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February 13, 25
スライド概要
ウェルスナビ株式会社 技術広報チームの公式アカウントです。
リアルな過去からたどり着いた 事業成⻑を牽引するエンジニアの在り⽅ 保科 智秀 Developers Summit 2025 1
⾃⼰紹介 保科 智秀(Hoshina Tomohide) ウェルスナビ株式会社 システム / 執行役員 CTO ウェルスナビでは ● 2015年10⽉⼊社(ウェルスナビ10年⽣) ● ものづくりする金融機関であり続けるために考えてます ひとこと ● 娘の将来のパートナーのことを考えると夜も眠れません(現在1歳) 2 @2024 WealthNavi Inc.
資産運用ロボアドバイザー 「 WealthNavi 」 3 ※ ⼀般社団法⼈⽇本投資顧問業協会「契約資産状況(最新版)(2024年9⽉末現在) 『ラップ業務』『投資⼀任業』」を基にネット専業業者を⽐較 ウエルスアドバイザー 社調べ(2024年12⽉時点) ※ 画⾯はイメージです。
Vision 「ものづくり」する金融機関 私たちが⽬指すのは、新しい⾦融インフラの構築です。 それは誰もが安⼼して気軽に利⽤でき、世代を超えて使われ続けるもの。 エンジニアやデザイナーと⾦融の専⾨家が⼿を携え、いままでにないサービスを創っていきます。 © WealthNavi Inc. All Rights Reserved.
アジェンダ 1. 事業成長のフェーズ 2. 超初期(〜 クローズドβ) 3. 初期(〜 一般公開) 4. 成長期(1→10) 5. 成長期(10 →100) 6. 最後に 5 @2024 WealthNavi Inc.
1. 事業成長のフェーズ 2. 超初期(〜 クローズドβ) 3. 初期(〜 一般公開) 4. 成長期(1→10) 5. 成長期(10 →100) 6. 最後に 6 @2024 WealthNavi Inc.
事業の成⻑フェーズ ● ⼤きく分けると3フェーズ ○ 初期(0→1) ■ 事業計画、プロダクトコンセプトから初期ローンチするまでの期間 ● 本⽇はβリリース、⼀般公開で分割 ○ 成⻑期(1→10) ■ 初期ローンチで実現できなかった要素を追加していく期間 ○ 成⻑期(10→100) ■ 概ね必要な要素は揃っているが、さらなる成⻑に向け要素を追加する期間 7 @2024 WealthNavi Inc.
1. 事業成長のフェーズ 2. 超初期(〜 クローズドβ) 3. 初期(〜 一般公開) 4. 成長期(1→10) 5. 成長期(10 →100) 6. 最後に 8 @2024 WealthNavi Inc.
超初期フェーズ( 〜 クローズドβ) ● 事業計画、プロダクトコンセプトはあるがプロダクトは未実装 ● コンセプトを検証するためのプロダクト構築(クローズドβ)が⽬標 ● ⾦融サービスとしてのレギュレーションをクリアする必要がある ● ⼈員は最⼩限 ● 1⽇でも早くサービスをローンチしたい 9 @2024 WealthNavi Inc.
超初期フェーズの主な要求 資産運用の利用開始手続きが 簡単に行える 簡単な質問に回答することで 最適な資産配分を提案できる 自動で最適な資産配分で 金融商品の売買が行われる 一連の取引に関して法令等を順守した 帳票等が作成される 10 @2024 WealthNavi Inc.
超初期フェーズの主な要求への対応 資産運用の利用開始手続きが 簡単に行える 簡単さは見送り 煩雑ではあるが利用開始手続きが可能 (内製せずにパッケージを利用) 簡単な質問に回答することで 最適な資産配分を提案できる 要件を充足 自動で最適な資産配分で 金融商品の売買が行われる 自動での売買は充足 ただし、資産配分に関しては簡易的 一連の取引に関して法令等を順守した 帳票等が作成される 要求を充足 (内製せずのパッケージを利用) 11 @2024 WealthNavi Inc.
超初期フェーズのプロダクトに対する評価 ● プロダクトコンセプトの実現性が確認できた ○ 主要な取引の流れを⾃動で⾏うことが可能 ○ 法令等に順守した状態でサービス提供が可能 ○ ただし、個々の機能⾯に関してはブラッシュアップが必要 ● UI/UX に関しては、⼤きく課題がある状態 ○ 利⽤開始までの⼿続きが煩雑で、利⽤意欲を⼤きく削がれる 12 @2024 WealthNavi Inc.
超初期フェーズでの事業成⻑を考慮したエンジニアの選択 ● 限られたリソース、期間で⽬的達成するために真にMUSTの要件を引き出す ○ Bad:システムを作る側の⽴場での⼯数削減⽬的のコミニケーション ○ Good:サービス提供するパートナーとして、実現性のあるプランの提案 13 @2024 WealthNavi Inc.
1. 事業成長のフェーズ 2. 超初期(〜 クローズドβ) 3. 初期(〜 一般公開) 4. 成長期(1→10) 5. 成長期(10 →100) 6. 最後に 14 @2024 WealthNavi Inc.
初期フェーズ( 〜 ⼀般公開) ● ⼀般公開に向け、利⽤開始のハードルを下げる ● ⼀般公開に向け、デザイン全体をブラッシュアップさせる ● 売買アルゴリズムの⾼度化 ● ⼈員は超初期よりは多いが限定的 ● 1⽇でも早くサービスをローンチしたい 15 @2024 WealthNavi Inc.
初期フェーズの主な要求 利用開始手続きを簡単にする デザイン全体のブラッシュアップ 売買アルゴリズムの高度化 16 @2024 WealthNavi Inc.
初期フェーズの主な要求への対応 利用開始手続きを簡単にする ユーザー側の画面だけでなく、 社内業務のプロセスも再設計し、 フルスクラッチで開発 デザイン全体のブラッシュアップ 将来的な変更を見据えて、 アーキテクチャから変更 売買アルゴリズムの高度化 簡易的なアルゴリズムから 最適なアルゴリズムに変更 17 @2024 WealthNavi Inc.
初期フェーズのプロダクトに対する評価 ● 簡単に始められる ○ 申し込み時のユーザーの⼊⼒は最低限で可能 ● 資産運⽤するための⼊⾦⽅法は限定的 ○ 銀⾏振り込みでの⼊⾦のみで、サービスへの反映にタイムラグがある ● 社内業務オペレーションの作業負荷は⾼い ○ ユーザー数に⽐例して負荷が増加する 18 @2024 WealthNavi Inc.
初期フェーズでの事業成⻑を考慮したエンジニアの選択 ● ● 要求を満たすための⼿段をシステムだけに閉ざさない ○ Bad:既存のオペレーションを変えないようなインテグレーションを提案 ○ Good:オペレーションを含めたプロセスとシステムをセットで提案 安易な解決策に⾶びつかない、だが遠すぎる未来は切り捨てる ○ Bad:既存の画⾯を活かし、⾜元の課題解消の注⼒を提案 ○ Good:⾼確率で予測される継続した改善を考慮し、抜本的な変更を提案 ○ Bad:発⽣可能性が低い、遠い未来に備えた重厚なプランを提案 19 @2024 WealthNavi Inc.
1. 事業成長のフェーズ 2. 超初期(〜 クローズドβ) 3. 初期(〜 一般公開) 4. 成長期(1→10) 5. 成長期(10 →100) 6. 最後に 20 @2024 WealthNavi Inc.
成⻑期(1→10) ● ユーザーが簡単に資産運⽤を開始、継続するための機能を追加が必要 ● 少額でも資産運⽤可能とするための取引システムのアップデートが必要 ● ユーザーの増加に対する、業務負荷の軽減が必要 ● 1⽇でも早く新機能のリリースをしたい 21 @2024 WealthNavi Inc.
成⻑期(1→10)の主な要求 ユーザーが簡単に資産運用を 開始・継続するための機能を追加 少額での資産運用の実現 業務負荷の軽減 22 @2024 WealthNavi Inc.
成⻑期(1→10)の主な要求への対応 ユーザーが簡単に資産運用を 開始・継続するための機能を追加 クイック入金、積立入金機能を追加 少額での資産運用の実現 取引スキームから変更を行い、 それに対応してシステムを改修 業務負荷の軽減 オペレーションを根本的に見直し、 それに対応してシステムを改修 23 @2024 WealthNavi Inc.
成⻑期(1→10)のプロダクトに対する評価 ● 資産運⽤の開始、継続のハードルが下がり、より使いやすいサービスへ ○ ⼊⾦⽅法の多様化による利便性向上 ○ 積⽴⼊⾦で、さらなる⾃動化の実現 ○ 投資を開始するために必要な最⼩⾦額を引き下げ ● 業務オペレーションを改善 ○ 作業量および作業品質の双⽅を改善 ● ⼀⽅でシステム的な負債は積み上がっている状態 24 @2024 WealthNavi Inc.
成⻑期(1→10)での事業成⻑を考慮したエンジニアの選択 ● 負債を受け⼊れる覚悟を持って、開発を案件を選択 ○ Bad:負債が増えることに萎縮し、機能追加スピードを低下させる ○ Good:今後の負債解消プランとセットで機能追加を優先 ○ Bad:ノープランでひたすら新規機能を追加 25 @2024 WealthNavi Inc.
1. 事業成長のフェーズ 2. 超初期(〜 クローズドβ) 3. 初期(〜 一般公開) 4. 成長期(1→10) 5. 成長期(10 →100) 6. 最後に 26 @2024 WealthNavi Inc.
成⻑期(10→100) ● トレンドに合わせたプロダクトのアップデートが必要 ● 開発を阻害する負債が、継続的な⼩規模改善では吸収できない状態 ● ユーザーが増加し、さらなる増加を⾒込むとキャパシティに不安がある ● 1⽇でも早く新機能のリリースをしたい ● さらに新規の事業も⽴ち上げていきたい 27 @2024 WealthNavi Inc.
成⻑期(10→100)の主な要求 トレンドに合わせた プロダクトのアップデート 負債の解消 キャパシティ強化 新規事業展開を見据えた アーキテクチャ変更 28 @2024 WealthNavi Inc.
成⻑期(10→100)の主な要求への対応 トレンドに合わせた プロダクトのアップデート 最低取引金額の引き下げ 新NISAへの対応 etc. 負債の解消 キャパシティ強化 新機能の追加を極力妨げず 大規模な改善を並行して実行 新規事業展開を見据えた アーキテクチャ変更 プロダクト横断となる共通機能の分離 29 @2024 WealthNavi Inc.
成⻑期(10→100)での事業成⻑を考慮したエンジニアの選択 ● ビジネスの展望を踏まえ、解像度の⾼い未来を理解してもらう ○ Bad:負債によるネガティブ要素にフォーカスしたプランを提案 ○ Good:現実味のある将来に向けた成⻑加速のためのプランを提案 ○ Bad:⾊々できそうだが、現実性に乏しい過⼤なプランを提案 30 @2024 WealthNavi Inc.
1. 事業成長のフェーズ 2. 超初期(〜 クローズドβ) 3. 初期(〜 一般公開) 4. 成長期(1→10) 5. 成長期(10 →100) 6. 最後に 31 @2024 WealthNavi Inc.
さまざまなフェーズを通しての振り返り ● フェーズにより、相反する選択をしている ○ ある時は、クオリティを度外視しスピードのみにフォーカス ○ ある時は、将来性より今の機能にフォーカス ○ ある時は、将来の価値にフォーカス 32 @2024 WealthNavi Inc.
さまざまなフェーズを通しての振り返り ● フェーズにより、相反する選択をしている ○ ある時は、クオリティを度外視しスピードのみにフォーカス ○ ある時は、将来性より今の機能にフォーカス ○ ある時は、将来の価値にフォーカス 事業の状態、⽬標、将来展望により選択すべきアプローチは変わる 33 @2024 WealthNavi Inc.
事業成⻑に貢献できるエンジニアであるために ● 事業の状態、⽬標、将来展望を理解するためのコミュニケーション ○ 感覚的、直感的、感情的に受け⼊れにくい部分を否定しない ■ ⾃分⾃⾝が客観的、論理的だと思う時こそ要注意 ○ 前提となるファクトを確認する ■ ⾒えているファクトだけでなく、⾒えていないファクトを ● スピード感を常に意識する ○ 判断は早ければ早いほど良い(ただし、判断が間違っていなければ) ■ 情報の網羅性、粒度と収集‧整理の時間とのバランスこそが重要 ● 決めたら迷わず前に進む ○ ただし、落とし⽳には常に注意を ○ 間違いに気づいたら、即座に舵をきる 34 @2024 WealthNavi Inc.
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