されれば、学内外の 共同研究が促進される。 研究技術レベルと認定方法の整理 2. 効率の良い研究の実施 技術へのリーチが容易になれば、効率良く研究が進んで成 果が得られやすくなる。 以下のように、技術に関する具体的な項目を設けて、技術レベル 認定を行う。 3. 論文の被引用数の増加 技術・機器の利用に際しては、関連する文献の引用を求め ることが普通である。すなわち技術活用を通じて、被引用数の高い論文が増加す る。 4. オペレーターの技術力向上 保有技術が可視化されれば、オペレーターが保有技術 を向上させるインセンティブが増加し、技術力が向上する。 5. 研究機器を利用しやすい環境の醸成 オペレーターの機器利用経験実績を可視化す ると、オペレーターに、教員が研究機器を利用しやすくするインセンティブが生 じる。すなわち、共通機器ファシリティの「使いにくさ**」が改善する。 * 被引用数は、本質的な研究力とは関係がなく狙って積極的に増やすべきもの ではないが、大学評価項目に含まれる以上、被引用数を増やす必要があること に配慮する。技術の授受を通じて被引用数が増えるのであれば、被引用数の増 え方としては健全であり、教員が指標向上の悪影響を受けて研究力が低下する 懸念は少ない **機器オペレーターにとって、自身の保有技術を最大限活用することがオペ レーターの利益となるような仕組みがないと、共通機器ファシリティは使いに くいものとなってしまう。機器オペレーターへの予算権限付与も重要。 1. 実験原理を説明できる 2. 測定の限界を説明できる 3. 他の技術と比べたメリット・デメリットを説明できる 4. データを解析・解釈することができる 5. 頻出トラブルを挙げることができる 6. 当該機器の通常運転を実施できる 7. 当該機器の日常のメンテナンスを実施できる 8. 機器トラブルを解決できる 9. 当該機器・技術を利用した文献を提示できる 10. 成果発信の際に、文章作成などで貢献できる。 11. 上記技能を、後進など他技術者に教授できる。 12. 使用実績、トラブル解決実績、技能教授実績。
KPI測定アンケート実施案 • 実施案はワードファイルにあります。 • https://kyouikuwo.org/edu/REUP_download.php
ユニットクラスター制 補足資料
ユニットクラスター制を導入した研究科のイメージ クラスター 1 クラスター内 は日常空間・ 利害を共有 教育専任 教授 教授 准教授 准教授 クラスターの共用機 器 准教授 テニュア クラスター参 加・離脱は自由 (ユニットの独立 性を担保) テニュア オペレーター 付きの研究機器 助教 トラック 助教 テニュア 助教 維持・管理 事 務 支 援 ス タ支 ッ援 フ 機器の 「見える化」 クラスター 2 教育専任 教授 教授 教授 教育専任 准教授 准教授 テニュア 准教授 テニュア 助教 トラック 助教 テニュア 助教 トラック 誰が、どのようなスキルを持っ ているか「見える化」→ スキル 向上インセンティブ 支援スタッフ機構 中央支援スタッフ室 教育専任 教授 助教 トラック 教授 准教授 共有された日常 の中のテニュア 審査→価値多様 性の増大 助教 助教 トラック 准教授 准教授 テニュア テニュア 助教 クラスター 3 教育専任 教授 教授 プログラミン グ・IT支援室 中央コアファシリティ テニュア 機器の「見える化」 助教 教授 准教授 クラスター 4 エ ン ジ ニ ア 工作室 研究科共用機器 不帰属ユニット (クラスター帰属を希望しないユニット) 助教
研究力向上のためのユニットクラスター制のデザイン 【ポイント】 ・150人以内程度の比較的多人数の集団をクラスターに。 ・クラスター内の人員は日常生活を共有。 ・クラスター内の利害共有を意識的に行う。 ・研究支援体制を充実 ・人材を分断せず、結合させる。 【クラスター形成と維持】 実験機器、実験対象、実験手法など、共有項が多いユニットをま とめて「クラスター」とする。ユニット強化のため、以下に配慮 【ユニットの独立性の確保】 ●クラスター参加・離脱は自由 【機動性の確保】 ●ユニットを定期的に組換え 【クラスター内の利害共有促進】 ● 研究費の相互分担 ... 研究費申請の際にお互いを分担者に することを推奨 ● 間接経費...間接経費の一定割合はクラスターに。 ● クラスターに配分する基盤的経費の業績連動 【集団サイズの規定 (150人ルール)】 ●クラスター内の人員数は最大150人程度とする(ダンバー 数)。社会学において、良く機能する集団のサイズは最大 150人程度であるとされていることを踏まえる。 【クラスター内の結束 を「意識的」に向上】 ●クラスター対抗の業績の質評価を実施 ●クラスター対抗のスポーツ大会の開催 【テニュアトラック】 ●テニュアトラック助教をクラスターに含める。日常を共 有する中での"深い審査"が可能 【教育専任教員】 ●教育専任教員は、クラスター内の研究を守備範囲とする ブレイン的役割を想定 【研究支援体制】 【支援スタッフスキル・研究機器の「見える化」】 ●誰が何のスキルを持っているかをすぐにわかるように ●どのスキルが活用されたかも見える化 ●スキル向上のインセンティブ 【事務支援スタッフ】 ●クラスター内に常駐 研究者-支援スタッフ間のパワーバランスに配慮 【中央支援スタッフ室を整備し、クラスターに出向】 ●支援スタッフは、中央支援スタッフ室に帰属 ●支援スタッフはクラスターに出向 【支援スタッフの地位向上】有能な人材の獲得に必要 ●裁量経費を支給 ●教授会への参加資格 【物理的デザイン】 【日常の共有がしやすい新研究棟の建設】 ●日常空間の共有に必要 ●動線が交差するように配慮 【ユニット専用スペース】 ●機器の設置など。ユニットの裁量を確保 【クラスターごとに専用の共用機器室を整備】 【中央コアファシリティを整備】 ● 共通機器室 ● プログラミング支援室、工作室を整備 ● 工作室にはエンジニアを配置 【若手支援】 研究資金と場所だけ与えるのではなく「望ましい研究環境を与え る」。独立=望ましい研究環境ではない。独立性を確保しつつ、 多数の人材が協力し合うクラスター内で、他の研究人材と建設的 相互作用ができるように配慮。